今年の秋は、秋晴れの爽快な日が少ないですね。
皆様、気圧の影響で体調をくずしていませんか。

婦人のお話第3回目は、月経の時期です。
月経が始まる時期は、一定であることが望ましいのですが、
不思議なことに、遅くなったり早くなったりします。
時期のずれの中で、早まる場合についてお話しします。
時期については、個人によって、非常に異なりますので、早いと気づかない方もいらっしゃいます。
28日±2日の間で始まる月経は、正常の月経となります。
7日以上前に月経がある時、または、1ヶ月に2回以上月経がある時、
これは月経が早まっている対象となります。
中医学では気虚という証の方が早まります。
気虚という証は、体のいろいろな部分の気不足をいいます。
中でも、消化の働きである胃腸に相当するところを脾と言い、
脾の部分の気不足が重要になります。
脾の気不足という状態は、食事を受け入れて、砕いて、
栄養を吸収することが弱くなり、体が疲れやすくなります。

他の臓器でも、気の不足はその機能が弱くなるために、
正常な形や機能を維持することが難しくなります。
その一つとして、子宮の内膜です。厚くなった子宮内膜が要らなくなった時に、
剥がれることで月経は起こります。この厚くなった内膜を維持する事が、
子宮の機能の一つとして大切です。気虚の方は、その機能が弱くなり、
月経の正常時期まで内膜が保てなくなり、早く剥がれてしまうので、
月経が早まるという状況になります。
どうすることが良いでしょう?
先に述べましたが、脾の気を補強することから始めましょう。

日頃の食事は少なめではないですか?
好む食事が多くて、栄養のバランスは取れてますか?
消化のよい食事でしょうか?
食材に新鮮なものを取り入れ、料理の内容を検討することで、
気を補うような環境にすることができます。
月経の小話①
月経の小話②