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美容&ダイエット の記事一覧

美容にも、冷えにも良くって精もつく!「ニラ」のお話

ブログをできるだけ毎日書いておりますが、内容によって人気度が違います。何となく書いた記事が人気だったり、力を入れたものがいまいちだったり、どういった内容がより多くの方に読まれるのか、いまいち流行を感じ取る力に欠ける櫻井です。どうぞよろしく。
今日は、先日書いた「春菊」のブログがご好評いただいたようなので、今日は「ニラ」のお話をしてみたいと思います。
ニラとは
中国の西部が原産といわれる「ニラ」。日本で栽培され始めた歴史は古く、9~10世紀ごろといわれ、古事記や日本書紀、万葉集のなかにもその記述がみられます。ニラは、万葉集では『久々美良』(くくみら)、古事記では『加美良』(かみら)と記載されており、古代では「ミラ」と呼ばれていたようです。その後この「ミラ」がなまって「ニラ」になったそうです。 江戸時代ごろからは薬草として栽培されるようになります。中医学では今でも、ニラの種子を乾燥させたものを  「韮子(きゅうし)」といって、腎を温めて冷えをとる(精液の漏れ、白色のオリモノ、寒がり、冷え、頻尿、夜間多尿などに)ための生薬として使われています。
現在のように野菜として一般に広く食べられるようになったのは戦後になってからという、古くて新しい野菜です。
美肌にも、冷えにも、胃腸にもよくて精がつく
ニラのあの独特なにおいのもとは、ネギや玉ねぎと同じ成分の「硫化アリル」という物質です。独特な臭いを持ち、好き嫌いをつくってしまう要因ですが、この臭いが重要で、体内でのビタミンB1の吸収を高め、肉や魚の生臭さを緩和する働きも持っています。骨を強くして骨粗しょう症や骨折を予防するビタミンK、ガンを抑制したり、免疫を高める力のあるβカロチン、強い抗酸化作用をもち、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立つビタミンE、コラーゲンの合成に不可欠なビタミンCも豊富です。その他、葉酸、カリウム、食物繊維、ビタミンB6なども含み、栄養豊富な食材です。冷えの改善や病気の予防の他、美肌やアンチエイジングにも効果が期待できます。ニラは生のもの1束(可食部約100g)で大体23kcalと、ダイエットにも向いていますね。
強いぞニラ!
ニラはとても強く、栽培しやすい植物です。根本近くから刈り取っても同じ株から再び新葉が伸びてきて、年3回ほど収穫できます。切り取った株はそのまま越冬できます。どんどん大きくなるので、株分けすることで簡単に増やすことができます。北海道や東北など寒い地方では体が温まり精がつく野菜として古くから親しまれてきましたが、今では北海道から沖縄まで全国で作られています。ニラの生産量が一番多いのは、高知県です。なんと国内の販売量の4分の1を担っているそうです。黒潮が流れる高知は、一年を通して温暖で日照時間も長く、通年栽培が可能なんだそうです。その次は宇都宮餃子で有名な栃木県。その2県で全流通量の60%をカバーしているそうです。1年中手に入るので、旬がないように思われますが、ニラがもっともおいしくなるのは、葉肉が厚く柔らかくなる冬から春にかけての2月ごろが旬とされています。
美味しいニラの選び方
美味しいニラを選ぶのには、まっすぐ伸びた葉の色が深い緑で艶があって、肉厚で、手で持った時に張りがあり、根元を持ってもしなだれないものを選びましょう。鮮度が落ちると葉の色は薄くなり、黄色実を帯びてきます。刈り取られた切り口も確認して、切り口が瑞々しく新しいものを選ぶようにしましょう。葉は折れたところから痛み始めるので、折れた葉が無いものを選びましょう。

冷蔵庫で保存する場合は、乾燥を防ぐために濡らした新聞紙にくるんで、野菜室へできれば立てていれてください。鮮度が落ちると香りが弱くなり、ニラ本来の美味しさを失うのでなるべく早く食べましょう。調理する時は、加熱を手早くすることで、風味も触感も保てます。煮るときは1~2分。炒めるときも強火でざっと炒めましょう。脂溶性のベータカロチンやビタミンEは炒め物とも相性が良いですね。


ニラまんじゅう #lunch / is_kyoto_jp


レバニラ / ZoAmichi

禅宗では禁忌とされている
っと、ニラについていろいろ探っていると、またまた興味深いこと発見をしました。
骨にもよくって、美肌にも良くって、元気にしてくれるニラなんですが、仏教の一つ、禅宗などでは「五葷」(ごくん)といって、食べてはいけないものとされています。五葷は中医学とも関係の深い「五行説」がもとになり、戒めをつくっているそうです。五葷には、ニラのほか、ネギ、ラッキョウ、浅葱、玉ねぎなどがあります。これらには、身体を元気にするほか、精力をつける食材ともされ、一種の興奮作用もあることがから、常に中庸(まんなか)、平穏をよしとする仏教の中では忌むべきものなのかもしれませんね。
中医学的に見ると
ニラには、腎の働きを高め、冷えを追い払い、身体を温める作用があります。性味はもちろん温性で味は辛味。冷えなどを発散させる力があります。血をサラサラにして流れやすくする作用、痛みやしびれを改善する作用などがあり、冷えや腰痛改善の他、鼻血、血尿、吐血などの出血や、血栓を予防する力もあるとされています。そのほか、解毒の力もあり、食べてから長時間経てからの嘔吐などにも効果的です。
今年も残るところあとわずか。もう10日しかないんですね!!これからますます寒くなりますが、ニラを食べて、元気をつけて忙しい時期をのりきりましょう!

2013/12/21

美容・胃腸に良くって虫歯予防にも??「イチゴ」のお話

昨日は久しぶりの雨で乾燥していた空気が少し保湿され、お昼過ぎ頃はとても心地よかったですが、また一気に冷えましたね。これからどんどん寒くなるようですね。こんにちは、櫻井です。皆様カゼなどひいておりませんか?
 

今日はそろそろ店頭に並びだした「イチゴ」のお話をしたいと思います。イチゴと言えば、もともとは野イチゴのことで、これは石器時代からヨーロッパやアジアで食べられていました。私たちが目にするような一般的なイチゴが栽培され始めたのはおよそ200年ほど前、オランダで開発されたものがそのルーツです。日本には江戸末期にオランダから長崎へと伝えられ、当時イチゴと言えば当時は野イチゴのことだったので、それと区別するために「オランダいちご」と呼ばれていたそうです。しかし、そころにはまだ一般的に定着するようには至っていません。その後明治32年、1899年に福羽博士が新宿御苑で『福羽』という品種を開発してから日本での本格的な栽培が始まりました。


Winter strawberry (Rubus buergeri) / coniferconifer


Strawberry / sigusr0

イチゴの赤い部分は果実じゃない!

私たちが通常食べている部分は実は果実ではなく、あれは「花たく」という花の部分が発達したものであって、本来の果実は表面の粒粒の一つ一つなんです。あの中に小さな種が入っているので、赤い部分は果実のベッドだったんです。甘味があるので、果物と思われていますが、野菜と分類される説もあり、農林水産省も「イチゴは野菜」という判断をしています。イチゴを丸く形よく生長させるには、すべての雌しべを受粉させる必要があり、受粉していない雌しべがあると形がいびつになってしまうそうです。たまに見かける不格好なイチゴはそんな理由からだそうなんです。


Ichigo gari / PYONKO

イチゴの栄養

イチゴはそのほとんど90%ほどが水分で、その他糖質が10%ほど。タンパク質、食物繊維がそれぞれ1%、総カロリーは100gで約35kcalです。イチゴはなんといってもビタミンCが豊富なことで有名ですね。100g中に約80mgと、食品の中でもトップクラスです。7~8粒食べれば一日に必要なビタミンC量(100㎎)をまかなえる計算です。ビタミンCの美容効果はもう説明する必要はありませんね。コラーゲンの生成を助けて、皮膚の張りと潤いを保ちます。これからの時期は、おやつにイチゴを食べるて美肌対策をしていきましょう。ビタミンCには美肌効果だけでなく、抗酸化作用や免疫力を高める力もあるので、美肌だけでなく健康面でもおすすめです。そのほか、βカロチン、カルシウム、カリウム、アントシアニン、ペクチンなども含まれ、興味深いところでは、キシリトールを100g中300㎎も含んでおり、虫歯予防にも効果的と言われています。


Strawberry / t-mizo

イチゴの驚くべき力!
最近の研究では、イチゴエキスがアルコールによる胃粘膜の傷を小さくすることを動物実験で実証したというデータもあります。良く昔は、「お酒を飲む前に牛乳を飲めば胃粘膜を保護してくれる」なんて思われていましたが、あれをイチゴがほんとにやってくれるそうです。まだ実験段階で証明されてたという話ですが、胃の保護のために、「お酒の前にイチゴ」は案外効果的かもしれません。ちなみに、イチゴがアルコールの分解を助けてくれるとかそういう話ではないので、あしからず。
もう一点興味深い研究があります。それは、イチゴには花粉症などのアレルギー症状を抑えてくれる効果があるらしいのです。ネットでも「楽になった!」という声がちらほら見かけられます。イチゴが手軽に入りやすくなるのはちょうど冬から春にかけてなので、体調を整え花粉対策のために身体を準備していくにはぴったりの時期ですね。しかしこのデータが得られたのは、一日15粒から20粒のイチゴを毎日1週間たべた結果だそうで、ひどい時期だけを狙えばそのぐらいは食べれそうですが、毎日となると、なんかほかのところの調子を崩しそうです。

ヘビースモーカーはイチゴをしっかり食べることをお勧めします。とある研究ではたばこ一本につきビタミンCは20mg失われていくというデータもあります。喫煙者にとってビタミンCの補給は必須です。イチゴならおいしく補給できて、ビタミンCがメラニンの発生を抑えてくれるので、シミやそばかす対策にも効果的です。


パンダ とイチゴ #panda / torisan3500

水洗いは手早く。ヘタは食べる寸前にとる。
ビタミンCは熱に弱いので、生でそのまま食べるのが一番です。また、痛みやすく、痛んでしまうと栄養価も落ちてしまうのでなるべく早く食べましょう。ヘタを取って洗うと水っぽくなってしまい、さらにビタミンCも水に溶け出てしまいやすくなります。ヘタは付けたまま手早く洗い、食べるときにとりましょう。ヘタの部分と先端部分では糖度が3度ほども違うので、ヘタの部分からたべると最後までおいしく食べられます。1パックを一人で食べきるのは大変なので、そんな場合は、ラップに包んで野菜室に入れておけば2~3日持ちます。洗って水気を切って、ヘタを取ってから容器に入れてつぶれないようにして冷凍すればもう少し持ちます。
美味しいイチゴを選ぶには、ふっくらとして、粒粒がしっかりしているもの。同じ品種の場合はより濃い色をしているもの。そしてヘタくるんと反り返っているものほど甘みがあるそうです。


Strawberry Forest / Focx Photography

中医学的にイチゴを見る
イチゴは涼性で余分な熱をとる力があり、冷え性の方は食べ過ぎ注意ですが、潤いを補い熱をとる力があるので、熱がこもって火照ってしまう人、血圧高めの人にはおすすめの食材です。その他、胃腸を元気にし、消化を助ける力があるとされているので、慢性的な下痢にもおすすめです。喉を潤してくれるので、のどの痛みを伴う発熱や空咳などにもおススメ。
 


strawberries / seelensturm

今ではハウス栽培が主体となりほぼ通年でイチゴは食べられますが、5-6月の初夏が本来の旬です。果物の少ない春先のビタミン補給にはピッタリだったんですね。自然の時計に狂いはありませんね。クリスマスに向けてイチゴの需要は増えていきますが、一般的に価格も手ごろになってくる1月~2月頃。しっかり自然の恩恵にあずかりましょう!


a900_Merry_Christmas_2008 / orange_kuma

2013/12/11

美容と健康だけじゃなく、下痢や発熱時にも。今が旬の「リンゴ」のお話


061008_Yoyogi-koen park / yuko_photonote

今日10月21日の誕生果は「シナノスマイル」というリンゴだそうです。ちなみに実言葉は『少女の純潔』。そんな言葉にうっかりドキドキしてしまうおっさん店長櫻井です。こんにちは。
昨日、奥さんの叔母さん(義母の妹)のお誕生会をしようと、みんなでご飯を食べに行ったんですが、そこで出されたケーキを食べすぎて(義母が食べれないというので、二人分食べたんです)お腹を壊してしまい、帰りの電車内で大ピンチを迎えてしまいました。どうにか駅にたどりつき、お手洗いに駆け込んで事なきを得ました。それで家に帰ってテレビなんか見てると、なんだかお腹は空いてきたので、キッチンを物色してると、リンゴがあったので、早速たべることにしました。
そこでふと、小さいころ、熱があった時やお腹を壊した時に、母が、リンゴをすってくれたことを思い出しました。そのころから「リンゴはお腹に優しい。」「カゼの時、熱があるときに食べると良い。」と私の中に刻まれていましたが、そういえば根拠なんて考えたことなかったなっと思い、じゃあ明日のブログはリンゴの話を書こうっと考えていたわけです。
それで調べてみると、今日の誕生果はなんとリンゴじゃないですか!天のお導きを感じながら、ブログを書き始めた次第でした。


apples from Aomori / [puamelia]

リンゴとはバラ属バラ科ナシ亜科リンゴ属の果実のことです。日本の″業界″では一般的に「セイヨウリンゴ」と呼ばれているそうです。これに対して「和リンゴ」と呼ばれるものもあります。セイヨウリンゴは江戸時代に日本に入ってきたようですが、和リンゴはさらに前、平安時代ごろに中国からはいってきたものです。今では市場に出回っているほとんどのリンゴがセイヨウリンゴになりましたが、まだ日本にも少なからず和リンゴは残っているそうです。リンゴの原産地は、カザフスタン南部周辺だそうです。そこからシルクロードをへて日本に持ち込まれたようです。リンゴには沢山品種がありますが、日本だけでも100種類以上、世界的に見ると数千から1万以上の種類があるとされています。その中でも一番生産数の多い品種は日本の青森で作られた、みなさんご存知「ふじ」です。なんとも誇らしいですね。リンゴは9月から11月ごろに収穫される秋の果物で、ちょうど今が旬です。
人類がリンゴを食用としてきた歴史は古く、紀元前6000年前の遺跡から焦げたリンゴが見つかっているそうです。本草綱目にも「林檎」の記載ありますし、アダムとイヴが食べたのもリンゴです。そういえば、リンゴはほかの果実に比べ、いろんなところに登場してきますね。ニュートンが万有引力の法則を見つけたのもリンゴ。ウィリアムテルが息子の頭に載せて射抜いたのもリンゴ。アップル社のロゴもリンゴですね。


この林檎はたべられるのかなあ? / matsubokkuri

リンゴは、ポリフェノール、食物繊維、カリウム等を含む栄養価の高い果物です。ポリフェノールは、最近話題になってお茶にも良く入れられているカテキンよりも強い抗酸化作用が強い「エピカテキン」です。熱にも強いので、ジャムにしても壊れることは有りません。脂肪の蓄積を抑制し、活性酸素を抑制します。その他、がんの予防や美肌にも効果があるとされています。そして、水様性の食物繊維「ペクチン」は、水を含むとゼリーのようになって、腸内の老廃物やコレステロールを包み込んで排出させる解毒の力があり、乳酸菌の餌となって、腸内細菌バランスを整えます。便秘や下痢のときに良いというのはこのためですね。ペクチンは、実よりも皮に多いので、皮をむかずそのまま食べると良いですね。そのほかビタミンC、ミネラル、カリウムも豊富な、とっても栄養価の高い果物です。1日1個のリンゴは医者を遠ざける(An apple a day keeps the doctor away.)という諺にも納得です。


Importada Manzana Roja – 3.99 Soles / KG. / kawanet

中医学的に見てみると、まず性質は涼性で体内の余分な熱をさまします興奮を鎮め、潤いを生み、弱った胃腸の働きを整え、食欲を回復させたり、心の働きを調節して、不安や焦りを和らげたりする力もあるとされていて、かなり万能な果物です。高熱時の清熱、潤い補給、食欲不振、喉の乾き、寝汗などに良いですね。そんな時はすって食べるか、ジュースがよいかと思います。冷えからくる下痢には向いていません。冷えが気になる方は、焼き林檎にしたり、ジャムにしてシナモンを足すか、アップルパイなんていかがでしょうか。ジャムは切って煮たものに、はちみつを加えてドロドロになるまで煮詰めるだけ。出来上がったら細かく切ったペパーミントをいれるとさっぱりした風味と香りが広がります。食べるときにシナモンパウダーを振り掛けたり、煮詰める段階でちょこっと入れたりすれば、さらに涼性が緩和され、冷えが気になるこの時期にもおすすめです。アップルジンジャーってのもありますし、温性の生姜やシナモンと相性が良いのは自然のプレゼントという気がします。


焼きリンゴ / yutaka-f


手作り林檎ジャムトースト / norio_nomura

ということで、母は正しかったんですね。下痢や熱が出た時にはリンゴをすったものを食べてください。お子さんにもそういって教えてあげると、大きくなった時にきっと役に立ちますよ。せっかくの機会なので、たまには母に電話でもしてみようかと思います。
 
 

2013/10/21

美容と健康にぴったりの「冬瓜」のお話。

こんにちは。櫻井です。
 
今日は昨日リクエストがあった、「冬瓜」について書いてみたいと思います。
「冬瓜」はインドや東南アジア原産の大きなウリです。本来は夏の野菜で、性質は涼性熱をとり、潤いを生み、そして体内の余分な湿を取り除き、解毒してくれる美容と健康にはピッタリの食材です。むくみ、暑気あたり、二日酔いなどに良いとされています。性質が涼性で、冷え症の方や、長く病気を患い体力が落ちている方は避けたほうが良い食材と言われていますが、食べ方次第ではまったくそんなことは有りません。冬瓜は冬の料理にも良く使われる食材です。「冬瓜」という名前は、倉など冷暗所に置いておけば、瓜がなくなる冬まで保存できるという意味だそうです。なので、冬に冬瓜を食べるのは、おかしいことではありません。

冬瓜

画像:wikipediaより

では、身体を冷やしてしまう涼性の冬瓜を、どうやったら寒い冬に食べられるかというと、温めればよいのです。温めることで、身体を潤わせてくれる良い部分だけが残り、乾燥が気になる冬にはもってこいの食材となります。さらに、温める食材の唐辛子や生姜、ニラ、エビなどと一緒に調理することで身体を温め、さらに潤わせてくれる抜群の美容健康ディッシュが出来上がります。あんかけなんかも良いですね。触感は大根やカブみたいですが、味はほとんどなく臭いもありません。ほかの食材の味をしっかり吸収してくれるので、汁物に最適です。おでんにも良いかもしれませんね。
 


桜エビと冬瓜のリゾット / youhei.nitta


Winter Melon and Seafood Soup – Pre-CNY Diner with the Yews, Easy East / avlxyz

栄養学的に見ても、ビタミンCが豊富で、カリウムや食物繊維も含まれている冬瓜。さらに95%が水分なので、とっても低カロリーでやっぱり美容と健康にはピッタリの食材です。冬場でも加熱して温性の食材と一緒にたべることで、潤いの性質だけを活用することが出来ます。冬瓜を選ぶときは、濃い緑色で艶のあるものを選んでくださいね。あまりなじみのない野菜ですが、是非一度おためしください。

 
 

2013/10/18

夏の暑さと紫外線で髪が痛んでいませんか。髪は「血の余り」そして「腎」の華。

こんにちは。櫻井です。今日は9月4日、櫛(くし)の日だそうです。くしの日は1978年に制定され、美容週間実行委員会が実施しているそうです。「く(9)し(4)」の語呂に合せ、美容関係者がくしを大切に扱い、また、美容に対する人々の認識を高めてもらう為に制定されたそうです。
 
秋が近くなると、気になるのは髪の毛。昔はこんなに抜け毛多くなかったんだけどなぁ。最近なんだか髪が細くなってきた。白髪も増えてきたし、、、今日は櫛の日にちなんだ、髪の毛の話です。今日は『菅沼栄先生の漢方の知恵袋』から、『髪の養生』のお話を。
 

 
抜け毛や薄毛、髪のトラブルの悩み、そんな時中医学では、「血の不足」、「腎の機能低下」、「ストレス」の三つを疑います。
は西洋医学で考える血液とほぼ同義。中医学では生命活動の基本となる重要な物質とされ、血が充実していて、体内をサラサラとスムーズに流れていることが健やかな状態と考えています。血の主な働きは身体のあらゆる組織や細胞に栄養を運び、老廃物を運び出すこと。この働きによって、目は見えるようになり、足は歩けるようになります。また、血は潤いを多く含み、精神を落ち着ける働きもあるので、心を安定させ、体の潤いを保つことにも大きな役割があります。『中医学では髪のトラブルは心身の不調によって現れると考えています。髪の健康と深く関わるのは、「血」「腎」「肝」。中医学では「髪は毛の余り」とされていて、血が十分にあれば髪にもしっかり栄養が届いて健康な状態が保たれると考えています。そのため、体内の血が不足したり、血流が悪くなったりすると、髪に栄養がいきわたらず、抜け毛や白髪になるのです。』とおっしゃるのは中医学講師の菅沼栄先生。
大量に血を消耗する妊娠・出産をへた女性に白髪が増えたり、髪が細くなったりするのが多く見られるのも、血を大量に消費した後の補給がうまくいってなかったことに原因があるようですね。
また、「髪は腎の華」と言われ、生殖や成長に関わる腎の状態は髪に現れるとされ、腎の弱りは、老化現象による抜け毛や白髪を加速させます。
ストレスは、気の巡りを悪くさせます。気は体内を流れるエネルギーで、血もその流れにのって流れています。気の流れが滞ってしまうことは、血の流れも悪くなり、その結果髪の栄養が不足して、抜け毛や白髪などのトラブルが発生しやすくなります。さらに髪のことで悩むことは、ストレスを強くし、それが更なるストレスとなって、悪循環を作り出してしまうので、厄介です。
 

 
中医学的には、髪のケアはしっかり体の中からケアして上げることが大切です。体質を整える積極的なヘアケアで、いつまでも美しく元気な髪を育てましょう。
血の不足による髪の細りや抜け毛、艶のなさなどは、月経や出産を経験する女性に多いとされています。血の不足は、薄毛、抜け毛、白髪、髪の細り、乾燥、艶の低下などを招きます。その他、疲労感、息切れ、食欲不振、動悸、不眠なども見られることが多く、舌の色は淡く、顔色は白い傾向にあります。血の不足の養生の基本は、脾胃(胃腸)を元気にして、食事をしっかりとり、体内に血をしっかり蓄え、養うことです。睡眠を十分にとる、適度に運動をするなど、生活習慣を整えることも大切です。血を補う食材は干しブドウ、ホウレンソウ、なつめ、鶏肉、人参、卵などがおすすめ。
 
加齢などに伴う腎の弱りでは、ホルモン分泌なども弱く、生殖発育の促進力も低下するので、慢性的な白髪、薄毛、抜け毛などがみられます。加齢は誰にでも訪れる自然なことで、それを止めることはできませんが、腎をしっかり養生することで年齢による髪の悩みは和らげることが出来ます。おすすめの食材としては、くるみ、桑の実、黒ゴマ、松の実、黒豆、山芋、海藻、なまこなどです。足腰を鍛えることもとても重要です。エレベーター、エスカレーターを使わず階段をつかったり、座ってばかりの作業では、1時間に1度は動くようにして、腎に刺激を与えましょう。
 
ストレスからくる髪の影響は、多忙なかたや、イライラしがちな方、落ち込みやすい方などに見られます。ストレスを上手に発散する術が少ないことが多いので、楽しめて体に良いストレス発散方法を見つけましょう。入浴やアロマ、瞑想などはおすすめです。暴飲暴食などで片付けないようにしましょう。こまめに身体を動かすこと、睡眠をしっかりとることなどもとても重要です。ストレスからくる髪のトラブルは、抜け毛、白髪、薄毛など。その他、憂鬱、イライラ、怒りっぽい、頭痛、喉の閉塞感、胸のつまり、お腹の張り、月経不調、月経痛、舌の色が暗いなどがみられます。食材は香りのよいものでストレス発散しましょう。
 

 
日常の養生としては、朝のブラッシングが効果的。馬だってペットのワンちゃんだって、ブラッシングして上げたほうが艶やかで健康な毛を保てるように、人間もブラッシングして血流を良くしてあげることが大切。さらにマッサージすることで、血流を良くし、気の流れもよくなるので、髪の健康にはとてもおすすめです。髪はタンパク質ですので、熱にとても弱いです。ドライヤーやパーマなどは控えめにしましょう。血流が悪くなる脂っこいもの、辛いもの、冷たいものなどは控えるほうが良いでしょう。心と身体を健やかに保つことがいつまでもきれいで艶やかな髪を保つことに繋がります。

2013/09/04

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売