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もーりー先生の産後うつと貧血講座

こんにちは。もーりーこと鮎澤です。

私は孫のできる年代に入りました。でも未だに忘れることのできない大きな悔いがあります。


産後1ヶ月頃、真っ赤な顔で泣き叫び続ける赤ん坊に向かい、出血過多で産後の肥立ちが悪かった私は、鬼の形相で、赤ん坊に向かって


「なんで泣くのよ」


 

と大声で叫んでいました。


偶然立ち寄ってくださった3人の子供を育て上げた牛乳販売所のおばさんが


 

「中耳炎だよ」


 

と一言。即、車で医院に運んでくださいました。診察結果は、中耳炎でした。


おばさん、ありがとう、ありがとう。感謝のみです。


私の身体の不調は、神経を病み、痛みで泣き叫ぶ赤ん坊にまで辛く当たってしまいました。


 

そして救いようのない後悔が残りました。


 

【産後うつ、マタニティーブルーについて】


産後うつは、分娩後の女性10~15%に起こり、全ての女性にリスクがあります。一過性の抑うつ(マタニティーブルー)は、分娩後の1週間に多くみられ、比較的軽度であり、2~3日、最長2週間までと言われます。


マタニティブルーの症状はこちら↓




  • 刺激を受けやすい

  • 不安

  • 不眠

  • 涙もろい

  • 激しい気分変動・・・


産後うつ病は2週間を超えて続き、早期に治療を要します。


国立成育医療研究センターの研究発表では、出産から数日後の血液検査で貧血があることが産後うつのリスクになるという結果がでました。出産後4~6日の血液検査で貧血だった女性は、そうでなかった女性に比べ産後うつの割合が高く、ヘモグロビン9.2~10.1と軽度の貧血であったグループでも、産後うつの割合が増加していました。


中医学には、「婦人は血(けつ)をもって本となす」という言葉があります。女性のカラダは血と関係が深い、という意味です。月経や出産などを経験する女性の身体は、血が不足しやすいことが由来だと思われます。


中医学でいう血は全身を巡る血液をさし、健康を維持するために、五臓六腑や組織・細胞に栄養素や潤いを運ぶ働きがあります。さらに血は「静」の特徴をもち“精神を安定させる”という働きもあります。


この「静」の機能が低下すると、情緒不安定になって、落ち込みやすく、ストレスにも敏感になります。


したがって、女性がうつになりやすいのは、体質的に「血(けつ)」の不足から「静」を失ったからと考えられます。

逆に言えば、体内に血が十分あることで、心の不調は起こりにくくなります。

軽いストレスやうつ気分などの小さな不調を悪化させないためにも、体質を整えながら、精神を安定させるケアを心がけましょう。


出産後の母体を漢方的にいうと気血の不足した衰弱状態(気血両虚・・きけつりょうきょ)です。


妊娠中は、胎児を育てるために気血が大量に消費され、さらに出産時の出血が血虚(けっきょ、血が少ない状態の意)に拍車をかけます。気血はカラダと心の健康を支えるエネルギー源です。エネルギー源である気血が不足すれば、体調を崩しやすく、落ち込みやストレスに対抗するエネルギーも弱くなってしまいます。


 

【自分の気血をチェックしよう!!】


血虚(けっきょ)の症状を簡単にいえば『血液、精神の安定機能の低下』です。


以下の症状に当てはまる箇所が多いほど、血が不足している可能性が高いです。




  • 情緒不安定

  • 落ち込みやすい

  • 睡眠障害

  • めまい

  • 動悸

  • 顔色が悪い

  • 悪露が止まらない

  • 記憶力の低下

  • 脱毛

  • 舌 淡い色・・・


また『血』が不足すると同時に『気』も不足することがあります。気が不足した状態は気虚(ききょ)といいます。簡単にいうとカラダのエネルギーの低下です。

以下の症状に当てはまる箇所が多いほど、気が不足している可能性が高いです。

  • 気力が出ない

  • 疲れやすい

  • 朝からだるい

  • ストレスに弱い

  • めまい

  • 息切れ

  • 汗をかく

  • 食欲不振

  • 声が小さい

  • 風邪をひきやすい

  • 舌 大きく歯型がつく・・・


 

【食養生】


「血」や「気」は主に「脾胃(消化器系)」が消化吸収する栄養素から生み出されます。そのため、「血」の不足は、脾胃を元気にすることが大切です。


授乳をすると、喉も乾きやすくなりますが、冷たい飲み物やなま物で身体を冷やす事は禁忌!!


脾胃の働きを低下させます。甘みのあるものや温性の食材で気・血を補うことが大切です。




  • なつめ・クコの実・落花生・くるみ・黒ごま


  • 人参・ほうれん草・かぼちゃ・山芋・ジャガイモ

  • いんげん豆

  • 鮭・鶏肉・豚肉・羊肉・レバー・卵

  • 大豆製品・小麦・黒砂糖・きなこ・・


などがオススメです。

もーりー先生の過去の記事はこちら↓


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2019/08/13

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