こんにちは、三上洋子です。
私はお菓子やパンを作ることが大好きなので、食の養生「薬膳」をとり入れたおやつをご紹介していきたいと思います。
薬膳というと、生薬が入っているお料理を思い浮かべられるかもしれませんが、生薬を全く使わなくても薬膳は作ることができます。「薬食同源」というように、いつも食べている食材にも薬のような効果があります。食材を、体質や環境、体調などに合わせて料理を作ることで立派な薬膳になります。
先日は最近気に入っている韓国のお菓子、栄養餅(ヨンヤンチャルトック)を作りました。韓国には日本のお餅のようなお菓子がたくさんありますが、栄養餅は、黒豆、棗、かぼちゃなどの具材がのっていて、その名の通り、栄養たっぷり軽食にもなるお餅です。今回は、黒豆、黒胡麻、小豆、かぼちゃ、さつまいも、棗、松の実、ひまわりの種をのせました。餅米は、胃腸を健康にする、元気を補う、胃腸が冷えて下痢をしている時の改善につながります。
餅と言ってもいろいろあり、日本のものとは随分違います。韓国は稲と雑穀をともに耕作し、豆、小豆、そばなどを利用して餅を作り、その作り方や材料により、餅の種類が多様です。一方日本は米で作った多様な餅が発達し、四季の趣きが美しい形と色があります。
韓国にも古代中国の医学を基礎に韓国の風土や気候、体質などに合わせて発展した韓医学があるので、食文化を学ぶのも楽しいです。お店などで見かけることがあれば、是非お試しください。
<食材の主な作用>
黒豆: 平/甘 老化防止、貧血予防食材の主な作用
黒豆: 平/甘 老化防止、貧血予防
黒胡麻: 平/甘 滋養強壮,老化防止
小豆: 微寒/甘酸 デトックス、便秘改善、
かぼちゃ: 温/甘 疲労回復、風邪予防
さつまいも: 平/甘 便秘改善、疲労回復
棗: 温/甘 滋養強壮、精神安定
松の実:温/甘 便秘改善、滋養強壮
ひまわりの種: 平/甘 便秘改善、老化防止