こんにちは、神谷(かみたに)です。
GWが終わり、いよいよ今週から本格的にフル稼働!といったところでしょうか。
久々に戻ってきた日常、いかがお過ごしですか?
だるい〜
朝起きられない〜
は、休み明け直後によくあることですが、これに加えて
なんだかやる気が出ない
食欲がない
吐き気がする
夜眠れない
頭が痛い
仕事や学校に行きたくない~
といった症状が一週間以上続く方は、少し注意が必要かもしれません。「五月病」という言葉をご存知の方も多いと思います。
「五月病」の定義を調べてみますと、進学や就職などで環境が変わり、緊張や疲れがピークに達するこの時期、張りつめていた糸がGWでプツリと途切れてしまうことで起きる症状全般を指すようです。中医学的にこの「五月病」を考えてみましょう。
以前にも、「春は肝の季節」とご紹介しました。
春は肝が不安定になりやすい季節=自律神経が乱れやすい時期
と言えます。春から頑張ってきた皆さんのお身体の中で、緊張でキュッとなっていた肝が、お休みでふわっと緩められました。そのことはとても良かったのですが、その前の緊張状態が過酷すぎたため、肝がうまくバランスをとれない状態になっていると考えられます。
肝は血を貯蔵する働きや、体全体の気の巡りをコントロールする働きを担っています。
肝がバランスを崩すと、気の巡りが悪く滞った「肝気鬱滞(かんきうったい)」の状態になり、胃腸に影響を与えたり、いずれ全身の血流や水分の巡りにも影響し、五月病の諸症状を引き起こすことになります。
少しでもお心当たりのある方は、この時期は目の前のタスクよりも、休息を優先するように心がけましょう。
お天気のいい日は外をお散歩する、好きな音楽を聴く、ゆっくり湯船に浸かる、など、ご自身がリラックスできる時間を意識的に作ってみてくださいね。
食事では、紫蘇やセロリなど、香りの良い野菜がオススメです!
香りの良いもの…というとスパイスもありますが、刺激物は胃腸に負担をかけてしまいますので、取り過ぎは禁物ですよ。
辛すぎるもの、脂っこいもの、甘いものの食べ過ぎは、胃腸に負担をかけて、症状を悪化させる恐れがありますので、合わせてご注意くださいね。
漢方薬もお役に立てると思いますので、よろしければお気軽にご相談くださいね。