こんにちは。車田です。
令和になりましたね。気持ちの良い風が吹く季節になりました。最近私は近くの公園まで早朝ランニングをしております。早朝に見る低い位置の太陽光はまだ柔らかいのですが、昼間の太陽光はやはりとても強いです。そろそろ気をつけなくてはならない、紫外線。老化の原因の約8割が光老化と言われています。今現在のケアが10年後の未来の肌をつくっています。シリーズ第二回の今回は、紫外線ケアについてです。

【紫外線の注意期間】
紫外線が、一年の中でもっとも強くなるのが5~8月、時間帯としては10~14時となっています。5月から注意レベルに達し、7月がピーク。つまり、6月など梅雨の時季ですら、5月よりも紫外線の量は多くなっているのです。また、日本列島においては、南に行けば行くほど、紫外線も強くなりますので、場所の把握も重要です。

出典:気象庁
【紫外線の種類】

紫外線には、UV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)、UV-C(紫外線C波)の3種類があります。この内、UV-Cに関しては、オゾン層に吸収されるので私達が生活する地上まではやって来ません。気をつけなくてはならないのが、UV-AとUV-Bです。
・別名『生活紫外線』紫外線の約90%を占める
・ピークは5月
・波長が長く、肌の奥深く(真皮層)に到達する
・PAの高い日焼け止めで防ぐ
・じわじわ作用してシワやたるみなど、肌老化の原因となる
・別名『レジャー紫外線』
・ピークは7月
・波長が短く、肌の表面(表皮)で炎症を起こす
・SPFの高い日焼け止めで防ぐ
・すぐに作用してシミや色素沈着の原因となる
【外側からのケア】

外側からのケアとして、日焼け止めをきちんと使うということがあげられますが、日焼け止めの成分が肌に負担をかけることも往々にしてあります。紫外線吸収剤、ナノ粒子、界面活性剤、防腐剤、添加剤(着色料、保存料、香料など)、これらに気をつけて選びましょう。日焼け止めの作用があると言われている植物油もいくつかありますが、実際の効果の程は確実なものとは言えません。ですが、市販の日焼け止めを塗る前に、植物油を塗ることで、肌の保護や保湿、落としやすくなるという利点がありますので、サブ的役割として使うのはありかと思っています。
まずは、速やかに冷やすことです。炎症を沈めて、潤すこと。これに尽きます。お使いの化粧水をコットンにたっぷりと吸わせて、肌の熱感が落ち着くまで、パックし続けます。化粧水をそんなに大量に使えない!という方は、リスブランのジネンミストやアヴェンヌなどのように限りなく天然の水に近いものと混ぜて、薄めて使うのもありです。コットンが乾いてきたら、外側からスプレーしながら使えるものだとよいです。赤みが引いてきたら、いつもお使いの化粧水でたっぷりと保湿をしてください。
普段から言えることですが、肌には与えることよりもきちんと落とし切ることが重要と言えます。なぜなら、人間の細胞は自分で自分を潤す力をもっているから。ただ、何かしらの皮膚疾患で皮膚表面の細胞が傷ついている場合、そして内側から栄養を補充できていない場合は、しっかり保湿しなければなりません。そして、肌は必要以上にこすらないことが重要です。マッサージする際はオイルやクリームなど滑りの良いものを必ず間に挟むこと。
こすることで色素沈着させてしまう場合もあります。
【内側からのケア】

中医学的に対処するなら、肌代謝を上げて、養血・活血・補腎することが重要です。おすすめのものとしては、抗酸化作用があるといわれている、沙棘(サージ)の実から抽出されたオイル。こちらは服用しても良いですし、日焼けした箇所に直接パックしてもよいです。他には、ハトムギ茶(生薬だとヨクイニン)で肌代謝を上げると、日焼けで傷ついた細胞をしっかり押し出していってくれます。
他に、肌に良いとされる生薬には、哈士蟆(ハシマ:カエルの輸卵管)や真珠、白きくらげ、などもあげられます。
補腎薬の種類はいくつかあり、体質によっておすすめするものが変わってきますので、気になる方はお近くの漢方薬局などで薬剤師か登録販売者にお尋ねください。
【まとめ】

シミやシワは現在の状態がよくても、年齢と共に、必ず増えていくものです。あまり神経質になってしまうのもどうかと思いますが、肌はそれなりにお手入れをしてあげていると、それがきちんと反映される部分でもあります。さんざん光老化について書いてきましたが、個人的には、アンチエイジングより、エイジングにおいて、いかに自分が心地よい落とし所をつくるかだと考えています。皆様も、自分らしい年齢の重ね方を、どうぞ楽しんで下さいね。
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