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もーりー先生の髪のトラブル漢方養生講座

こんにちは!もーりーこと鮎澤です!
今回は髪のトラブルと漢方的養生についてお話します。


まず美髪の条件はハリ・コシ・ツヤです。全身栄養状態と老化のレベルを反映します。

抜け毛は、主に加齢、ホルモンバランスの乱れが原因。しかし最近では20代前後の若い女性が抜け毛に悩むことが多いそうです。過労や食生活の乱れが原因かもしれません。

また女性の薄毛は、びまん性脱毛症(髪の毛が全体に薄くなり、一本一本が細くなる症状)によって起ることが多く、進行するとつむじハゲも気になります。頭皮の見え具合と分け目の目立ち具合はつむじハゲを発見するきっかけとなります。

 

びまん性脱毛症の原因として

◎加齢

〇過度の食事制限によるダイエット(栄養失調を起こし、毛髮の発育を妨げる)

〇ストレス

〇過度のヘアケア―

〇避妊用ピルの連用・・・

などがあります。

 

中医学では、腎の華は髪の毛にあるという説があります。「腎」の機能とは、内臓の一つを指すのではなく、泌尿生殖系、ホルモン系、自律神経系、カルシウム代謝、免疫などを含んでいます。

「髪の毛は血(けつ)の余り、腎の華」

「血」とは、血液をさし、全身のあらゆる組織や細胞に栄養や潤いを運びます。

栄養失調、貧血状態では、髪の毛の潤いが足りなく、パサパサ、薄毛、白髪も出やすくなります。

 

健康な髪を育てるには、毛母細胞を活性化させ、丈夫な毛根を作る鉄分や亜鉛などのミネラルが必要です。

 

鉄分には、血液中のヘモグロビンを作り、血流を介して髪の形成をサポートする働きがあります。

亜鉛は、髪の材料となるケラチンの生成、成長に欠かせない成分です。

 

ミネラルは体内で作ることはできず、食べ物など体外から摂取するしかありません。

そして女性は月経、妊娠、授乳とミネラル(鉄分)を消耗しやすいです。

 

しかし、鉄分は銅や亜鉛、ビタミンB12、葉酸などの栄養素がひとつでも不足すると、鉄分を摂取しても貧血の原因となってしまいます。また、亜鉛不足も貧血の一因といわれ、ヘモグロビンそのものの生成が上手くいかなくなります。

 

ミネラルには、似通った性質のミネラル同士はおたがいの吸収や働きを妨げる場合があります。鉄分だけを多量に摂取した場合、亜鉛や銅の吸収が妨げられ、亜鉛を多量に摂取した場合、鉄分や銅の吸収が阻害され、貧血になることもあります。

あくまで食事で足りない分を補う補助食品とし、食べ物からバランスよく摂取することを心がけたいですね。

 

 

「血」も食事の消化・吸収から生み出されます。髪の毛の栄養分は「血」によって補給されます。

 

「腎」における「腎精(じんせい)」の充実は、中医学で髪の毛を美しさする第一ポイントです。

それ以外に、「肝(かん)」や「肺(はい)」も髪の毛の質や潤いに影響を与えています。


【中医学「血」から見た薄毛、脱毛について】



気血両虚・・気(体のエネルギー)と血の不足

【症状】

・毛髪が乾燥して艶が無く切れやすい。色が白っぽい又は薄茶色っぽい。

・頭全体が脱毛し易い

・顔色に艶がない。唇が白い

・動悸、息切れ

・食欲不振

・疲れやすい

・めまい

・月経不順

・月経の量が少なく、経血が薄い

・産後、授乳中・・・

 

【食養生】 ・大豆製品、小麦、豚肉、羊肉、鶏肉、卵、レバー、カボチャ、山芋、ニンジン、ほうれん草、クルミ、黒胡麻、栗、ナツメ、クコの実、黒砂糖・・

【鉄分を多く含む食材】 ・ほうれん草、大豆食品、アサリ、シジミ、ナッツ類、ヒジキ、ワカメ、海苔、ココア・・

【亜鉛を多く含む食材】 ・牡蠣、ホタテ、ウナギ、シジミ、牛の赤身肉、豚レバー、納豆、高野豆腐、チーズ類、松の実、カボチャの種、卵・・・

 

以上です。

 

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2019/07/12

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