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日本のお月見。十五夜と十三夜。/ 車田 光穂

こんにちは。車田です。今回は、中国と日本の文化についてのお話です。



9月は空気が澄んできますね。天高く馬肥ゆる秋。夜の暑さも落ち着き始め、晴れ渡った気持ちの良い夜空を望むことができます。そして美しい月も。

中国では中秋節という、唐の時代から続く習わしがあります。旧暦8/15(今年は9/21)つまり日本の十五夜が中秋節です。古くは商の時代、月を祀る風俗から始まったと言われています。団欒説とも言われ、この時期は実家に帰り、家族で円卓を囲みながら食事をすることが幸福を運んでくると考えられています。



日本では、平安時代にこの中国の中秋節が伝わって貴族たちの間で広まり、その後農民たちが行っている作物の収穫祭と結びついていきます。そうして、豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供え物をして感謝や祈りを捧げる習わしとなっていきました。

さて、ここからは日本独自の文化になりますが、十五夜と同じくらい大切にされているのが十三夜です。
十五夜を祀る習慣は中国をはじめ、台湾、韓国、ベトナムでも見られますが、この十三夜は日本だけのもの。始まりについては諸説ありますが、後醍醐天皇のお月見説が主流のようです。



十三夜が生まれた背景には、十五夜の時期の日本の気候にあるようで、この時期に多い台風などの影響により十五夜を望めない事が多く、「中秋の名月、10年に9年は見えず」ということばがあるくらいです。10月に入ってからのほうが晴れて、月を望める確率が高いため、「十三夜に曇りなし」といわれ、日本ではこの2つの月を片方しか見ないことを「片見月」といい縁起が悪いとされました。

今年の十三夜は10/18。まんまるの完璧な十五夜の月と、少し欠けていて不完全だけれど、そこに赴きを見出した日本独特の美意識がある十三夜。今年は、どちらの月も楽しめるとよいですね。

2021/09/18

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