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中医学 の記事一覧

春 夏 養 陽(しゅんかようよう)/ 鮎澤 婦佐江

冷え性体質・風邪をひき易い虚弱体質の人は、この時期、消耗した陽気(熱エネルギー)の補給を‼

新型コロナの信じ難いほどの新規感染者の激増、無観客のオリンピックそして夢の跡日本列島を襲う信じ難いほどの大雨どれほどの世界に身を置いているのだろう。

絵本『二平方メートルの世界で』
出会った前田海音(みおん)さんのつぶやき。
3歳から大学病院の入退院を繰り返し、「もういや。一日でもいいから薬を飲まなくていい日をください」・・・と多くの言葉をのみこんできた。

入院のため休みをもらわなければならない母、仕事であまり面会に来られない父、
一人で過ごさなければならない兄も言葉をのみこんでいる。
本当の気持ちを言ってしまったら・・・もうがんばれなくなる気がして。

生きていることの素晴らしは気づきにくいということを、私は知っている

少しずつ秋の気配を感じます。万物が成長する夏は、身体の新陳代謝も旺盛で、発汗などで陽気を消耗しやすい。そのため陰の力が強くなる冬に向かい、体内の陽気不足は、抵抗力の弱い体になります。

冷え性体質や風邪をひき易い体質の人は、この時期、陽を補う「春夏養陽」という養生法があります。

暑い時期に陰気と共に陽気を補う「春夏養陽」の作用がある西洋人参。
冷え性や低血圧傾向の人は、少しずつ温性の補気剤を服用されてもいいでしょう。

2021/09/04

黄帝内経で考える夏の過ごし方/ 車田 光穂

こんにちは。車田です。

今回は基本に戻って、黄帝内経で考える夏の過ごし方をご紹介したいと思います。

サーカディンリズム(概日リズム)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。私達人間は、ともすると自分たちも自然界に生きる「いち動物」であることを忘れてしまいがちです。光を必要とする生物たちにはこの体内時計のようなものがもともと備わっています。

黄帝内経はこのサーカディアンリズムを基準にしながら季節の移ろいとともに変わっていく、気候や環境に対応していけるよう、養生法が考えられているように思います。

太陽が沈むのと共に寝て、昇るのとともに起きる。すると夏は一年の中でも昼の長さが長いので「遅寝早起き」となりますが、日が沈む時間は遅くても20時を過ぎることはありませんので、充分睡眠時間は確保できます。夏は日が昇るのも早いので、早く寝ることより、どんなに遅く寝ても朝7には起きると起きる時間を決めていただいたほうが、リズムは作りやすいです。

そして、夏は自然界では陽気が一番強くなるタイミングです。体内の陽気も同じなので、きちんと汗をかいて発散していく必要があります。特に体内で陽気が多い場所は、心や肺です。心は夏に弱りやすい臓器です。陽気が発散できないと胸に熱がこもり、秋に肺を剋し、空咳の原因となります。

また、心の陽気が発散できないことで、冷たいものを欲するようになり、取り過ぎて胃腸を剋すると、必要な水分の吸収ができなくなり、夏バテの要因になったり、これもまた、秋の肺が弱りやすい状況を助長させます(肺は乾燥を嫌うため)。

酸味のものや、苦味のあるものを上手に取り入れながら一日のリズムを大切に、暑い夏も元気にお過ごし下さい。

★おすすめの食材★
ゴーヤ(苦瓜)、梅干し、苦茶、酢の物、赤小豆、緑豆

夏バテ対策料理は「参鶏湯(サムゲタン)」気と津液をしっかり補ってくれます。

2021/08/21

暑さに負けない 。「熱」を冷まし「湿」を取り除く/ 鮎澤婦佐江

暑さに負けない!

「熱」を冷まし「湿」を取り除く

真夏の太陽が、ガンガンに照り付ける中、自販機の日陰でバスを待っていると、近くの発達障害支援センターで働いているたまに会う二人が来ました。

大きいトトロは汗をふきふき、バス停でバスを待ち、小さいトトロは、チャッカリ私の隣に立ち、日陰でバスを待ちます。

バスが見えると、大きいトトロが右手を左右に大きく振り、バスに合図を送ります。バスが止まると、今度は右手を上下に大きく振り、私に向かい先に乗れと合図し、次に小さいトトロを乗せ、最後に自分が乗りました。

キンキンに冷えた「ねこバス」は、最高 ‼

真夏の昼下がりに出会った心 象 風 景 です。

厳しい夏の暑さで、身体に過剰な「熱」がこもると、体温が上昇し、五臓の「心」や「脳」に影響し、熱中症を引き起こす原因に。イライラしやすい、怒りっぽいなどの精神状態も起こりやすくなります。身体のほてりで十分な睡眠がとれないことも。

気になる症状

・熱っぽい(発熱)
・顔が赤い
・ほてり
・口渇(冷たいものがのみたくなる)
・不眠
・イライラ・怒りっぽい
・舌が赤く、苔が黄色っぽい

身体の熱を冷ます食材

・スイカ
・キュウリ
・トマト
・緑豆
・レンコン
・寒天
・ところてん
・緑茶
・はすの葉茶
・菊花茶・・・

精神を安定させるもの

・ゆり根
・かき
・真珠粉
・蓮の実・・

夏は、湿気や水分の摂り過ぎで、体内に「湿」 身体に余分な水分や汚れが溜まりやすくなります。溜まった「湿」は、脾胃(消化器系)の働きを低下させ、胃もたれ、食欲不振、消化不良、軟便などの症状の要因に
なることも。

気になる症状

・胃もたれ
・胃のムカつき
・食欲不振
・消化不良
・身体が重い
・頭が重い
・むくみ
・膨満感
・舌苔のべたつき
・軟便
・下痢・・

湿を取り除く食材

・緑豆
・はるさめ
・もやし
・冬瓜
・ハトムギ・・

脾胃を元気にする食材

・こめ
・山芋
・カボチャ
・大豆製品
・うなぎ
・はも
・卵
・鮭・・

食欲をそそる食材

・シソ
・ミョウガ
・しょうが
・フェンネル
・大豆製品

食欲が落ちている時は、無理に肉類など食べ過ぎないように (^_-)

2021/08/14

中医学コスメレポート③ セ・サージ/金村瑛美

<中医学コスメレポート③>

こんにちは、金村です。
中医学コスメレポートの第三回目の商品は、セ・サージ(サージクリーム)です。

イスクラの化粧品の中で、特にオススメしたいのが、このセ・サージです。
みなさんご存知の通り、美しく年齢を重ねるために大切なことは、潤いに満ちた肌のエイジングケア。セ・サージは中医美容理論に基づいて、沙棘(サージ)果実から絞ったオイルに、植物エキス、エッセンシャルオイルを配合した濃密保湿クリームです。

沙棘油は、果樹植物の中でもトップのビタミンEを含有し、ビタミンAやその他ビタミン類、不飽和脂肪酸、アミノ酸などを多く含んでいます。そのため、保湿だけでなく、抗酸化や抗炎症作用にも優れており、中国では日焼け止めクリームも作られているそうです。
そして、沙棘油の効果を高めるため、エゾウコギ、真珠、サンザシ、桑白皮(ソウハクヒ)、緑茶といった、老化防止や美白効果のある5種類の生薬エキスが配合されています。

私が使用してみた感想…

私は混合肌のため、今まで秋~冬に使用しており、夏は日焼け後のお肌のケア、紫外線が原因の乾燥や肌トラブル、冷房直撃でいつもより乾燥する、という時に限り使用していました。
ですが30代になり、夏場は“べたつくのに乾燥する”と感じることが増えてきました。そこで、春夏でもセ・サージを使って朝晩しっかり保湿することで、“べたつくのに乾燥する”ということが、かなり少なくなりました。(嬉しい!)
加齢による肌のシミ、しわ、たるみの原因は、やっぱり保湿不足や紫外線が大きいですよね。どちらの問題にもアプローチしてくれるセ・サージ、これからも続けていきたいと思います!!

●夜の使用
“こってり”感のあるクリームですが、翌朝はクリームがしっかり吸収されていて、お肌はしっとり。そして、なんと言っても初めて使用した日の翌朝のプルプル感は感動ものです!

※沙棘油の天然の色素が、枕カバー等に付いてしまうと洗濯しても取れにくいため、塗ってすぐ就寝される場合はタオルをかけるなど気をつけてくださいね。

○朝の使用
最初は少し顔が黄色くなった感がありますが、夜の3分の2程の使用量で、薄く伸ばして、ハンドプレスしたあと、数分待っていただければお肌に馴染みます。その後は普通にメイクできます。

お肌に合うか不安、ちょっと試してみたい、という方はサンプルもございますので、スタッフまでお声がけください。

★併せて読みたい
中医学コスメレポート①
中医学コスメレポート②

2021/08/07

古代中国人の香水とは…? / 車田 光穂

こんにちは。車田です。

梅雨~夏にかけては匂いがこもるため、普段よりもいろいろなものの匂いを感じやすくなりますね。
この時期によく使われる漢方薬の一つに、勝湿顆粒というものがあります。もともとの方剤名は藿香正気散(かっこうしょうきさん)に使われている藿香(かっこう)は、精油ではパチュリというもので、香水のベースノートによく使われます。他の香りの保留剤にもなるので、最後まで香ってることが多いです。

古代中国でも、人々は香を焚き、香水のように自身に香りづけしておりました。今回は、生薬としても使われるものの中で、どんなもので香り付けしていたかをご紹介したいと思います。

【沈香】
ジンチョウゲ科の常緑高木。温性で芳香辛散薬。
行気止痛、温中止嘔、温腎納気、降逆平喘。

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【丁香】
丁子、クローブです。ヨーロッパでも魔除けに使われます。温性。
温中降逆、下気止痛、温腎助陽。

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【麝香】
ムスクです。温性。開竅薬の一つ。
開竅醒神、通経達絡、活血消腫・止痛。

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【藿香】
精油ではパチュリ。
胃腸の余分な湿を取り除く生薬として、梅雨時期によく使われます。芳香化湿薬。

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【乳香】
精油ではフランキンセンスです。温性。
活血止血、消腫生肌、伸筋活絡。

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【安息香】
精油ではベンゾインというもので、甘くバニラのような香りが特徴的です。温性。
闢穢開竅、行気活血。

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【蘇合香】
精油ではスチラックスです。温性。
開竅醒神、豁痰闢穢、温通止痛。

2021/07/17

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売