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中医学を学ぼう!

「小腸」について

小腸のはたらき


 小腸は、胃から大腸のあいだにある器官で、十二指腸、空腸、回腸からなり、全長約6~7mの細長い管状構造をしています。栄養素の約90%を吸収しており、健康的な生活を送る上で欠かせない重要なはたらきを行っている器官です。中医学においても、小腸は胃である程度消化された飲食物を受け取り、さらに消化をすすめて精濁(栄養素とカス)を分け、精は脾によって吸収され、濁は大腸に送り、過剰な水分は膀胱に送るという働きがあり、「受盛の腑」といわれます。

心は裏、小腸は表


 小腸は、血液循環や精神状態に深く関わる「心」と、「心経」という経絡を通じて表裏の関係にあるとされています。栄養バランスの乱れや過労、精神的なダメージなどはやがて、血脈を司り「神(=精神)」を宿している「心」に影響を与えます。「「心」の生理」のコラムでご説明したように不眠・不安感、焦燥感などの症状が主にあらわれてきますが、これらとともに食欲不振・泥状便などが見られることがあります。小腸の機能障害による症状ですが、「心」は消化吸収を担う「脾」とも深い関わりがあり、「心脾両虚」として対処していきます。このように、小腸の病変は脾からととのえていくことが多くなります。

小腸の病証


 上記のように「脾」の疾患とされることの多い小腸の病証ですが、これらは虚証に見られるものです。小腸の実証としてあげられるのは、「小腸実熱」です。「心」の気の異常亢進が火となり、この火が心経を通じて小腸に飛び火した状態を指し、「「心」の病証」でご説明した「心火上炎」の症状にプラスして
・尿の色が黄色く濃い
・尿が出にくい
・排尿時の痛み
・血尿
などの症状があらわれます。一般的には膀胱炎に相当する症状ですが、ストレス、イライラから始まることが特徴です。

 

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