今日のネタをいろいろ探していたのですが、こう毎日長々とブログを書いているとそう簡単にネタも浮かんでこなくなります。最近はTwitter(@iskraroppongi)でリクエストがあった冬瓜、冬の養生、人参などを書いてきましたが、それも無くなってしまい、んじゃなにをかこうかな??っとイスクラ直営他店舗のブログを覗いてネタ探し(^^;)。そうすると目に留まったのが「金木犀」でした(中野店北原さん、ネタ拝借しました!)。この「金木犀の香り」ってみなさんいつごろ気づいたんでしょうかね。もう大人の常識として誰しもが知ってるっという雰囲気を感じていますが、「あ~これがあの金木犀なんだ。」と理解できたの20代も後半に入ったころでした。なんとなくこの季節になると感じる「香り」には気づいていましたが、この香りがあの金木犀さんだったなんて。
中国南西部原産のこの花が日本に入ってきたのは江戸時代。最初に入ってきたの雄株だったそうで、その後接ぎ木しながら増やされていたので、日本にある金木犀はすべてが雄で、実がなることはないそうです。
中国では金木犀を一般的に「桂花」とかいて、「けいか」と呼ばれています。日本ではあまり見かけませんが、中国では、「花茶」として使われたり、飴やお菓子の原料などとして使われているのを良く見かけます。桂花のエッセンシャルオイルもあるらしいですが、どんな時に使うんでしょうね。詳しい方、教えてください。
金木犀(桂花)を中医学的に見ると
桂花は辛味で、温性。肝、心、脾、胃に入り、温中散寒、行気の力があり、お腹を温め、寒さを散らしたり、気の巡りを良くすることでストレス過多症状を改善する力があるとされています。辛味は肺の働きを整え、血流を良くし、ストレスや邪気を発散する力があるとされ、温性も体を温め気・血をめぐらせるとされていますので、やはり、この時期にぴったりですね。
花びらを白ワインにつけて3年ほど熟成させたお酒、『桂花陳酒(けいかちんしゅ)』は日本でも有名ですが、古くは楊貴妃も愛用していたと言われ、当時では宮廷だけで飲まれていたそうです。ちなみに「陳」というのは「古い」「経年経過した」という意味で、みかんの皮の「陳皮」というのも同じです。みかんの皮は古ければ古いほど良いとされていますが、お酒はどうなんでしょうね。
花茶としていただく場合は、10gぐらいに熱湯を注いで少しまって金木犀の甘い香りが立ち込めたら、香りを楽しみながら飲みます。その他、緑茶とブレンドしてはちみつを入れても美味しいですし、夏場はそこに氷を浮かべて暑気払いにもぴったりです。冬なら紅茶に入れてもおいしいですよ。
水井茶堂 桂花膨風茶+客家麻糬 / JerryLai0208
中国では金木犀の花とご飯を一緒に炊いたものに少量のはちみつを入れた「蜂蜜桂花飯」ってのもけっこうメジャーです。「ジャスミンライス」みたいなものですね。どうも私はご飯に芳香剤の香りが付いているみたいで好きにはなれません。あと「桂花蓮根」っていうのも北京で食べましたが、これがまた、芳香剤を輪切りにしたものを食べてるみたいで、、やはり、苦手でした。まぁ食べ物は習慣と好みがあるので、、私は花茶やお酒のがイイです。
日本では余り食べる習慣のない金木犀ですが、身体を温めてくれ、胃腸を元気にしてくれるので、試してみてはいかがでしょうか?