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星星の仲間が来日!

大人気“ ニーハオ星星”の仲間が、上野動物園にやってきました。

今回来日したのは2頭のつがい、比力(ビーリー;雄)と仙女(シィエンニュ;雌)。2頭の出身地は、中国四川省にある臥龍中国パンダ保護研究センター、ここではパンダの人工繁殖と保護に関する研究を行っているそうです。

「生きている化石」と呼ばれるほどパンダは絶滅に瀕している希少動物で、四川省と一部甘粛省、陝西省の高山地域にのみ生息が確認されています。それ故、中国ではパンダは国の宝であり、貴重な遺産であると言われているのですね。ちなみに四川省は、弊社の冠元顆粒の故郷でもあります。

日中友好のシンボルでもあるパンダを、東京都が多額のお金を払って10 年間レンタルすることに関しては賛否両論、様々な意見があります。日中の外交にパンダが利用されるのならば、パンダのイメージを壊すようで残念な感じですが、これを機に、日本人も中国人も、互いの国や文化、歴史などについて興味を持ち、尊重し合えれば2頭のパンダも大喜びのはずです。

私達が毎日お世話になっている漢方薬の原料のほとんどが中国で生産されたものです。私達の健康を支えているのは漢方薬であり、その元となる生薬を栽培し生産している中国の人々であるとも言えます。

123 パンダ来日の出来事をきっかけに、私は中国の人々に日々“ 感謝”しなければならないことを強く感じています。そして上野にはるばるやってきた2頭に、ぜひ一度会いに行きたいです。

2011/03/10

インフルエンザ大流行の前に…

板藍茶『ばん・し・て・ま・す』でしっかり予防

寒さが一段と厳しさを増す2 月。乾燥した日が多く、インフルエンザの流行が心配ですね。2011.2.3

国立感染症研究所の調査によれば、先月半ばの時点で、わずか一週間のうちに感染者が倍に増加、*注意報レベルを超えたとのことです。

さらに、今年のインフルエンザの特徴は、20 代30 代をメインとした成人への感染が約6割を占めていること。

昨年は20 歳以下の低年齢層の感染が目立ちましたが、今年は免疫を持たない20 歳以上の感染がさらに広がるおそれがあり、年齢問わず注意が必要です。

*注意報レベル;一週間に一医療機関を受診した感染者数が10 人以上。
その後4週間以内に大流行が発生する。

板(ばん)藍茶を毎日の習慣に2011.2.4

抗菌・抗ウイルスの働きと免疫力を高めるといわれる板藍根を使ったお茶“ 板藍茶”。
大人も子供もこの時期の必需品です。

 

湿(しつ)度を保ちましょう

インフルエンザウイルスは低温・乾燥が大好き。2011.2.5
室内を乾燥させないように加湿器の利用も効果的。

 

手(て)洗いしましょう

外出後は流水・石けんで1 5 秒以上手を洗い、
清潔なタオルで拭き取りましょう。2011.2.6
速乾性アルコール消毒剤もあると便利です。

 

マ(ま)スクを着用しましょう

人混みはなるべく避けるかマスクを着用しましょう。マスクは予防するだけでなく、他人にうつさないためのエチケットです。2011.2.7

 

睡(す)眠と栄養をとりましょう。

十分な睡眠と栄養で体力をつけ、抵抗力を高めるバランスのとれた
食事“ ま・ご・わ・や・さ・し・い”
…豆類(インゲン豆・大豆・豆もやし・小豆など)
…ゴマ、種実類(ゴマ・クルミ・落花生・栗など)
…ワカメ、海草類(海苔・昆布・ひじきなど)
…緑黄色野菜(ブロッコリー・トマト・カボチャ・小松菜・ピーマン・オクラ・ナス・春菊など)
…魚類(鯵・鰯・秋刀魚・鮭・鯖・海老など)
…しいたけ、茸類(椎茸・シメジ・舞茸・木耳など)
…芋、根菜類(サツマイモ・山芋・ゴボウ・人参・ニンニク・タマネギ・コンニャクなど)

 

板藍茶ってなに?(補足)

受験生とそのご家族にとっては、カゼやインフルエンザにかかっていられない大切な時期です。

板藍茶の成分である板藍根には、細菌・ウイルスによる感染や炎症に伴う発熱、疼痛、腫脹などの症状を抑える『清熱解毒』の働きと、のぼせ、紅斑、充血、鼻血やのどの症状を抑える『涼血利咽』の働きがあり、予防だけでなく、のどの痛みや発熱時にも大いに活用できます。

インフルエンザ薬が使えない小さなお子様や抵抗力の低下したご高齢の方にも使いやすいこともポイントです。

2011/02/07

劉先生へのインタビュー・・・

今月は、日本橋店に毎週月曜日ご相談されている劉文昭先生にインタビューしました。いつも明るく元気な先生のあれこれをみなさまにご紹介します。

質問その1) 劉先生のご経歴を教えて?2011.2.1

1983 年北京中医薬大学医学部を卒業し、1990 年には中国中医科学院大学院を卒業しました。

中国中医科学院大学院では2、3 年目に、附属の広安門病院循環内科で、老中医と西洋医と一緒に臨床で多くの患者さんを診て学んできました。

朝から晩まで勉強しました。1990 年から7 年間は、広安門病院循環内科の助教授として勤務していました。

質問その2) たしか、日本の大学にもいらしたとか?

1997 年、早稲田大学心理学部に客員研究員として呼ばれました。

このときが日本初来日です。

早稲田の心理学部では、東洋医学の人間科学についての研究もしていて、当時“ 中医学による気質分類”というテーマで論文も書きました。(ヒューマンサイエンスMay2004Vol.16)

体質をチェックして中成薬を使う内容もあります。

質問その3) 今年で来日15 年目になりますね。今、先生がお持ちになっている日本の印象は?

まず、日本人は真面目で優しくとても正直、何事に対しても頑張る人が多いと思いました。

これは、薬局へいらっしゃるお客様からも、薬局の先生方からも感じられることです。

あと、中国では、他人に対してはっきり物事を言うタイプの人が多かったのですが、日本人は謙遜する人が多いですね。

そのため、ストレスを溜めやすい方が多い様に感じます。

私のご相談では、どんな症状のお客様にも必ず、ストレスにより滞った気をスムーズにする理気剤や血液の流れを良くする活血剤を少量でもご服用していただいています。

また、日本はきれい。北京と比べて雨が多く、湿度も高いことがきれいな理由の一つではないかと思い感動しました。

気になることは、日本人は薄着の人が男性も女性も多いこと。

容姿はきれいですが、冷え性の女性が中国よりも多いですね。

特に、若い女性のお血(子宮筋腫、子宮内膜症など)、高齢者の高血圧やむくみなどの原因の一部には、根本に冷えが関わっている人がとても多いと思います。

中国人は冷えの対策として、生姜や胡椒、唐辛子などをよく料理に取り入れます。

質問その4) 劉先生がお好きな故郷・中国の食べ物はなんですか?

もちろん餃子!あと、豚の足の腿の部分を醤油で煮たもの(醤肘子)も大好きです。

ちなみに日本食ではお寿司、お刺身がNo1です!!

質問その5) 最後に一言。皆さんに何かアドバイスがありましたらお願いします。

イスクラに入社してから、中医学の理論だけではなくもっと深い真髄の部分も、多くの薬局の先生方に広めていきたい、勉強して欲しいと思うようになりました。

中国では、何か体に違和感があれば漢方薬を飲みます。

皆様も、病気になる前に何かありましたら早めにご来店ください。

専門は循環内科ですが、婦人科、皮膚科での臨床経験もございます。

“ 未病先防”“ 治未病”です。皆様いっしょにがんばりましょう!

 

いつも明るい劉先生。

“ 一緒に頑張りましょう”と励ましのお声をかけてくださるのでとても安心してご自分のお体と向き合える気がします。
皆さん、体調のことでお悩みでしたらぜひご相談くださいね!折原

2011.2.2

2011/02/04

はじめての中国♪

昨年夏、イスクラ産業で毎年恒例の中国研修旅行“ 長征の旅”に参加しました。

今からおよそ80 年前、中国で実際にあった大遠征の足取りの一部を辿る旅、
今回は長征の最終地点かと言われている中国陝西省北部の呉起県(ごきけん)を目指し全8都市を訪問しました。2011.1.5

北京から陝西省へは北京から国内線で約2時間。
さらに呉起県までは車で3 時間。
見渡す限りの黄土高原。

永遠に続きそうなガタガタ道を、ひたすら車で移動です。

途中、幾度も見慣れない光景が目に飛び込んできました。
まるで井戸を掘っているかのような光景・・・?実は、井戸ではなく油井でした。

これから訪れる呉起県は、中国全土の中でもまだまだ貧しい地域のひとつ。

石油や石炭、天然ガス、岩塩などの地下資源は豊富ですが、農民はりんごや棗などの果樹栽培、羊や山羊を中心とした畜産で生活しています。

さらに黄土高原を進んでいくと、黄土の崖面に洞窟のような穴がいくつも空いているのを発見。
これは窰洞(ヤオトン)という冬は暖かく夏は涼しい住居でした。

黄土は、乾燥すると強度が増すそうです。
窰洞は雨の少ない黄土高原には耐震性に優れた住居なんですね。
かつて、毛沢東も長征中に利用した窰洞の跡地は今でも当時のままの状態で残っていました。

呉起県では、ある農家の窰洞の中を見せていただき、生活の知恵がぎっしり詰まった屋内に圧巻。
日本人の来客はよほど珍しかったのか、村の人々が沢山集まっていました。2011.1.2

小さな子供から大人まで、みんなあふれんばかりの笑顔。
素敵な写真が撮れました!長征にまつわる記念館も見学しました。

2011.1.3呉起県は、毛沢東ら紅軍一行が多くの苦難を乗り越えて、
ようやく国民党との戦いに終止符を打った場所であると同時に、ここからさらに、
革命の火が全国に広がり前進しようという強い意志と団結力の結集した場所であるとも言えます。

中国の歴史のほんの2年間の出来事とはいえ、“ 長征”は多くの犠牲をもたらしました。
反面、いざというとき、人は強靱な精神力と互いを思いやる優しさでどんな困難も乗り越える力を持っていることを教えてくれる歴史上の事実であると思います。

この旅では、兵馬俑や楊貴妃お気に入りのお風呂のある華清池のある西安市、中国人の先祖であり、中国の医学書“ 黄帝内経素問”の黄帝のお墓がある黄陵県、中国のベネチアといった雰囲気漂う上海の周荘なども訪れました。2011.1.4

上海万博も、わずか数時間でしたが雰囲気を味わってきました。
万里の長城(八達嶺)にも挑戦してきました。

いくつかのトラブル?もありましたが、私にとって初めての中国旅が満喫できたのは、常に現地の方々の温かいサポートがあったお陰です。

旅行ではそうそう行けない様な地域を訪問し、急速に経済発展している都市部の背後に、まだまだ貧しい農村部が沢山あることを体感しました。

現地の物を食べ、現地の人々の生活や文化を知り、また過去の歴史を学ぶことで、私達が理解している表向きの中国だけではない中国の姿を、少しだけ知った様な気がしました。

文:折原美香

2011/01/21

冬の薬膳・おしどり火鍋で厳寒を乗り切ろう

寒い日々が続き、鍋が恋しい季節になってきましたね。

今年の冬は夏の酷暑に続き、厳寒になるとか・・・。

10 月に北京の中医医院に研修に行って来た際、火鍋を食べてきました。

詳細はいずれ漢方百科でご紹介しますが、鍋が半分に区切られていて、辛いスープ、辛くないスープの二種類が楽しめるようになっていました。

近頃では日本でも火鍋のお店が増えているので、皆さんもうご存じかもしれませんね。

北京で火鍋の素(“ 鍋底”と言います)を買ってきたので、自宅で再現!とばかりに、鍋をかっぱ橋で購入(ネットで)して作ってみました。2010.12.04

火鍋の素に入っている生薬、スパイス類を分析すると、やはり体を温めるものが殆ど、今年の冬にぴったりですね。

でも発散させる生薬も多く入っているので、夏の暑気払いにも良いですね。

来年の夏も酷暑だったら試してみたいと思います(笑)。

冬の火鍋に欠かせない具材はなんと言っても羊肉ですね。温中補気といって、お腹を中心に体を温め、気も補います。

これも今回ネットで購入してみましたが、臭みもなく美味しかったです♪その他では海老も体を温め、気を補うのでお勧めです。

その他野菜はお好みで、ですが、辛いスープに入れる具材は、長時間煮ると辛さが中にまで染みこんでしまうので、さっと火を通して食べられるものが良いと思います。

特に茸類は気を補う作用があり、すぐに火が通るのでお勧めですね。北京でもメニューに様々な茸が並んでいましたよ。

そうそう、今回その火鍋のお店で興味深かったのは、様々なたれの調味料とフルーツが店の中央に置かれ、好みでたれを調合し(個人的には辛いスープにはごま油と塩がお勧め♪油で具材をコーティングするのでマイルドな口当たりになります)、口直しにフルーツを食べるようになっていたことです。

確かに辛いスープには花椒が入っているので、舌が痺れて途中から味が分からなくなってしまうので、この口直しフルーツはなかなか良いものだと思いました。火鍋の素は日本でも中国食材のお店で見かけますので、皆さんも是非お試し下さいね♪2010.12.05

材料

鶏ガラスープ、火鍋の素、その他生薬、羊肉、海老、好みの野菜、好みの調味料

作り方

鍋の半分に鶏ガラスープ、あれば枸杞子、棗などスープの味や色に影響のない生薬を入れ、もう半分には鶏ガラスープ、火鍋の素、あれば補気の生薬を入れて火にかける。スープが煮立ってきたら、肉や野菜を入れて、さっと火を通して好みの調味料で食べる。

2010/12/16

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売