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「腎」の病理

腎は生命の源


 「腎」は、生命活動を維持する物質(=精)を蓄えるところと考えられてきました。

  ・  腎は精を蔵す

  ・  腎は水をつかさどる

  ・  腎は納気をつかさどる

  ・  腎は骨をつかさどり、髄を生じ、脳を満たす

  ・  腎は 裏 、膀胱は表

 具体的に定義すると、泌尿器系、生殖器系、ホルモン系、中枢神経系および自律神経系の一部、免疫系、造血系などに関わる多くの機能を併せ持っています。

 腎の働きには、腎に蓄えられた「腎精」 をエネルギー源として「腎陰」 と「腎陽」 の2つの側面があり、両方のバランスにより健康が保たれているとされています。

 

 

腎の病証 


 「腎」の病証は「腎陰」「腎陽」とそれを支える「腎精」のバランスが崩れた時に起こりうるもので、主に「虚証」を考えます。

慢性病や心身の疲労、性生活の不節制などが原因で、「腎陰」が不足して起こる病証です。主な症状は足腰のだるさ、耳鳴り、物忘れ、視力減退などのほか、虚熱により口渇、手足のほてり、午後の潮熱、寝汗などの症状がみられます。

虚弱体質や老化、慢性病、心身の疲労などで「腎陽」が不足し、体を温める機能が低下した状態です。症状は、足腰のだるさや冷え、無気力、むくみ、頻尿や残尿感などです。

「腎精」が不足しているため、特に成長発育、生殖機能に衰えが見られるものです。精子不足や不妊、小児の発育の遅れ、動作緩慢、認知症などの早老現象が特徴です。

 

「腎」は「先天の本」と称され、非常に重要な臓器です。「腎」に存在する「先天の精」はご両親から受け継がれた大切な「精気」であり、減ることはあっても増えることはありません。

「腎」を養うことは、今流行りのアンチエイジングにつながります。過労や不規則などの生活で消耗した「精気」は飲食物などから得られる「後天の精」で補い、いつまでも健康で若々しくありたいものですね。



 

 

 

 

 

 

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