イスクラ薬局(東京)

ブログ日記 | イスクラ薬局 六本木店BLOG

ブログ日記BLOG

まだまだ寒いですが、今からしっかり春養生

どうもこんにちは。店長の櫻井です。先日2月4日は立春でしたね。まだまだ寒いですが、ここからは春になるのを待つばかり、、とは言えない気温の低下に皆様ご苦労なさっていると思います。先日は雪も積もりましたしね。。。
 


 

 まだまだ冷えや寒さに注意


外の気温が低くなる「寒さ」は、中医学では「寒邪(かんじゃ)」といって、自然界に存在する6つの発病原因(寒、湿、燥、風、暑、火)の一つとして捉えています。寒邪は陰邪で、陽気を損傷しやすく、性質は凝滞と収引です。わかりやすく説明すると、寒邪とは、陰陽の陰の邪気で、食べ物からエネルギーを造り出したり、身体を温める陽気を作り出したりする機能(「臓腑の気化機能」と言います)を、阻害したり、滞らせたりする種類の邪気です。寒邪に侵されると、冷えや、寒気、悪寒、疲労、防御力の低下、気分が塞いだり、抑鬱やため息、月経の異常などがみられるようになります。
寒邪から身を守るには、とにかく冷やさないようにすること。寒邪は毛穴から侵入してくるので、肌を露出させないことが大切です。加えて、『三暖』を心掛けることです。『三暖』とは、「頭部」、「背部」、「脚部(腰部を含む)」を温めしっかり防寒することです。詳しくはこちら→【温める、そして守る! 大寒の養生法】もご参照ください。
 


 

花粉症は【防衛力の弱い人】


そしてこれから春にかけて気になるのは、花粉症ではないでしょうか。花粉は外部からやってきた邪気です。花粉症になりやすい人は、花粉などの邪気に侵されやすい、防衛力の低い人といえます。
花粉症の症状と言えば、鼻水や鼻づまりという鼻の症状。鼻は中医学では、肺ともっとも関係の深い器官です。肺の働きが正常であれば、つまって臭いが解らなくなることもなく、呼吸もしずらくなることは有りません。逆に肺の機能が低下すると、鼻炎や蓄膿症など鼻の不調が起こりやすくなります。さらに、肺は体の防衛機能である「衛気(えき)」を生み、鼻やのど、皮膚などにバリアを張って花粉などの邪気の侵入を防ぐ役割も担っています。肺の機能低下により、衛気の不足が起こると花粉の影響も受けやすくなります
 


pollen / tsuda


鼻水・涙 体内の余分な水分が原因


花粉症の症状である、鼻水や涙のもとになるものは、体内に排泄されずに残ってしまった水分や汚れたドロドロとした不純物などです。余分な水分や不純物がドロドロになって溜まる原因は、普段の生活にあります。冷たいものをとり過ぎたり、精神情緒の不安定さ、働きすぎ、遊びすぎなどが続いて体調を崩すと、食べたものの消化吸収が不十分となり、養分や水分が排泄されず、体内に残ってしまいます。これがあちこちで体の正常な働きを邪魔して、防衛力を低下させてしまいます。花粉症の場合は、花粉がこのドロドロの不要物と結びついて、鼻水や鼻づまり、涙やくしゃみなどを引き起こすのです。
ドロドロの不要物を作らせないようにするには食べたものを栄養の水分に変える脾(消化器系)その水分を熱で気に変換するのが腎(泌尿器系)、それを全身にくまなく送り出す肺(呼吸器系)の三つの臓腑を健全な状態に保つ必要があります。どこかにトラブルがあると、食べたものがうまく気であるエネルギーに変換できず、体内にとどまってしまいます。
 


Pollen from Scots Pine / goforchris


 

あなたは冷えタイプ?熱タイプ?


中医学から見る花粉症の症状は大きく分けて二つ。と症状熱の症状です。冷えの症状の特徴は、くしゃみ、透明で水っぽい鼻水、若干の鼻づまりプラス、冷え、手足の冷え、喉は余り渇かない、渇いても温かいものを飲みたいなどで、熱の症状の特徴は、くしゃみ、白または黄色くて粘っこい鼻水、ひどい鼻づまりプラス眼のかゆみ、赤ら顔、喉が渇いて冷たいものを欲しがるなどです。冷えが特徴の症状の原因は肺と腎が弱っていることが多く、熱の症状の原因は肺と脾に問題が有る場合が多いです。
 
肺と腎が弱い冷え症状タイプは、温かい食事や暖かい服装に心がけ、入浴などの工夫で身体を芯から温め、冷えを改善することを第一に考えましょう。食の養生では、ネギや生姜、三つ葉や大葉、春菊、シナモン、香菜、こぶし(辛夷)茶などがおすすめです。
肺と脾が弱い熱の症状のタイプは、身体の熱を冷まし、目やのどの炎症を和らげる工夫が大切です。食の養生では、熱を冷まし、身体をすっきりさせる食材を選びましょう。ミント、菊花茶、ごぼう、セロリ、クレソン、キュウリ、タケノコなどがおすすめです。
花粉症対策はこちらもご参考ください→冬から始めるのが効果的 花粉症対策


Pollen Laden / peasap


 
春の養生ではもう一つ大切なことに、「風邪(ふうじゃ)」への対策っというのがあります。
イライラや、落ち込み、春に情緒が不安定になるのにも、実は原因があるんです。。
今日は長くなったので、この辺で終わりにして、風邪のお話はまた今度にしましょう。
 
 
日に日に、日照時間も長くなり、徐々に暖かくはなってきますが、まだまだ寒邪が猛威を振るっている今日この頃です。しっかり温め、健康を維持していきたいですね。
***facebook やってます! 「イスクラ薬局」でご検索いただくか、こちらのリンクをクリックしてぜひ「イイネ」をおしてください!***

2014/02/06

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売