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代謝をあげたい・・・

東京近郊では昨日は久しぶりに過ごしやすい夜だったのではないでしょうか。一週間ほど昼夜を問わす酷使されてきた当家のエアコンも一時仕事を忘れ、しばしの休息に浸れたと思います。おかげでヒートアイランド現象も少しは緩和されたのでは?と思うのは楽天過ぎるでしょうか。
 


 
暑さによる疲労は、暑さによる寝苦しさで、休息が十分に取れないことと、高い湿度や暑さにかまけて冷たいものを摂りすぎたために胃腸機能低下に伴う「気」の生成不足があげられます。
夏の養生で大切にしたいことは、「暑い時こそ温かいものを」という原則。これは江戸時代の名医、貝原益軒の『養生訓』に書かれているものですが、貝原益軒はさらに、「酒も温めてのむべし」と続けています。冷たいビールもおいしいこの季節ですが、夏バテを防ぐためにも、そして、これから来る寒さに対抗するためにも温める養生は忘れずにいたいものです。ちなみに私どもイスクラ薬局スタッフも、もちろん飲み会などで冷たいビールを飲みますが、せめてもの養生ということで、初めに温かいお茶をいただくようにしています。気休めですが、すきっ腹に冷え冷えのビールをいれるよりは少しだけましかとおもっております。
 
 


 

代謝のせい?それとも・・・


先日、友人(女性)が「代謝をあげたい」と相談に訪れてくれました。見かけはとてもすらっとしていて、決してダイエットなどが必要な体型ではなさそうですが、悩みというのは人それぞれですね。その友人は、「代謝不足、冷え、むくみ、肌荒れ、生理痛」などを訴えていました。多忙でストレスも多いようです。生理周期が不安定なようですが、そのことについてはあまり関心をもっていないようでした。
普段の食事内容を聞いてみると、朝はコーヒー(この時期はアイスコーヒー)とサラダ、便秘対策にヨーグルト。お昼は食べたり食べなかったり。その日はクラッカーのみ。夜はほぼ毎日外食で、お酒も大体毎日飲むそうです。仕事は海外出張が多く、寝る時間も不規則なようです。
 

食べないと代謝は下がる


なるほど、代謝が低いわけです。「代謝」というのは「新陳代謝」の略で、生命活動の根本のことを指しています。食べたものからエネルギーを造りだし、生命活動を維持することです。勿論この代謝を行うためにもエネルギーが必要となります。そのエネルギーは身体から湧いて出るわけでもなく、植物のように光合成して得られるわけでもありません。食べたものを胃腸が消化し、エネルギーに変換することで行われます。エネルギーに変わるものが少ない、エネルギーを造りだす消化器系が弱っている、そのような状態だともちろん代謝は低くなります。
中医学的に考えますと、この忙しい友人の症状は、胃腸機能低下による気血の生成不足。それからくる気血の流れのわるさが原因といえます。冷たいものが多いので、胃腸機能が低下していまい、気や血も体に必要な分作り出せていません。作る材料も不足しているでしょう。血は五臓六腑や組織・器官に栄養を届け、正常に働かせる仕事をしているので、少ないと体の中ばかりでなく、体全体の活力が低下します。血やエネルギーには身体を温める力もあるので、それが不足することは、もちろん冷えに繋がります。気血が足りないと不要物の排泄もままなりません。きれいなお肌も血が不足していてはもちろん造られません。そして、生理周期についても、血の不足や冷えが大きな原因となっていることも伝え、それが健康を維持するうえではとても大切なことだということもお話させていただきました。
 

 健康には「基本」が大切


本人は、血流改善したり、身体を温める漢方を飲めばいろんな悩みは解決できると思っていたようですが、肝腎な体という「器」がしっかりしてないことには、いくら上等なお薬を注ぎ込んでも漏れ出て流れてしまうので、そう簡単には行きません。お金だけかかって、体調は変わらずで、「漢方は効かない!」なんてことにもなりかねません。
本来ならば胃腸機能改善を図り、ちゃんと漢方を吸収できる体に戻すべく、消化の漢方と解毒の漢方に食事の改善をプラスしたメニューをまずは2か月ほど続けていただきたいところですが、忙しい中来てくれた彼女の時間も無駄にはできませんので、今回は、胃腸機能を改善する漢方をメインに、栄養補給できる漢方と気の巡りを改善し、ストレスからくる胃腸機能低下を防ぐための漢方、この漢方は気の巡りを改善することで同時に血流改善の手助けもしてくれます、を食後に少量から飲んでもらうようにしました。これで少しでも良くなれば良いのですが。勿論食事の改善は何よりも一番に行うようお話させていただきました。
食事の改善点はまず冷たいものを避けること。そして野菜中心の和食を食べるということです。幸い野菜は好きなようで、野菜たっぷりの味噌汁を極力食べることには同意してくれました。あと主食は米に限らなくてもよいですが(出来れば米ほうが良いが、、)、和の主食をちゃんと食べることも伝えました。米などの複合多糖類では血糖値が急激に上下せず、それだけでは肥りません。あとはしっかり火を通した野菜を食べることです。それだけでも冷えや便秘はずいぶんと改善されるはずです。
後は本人がどれだけ本当の意味での「健康」に目覚めてくれ、健康を維持することの楽しさを覚えてくれるかにかかっています。
 
 
 
今日、8月2日はハーブの日だそうです。
ハーブは薬用植物のことを指していますね。中医学でもカモミールやラベンダー、ミントなどのハーブティーをお勧めすることがございます。それら香りのよいハーブは主に気の巡りをよくすることに使われています。ストレス過多の現代にはおすすめです。この暑い時期におすすめのハーブはビタミンの爆弾とも呼ばれるローズヒップでしょうか。汗とともに消費するビタミンCの補給にもぴったりです。同じ酸味の仲間であるハイビスカスなどとの相性も良いですね。ハーブティーに使った後はお風呂に入れてハーブ湯も楽しめそうです。
 


(ミントの葉には油分が多いのか水滴も玉のようになります)
 
 
 
 
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2013/08/02

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