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頭スッキリ、血圧、コレステロール、ダイエットにも!素晴らしい「お茶」の力

こんにちは。櫻井です。昨日はどうしてもブログを書いている時間がなく、また毎日書いているブログが一日空いてしまい、とても残念ですが、まぁ忙しかったのでしょうがないですね。


今日はお茶の話をしたいとおもいます。


緑茶に玉露、ウーロン茶、プーアル茶。お茶の種類は実にさまざまですが、実はどれも同じチャノキ(学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze)の葉や茎をもとに作られているのはご存知でしょうか。なんと紅茶までも同じ植物からできているというから驚きです。



竹山軟鞍八卦茶園1664 / YEH Jui-tsung


お茶


同じチャノキからできているといっても、まったく同じというには少々語弊があります。厳密には、チャノキと基本変種であるアッサムチャ(学名 : Camellia sinensis (L.) Kuntze var. assamica (J.W.Mast.) Kitam.)の2種類から作られています。チャノキは私たちにもなじみが深い低木のあのお茶の木です。アッサムチャは高木で、大きいものでは18メートルにもなるものがあるそうです。一般的に葉が大きく育つアッサムチャは紅茶向きと言われ、緑茶など、その他のお茶はチャノキの葉や茎から作られています
お茶にする茶葉は伸びた先端の部分だけを摘み取り使用します。先端の芽とその下の二葉だけを摘み取る方法を『一芯(心)二葉』といって、ウーロン茶の鉄観音や日本茶では玉露や煎茶でも最高級に使われています。その下は『一芯三葉』と言われ、玉露や煎茶の高級品が作られます。一般的なお茶はその下、『一芯四から五葉』で作られています。4月から5月下旬に作られるものを「新茶」と呼び、6月から7月下旬に作られるものが「二番茶」です。


PC256979 / yuen yan


白、黒、黄、青いろんな色のお茶


お茶の種類は、一般的に製造する初期の加工工程で、お茶をどの程度発酵させるかによって分けられ、大きく分けると「無発酵茶」、「半発酵茶」、「発酵茶」の三種類にわけられます。
無発酵のものには緑茶があり、摘み取った茶葉を蒸したのが日本の緑茶となり、炒ったものが中国式の緑茶となります。そのほかは、弱発酵させた柔らかな新芽だけをつかて、自然にしおらせた後で乾燥させた白茶(パイチャ)、少しだけ発酵させた黄茶(ファンチャ)、半分だけ発酵させたが青茶(チンチャ:ウーロン茶など)、完全に発酵させたものが紅茶、黒茶(ヘイチャ:プーアル茶など)は、生葉を釜炒りして酵素の働きを止めた後、微生物をくっつけて発酵を促進させ、長期保存できるようにしたものです。その他、これらに花を混ぜて香りを付けた花茶(ジャスミン茶など)があります。これらの中でもさらに、栽培地や栽培方法や精製方法の違いよってさまざまなタイプのお茶がつくられています。
日本で一番多く飲まれている日本茶(緑茶)は煎茶といって、摘み取った茶葉と茶芽を蒸して(炒ったものもあります)発酵を止めたものです。私たちが良く知る中国茶の代表と言えば「ウーロン茶」ですが、ウーロン茶は摘んでから天日に干して温度を上げたあと、室内に移動させてクールダウンさせ、その後竹籠などに入れてよく混ぜあわせて茶葉同士を傷つけることで発酵を促進させてから、釜で炒って発酵をとめ、その後揉んで水分を均一にして、そして転がすように絞っていきます。そうすると黒くてくるくるとまかれた細長い茶葉が出来上がります。ウーロン茶はその姿から黒い(烏→黒)龍にたとえられ、その名がついたという説があります。日本で市販されているウーロン茶は茶色ですが、新鮮な鉄観音などは少し青みがかった色をしており、「青茶」と呼ばれ、缶やペットボトルに入った市販ものからは想像もできない豊かで、花のような香りがします。
 


鉄観音 / kei51


 

茶の伝来経路で呼び方が違う


茶の木の原産地は、中国の雲南省のようです。その後、お茶を飲む習慣が始まったのは漢の時代と言われています。そしてお茶文化はシルクロードならぬ「ティーロード」を伝って世界中へとひろがっていきますが、その伝来の経路から、「テ」と発音するところと「チャ」と発音するところがあるそうです。陸路を介して伝わった北京、朝鮮、モンゴル、チベット、イラン、トルコ、ロシア、ポルトガルなどは「CHA」と発音するそうで、海路を介したマレー、スリランカ、オランダ、イギリス、フランス、スペイン、ノルウェー、フィンランドなどでは「Te」と発音するそうです。


tea plantation_06 / ajari


中医学で「お茶」をみる


漢方とお茶とのつながりは、今から4000年以上も前にさかのぼります。農業と薬の神、「神農」がお茶を解毒剤として食べていたという神話が中国には有ります。神農は、一日中野山をあるき、草木を食べて薬草になるかどうか判断したとされる神様で、その中にはもちろん毒のものもあったそうです。その毒を出すのに茶を飲んだとされています。お茶の種類は沢山ありますが、その中でも有名な、緑茶、ウーロン茶、プーアル茶を見てみましょう。
緑茶涼性で余分な熱を冷まし、頭のモヤモヤを取りスッキリさせてくれます。イライラを落ち着けたり、痰を切る力もあるとされます。食後のお茶は消化を促進し、毒消しにもなるので、おすすめです。
ウーロン茶涼性で余分な熱をとってくれます。消化をよくして、食べ物の脂肪を溶かし、食べ過ぎにもおすすめです。コレステロールの抑制やむくみの改善も期待できます。

プーアル茶涼性で余分な熱をとってくれます。動物性脂肪を分解するといわれ、ダイエット茶としてとても有名です。胃腸の動きを良くして、お腹のはりをとってくれます。むくみにもおすすめです。長期保存に適しており、古いものほどはビンテージとして扱われ、超が付くほど高額なものもあります。



普洱茶 / ignat.gorazd



普洱茶 - Pu-erh tea / ignat.gorazd


食べるほうが良いお茶


お茶は実に優れた飲み物で、「副作用のない万能薬」と言われるほどです。実際に、緑茶の主成分カテキンの健康作用は、今では説明するまでもありませんが、発がん抑制作用、コレステロール低下作用、血圧降下作用など優れた効果が確認されており、様々な健康補助食品に活用されています。ほかにもビタミンCや、血管壁強化・口臭予防になるフラボノイド、虫歯予防のフッ素、精神安定作用のあるテアニンなど様々な物質が含まれています。
お茶は飲むとその成分の約30%を摂取できるとされていますが、食べると100%を取り入れられるため、お茶は食べてこそ効果があるともいえます。そのまま食べたり、刻んだ緑茶をごま油とともに炒めて醤油や塩で味をつけて、ちりめんじゃこ、胡麻、刻み昆布などを加えてふりかけにもできますが、一番簡単な摂取方法はお茶を石臼で挽いた「抹茶」です。抹茶はまさに茶葉そのままを飲むことが出来ます

 
抹茶 / Cherrie 美桜


 

余談


「お茶を挽く」、「無茶」などお茶と関連付けられた言葉は色々あります。お茶を挽くとは、お客が来ず暇な様子を指す言葉ですが、これは元々遊女にお客がつかないときに、遊ばせておくのはもったいないということで茶葉を茶臼で挽かせていたことから来ているそうです。無茶は「茶道の作法にかなっていない」といういみで、道筋が立たない、道理にあわないことを指しています。
茶色は茶色ですが、日本で一般的にお茶の色は「緑色」と考える方が多いと思います。しかし、お茶はもともとは「茶色」だったんです。緑色の現在私たちが飲んでいる緑茶が出来たのは、江戸時代中期ごろ。それまでは、摘んだ葉を直接釜で炒ってから揉んで、天日干しした番茶が一般的でした。その色は茶色。しかし。生葉を蒸してから丁寧に揉みながら乾燥させる方法が完成してお茶の色は緑になったそうです。なので、茶色という名前が先で来てから、緑色のお茶ができたそうです。


green tea / 緑茶 / Kanko*


健康に良くて、こんなにも身近なお茶。今日から食後の茶習慣「喫茶」を始めてみてはいかがでしょうか。

2013/11/30

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