前回大好評でした
月経周期が早い!! ~タミーの月経講座~
月経周期が遅い!! ~タミーの月経講座~
に引き続き、今回は月経周期が早まったり、遅くなったりする人い=月経先後無定期
についてです。
前回までの月経不順は周期が早まるか遅れるかどちらかの状態についてでした。
【月経先後無定期とは】
まず、おさらいから。
正常な月経は25日~35日周期でしたね!!
そして月経先後無定期とは
通常より7日以上早まったり、7日以上遅くなったり安定しな状態が連続して3周期以上続く
場合をいいます。
【中医学に月経先後不定期とは?】
この状態が起こった原因の多くは肝鬱(かんうつ)と腎虚(じんきょ)によるものですが、
その中でも肝鬱によるものが多いといえます。
〇肝鬱(かんうつ)
中医学で「肝」は血の貯蔵や供給を行い、のびのびリラックスしている状態を好む臓器と考えます。
また、自律神経系や新陳代謝の調整も行っています。ストレスや過度なイライラなどによって肝が傷つくと血の貯蔵や供給がうまくいかなくなり月経周期に乱れが出てきます。
[現れやすい症状]
月経周期が安定していない、経血量も多かったり少なかったりする。経血の色は暗めで血塊がみられる。胸脇部や乳房、下腹部に脹痛がある。ため息やゲップが出る、イライラしやすいなど。
〇腎虚(じんきょ)
五臓六腑でいう「腎」は、身体の根本的なエネルギーを司り、水分代謝・生殖機能・ホルモンの調整などとの関わりが深いと考えられています。
腎虚は元からの体質の場合もあれば年齢によるもの、慢性疾患による栄養不足、精の使い過ぎなど、様々な原因により腎気が損傷している状態です。生殖機能やホルモン調節との関わりのある腎気が損なわれると、月経周期も乱れが出てしまいます。
[現れやすい症状]
月経周期が安定していない。経血量は少ない。経血の色は赤みが少なくサラサラしている。疲れ易い、腰痛、めまい、耳鳴りがするなど
肝鬱のタイプであれば肝の気の巡りを良くする必要がありますし、腎虚のタイプであれば腎を補う必要があります。
また、五行学説の中で肝は腎の子であると考えますので、子である肝の不調は腎にも影響が出できます。この場合は肝と腎、両方の調整が必要になります。
月経周期の乱れの原因はその方によって様々ですし、原因が一つとも言い切れません。漢方薬も体質やその方の状態によって飲むお薬のタイプは変わりますので、服用をご希望の場合は、薬局にてご相談ください。