月経期とは?
生理が始まった日から完全に終わる日までをいいます。
排卵期に受精しないと、12日程高温期が続いた後、高温期を作っていた黄体ホルモンの分泌が止まるため、子宮内膜へ血液の供給がストップし、内膜の一部が壊死して剥がれおち、月経血となって出血します。期間は7日前後(3~10日程度なら正常)、1~3日目まで量が多く、その後量は少なくなっていきます。月経血の色はやや暗めで固まりはなく、生理痛はない、もしくは軽いのが正常です。
子宮内膜再生のため、子宮を綺麗に大掃除する時期!
受精卵に栄養を与え、適度な体温を保つため、子宮内膜には血液が豊富に含まれています。
この血液が子宮内膜と一緒にきれいに排泄されないと、次の低温期に新しい内膜が再生されにくいだけではなく、子宮内膜症や子宮筋腫を引き起こす要因にもなってしまいます。
子宮内膜が完全に排泄されるように、冷たい飲み物や生食、露出の多い服装を避け、子宮内を温め血液循環を良くすることが大切です。
また血により、膣内が酸性ではなくなるため、細菌やウイルスの子宮頸管内への侵入が容易になります。
子宮内膜の基底層もむき出しの状態なので、体を清潔にし、ストレスや過労などを避け、摂生に心がけ、病原体の侵入を招かないようにしましょう。
月経期の性行為は、不妊の原因の一つである精子抗体(傷ついた内膜から精子が血液中に入り込み、異物と認識され、抗体が精子を攻撃するようになる)を引き起こす可能性があるとも言われているため、なるべく避けた方が良いでしょう。
月経を助けるもの
○ 食べ物では
ナッツ類・カボチャ・ホウレンソウ・紅花油など
ビタミンB群:特にビタミンB1、B6。内分泌を調節します。
ビタミンB1:豚肉、ごま、大豆など
ビタミンB6:牛レバー、まぐろ、にんにくなど
○生薬(漢方で用いる植物性、動物性の材料)では
桃仁・紅花・芍薬などの血液循環を良くする生薬(活血薬)と、香附子・陳皮・木香などの気の巡りを良くする生薬(理気薬)がよく用いられます。
○ (おけつ)タイプ:血行不良がひどいタイプ
生理痛がひどい、月経血が黒ずむ、レバー状の固まりがある
帰調血飲第一加減・温経湯・田七人参など
○血虚タイプ:血液が不足しているタイプ
月経血が少ない、月経期間が短い
当帰芍薬散・帰調血飲第一加減など
○ 気虚タイプ:エネルギーが不足しているタイプ
出血がダラダラ続く、下痢しやすい
帰脾湯・田七人参など
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