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季節の薬膳・養生法 の記事一覧

初夏の楽しみ♪

こんにちは。気温・湿度があがると溶けてしまいそうになるため、夏も元気に過ごせるよう今からせっせと養生に励む田宮です。

先日、祖父の家に遊びに行ってきました。祖父の家には色々な草木が植わっています。植物好きな家族の希望により、数年前には桑の木が加わりました。5月頃からこの木にたくさんの桑の実が色づいてきます。

桑の実はこのまま食べても甘酸っぱくて美味しいです。でも祖父宅では毎年黒く実った実を取っては冷凍、取っては冷凍を繰り返してたくさん集まったら、ぐつぐつ煮込んでジャムを作ります。これがまた濃厚でパンに塗って食べるのとやみつきです♪まだまだジャムにするには実の量が足らないので、食べたいのを我慢して収穫の日々です^^;

待ち遠しいですね~。

さて、この桑の実は生薬としても使われており、「桑椹子(そうじんし)」という名前で呼ばれています。しかし日本で普段使う漢方薬の処方の中には、残念ながら桑椹子は出てこないんです。もっぱらジャムやお酒などで食することが多いようです。

【桑椹子】

【性味】甘・寒 【帰経】心・肝・腎

【中医学的効能】滋陰補血・生発烏髪・生津・潤腸通便

 
身体にも髪にも良い桑の実、機会がありましたら皆さんも食べてみてください。

2015/06/23

夏も近づく八十八夜♪ 漢方薬にも「お茶」が含まれる処方があるんです。

今年は5月6日が立夏ですが、もうすでに初夏の陽気の日が続いており、これから梅雨がやってくるのが信じられませんね。太田です。
そしてその立夏の一歩手前の本日、5月2日は、立春から数えて八十八日目、「八十八夜」です。昔からこの日に摘まれたお茶を飲むと長生きする、と言い伝えられており、縁起物として珍重されてきました。そのため、現在でも緑茶の産地では茶摘みのイベントが行われているようです。


Tea leaf 八十八夜 / 4510waza

さて、お茶と一口に言っても色々なお茶がありますが、煎茶・玉露・抹茶・玄米茶・ほうじ茶…これらすべて「緑茶」に分類されます。お茶の色だけを考えると、なんだか不思議な感じがしますね。中国では、緑・白・黄・青・紅・黒茶…と発酵度によってさまざまなお茶の種類があります。

その中でもツバキ科TheaceaeのチャCamellia sinensis O.KUNTZEの若葉を「茶葉(ちゃよう)」と呼び、性質は涼性、上部の熱を冷ます、渇きを止める、消化を助ける、利尿、といった事が期待できます。
この茶葉を使用している漢方処方が感冒時の頭痛に用いられる「川芎茶調散」(せんきゅうちゃちょうさん)、イスクラの製品ですと「頂調顆粒」(ちょうちょうかりゅう)です。

普段嗜好品として気軽に飲んでいる、あの「お茶」が漢方薬に含まれている…と考えると、やはり医食同源、普段の食事も気をつけながら過ごしたいなと思うのです。
以前の六本木店のブログにもお茶の記事がありましたので、こちら頭スッキリ、血圧、コレステロール、ダイエットにも!素晴らしい「お茶」の力も是非ご覧ください。
さてさて、イスクラ薬局六本木店も明日、3日日曜日から6日水曜日までお休みをいただきます。みなさま、どうぞ食べ過ぎや飲みすぎ、はしゃぎ過ぎに注意して楽しい連休をお過ごしくださいね♪
 
 
 

2015/05/02

春の天敵は〇〇

今週の東京は暖かい日が多く、ずーっとこの天気が続けばいいのに…と思っている太田です。
暖かいのは良いのですがお天気が安定せず、普段からめまいや頭痛にお悩みの方は、体調が振り回された一週間だったのではないでしょうか。
このように、春は体調や気持ちが安定しない時期でもありますよね。中医学での春の養生は自律神経を整えることが重要になると考えます。
たとえば最近、こんな症状思い当たりませんか?
イライラ・ためいき・不眠…

私は最近、ためいきがとまらないのですが、なるべく香りの良いお茶(ミントや菊のお花を混ぜたものやジャスミンなど)を飲んだり、いつもより早く就寝すること、携帯電話をベッドに持ち込まない、などリラックスできるように気を付けてみると、やはり体が楽だなあと感じます。そしてもちろん、お気に入りの漢方薬を飲んだりしています。

まさに「春の天敵はストレス」です。私の場合は天気の変動が大きいことがストレスの1つでしょう。

春になるといつも調子が悪いなあ、という方、リラックスできる環境を作ると共にぜひ一度、漢方薬をお試しになってみませんか?

そして最後に。

桜の開花予想が発表され、そろそろ桜が咲く時期だなあと嬉しくなりますね。そんな訳で、お花見セットをご用意致しました!まだ店頭には出しておりませんが、準備はしておりますので、中身はなんだろう~、と気になる方、是非スタッフまでお声がけください。

2015/03/20

シュヌップフェン!花粉、つらい?

こんにちは。六本木店より、太田です。
今日の六本木は朝は雪がちらつき、現在は雨。寒くて、道行く方々も速足で通り過ぎてゆきます。
さて、毎年恒例の花粉情報がニュースでも出てきましたね。今年は例年の2倍!という噂も。
花粉が本番を迎えたら、次に来るのは春! あとちょっと、寒さと花粉に耐えて春を待つべし!
…とはいえ、花粉症の辛さといったら…。目・鼻・口の中はかゆくなるし、鼻水はダラダラとクシャミは止まらず…。

 Pollen Explosion Pollen Explosion / dogfrog

  中医学では、花粉症の主な症状を下記のように考えます。
目・鼻・口がむず痒い:侵入した邪気(じゃき=花粉)と、自分の正気(せいき=免疫)が戦っている。
クシャミ:邪気を体から追い出そうとしている反応。
鼻水:水分の正常な排出ができない状態。
以上のことをふまえ、漢方薬で行う花粉症対策を大まかに3つに分けてみます。
①自分の正気(免疫)のバランスをとる。
②身体が冷えている症状がある方(例えば、透明で水っぽい鼻水・寒気・くしゃみなど)は温め、身体に熱がこもっている症状がある方(例えば、黄色い鼻水・鼻づまり・目の充血など)は余分な熱を冷ますなど、寒熱のバランスを整える。
余分な水分を排出させるはたらきを整える。
このほかにも、日々の生活の中で気をつけたいことは、「肥厚甘味」(味付けの濃い物・脂っぽい物・甘い物)を避ける、新鮮な温野菜をたっぷり摂る、質の良い睡眠をとる、外出時はマスク・メガネで身体をしっかり守り室内には花粉を入れないようにする、などなど。
その他去年の六本木店のブログ「花粉症に良い」と言われる食べ物を検証してみたもよろしければご覧くださいませ。

ri ra regenbogen ri ra regenbogen / Daniel Wehner

  さて、こちらは昨日完成した六本木店の花粉症のディスプレイ。 黄色い花粉、リアルさを追求しました。あまりにパンダが辛そうだったためか、通りすがりの小学生がジッとこちらのディスプレイを凝視していたとかいないとか。
どうぞこちらのパンダちゃんを目印にいらしてみてください。

 
最後に表題の「シュヌップフェン」。勢いが良くてなんとなく好きな単語なんです。
私が1年だけ滞在したドイツの言葉でder schnupfen(シュヌップフェン)は鼻かぜの事。
「花粉症」という言葉を日独辞書でひくと、「heuschnupfen」(ホイ シュヌップフェン)とでてきます。直訳すると「heu」(ホイ)=牛小屋などに敷き詰める干し草、つまり干し草による鼻かぜです。国が変われば、言葉上のアレルゲンも花粉から干し草へと変わるのだなあとしみじみ実感した単語でした。(ドイツでも、実は花粉によるアレルギーはあるのですが。)
ちなみに私は牛小屋で働いていたことがあり、毎日干し草まみれになっておりました。そして文字通りホイ シュヌップフェンになってしまったのでした。しかし、大量の干し草の上でゴロゴロと転がる気持ちよさは都会では味わえない贅沢なものでした。
最後はそのお世話をしていた可愛い牛たちの写真をどうぞ。
   

2015/02/17

イガイガ喉に【温かい柿の薬膳デザート】はいかが??

こんにちは。櫻井です。梨とハチミツの潤肺薬膳レシピや、簡単リンゴの薬膳レシピが異常な人気を誇ってしまい、なぜか「次はいったいどんなレシピを考案すれば喜んでもらえるんだろうか??」とわけのわからないプレッシャーを感じておりまして、そのことをTwitterで告白すると、心温かい皆様からいろんなアイディアをいただいたので、今日はその一つ「柿」に乗っかってみたいとおもいます。(とりまめ様、ありがとうございます!)
 

japanese persimmon / 柿 kaki
japanese persimmon / 柿 kaki / [puamelia]

 
 

「柿が赤くなれば、医者が青くなる」

柿の歴史は古く、弥生時代に中国から渡ってきたとされています。しかし、私たちが今食べている「甘い柿」っと言うのは日本独自に品種改良の末生み出したものだそうで、学名にも「Diopyros kaki」と「Kaki」という文字が入っているなんてご存知でしたでしょうか。
この柿ですが、実は昔から「柿が赤くなれば、医者が青くなる」といわれ、便秘を改善したり、二日酔いにもよいほか、ビタミンCも豊富で(大き目の柿なら一日分のビタミンCを補えます)、その他、止血をする際に働くビタミンK、粘膜やお肌を強くするビタミンA(βカロチン)やB1・B2、抗酸化酵素を活性化させるミネラル(特にカリウム)、食物繊維なども豊富なので、天然のマルチビタミン剤ともいえる食べ物なんだそうです。
 

break time / japanese persimmon
break time / japanese persimmon / [puamelia]

体の中から潤し、喉を癒す

中医学から見ると、柿は余分な熱を取る性質と、体内の潤いを増やす性質をもっていますので、イガイガ喉や咳などのトラブル、口の渇き、口内炎、コロコロとした便秘など、乾燥の秋にはピッタリの食材です。また酒の毒をとる力もあるため、二日酔いや飲みすぎにも効果的ですし、「あれ?喉おかしいな?」、なんて時には柿はピッタリです。発熱時にもおすすめですよ。

中医学から見た柿

【性味/帰経】
寒性、甘味、渋味/心、肺、大腸
【働き】
・清熱潤肺:肺を潤し咳を収め、便秘を改善する。咳に交じる血を止める。
・生津止渇:胃に溜まった熱を鎮め、異常な食欲を抑える。口の渇きや口内炎にも。
・解酒熱毒:二日酔いや酒の飲みすぎに。酒毒を取る。
【禁忌】
・カキはカニと合わせるとお腹を壊して下痢をします
・空腹時は食べ過ぎに注意しましょう。
・冷やす性質があるので、胃腸が弱っているかた、小児、高齢者、下痢気味の方、妊娠中は食べ過ぎに注意です。

I heart persimmon
I heart persimmon / watashiwani

温かくて甘~い、焼き柿レシピ

柿はもちろんそのまま食べてもおいしいですが、冷凍すると甘味が増すそうです。

ここでは珍しい食べ方、「焼き柿」をご紹介します。

【材料】
柿・・・食べるだけ
ハチミツ・・・適量
お好みでバニラアイス
 

【レシピ オーブン編】

1. 柿を冷凍します。そうすることで甘味が増すそうです。
2. 200℃にしたオーブンで30分ほど焼きます。皮が割れてきたら食べごろです。
3. 皮は剥いて、適当に4等分にでもして食べてください。
*お好みではちみつやバニラアイス、または両方をかけてもおいしいです。
 

【レシピ トースター編】 

1. 指で押してちょっとへこむぐらいの半熟柿のへたから1センチ~2センチぐらいを切り取ります。(梨のレシピみたいな感じ)

2. 皮と実の間と実に、軽く切れ込みを入れます。そうすると火が通りやすく、食べやすくなります。

3. 10分ほど焼いて、皮がパリッとして、焼き色がうっすらついたら完成です。*皮は食べません。

4. お好みでハチミツやバニラアイス、水切りヨーグルト等をかけてお召し上がりください。

【もっと 簡単な 焼き柿バリエーション】

*皮をむいて薄切りにしてしまえば簡単に焼けます。

*皮をむいてスライスした柿を、バターを載せたパンに載せて焼いてももおいしいです。

*皮をむいてスライスした柿を深めの皿に入れて、白ワインをさっとかけてラップをしてレンジで1~2分!とろとろデザートになります。

*皮をむいて角切りにして、ハチミツ(砂糖でも可)、レモン汁をふってラップをしてレンジで3分。その後10分蒸らして、シナモンを振ればコンポートの出来上がり。

Premium
Premium / kimubert

 
秋に旬を迎える梨やリンゴ、柿などはどれも潤いを生んで、喉や呼吸器、肌や粘膜を護ってくれる食べ物達です。季節はさらに乾燥する冬に向かうので、旬を迎えたくさん食べられるこの季節にたっぷり潤いを蓄えておきましょう。
柿は寒性のため、冷やす性質があります。これから寒くなってくるので、そのまま食べるときも、冷やし過ぎに注意しできれば常温で食べるようにしましょう。冷え症の方には、上記の焼き柿がおすすめです。焼くことで寒性が柔らかくなり、胃腸への負担がかるくなります。ただ、寒性であることは変わらないので、食べ過ぎには十分注意してくださいね。温かくした柿は、お子様の発熱時の水分補給と熱、咳対策にもおすすめです。冷たいものを食べるより断然いいです。ぜひお試しください^^
 

2014/09/20

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売