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中医学 の記事一覧

カニは寒性で冷やすがエビは温性で温める!「エビとカニ」のお話。

今日はクリスマス!当店がある六本木には、ミッドタウンのイルミネーションを観にたくさんの方がいらっしゃっていて、どこもかしこも人と車でごったがえしております。私といえばもちろん仕事のことしか頭にございませんので(?)素通りで通勤・帰宅しておりますが、、、笑  こんにちは、櫻井です。
 
年末年始となると、飲み会や会合など、「食べる」機会がほんとに多くなりますね。そんな中でも一気に需要が伸びるのは、カニやエビではないでしょうか?調べてみると、年末のカニ需要は夏場に比べて10倍にもなるそうですよ!
ということで今日は、そんなカニやエビのお話です。カニとエビは似ていますが、中医学では全く違う性質と考えています。タイトルにもある「カニは冷やす、エビは温める」ってどういうことでしょうか?そんなお話をしてみたいと思います。


Crab (Matsudo, Chiba, Japan) / t-mizo


エビ祭り ClubMed Kabira Press Tour / Norio.NAKAYAMA

カニを中医学的に見ると

カニの力は、補気補髄、清熱散血、続絶傷、利湿といわれ、エネルギーを補い、血の巡りを改善します。骨折や破傷風の場合にも良いとされています。特に「肩こりの予防」には良い食材とされています。しかし、カニはまた、冷やす性質が強い「寒性」の食材なので、冷えが気になる方や、女性では冷えが強く生理痛が酷い方や、冷やしてはいけないとされている月経前や月経中などは控えたほうが良い食材といえます。なので、食べる場合は生ではなく、お鍋にしたり、温かいものと一緒にたべると良いですね。寒性のカニを温性のお酢で食べる「カニ酢」は、美味しいというだけでなく、中医学的に見てもとても理にかなった食べたかといえます。せっかくなので、黒酢と生姜のみじん切りを添えて食べるようにしてくださいね。尚、お鍋にすることで、殻に含まれる栄養成分も一緒にとれるので、カニの身をそのまま食べるより良いとされています。カニ、特に殻に含まれるキチンキトサンには、整腸作用や免疫力を高める効果があるとされ、癌の予防にも良いとされています。その他、コレステロールや血圧を抑制するタウリンや生殖能力にとても重要な亜鉛や、お肌によいカルシウム、最近某フィルム会社が出している化粧品にも入っていることで有名な、強い抗酸化力をもった「アスタキサンチン」などを含むとても健康的な食品です。


カニ / miki7500

アレルギーや湿疹、炎症症状を持つ方は注意!

カニはとってもおいしいですが、同時にアレルギーを起こしやすい食材としても知られています。中医学でも「発物」(はつぶつ)といって湿疹などの腫れものを発生しやすくする食材の一つに数えられています。皮膚トラブルや、炎症性の症状を抱えた方には注意を促し、食べないように指導しています。また、古くからの食べ合わせでは、「水を飲みながらカニを食べると下痢をする」と言われています。寒性の食材は、胃腸負担になりやすく、大量に食べると胃腸を痛め、排泄されるべき「湿」を溜めやすくします。そこに水分を多量に飲むとさらにその症状が進むことになり、下痢や腹痛が起きることが考えられます。同じ理屈で、柿や梨など体を冷やす食材と一緒に食べるとお腹を壊す可能性があるので、注意が必要です。
 
美味しいカニの選び方と保存
カニを選ぶときは、ずっしりと重みがあるものを。関節の裏側の膜が透き通っているものは鮮度が高いと言われています。生のものはその日のうちに調理するか、食べてしまいましょう。保存する場合は、ゆでてから冷凍します。毛ガニは重さ400g~600g 甲羅の直径が10cm 前後のものが美味しいと言われているようです。ちなみに500gサイズになるのに約10年はかかると言われています。カニが高い理由がわかりますね。身入りが良くて脂乗りがよくなる毛ガニの旬はまさに今。冬の初めから年末にかけてだそうです。タラバガニはオホーツクの流氷が去った4~5月が甘味が増しておいしいと言われているようですが、身入りが一番いいのはこれも今、11月から2月にかけてだそうです。タラバガニもほかのカニと同じように甲羅を含めた重さで値段が決まりますが、味噌はおいしくなく、甲羅は無駄に重いので、足だけ買う方が断然お得です。


カニ / y_ogagaga

カニは高級食材の代名詞ですね。アラスカでは文字通り一攫千金を夢見た猛者どもが集ってカニ漁に出かける時期です。しかし冬のアラスカはまさに命を懸けた漁場なようです。以下の動画をご参照ください。留学時代のハウスメイトに、冬場だけアラスカで漁をして、その他は遊んで暮らすという奴がおりました。体も心も大きな奴でしたが、今はなにをやっているんでしょうか。
 

 
 
 
もう一つ年末・お正月食材として外せないのは、エビですね。カップヌードルを創った、安藤百福が『エビは高級感があり、めでたい。日本人はみんな大好きなので、エビが入れば必ず売れる』と言っていたとか。一個の製品の運命を託せるほど日本人は「エビ好き」なようでしたが、年間消費量は97年35万トン強をピークに減少気味。今ではアメリカ、ヨーロッパや中国、アジア諸国に次いで第5位の29万トンとなっているようです。


甘エビ / norio_nomura

エビを中医学的に見てみると
エビの力は、補腎壮陽、益気開胃、袪風通絡とあり、食欲不振を改善し、スタミナをつけ、精力減退にもよいアンチエイジング食材とされています。エビはカニと違って温性の食べ物なので、冷えやエネルギー不足による血行不良にもおススメです。しかし、食べ過ぎてしまうと、熱がこもり、ふらつきや炎症などの症状も見られることがあるので、注意が必要です。エビもカニと同じくアレルギー症状を起こしやすい「発物」の一つです。熱がこもりやすいタイプの方、肌トラブルを抱えている方、ほてりがある方などは、食べ過ぎ注意です。
エビにも、カニのところでもお話した、赤い色素に含まれる「アスタキサンチン」が含まれています。産卵のために河を昇る中で大量に発生する活性酸素から身を守る必要がある鮭の身が赤いのも、浅瀬に産まれた鮭の卵が紫外線から守るために赤い色をしているのも、この「アスタキサンチン」のせいだそうです。抗酸化力に優れ、疲労を回復させ、炎症を抑え、免疫を強化し、持久力を伸ばすとして今注目されている成分です。アスタキサンチンを含むエビの栄養素の多くは殻に含まれているそうです。エビの身はコレステロールが多いと言われていますが、そのコレステロールを下げる働きのある「タウリン」が豊富に含まれるのも、肩こり、不眠、便秘を改善し、生活習慣病や老化の予防にも効果がある「キチンキトサン」が多く含まれるのも殻です。殻ごと食べれられればもちろんそれでも良いのですが、食べなれていないと口の中をけがしてしまうかもしれません。残念ながら、キチンキトサンも、アスタキサンチンも水溶性では有りませんので、お鍋の出汁に溶け出したりはしませんが、生活習慣病によいとされる「タウリン」は水に溶けます。身だけより、殻や尻尾も、お鍋に入れて、やわらかくしたものをしっかり噛んで食べるか、フライにしたり、焼いたりしてパリパリになったしっぽなどは残さず食べるほうが良いですね。エビには川エビと海エビがありますが、薬膳や中医学では、より効果が高いのは海エビだと言われています。コレステロールが低いのも海エビだそうです。


2011.6.20 北海シマエビ漁初日(ゆでたて) / betsukai_kanko

美味しいエビの選び方と保存法
エビを選ぶときは、髭がピンと張りがあるもの、足が折れていないものがおすすめです。生の場合はその日に食べましょう。保存する場合は冷凍で。ゆでた後でも冷凍できます。
エビの旬はやはり冬。これはカニにも言えることですが、温かくなってくると成長しようとして脱皮します。脱皮した後の殻はふにゃふにゃ、身もしまりがありません。そして脱皮は大きい殻になるためにするので、身はスカスカになってしまいます。なので、冬のカニやエビは固くなった甲羅にびっしり身が入った状態になるそうですよ。 

 
さてさて、エビもカニもまさに今が旬。とてもおいしい時期です。私もつい先日、北海道の友人に、年末にカニやエビなど北の幸の詰め合わせを送ってもらうようお願いしました。今からとっても楽しみです!

2013/12/25

美容にも、冷えにも良くって精もつく!「ニラ」のお話

ブログをできるだけ毎日書いておりますが、内容によって人気度が違います。何となく書いた記事が人気だったり、力を入れたものがいまいちだったり、どういった内容がより多くの方に読まれるのか、いまいち流行を感じ取る力に欠ける櫻井です。どうぞよろしく。
今日は、先日書いた「春菊」のブログがご好評いただいたようなので、今日は「ニラ」のお話をしてみたいと思います。
ニラとは
中国の西部が原産といわれる「ニラ」。日本で栽培され始めた歴史は古く、9~10世紀ごろといわれ、古事記や日本書紀、万葉集のなかにもその記述がみられます。ニラは、万葉集では『久々美良』(くくみら)、古事記では『加美良』(かみら)と記載されており、古代では「ミラ」と呼ばれていたようです。その後この「ミラ」がなまって「ニラ」になったそうです。 江戸時代ごろからは薬草として栽培されるようになります。中医学では今でも、ニラの種子を乾燥させたものを  「韮子(きゅうし)」といって、腎を温めて冷えをとる(精液の漏れ、白色のオリモノ、寒がり、冷え、頻尿、夜間多尿などに)ための生薬として使われています。
現在のように野菜として一般に広く食べられるようになったのは戦後になってからという、古くて新しい野菜です。
美肌にも、冷えにも、胃腸にもよくて精がつく
ニラのあの独特なにおいのもとは、ネギや玉ねぎと同じ成分の「硫化アリル」という物質です。独特な臭いを持ち、好き嫌いをつくってしまう要因ですが、この臭いが重要で、体内でのビタミンB1の吸収を高め、肉や魚の生臭さを緩和する働きも持っています。骨を強くして骨粗しょう症や骨折を予防するビタミンK、ガンを抑制したり、免疫を高める力のあるβカロチン、強い抗酸化作用をもち、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立つビタミンE、コラーゲンの合成に不可欠なビタミンCも豊富です。その他、葉酸、カリウム、食物繊維、ビタミンB6なども含み、栄養豊富な食材です。冷えの改善や病気の予防の他、美肌やアンチエイジングにも効果が期待できます。ニラは生のもの1束(可食部約100g)で大体23kcalと、ダイエットにも向いていますね。
強いぞニラ!
ニラはとても強く、栽培しやすい植物です。根本近くから刈り取っても同じ株から再び新葉が伸びてきて、年3回ほど収穫できます。切り取った株はそのまま越冬できます。どんどん大きくなるので、株分けすることで簡単に増やすことができます。北海道や東北など寒い地方では体が温まり精がつく野菜として古くから親しまれてきましたが、今では北海道から沖縄まで全国で作られています。ニラの生産量が一番多いのは、高知県です。なんと国内の販売量の4分の1を担っているそうです。黒潮が流れる高知は、一年を通して温暖で日照時間も長く、通年栽培が可能なんだそうです。その次は宇都宮餃子で有名な栃木県。その2県で全流通量の60%をカバーしているそうです。1年中手に入るので、旬がないように思われますが、ニラがもっともおいしくなるのは、葉肉が厚く柔らかくなる冬から春にかけての2月ごろが旬とされています。
美味しいニラの選び方
美味しいニラを選ぶのには、まっすぐ伸びた葉の色が深い緑で艶があって、肉厚で、手で持った時に張りがあり、根元を持ってもしなだれないものを選びましょう。鮮度が落ちると葉の色は薄くなり、黄色実を帯びてきます。刈り取られた切り口も確認して、切り口が瑞々しく新しいものを選ぶようにしましょう。葉は折れたところから痛み始めるので、折れた葉が無いものを選びましょう。

冷蔵庫で保存する場合は、乾燥を防ぐために濡らした新聞紙にくるんで、野菜室へできれば立てていれてください。鮮度が落ちると香りが弱くなり、ニラ本来の美味しさを失うのでなるべく早く食べましょう。調理する時は、加熱を手早くすることで、風味も触感も保てます。煮るときは1~2分。炒めるときも強火でざっと炒めましょう。脂溶性のベータカロチンやビタミンEは炒め物とも相性が良いですね。


ニラまんじゅう #lunch / is_kyoto_jp


レバニラ / ZoAmichi

禅宗では禁忌とされている
っと、ニラについていろいろ探っていると、またまた興味深いこと発見をしました。
骨にもよくって、美肌にも良くって、元気にしてくれるニラなんですが、仏教の一つ、禅宗などでは「五葷」(ごくん)といって、食べてはいけないものとされています。五葷は中医学とも関係の深い「五行説」がもとになり、戒めをつくっているそうです。五葷には、ニラのほか、ネギ、ラッキョウ、浅葱、玉ねぎなどがあります。これらには、身体を元気にするほか、精力をつける食材ともされ、一種の興奮作用もあることがから、常に中庸(まんなか)、平穏をよしとする仏教の中では忌むべきものなのかもしれませんね。
中医学的に見ると
ニラには、腎の働きを高め、冷えを追い払い、身体を温める作用があります。性味はもちろん温性で味は辛味。冷えなどを発散させる力があります。血をサラサラにして流れやすくする作用、痛みやしびれを改善する作用などがあり、冷えや腰痛改善の他、鼻血、血尿、吐血などの出血や、血栓を予防する力もあるとされています。そのほか、解毒の力もあり、食べてから長時間経てからの嘔吐などにも効果的です。
今年も残るところあとわずか。もう10日しかないんですね!!これからますます寒くなりますが、ニラを食べて、元気をつけて忙しい時期をのりきりましょう!

2013/12/21

元気に食べるために 「脾胃と食」のお話

こんにちは。櫻井です。今日も寒い!冷たい雨が降っている六本木からお届けしております。そろそろ年末も近づき、忘年会やお食事に行く機会も増え、お正月もうっかり食べ過ぎなんてことが気になる季節ですね。
中医学で胃腸は「後天の元」と言われ、生命を支える大事な役割を担っています。胃腸の調子を悪くすると胸やけや食欲不振、肥満や下痢だけでなく、体全体の調子もくるってきてしまいます。そんなことになる前に、胃腸についてのお話をしてみたいとおもいます。

(チャイナビューNo.179 漢方の知恵袋「食の養生」より)

 
中医学では胃腸のことを「脾胃」(ひい)といいます
脾胃は「脾」と「胃」の二つからなっています。脾はおもに吸収を管轄し、体を構成する元である「気・血」や潤いである「津液」を食べたものから作り出し全身に運ぶ仕事をしています。胃は主に消化を管轄し、口から入ってきた食べ物を受け取り、消化しています。また、脾と胃はそれぞれ、栄養を肺に運び上げる機能、消化したものを下におろして腸に送る機能も持ち合わせています。胃が受けて、脾が吸収する。脾が上に運び、胃が下に送る。これら脾胃の連係プレーで消化吸収が行われています。
 
脾胃はとっても真面目で従順な臓腑
脾胃はとっても働き者。寝起きから朝ご飯を消化し、それが終わりかけるころにはお昼ご飯を片付ける仕事です。途中でコーヒーを飲んだり、おやつを食べたりするとそれも処理しなくてはいけません。夜ご飯が早く食べられるときは、夜は休憩をとることが出来ますが、遅くなればなるほど寝ている間も働くことになります。胃腸はほぼ24時間働き続けていることになり、エネルギーを消費することにもなります。夜遅く食べることが疲労に繋がるのはそのためです。

 
脾胃は、暴飲暴食、加齢、ストレスなどによって機能低下をおこし、様々な症状がでるようになります
食欲がない、食べるとすぐお腹がいっぱいになる、アザができやすい、つかれやすい、胃もたれ、お腹が張る、げっぷ、めまい、息切れ、下痢、軟便、痰が多い、むくむ、尿が出にくい、内臓下垂などは「脾」の機能の低下の症状です。
消化不良、げっぷ、しゃっくり、嘔吐、便秘などは脾胃の「胃」の機能低下の症状です。
これらの症状はいわば脾胃のSOSサインです。怪しいな、調子悪いな、と思ったときに対処して上げることが悪化を防げます。脾胃のSOSサインに対応するには、脾胃を休ませることです。休ませるにはもちろん、仕事をさせないこと。脾胃に仕事をさせないということは、食べ物を食べないということです。一度朝ごはんを抜いたぐらいでは、体調が崩れることは有りません。朝を抜いても、まだ食欲が戻らないなら、お昼も抜いてみてください。そうしたら夜には食欲は戻ってるかもしれません。それでもいまいちなら、夜も抜いてしまいましょう。もし抜くのがつらいなら、とにかく消化に良いものを少しだけ食べるようにしましょう。でもその時は、「冷たいサラダ」などは避けてくださいね。脾胃は「温かいもの」を好みます。冷たい飲み物なども避けたほうが良いでしょう。
「3食きっちり食べないといけない」というのは間違った固定観念です。食が無い時ならいざ知らず、現代のような飽食の時代に、食糧不足による栄養失調を心配する必要はありません。それよりも食べ過ぎによる脾胃の弱体化の方が深刻です。
 

 
脾胃が不調を起こす主な原因
暴飲暴食、脂っこいものや味の濃い食事の摂りすぎ、ストレス、加齢や病気による衰え、冷たいものの摂りすぎや、梅雨時期や夏場の湿気なども影響します。
 
脾胃を健康に保つためには
温かいものを常に意識して摂るようにしましょう。水分、特に氷の入った飲み物、冷蔵庫から出したばかりの飲み物などは摂りすぎないようにしましょう。辛いもの、脂(油)の多い食事も控えめにしましょう。新鮮な、旬の野菜を加熱してたっぷりとるようにしましょう。そしてストレスをこまめに発散しましょう。
食事は、脾胃の働きをよくするものを。
米、インゲン豆、大豆製品、リンゴ、豚肉、白身魚、かぼちゃ、ジャガイモ、きゃべつ、山芋などがおすすめ。キャベツや豚肉が入ったお好み焼きなんていかがでしょうか?(ブログ:寒い季節にピッタリ「お好み焼きの話」)でも食べ過ぎ注意です。
 

 
良い食事とは、五味と五性のバランスが取れ、季節や体調に合わせた、身体を整える食事です
五味とは酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛さ)のこと。
酸味は、「肝」の働きを整えます。引き締める、固めるという力あり、汗や尿などの過剰な流失を防ぎます。梅、杏子、ざくろ、レモン、お酢、山楂子など。
苦味は、「心」の働きを整えます。体内の余分な熱や水分、汚れを取り除き、便秘やむくみの解消、咳や痰の改善にも役立ちます。苦瓜、銀杏、レタス、緑茶など。
甘味は、「脾胃」の働きを助けます。養分を補い、虚弱体質の改善や、食欲増進、痛みを緩和するという働きがあります。米、棗、はちみつ、肉類、黒砂糖、大豆など。
辛味は、「肺」の働きを助けます。発汗作用を促し、血流をよくして、ストレスや体に溜まった余分な熱や寒さ、余分な湿気を発散させます。生姜、コショウ、唐辛子、ネギ、ニンニク、大根など。
鹹味は、「腎」の働きを整えます。堅いものを柔らかくする作用や詰まっているものを正常に通す作用があり、便秘や腫物を改善します。昆布類、いか、あさり、クラゲ、のり、天然塩など。
 
五性とは寒性・涼性平性温性・熱性などの食べ物がもつ寒熱の性質のこと
涼性や寒性は体を冷やす性質をもっています。大麦、キュウリ、せろり、リンゴ、なし、ニガウリ、レンコン、スイカ、バナナなどです。温性・熱性は身体を温める力をもっています。シナモン、コショウ、唐辛子、羊肉、鮭、酒、棗、ショウガ、紫蘇、もち米、ネギなどです。平性は寒熱の偏りがなく、常食に適した食材です。米、ジャガイモ、キャベツ、シイタケなどです。夏はすこし体の熱をとる涼性・寒性のものを。冬は温性・熱性のもの中心に摂ることが大切です。
 

 
体に優しい食べ方を
朝食は、温かく消化に良いものを。温かく、エネルギー補給になる「おかゆ」はとってもおすすめです。
昼食は、品数多目を心がけ、しっかり栄養をとりましょう。この時も腹八分目が目安です。
夕食は、時間は早め、ボリューム控えめで脾胃が休める時間をつくるようにしましょう。
良い食事の基本は「穀類4割、野菜4割、肉類2割」で、旬の野菜を火を通してたっぷり食べること、そして腹八分目です。これが毎食守られていれば、脾胃の機能低下はそう簡単には起こりません。もしそれでもだめなら、1,2食抜くことです。また食後のゆっくり散歩も脾胃の健康を守るために効果的です。
 

 
元気な体で充実した毎日を送るためには、何よりも脾胃が健康であること、元気に働いてくれていることが大切です。食の悩み、胃腸の悩みは、食べない、食べるものに気を付ける、などして積極的に解決するようにしていきましょう。食欲がない時は食べない。お腹がすくから食べるということをもう一度考えてみてくださいね。

2013/12/19

寒さに負けるな!塩味と冷えと「腎」のお話。

こんにちは、櫻井です。今日は朝から身に染みるような寒さで、午後には降り出す雨が夕方にはみぞれや雪にかわるかもっという予報ですが、どうなることやら。雪国出身の私には、雪国以外の地域での雪への弱さに大変驚かされることが多くあります。少し雪が降っただけで、交通事故は急増し、電車は止まり、学校も休みになったりするところもあるようですね。確かに普段無いものに備えるには、莫大な維持費も設備投資もかかるので当たり前のことなんですが、初めのころはとにかくびっくりしました。そういえば、雨が非常に少ないカリフォルニア州のサンディエゴに居たころに、珍しく雨が大量に降った翌日は道路のあちこちに陥没がみられ、交通事故も一晩で数千の増加というニュースもあったことを思い出しました。自然の前で文明の利器はとても非力ですね。
 


 
今日は「寒い日には適度な塩分をとることが大事」というお話をしたいと思います。「なぜ寒い日に塩分?」と思われた方も多いと思います。「そっか!だから東北地方や北海道は味が濃いんだ」と思い立った方はご名答。このお話を詳しくする前に、まずは冷えと関係の深い「腎」のお話をしましょう。
 

 「腎」は尿をつくるだけの器官ではない

中医学で「腎」は、加齢や衰えと密接に関係していると考えます。そして、いつまでも若々しくいるためには、「腎」を大切にせよと言われています。西洋医学で腎臓はただの尿をつくる器官ですが、中医学でいう「腎」は生長・発育・生殖と深い関係をもつ「生命の源」ともいえる臓腑です。
「腎」は、視床下部から副腎系に至る内分泌系全般の機能や、水分の濾過と再吸収、生長と発育及び知能・知覚・運動系の発達と維持、耳、膀胱、骨、そして二陰と言って、排尿と排泄にも影響を持っているとされ、その状態は髪に現れると言われています。感情面では、恐れや不安、驚きとの関係が深いとされており、人間の活動の根幹に影響を及ぼす臓腑です。
「腎」が衰えてくると冷えやすくなり、耳が遠くなり、おしっこが近くなり、骨がもろくなり、記憶力や判断力が低下し、必要以上に心配性になったり、漠然とした不安を感じるようになったり、髪は乾燥しがちになり艶を失うと言われています。要するに、「老化」という状態です。そして、腰は腎の器と言われ、腰が曲がったり、腰痛を感じるのは、腎が弱っているためと言われています。そのほか、すぐに座りたくなったり、けつまずいたりするのも「腎の弱り」と言われています。
女性は7の倍数で身体が変化し、男性は8の倍数の年齢で変化が訪れるというのは、この頃良く耳にする言葉ですが、あれはこの腎の成長と衰退のことを言っています。腎は、女性では、28歳をピークに衰えはじめ、35歳ごろから下り坂に差し掛かると言われており、男性では、24歳から40歳がピークでその後は下降線をたどると言われています。
 

 

「腎」を護る鹹味(かんみ)

齢を重ねることはステキなことですが、誰しも体の衰えはうれしいものではありません。体の衰えから身を護るためには、「腎を護り、補う」ことが大切です。食養生では、黒いもの、粘りのあるもの、そして自然の塩味のあるものが「腎」に良いとされ、黒豆、黒ゴマ、山芋、わかめ、ヒジキなどのがその代表です。
「腎」は自然界に存在する五つの味、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛味)の中でも、鹹味(かんみ)といって塩辛い味を好むと言われています。昨今では健康維持のために減塩が声高に叫ばれていますが、適度な塩分は身体の調子を整え、冷えを治すことにもつながります。東北地方や北海道など、寒い地域では塩分の摂取量が高く、塩分をとることで体温を維持してきました。高い塩分摂取は、高血圧などの風土病を作り出してしまいました。しかし反動による極端な減塩から生まれる低体温が蔓延しているという報告もあります。
肝・心・脾・肺・腎の五臓はそれぞれ対応する五つの味、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛味)と繋がりがあると言われおり、自然なそれらの味は、対応する蔵を滋養し、養います。気をつけなくてはいけないのは、これらの味は自然なものであることが重要です。特に鹹味や甘味は人工のもの、精製されたものが一般的に使われており、自然のものは多くありません。精製された砂糖や食塩はまさにそれにあたるので、それら人口のものの使用は最小限にとどめ、極力質の良い、ミネラル分をたっぷり含んだ岩塩や黒砂糖、キビ砂糖などを使うようにしましょう。醤油やみそも、簡易的に作られたものでなく、一年以上熟成させたものを使うようにした方がよいですね。お値段は張りますが、それなりの価値があります。
鹹味は簡単に言うと塩味のことですが、それに加えて、ミネラルの味や旨味も鹹味に含まれます。鹹味の代表はなんといっても海産物です。シジミ、アワビ、ホタテ、あさり、カニ、エビ、牡蠣、くらげ、イカ、アナゴ、スズキ、たら、サバ、昆布、のり、ひじきなどなどあげればきりがありません。それら海産物に含まれるミネラル分や、出汁のもとになる旨味成分が腎を護り、補ってくれます。熟成された味噌で作ったアサリやホタテの稚貝の味噌汁なんていうのは最高の「補腎」食ですね。
 

 冬は『腎』に負担がかかる

特に冬は腎にとって負担のかかる季節です。補腎のために温かい食材を選ぶことの他、適度な塩分摂取もお忘れなく。その他「腎」に負担がかかる原因としては、夜更かしや疲労、偏った食生活に食分けて過度の房事(セックスのし過ぎ)というものもあります。腎の衰えが老化に繋がるのは前途の通りですが、更年期を早めること、そして若い方でも気を付けていただきたいのは、腎の弱りは不妊につながるということもあるということです。最近よく耳にするようになった、「卵子の老化」や、「草食系」と言われるはまさに「腎」の弱りでしょう。
腎を護るには、防寒と適度な塩分の他に歩くというのも重要な要素です。歩くことは、腎に刺激を与え、筋力を鍛え、血流を促進します。冷えにももちろん効果があるのは、いわずものかな。中医学の古典「黄帝内経」に書かれている冬場の養生は、「早寝遅起き」そして「運動や情志活動を控え、身も心も穏やかに保つ」というものですが、汗をかかない程度の運動や散歩はとても大切ですよ。冷えから体を守るためにも、そしていつまでも若々しくいるのためにも、「腎」を護りましょう。
 

2013/12/18

正常な月経・異常な月経のお話

こんにちは、櫻井です。今日はまたうちのパンダちゃんが吹き飛ばされてしまうぐらいの突風が吹いていますが、みなさんお怪我は有りませんか?こんなに寒くなってくると、冷えや痛みのご相談も増えてきます。冬場になると生理痛が酷くなるという方もいらっしゃいます。冷えは血の巡りを悪くします。流れが滞ると痛みの原因になるので、冷えは関節痛や頭痛、腰痛などを引き起こす原因になります。日ごろからしっかり防寒対策をして、温かいものをだけを食べるようにしましょう。

 

 
今日のブログでは、またまたツイッターにお寄せいただいたご質問にお答えしたいと思います。ツイッターでのご質問は「月経量の事で質問ですが、最近月経が2日間でほぼなくなってしまいます。元々、陰虚血虚です。ここは無難に当帰芍薬散でしょうか?年齢は40です。」という物でした。このご質問にお答えするには、まずは月経についていろいろお話しなくてはいけません。まずはそこから初めてみたいと思います。 
 
「月経」とは生理のことです。生理は女性の健康のバロメーターです。女性は一生のうちに約35年間生理とのお付き合いがあるとされています。「正しい生理の状態」を知ることで、自信の健康を管理することが出来ます。子宮は経血をめぐらせる場所です。妊娠の準備をするため、子宮は古い血を捨てて新しい血に交換し ようとします。この古い血液を排出しようとする作用が「月経」です。
 

 
正常な生理の目安をまずは見ていきましょう。(パンフレット「生理痛はないのがあたりまえ!」より)
初経発来: 10~14歳  
生理周期: 25~38日  生理周期とは、生理初日から次の整理の前日までの日数です。一般的に排卵を伴う生理周期のことを指しています。この期間より短かったり、長かったりする場合は注意が必要です。ちなみに初潮後数年間は安定せず不順になることもあります。
生理持続期間: 3~7日 生理持続期間は経血が出始めてから終わるまでです。一般的に初めは多く徐々に少なくなります。年齢によっても違いますが、一般的にこの期間内であれば正常と言えます。この範囲未満、もしくはこの範囲を超える出血がある場合は注意が必要です。
経血の量: 約50ml~100ml(総量) 一般的に2日目が多く徐々に少なくなります。日中、昼用ナプキンを使用していて、1時間ほどで経血があふれるような状態が続くようであれば注意が必要です。
経血の色: 赤~暗紅色 月経中ずっと黒っぽい場合や、鮮やかな赤の場合は注意が必要。
経血の質: さらさらとした液状 血の塊、レバー状の塊、薄く水っぽい場合は注意が必要です。
生理痛: 痛みはほとんど無い
もちろんこれらの目安には個人差があり、その時の体調によっても変化しますが、目安として正常な状態を知ることで、体調の管理がしやすくなります。婦人のご相談の場合は、生理の状況を詳しく聞くことが大切です。特に生理の量、色、質、生理周期の4つを詳しくお伺いします。初潮年齢、初潮から2~3年後の状況と現在との比較も大切です。もう一点、オリモノの状態も体の中の状態を知るうえで大きな目安になります。健康なオリモノは、排卵期ごろに粘り気のある透明なオリモノが3日以上あることです。
 

 
次に月経周期から体の不調を見てみましょう。
 
月経周期が短いタイプ(25日以下)
・経血量は少なく、塊も少ないが、腰が痛いしだるいのは、「陰虚」(いんきょ)といって潤い不足である可能性があります。喉の乾き、目の渇き、寝汗、ふらつき、めまい、ほてり、手足のほてり、午後からの微熱などがみられることもあります。潤いは血の元なので、体に必要な血の量が少なく、経血が足りない状態です。陰の根本は腰にある「腎」という臓器にあり、腰が痛いのは腎の力が落ちていることを表しています。
・経血量が多く、色が鮮やかな赤、または深紅ならば、「血熱」(けつねつ)といって、血が熱を盛った状態を疑います。赤ら顔や唇の乾燥、のどの渇き、便秘など同時にみられることがあります。舌は紅い状態です。苔は黄色くなっている場合もあります。血が熱を持ち、暴れて出血している状態です。
・経血量が多く、色が薄い、腹部の張りなどがみられる場合は、脾(胃腸系)のエネルギー低下を疑います。症状はその他、オリモノが多い、むくみやすい、顔色は白または黄色っぽい、身体の重だるさ、手足のだるさ、便が柔らかい、または下痢なども見られることがあります。舌は全体的にむくんで大きくなり、歯形が付いていることもあります。苔は白く厚くなっている場合もありますし、一部はがれていることもあります。脾は血を体内にとどめる力があるので、それが低下して、漏れ出ている状態です。
・経血の量が多かったり少なかったりして、色は紫赤、もしくは暗い色。レバー状の塊や小さい塊があり、出血期間が短い場合は、「肝鬱化火」(かんうつかか)といって、気の巡りが悪くなり、熱を盛った状態を疑います。イライラ、抑うつ、乳房やわき腹の張りや痛み、下腹部の張りなども見られることがあります。自律神経系のコントロールがうまくいっていない状態です。
 
 
月経周期が長い場合(35日以上)
・量は少なくて、色が暗黒で小さな塊もあり、腹部の鈍痛を感じ、温めると良くなるのは、「陽虚」(ようきょ)というエネルギーの不足状態かもしれません。陽気は温める力があるので、不足すると冷え・寒がり、顔色の暗さなども見られます。陽も腎に蓄えられているエネルギーです。腎は腰にあり、腰痛は腎の弱まりを表しています。
・経血の色が暗い紫色で、大き目の塊があり、痛みは下腹部にあるが、温めると楽で、押したりすると余計に痛む場合は冷えが身体の中に固まっているタイプ。顔色が青白く、暗い。生理中にアイスクリームや氷が入っている飲み物など冷たいものをとる、水泳やスキューバなど水に入る、冬場の防寒対策ができていないなど外的要因により冷やされた場合に多く見られます。
・量は少なく、色が薄い。顔色も蒼白もしくは艶がない、めまいやふらつきがある、動悸が不眠がある、乾燥肌・髪などでは「血虚」(けっきょ)といって、血の不足を疑います。血が足りないので、しっかり出血しません。子宮内膜も薄くなっているかもしれません。血は身体を滋潤しているので、乾燥を感じます。便秘がある人もいらっしゃいます。
・経血の量は多かったり少なったりで、色は褐色っぽい色。生理前に痛みがあり、その他憂鬱寒、イライラ、胸の張りや痛み、下腹部の張り、生理がきて血がでるとすっきりするなどの場合は気の巡りが悪くなった、「肝鬱気滞」(かんうつきたい)状態と考えます。月経周期が短い場合も起こりますが、長い場合はイライラが少なく抑鬱が強く表れることも多いです。
・色が淡く粘っこいのは、「痰湿」(たんしつ)といって身体の中にいらないものが溜まってしまっている状態かもしれません。肥満、食欲不振、偏食、過食、白いオリモノ・黄色のオリモノ、臭いのあるオリモノなども見られることもあります。
その他、短くなったり遅くなったり安定しない不順型や、無月経などこのほか様々あります。

 

 
ではもう一度ご質問を見てみましょう。「月経量の事で質問ですが、最近月経が2日間でほぼなくなってしまいます。元々、陰虚血虚です。ここは無難に当帰芍薬散でしょうか?年齢は40です。」というものでした。冒頭でも触れましたが、婦人のご相談の場合は、生理の状況、特に生理の量、色、質、生理周期の4つの情報と、初潮年齢、初潮から2~3年後の状況と現在との比較、オリモノの状態などの情報が欠かせません。上記の質問をこれらに当てはめると情報が大きく不足していますので、「この薬があっています!」というアドバイスは残念ながら難しいです。
「当帰芍薬散」(とうきしゃくやくさん)についてご説明させていただきます。これはもともと、「婦人の妊娠時の腹痛」にた対してつくられた処方ですが、補血活血(血を補い流す)、健脾利水(胃腸の調子を整え、余分な水分をさばく)、調経止痛(経脈の調子を整え、痛みを和らげる)の力があり、血虚、脾虚湿盛の状態に対するお薬で婦人のみが対象ではありません。症状では、皮膚につやがない、頭がボーっとする、頭痛・手足のしびれ、月経料が少ない、月経が遅れる、月経痛などの血虚の症状。食欲不振、つかれ、顔や手足のむくみ、頭が重い、腰や四肢の冷え、腹痛、泥状~水様便、白いオリモノなど脾虚湿盛をともなうもの(中医処方解説)とあります。これらの症状がある場合には適していると考えられます。
そして、陰虚血虚状態(陰という潤いと血が足りていない状態)ならば、当帰芍薬散だけでは少し足りません。血を補う力が当帰芍薬散にはありますが、陰を足す力がありませんし、やはり包剤の力不足感がいなめません。当帰芍薬散に加えて補腎の薬が必要ですね。40歳という年齢から考えても、腎の機能低下を考え無くてはいけません。その他、血の巡りや気の巡り、各臓腑の機能状態と、何を目的として漢方を飲むのかなども考慮に入れてお薬を選ぶ必要があります。
 
***漢方の服用をお考えの場合は、お会いして、お話をお伺いすることがとても重要です。ネットや本の情報に頼らず専門家がいる薬局・薬店・病院でご相談くださいね。***
 
 
月経は一つの生理現象として考えることが出来ますが、本当は、生殖のための過程であって、目的ではありません。経血 が充満して子宮に注がれることの本来の目的は、子宮 を栄養し、卵子を準備し、妊娠出来る状態にすることです。妊娠している最中には月経がなくなるのはそのためです。妊娠し ていなければ次に妊娠するために古い血を捨て、新しい血と入れかえる、月経が行われるのです。そしてこの一連の働きは、体内の臓腑や気血などのバランスが整って初めて正常に行われます。西洋医学的に見ても、月経は目に見えないような量のホルモンの微妙なバランスの上に奇跡的に成り立っているように見えます。ちょっとしたストレスや寒暖の影響であっという間に崩れてしまいます。月経の状態に注意を向けて、健康維持に役立ててくださいね。

2013/12/13

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