月経の色は赤いのですが、実は、個々によって異なった色をしています。
それぞれ、その色がご自身の色と思いますし、他の人も同じ色であると思っています。

ー 生理の色 -
西洋医学では、黒い赤色、鮮やかな色、茶色のような色とありますが、実際は色よりも、量や期間が、病気につながる要因になります。
例えば、茶色のような色は、おりものに混じっているような色、生理の始まりや終わりの頃の色ですが、それ以外にどのくらい続いているのかなどの期間が必要になります。黒い赤色と鮮やかな色は生理の始まりと終わりで、どちらが先にくるかは、個人差があります。色と起こりうるパターンは多いので、ここに個人差が入りますと、いざ病気につながるかどうかは難しいと言えます。
ー 経血 -
それに比べて、中医学では経血の色がとても重要になります。経血の色は体質や体の変化を反映していると考えています。
また、色だけではなく、性質も体の変化を表しています。
色には、茶色や鮮やかな色は淡色が、濃い赤色は深紅色、暗色、紫紅色、紫暗色というバリエーションがあります。
そして、性質は濃いものと、薄いものがあり、色に掛け合わせていきます。
今回は、淡色で薄いものについてお話します。
淡色は、切り傷の時に出てくる出血の色よりも、もっともっと明るい赤や朱色です。
薄い性質は、水に落ちた時に、すぐに水に色が消えて薄まってしまうくらいの薄さです。生理用ナプキンでは茶色に見えたり、少量しか付着していないように見えたりします。
この2つの特徴は、血として作る機能が弱い、または、作る成分が足りないことで起こります。
製造機能が弱いというのは、気(その機能)が足りない状況のことです。これは、気虚と言います。
また、成分が足りないのは、血そのものの成分バランスや量が十分でない状況のです。これは、血虚と言います。

もともと、成分が足りない人もいますし、また、食事の量が少なくて成分が足りなくなる人もいます。逆に、食事はとれているのに、食事から成分を作る機能が弱い人もいます。
気虚と血虚は、最初はどちらかでも、お互いに相手を弱めてしまうので、その弱い体質を高めてしまいます。
気虚の方も血虚の方も、どんな症状が起こるのでしょう。
月経が起こるタイミングがずれてきます。
月経時にふらつきが起きます。
妊娠希望の方は、なかなか妊娠しないという悩みにつながっていきます。
ということで、体質とはいえ、偏りすぎないように、症状に応じてはバランスを戻すことが大切です。