この時期になると1年を振り返ります。
そして「今年も全く成長しなかった…というか前半の記憶がない」と思い、ちょっとだけ落ち込む中神(ぴーてん)でございます。
12~1月は落ち込む暇もないくらいイベントが盛りだくさんの方も多いでしょう。
クリスマス、忘年会、年越し、新年会…暴飲暴食イベントのオンパレード!
真面目に全イベントに参加して、年末年始はお酒をたくさん飲み、1月の終わり頃には
食欲がない_| ̄|○
元気もない_| ̄|○
そして、何故か、お金もない_| ̄|○
そんな年末年始を過ごす可能性がある皆様に、読んでいただきたい【暴飲暴食に対する養生】について書きます。
§1なぜ暴飲暴食するのか?
巷では収入が安定してなかったり、失業したりすることを「食いっぱぐれる」とか「食えなくなる」と言いますね。でも実際現代の日本で無収入になったとしても本当の意味で「食えなくなる」ケースは少ないでしょう。それくらい私達は食べ物に囲まれて生活しています。
一節によれば、野生の動物は食べすぎたりしないそうです。実際野生の動物に聞いたわけではないと思いますが、そう考えられています。理由は、簡単に食べ物が手に入らないこと、食べ過ぎると絶命のリスクが上がることが「身体でわかる」からと考えられています。でも「身体でわかる」は人間でも同じです。たくさん食べると満腹感を得ることで「身体でわかる」のですが、野生の動物に比べて人間は知能が感覚を凌駕しているため、食べ過ぎることがあります。
「お腹いっぱいでもケーキは食べれちゃう♡」
「お付き合いで忘年会に参加する( `・∀・´)ノヨロシク」
「かっぱえびせんが止まらなくて( ´ ▽ ` )ノイエーイ」
みたいなことです。
私も人間ですので、お腹いっぱいでも食べたくなる気持ちはよくわかります(笑)
要するに人間が食べすぎる原因は知能を制御しきれないことが問題なのだと思います。なぜ制御しきれないのか…はまた違う機会に。

※リスは食べすぎてるように見えませんか?(笑)
§2中医学的に考える暴飲暴食について
では中医学的に食べすぎるとどうなるのか?を考えてみましょう。
食べすぎると胃腸に「負担がかかる」ことは、皆様ご存知かと思います。この「負担がかかる」を具体的にいえば「消化吸収能力以上の負荷がかかる」ことを指します。消化吸収のことを中医学では「運化(うんか)」といいます。したがって「消化吸収能力以上の負担がかかる」を中医学的に言い換えると「運化が失調する」ということになります。
運化が失調すると食積(しょくせき)が発生します。食積とは「食物が積滞(せきたい)して行らないこと」です。イメージは食べ物が胃腸で渋滞を起こしている状態です。
食積で発生する主な症状は
① 胸や腹にかけての満腹感
② 胸や腹が硬く張る
③ 便秘
④ 食べる量の低下
⑤ 口に酸っぱい液がこみ上げてくる
⑥ 舌の苔が厚くベトベトする
などの症状が発生することが多いです。
治療の方法は2種類あり、体力が十分ある方であれば「大黄」などの生薬が配合された下剤(正確には攻積薬)を使います。この方法は食べすぎて胃腸に発生した渋滞を無理やり開通させる方法です。下痢や胃痛、疲れやすい、昔から食が細いなどの状態がある方には不向きです。もう一つの方法は「優しく渋滞を緩和させる」方法です。具体的には「山査子、麦芽、神麹」などの生薬を使って、炭水化物、脂質などの分解を促進させ、渋滞を小さくして優しく緩和させます。日本人は優しく緩和させるパターンのほうが適していることが多くあります。
以上です。
年末年始に向けて暴飲暴食対策に「山査子、麦芽、神麹」のはいった漢方を常備しましょう( ´ ▽ ` )ノ
おしまい
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