月経の前後はいろいろな事が起こります。そのうちの一つが便秘です。
月経周期の中で、排卵後から次の月経までは高温期と呼ばれ、
基礎体温が高くなる時期です。
基礎体温を上げているのは、プロゲステロンというホルモンです。

プロゲステロンが分泌されると、
子宮内膜の周りの血管より血流を良くして、子宮内膜を安定化して、
着床しやすい環境を作っていきます。
プロゲステロンは、この他に、水分を体内に保持しやすくしています。
その影響で、腸管の水分の吸収が低下し、働きが鈍くなります。
このために、便秘になりやすくなります。
プロゲステロンの分泌が下がると、月経が始まり、
子宮内膜が剥がれ排出しやすくなります。
そして、子宮の動きの他に、腸も収縮しやすくなるので、
排便の方向になるので、便秘が解消されます。

これは、水分を保ったり、消化管の動きを推動させる力が
弱い場合にも起こります。
そのような機能が不足している方を、
東洋医学では気が不足していると言います。
気というのは、体の機能であり、また、体を動かす薪のようなもので、
消化管の作業を担っていると言われる脾という部位によって、
食事から変換して取り入れられています。
気は体の機能を動かしているので、
腸管の働きの水分の調節や、腸管自体を動かせたりします。
脾が弱い方は、この気が少なく、気の動きも弱くなり、
月経前のような体の状況では便秘になります。
また、気が弱いことで、血液の動きも弱くなる場合もあり、
腸管周囲の循環が弱くなり、便秘の方向になります。
気が不足の方で、月経前に便秘気味になる方は、
唐辛子、アーモンド、アイスクリームなど、食べる機会が多い食材ですが、
プロゲステロンを助長する食材ですので控えめにして、
ご飯などで糖質を補い、
かぼちゃやブロッコリーの暖かいメニューを取り入れてみましょう。