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はじめての中国♪

昨年夏、イスクラ産業で毎年恒例の中国研修旅行“ 長征の旅”に参加しました。

今からおよそ80 年前、中国で実際にあった大遠征の足取りの一部を辿る旅、
今回は長征の最終地点かと言われている中国陝西省北部の呉起県(ごきけん)を目指し全8都市を訪問しました。2011.1.5

北京から陝西省へは北京から国内線で約2時間。
さらに呉起県までは車で3 時間。
見渡す限りの黄土高原。

永遠に続きそうなガタガタ道を、ひたすら車で移動です。

途中、幾度も見慣れない光景が目に飛び込んできました。
まるで井戸を掘っているかのような光景・・・?実は、井戸ではなく油井でした。

これから訪れる呉起県は、中国全土の中でもまだまだ貧しい地域のひとつ。

石油や石炭、天然ガス、岩塩などの地下資源は豊富ですが、農民はりんごや棗などの果樹栽培、羊や山羊を中心とした畜産で生活しています。

さらに黄土高原を進んでいくと、黄土の崖面に洞窟のような穴がいくつも空いているのを発見。
これは窰洞(ヤオトン)という冬は暖かく夏は涼しい住居でした。

黄土は、乾燥すると強度が増すそうです。
窰洞は雨の少ない黄土高原には耐震性に優れた住居なんですね。
かつて、毛沢東も長征中に利用した窰洞の跡地は今でも当時のままの状態で残っていました。

呉起県では、ある農家の窰洞の中を見せていただき、生活の知恵がぎっしり詰まった屋内に圧巻。
日本人の来客はよほど珍しかったのか、村の人々が沢山集まっていました。2011.1.2

小さな子供から大人まで、みんなあふれんばかりの笑顔。
素敵な写真が撮れました!長征にまつわる記念館も見学しました。

2011.1.3呉起県は、毛沢東ら紅軍一行が多くの苦難を乗り越えて、
ようやく国民党との戦いに終止符を打った場所であると同時に、ここからさらに、
革命の火が全国に広がり前進しようという強い意志と団結力の結集した場所であるとも言えます。

中国の歴史のほんの2年間の出来事とはいえ、“ 長征”は多くの犠牲をもたらしました。
反面、いざというとき、人は強靱な精神力と互いを思いやる優しさでどんな困難も乗り越える力を持っていることを教えてくれる歴史上の事実であると思います。

この旅では、兵馬俑や楊貴妃お気に入りのお風呂のある華清池のある西安市、中国人の先祖であり、中国の医学書“ 黄帝内経素問”の黄帝のお墓がある黄陵県、中国のベネチアといった雰囲気漂う上海の周荘なども訪れました。2011.1.4

上海万博も、わずか数時間でしたが雰囲気を味わってきました。
万里の長城(八達嶺)にも挑戦してきました。

いくつかのトラブル?もありましたが、私にとって初めての中国旅が満喫できたのは、常に現地の方々の温かいサポートがあったお陰です。

旅行ではそうそう行けない様な地域を訪問し、急速に経済発展している都市部の背後に、まだまだ貧しい農村部が沢山あることを体感しました。

現地の物を食べ、現地の人々の生活や文化を知り、また過去の歴史を学ぶことで、私達が理解している表向きの中国だけではない中国の姿を、少しだけ知った様な気がしました。

文:折原美香

2011/01/21

冬の薬膳・おしどり火鍋で厳寒を乗り切ろう

寒い日々が続き、鍋が恋しい季節になってきましたね。

今年の冬は夏の酷暑に続き、厳寒になるとか・・・。

10 月に北京の中医医院に研修に行って来た際、火鍋を食べてきました。

詳細はいずれ漢方百科でご紹介しますが、鍋が半分に区切られていて、辛いスープ、辛くないスープの二種類が楽しめるようになっていました。

近頃では日本でも火鍋のお店が増えているので、皆さんもうご存じかもしれませんね。

北京で火鍋の素(“ 鍋底”と言います)を買ってきたので、自宅で再現!とばかりに、鍋をかっぱ橋で購入(ネットで)して作ってみました。2010.12.04

火鍋の素に入っている生薬、スパイス類を分析すると、やはり体を温めるものが殆ど、今年の冬にぴったりですね。

でも発散させる生薬も多く入っているので、夏の暑気払いにも良いですね。

来年の夏も酷暑だったら試してみたいと思います(笑)。

冬の火鍋に欠かせない具材はなんと言っても羊肉ですね。温中補気といって、お腹を中心に体を温め、気も補います。

これも今回ネットで購入してみましたが、臭みもなく美味しかったです♪その他では海老も体を温め、気を補うのでお勧めです。

その他野菜はお好みで、ですが、辛いスープに入れる具材は、長時間煮ると辛さが中にまで染みこんでしまうので、さっと火を通して食べられるものが良いと思います。

特に茸類は気を補う作用があり、すぐに火が通るのでお勧めですね。北京でもメニューに様々な茸が並んでいましたよ。

そうそう、今回その火鍋のお店で興味深かったのは、様々なたれの調味料とフルーツが店の中央に置かれ、好みでたれを調合し(個人的には辛いスープにはごま油と塩がお勧め♪油で具材をコーティングするのでマイルドな口当たりになります)、口直しにフルーツを食べるようになっていたことです。

確かに辛いスープには花椒が入っているので、舌が痺れて途中から味が分からなくなってしまうので、この口直しフルーツはなかなか良いものだと思いました。火鍋の素は日本でも中国食材のお店で見かけますので、皆さんも是非お試し下さいね♪2010.12.05

材料

鶏ガラスープ、火鍋の素、その他生薬、羊肉、海老、好みの野菜、好みの調味料

作り方

鍋の半分に鶏ガラスープ、あれば枸杞子、棗などスープの味や色に影響のない生薬を入れ、もう半分には鶏ガラスープ、火鍋の素、あれば補気の生薬を入れて火にかける。スープが煮立ってきたら、肉や野菜を入れて、さっと火を通して好みの調味料で食べる。

2010/12/16

冬のカゼ対策・・・

早いもので今年も残りわずかとなりました。2010.12.01

冬の寒さ対策は万全ですか?

今年もまた、カゼやインフルエンザの流行が気になります。

そこで活用したいのが、

板藍根(ばんらんこん)。

板藍根は、清熱解毒涼血のはたらきと免疫機能調節のはたらきの両方を兼ね備えています。

つまり、血中の熱を取り、ウィルスや細菌がもたらす炎症をとると同時に、体の免疫力を高めるため、板藍根を使用した“ 板藍茶(ばんらんちゃ)”は、特にカゼやインフルエンザの予防としても、治療としても大活躍なのです。

カゼの漢方薬といえば“ 葛根湯”・・だけではありません。

カゼの症状や発症してからの経過期間によって漢方薬も異なります。

中医学では、風邪と書いて“ ふうじゃ”と呼びます。
風邪は、寒・熱・湿などの他の邪気ともくっつきやすい性質があるので、人によってカゼといっても症状が異なります。

例えば・・・

発症初期(表実証)2010.12.02

風+寒タイプ(ぞくぞく寒気があるカゼの初期)
→板藍茶+葛根湯・麻黄湯(無汗のとき)、桂枝湯

風+熱タイプ(寒気より熱っぽい、咽の痛み)
→板藍茶+涼解楽(りょうかいらく)

一方、カゼ症状は変化も速く、寒から熱に症状が転化することもしばしば。

高熱、咽の痛みなど熱・炎症症状があるときには、清熱解毒と発汗のはたらきのある涼解楽(りょうかいらく)が効果的です。

インフルエンザの解熱にも使います。

寒と熱の両症状があるときには、葛根湯と涼解楽両方で症状をみることもあります。

いずれも板藍茶と併用するとより効果的です。

*板藍茶は、小さなお子様からご高齢の方までご服用できます

また、普段からカゼをよくひく人とほとんどひかない人といますね。2010.12.03
この違いは、外邪が入らないように体の表面を守っている気(衛気:えき)が十分にあるかで決まります。

周りの人よりカゼをひきやすい人は、普段から疲れやすい、話すのが億劫、汗をかきやすいなど気虚(気の不足)症状もよく見られます。

このタイプの人は、衛気を補う衛益顆粒(えいえきかりゅう)で皮膚や粘膜を強化してカゼをひきにくい体をつくることも大切です。

祛湿の生薬の力で、鼻水もピタッと止めます。

カゼは万病のもと。たかがカゼと思わず、ぜひご談下さい。( 折原美香)

2010/12/09

ちょっと役立つツボのはなし・・・

日ごとに秋が深まってきましたがいかがお過ごしでしょうか?2010.11.7

今年は特に猛暑といわれ、朝晩、涼しくなるのが信じられないような気がします。

秋から冬にかけ、季節が着実に移り変わるのを感じる今日この頃です。

特にこの時期は「冷え」が気になってきます。背中や腰が冷え、手足の先がなかなか温まらないと、無意識に体を丸めてしまうものです。

冷え性は、女性に多くみられる症状で、手足が冷たい、腰が冷えるといった症状の他に、頭痛、肩こり、腰痛、月経痛やイライラなど、人によってさまざまな症状を伴うことが多いようです。

主に血液の流れを調節している自律神経の働きが乱れることが原因で引き起こされます。それによって血行が悪くなり、特に血管の少ない末端の手足や腰に血液が行き渡らなくなることから、冷たく冷えるのです。

改善するには、体を温めて血液の循環をよくすること。

それには入浴、運動、栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切です。

体の保温に欠かせないタンパク質、血液の流れをよくするビタミンE、末梢神経の働きを高めるビタミンBとC、増血を助ける鉄分などは、積極的に摂取することが重要です。

逆に冷たいものの摂りすぎは要注意。

飲み物などもなるべく常温、あるいは温かくして飲むことです。

また自律神経の働きを乱さないように、できるだけ規則正しい生活を心がけ、ストレスをためないようにすることです。

それでも足らないと感じるときには、ツボを利用してみてはいかがですか?

今回、ご紹介するツボは、血液の循環を促す効果のある湧泉(ゆうせん)、自律神経を整え血行を良くする血海(けっかい)、三陰交(さんいんこう)です。

◆ 湧 泉・・・エネルギーが泉のように湧いてくるという意味を持ち、刺激すると血液の流れが良くなり、下半身を温めたいとき使用。足の指を内側に曲げるとポコンとくぼむ部分のツボ。 2010.11.8

◆ 三陰交・・・「女性の三里」と言われ、三つのエネルギ ーが交わるところ。足の内くるぶしから指4本分上、骨の後ろ側にあるツボ。2010.11.9

◆ 血 海・・・血液の新陳代謝を改善し血行を良くするツボ、むくみ、生理痛にも効果があるとされる。足を伸ばし、膝の内側にくぼみの上、筋肉の盛り上がり部分にあるツボ。

2010.11.10

2010/11/11

腰痛、大丈夫ですか?

腰痛は、今やおじいちゃん、おばあちゃんだけの病気ではありません。  2010.11.1

実際ご相談していますと、若い方でも腰痛に悩まされている方が意外に多くいらっしゃいます。
腰痛持ちの若い方に多いのが、座りっぱなしのパソコン業務やお体の冷え、
運動不足・・・。

現代社会ならではの原因が絡んでいることが多く、まさに現代病のひとつとも言えそうです。

腰痛と言っても、ぎっくり腰から腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症など、原因によって程度も種類も様々です。

西洋薬の鎮痛剤や湿布剤はみなさんもよく使いますよね。
一時的に痛みを和らげる効果は抜群です。

ただ、心配なのは胃腸への負担。2010.11.3

胃薬をセットで服用することも珍しくはありません。

腰椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症のような神経を圧迫している場合は手術も必要なことがありますので、
痛みの程度や頻度によっては早めに整形外科に受診することも大切です。

腰痛に効く漢方薬ってあるの!?

漢方薬は、慢性化した腰痛や手術までには至らないケースなどに効果を発揮します。

◆◆◆◆◆ 漢方薬のメリット ◆◆◆◆◆
・胃腸が弱く鎮痛剤を飲めない方でも服用しやすい
・腰痛以外のお体の不調も同時に改善することがある
・証(患者さんの現時点での体力・抵抗力・体質など) に合った漢方薬は長期にわたって服用しても問題ない
などなど・・・

腰痛には補腎と活血の漢方薬を

腎の精気を養うことは骨の強化につながり、腰痛改善には欠かせません。

補腎強筋骨の働きのある杜仲や牛膝などの生薬を使った活絡健歩丸は腎虚による腰痛にはおすすめの漢方薬。

痛みが強い方は、お血をとる力のある水快宝を併用して。

重だるい腰痛では湿が関わっていることも多く、
補腎・去湿のはたらきのある益宝、

さらに活血のちからのある散痛楽楽丸などの漢方薬もよいでしょう。

辛い腰痛でお悩みの皆さん、ぜひご相談ください。

~中医学編~ 腰痛の原因は・・・

・腎精不足による腰痛 2010.11.2

腰は腎の府”と言われ、腎機能の低下は腰痛を引き起こします。

(中医学の腎=人間の生命の原動力)腎虚とは、腎の精気不足。

年を取ると腎の働きが弱くなり、腎精も低下します。

また、過労や長時間の同一姿勢、不規則な生活などでも腎精を消耗し、若者の腰痛や加齢によらない腎虚の腰痛の原因となります。

・血行不良による腰痛

風寒湿による気血の流れの停滞が腰痛の原因となることがあります。

特に、秋~冬にかけてのこの時期は痛みが増し、お風呂やカイロで温めると和らぐタイプ。

事故や打撲などの外傷、過剰な運動、日頃の悪い姿勢、ぎっくり腰なども、腰部にお血を停滞させて痛みの原因となります。

腰痛の時 温める? 冷やす?

基本は、ぎっくり腰のような急性の腰痛の場合は、炎症を抑えるために冷やして安静に。
一方、慢性の腰痛は温めて筋肉を柔らかくするのがポイントです。

2010/11/09

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事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売