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中医学 の記事一覧

中医学的スキンケアのお話

>>>昨年7月に上げた記事を加筆して再アップしました<<<
 
少しお休みをいただいていたら、今日の夢で子宝漢方相談をして、婦宝当帰膠と参茸補血丸をお勧めしていた櫻井です。加味逍遙散の注意事項に頭を悩ませていたのはなんだったのか記憶はあいまいです。こんにちは。唐突ですが、蝉も鳴きはじめ、夏もそろそろ本番となってきたので、ちょっとだけスキンケアのお話を。
 

 
暑い一日、肌も大変なストレスにさらされています。私たちが汗をかきすぎて脱水を起こすように、肌も脱水状態です。水分を含まない物はすぐ発火するように、肌も潤いが少ないとすぐに焼けて荒れてしまいます。まずはしっかり水分補給してあげることがこの季節に一番肝心なスキンケアです。
しかし、肌は強固な生体バリアーなので、そう簡単に潤いは外から肌に浸透してくれません。殆どの化粧水は肌の表面、死んだ細胞が層になって付着している角質層を潤しているだけです。それでは本来の『肌の弾力性』は回復できません。もちろん、外からの潤い補給は大切ですが、それには限界があります。
では、どうするかと言うと、中から補給するのです。
この「中から補給」の説明でよく使われるのは「コラーゲン」ですが、コラーゲンは肉や大豆と同じタンパク質なので、食べると一度アミノ酸に分解されます。分解されたアミノ酸はまた同じくコラーゲンになるとは限りません。「コラーゲンを食べれば翌朝お肌ぷるぷる☆」など、そうは簡単にはいかないようです。
 
 

 
 

肌を潤すものは血や津液という潤いの元。

まずはこ血や津液(しんえき・水分)を補う食生活を心がけましょう。血が足りない方は、肌がしろく、冷えがあり、便秘、もしくは胃腸虚弱の傾向がある方が多く見られます。黒色のものや色の濃い緑黄色野菜をたくさん摂りましょう。黒豆、黒米、プルーン、黒きくらげ、黒ゴマ、枝豆、ホウレンソウ、ちんげんさい、にんじん、ぶどう、くり、イワシ、カキ、イカ、黒砂糖、紅茶など。女性は生理があるので血が不足しがちです。サラダやパスタばかりの食事など、食の偏りや無理なダイエットなどには注意が必要です。
津液(潤い)が足りない方は、ほてりがあったり、肌が赤かったり、肌や喉、口が乾燥したり、唇がまっかだったりします。寝汗をかく方もいらっしゃいます。白ごま、豆腐、白きくらげ、大根、白菜、山芋、なし、リンゴ、カニなどや昆布、豚にく、卵、はちみつなどを毎日の食事に摂りいれましょう。辛いもの、薬味などはできるだけ避けましょう。果物など、自然な酸味と甘味の組み合わせは「酸甘化陰」といって、潤い(陰)を生みます。陰の時間の夜に身体をしっかり補うことも大切なので、早寝もとっても大切です。
 
 

スキンケアで大事なことは、

肌に熱をこもらせないことと、しっかり解毒すること

熱のこもりや肌荒れの原因となる便秘はお肌の大敵です。そのためには、葉野菜をたっぷり摂りましょう。胃腸に負担をかけないように火を通してたっぷり食べることをお勧めします。夏はどうしても冷たいものを摂りがちですが、胃腸機能低下から便秘や下痢を招かないためにも、夏こそあったかいものを食べてしっかり発汗しましょう。
 
 

 

睡眠不足はお肌の大敵です

睡眠は、肌の機能調整を整えるホルモンが分泌される時間です。そして細胞の新陳代謝は寝ている間にこそ活性化されます。睡眠不足は、肌が再生し回復するために必要な時間を奪います。睡眠は、量より質です。お肌にとって最適な睡眠時間は10時から2時。この時間帯にできるだけ身体を横にして、脳に血流を増やし、休憩態勢に入ったことを認識させ、しっかり修復させましょう。
 

次はスキンケア対策を見直してみましょう

特に乾燥がひどい人はコットンなどを使って化粧水をつけるのもNGです。手でつけるようにしましょう。その時はくれぐれもパンパン叩かないように!ぎゅっと浸透させるように肌の上からかるく抑えて入れます。クレンジングもごしごしこすると乾燥で弱った肌をさらに傷つけます。ニキビがあっても決してごしごしこすらないよう気をつけてください。
乾燥には洗顔方法を変える事が一番効果的です。メイク、洗顔のしすぎ、すすぎ過ぎなどはとにかく避けましょう。水に近いぬるま湯でTゾーンの部分をメインに優しく洗いましょう。人間の肌は汚れが落ちるようにできていますので、メイクしていないなら、本来はぬるま湯洗いだけで十分汚れは落ちます。
 

とにかく肌に負担をかけないように

メイクも日焼け止め以外は出来るだけしないほうがイイでしょう。クレンジングも、どうしてもメイクをしなくてはいけない時だけにしましょう。特にオイルクレンジングは必要な皮脂まで洗い流してしまうので、使用は最小限にしましょう。しみる化粧水はやめてください。そして化粧水をアレコレ変えるのも、肌の回復をまってからの方が賢明です。
 
洗顔後に残ってみえるふやけた肌は、ちょっと日焼けみたいにぽろぽろカサカサがふやけてはがれやすくなってますが、絶対につめなどではがさないようにしましょう。ただでさえ弱っている肌にさらに傷がつきます。
 
乾燥が特にひどい人は石鹸や洗顔料などを使わない、ぬるま湯の素洗いを心がけましょう。シャワーを直接かけるのも禁物です。手に掬ってからお肌を洗うようにしましょう。
 
しみやくすみの原因にもなるので、肌にはとにかくやさしくする事が大事です。やさしく、やさしく。絶対こすらないように!!
 
 
早速今日から、外と中から素肌ケア実践してみてくださいね。
まずは、睡眠から始められませんか?
 
 
☆あわせてよみたい☆
さらにニキビにはこちらもチェック→『ニキビのタイプと対処方法』

2014/04/30

シミそばかす?「水菜」を食べれば大丈夫!? お肌にうれしい栄養たっぷり【水菜】のお話

世の中には見た目と中身ではえらい違いのものもたくさんありますよね。今日ご紹介する「水菜」もそんなものの代表です。ほそくて、うすくて、こんなんに栄養なんてあるの??なんて侮ってはいけません。水菜は、女性に必要なビタミン・ミネラルが豊富に含まれた、「食べるサプリ」なんです(前にも言ったな・・・)。
今日はそんな「水菜」のお話をしたいと思います。

fresh mizuna
fresh mizuna / AsianLifestyleDesign

 

見た目よりかなり栄養豊富

水菜はビタミンC、βカロチン、ポリフェノール、カルシウム、鉄分、カリウム、食物繊維が豊富なとっても栄養価の高い緑黄色野菜です。ビタミンCコラーゲンの合成を助ける働きがあり、日焼けによるシミそばかすを抑えてくれる効果がありますβカロチンは体内でビタミンAとなり、粘膜を保護し、肌トラブルを解消してくれます。さらにさらにポリフェノールは、酵素を活性化し細胞の老化を阻止し、シミしわたるみからお肌を守ってくれます。食物繊維は、そのほとんどが不溶性で、整腸作用があります。不溶性の食物繊維は、腸内の余分なものを絡め取り、腸をきれいにしてくれます。腸内をきれいにしておくことは、綺麗なお肌への基礎作りにとっても大切ですよね!その他、利尿作用をもち余分な塩分を外に排出してくれるカリウムや、貧血予防によい鉄分も豊富と、美容にも健康にもとっても良い素敵なお野菜なんです。
もちろんこれらのビタミン・ミネラルは男性にとっても必要不可欠な栄養素です。毎日の紫外線はなにも女性ばかりを狙っているわけではありません。紫外線によるダメージを防ぎ、清潔感と潤いのあるお肌を保ちましょう。

水菜
水菜 / masahiko

水菜は、日本古来の伝統的な京野菜

水菜は元々、京都で古くから栽培されてきた、伝統的な京野菜です。昔は「京菜」とも言われていました。同じ仲間に「壬生菜」というのもありますが、壬生菜は葉のギザギザが少ないです。今ではハウス栽培が発達しており一年中食べられますが、本来の旬は12月頃から3月。冬場に食べるのがおいしい野菜なので、ちょっと旬は過ぎてしまってますね。でも価格もお手ごろで、しゃきしゃきとした触感が食欲をそそり、夏バテ予防にも、夏の紫外線対策としてもおすすめな野菜ですので、今からしっかり食べておきたいですね。
 

Mizuna in Dashi Broth 水菜のおひたし
Mizuna in Dashi Broth 水菜のおひたし / naotakem

水菜を中医学的に見ると

水菜の性味は涼性で、辛・甘。脾、肝、肺に行き、余分な熱をとり、身体に必要な潤いを補い、潤す効果ががあります。中医学的に見ても夏場には最適のお野菜ですね。辛があることで、冷えを飛ばしてくれる効果があるといえますが、辛味は品種改良で薄まってしまっているものが多いので、それほど強くはないでしょう。甘味は胃腸を養ってくれます。また血流を良くしてくれる効果もありますので、潤いを補う効果と相まって、血液サラサラ対策にももってこいですね。
 

IMG_4582
IMG_4582 / takaokun

おいしい水菜を食べるには

葉が深い緑色で、しおれたり、茶色になっていない瑞々しいものを選んでください。茎の部分はまっすぐ伸びていて、白くて艶があるものが新鮮でおいしいとされています。
保存は、葉野菜ほとんどにいえますが、葉から水分が蒸発するので、湿らせた新聞紙に包んでからポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に立てて入れるようにしましょう。余り日持ちはしないので、出来るだけ早く食べるようにしましょう。
 

Mystery Green
Mystery Green / MMChicago

水菜に多く含まれるビタミンCは水溶性ですので、ゆで時間は最小限にしましょう。茹でるとビタミンCが大幅に減ってしまいますが、それでも100gぐらい食べれば1日に必要量のビタミンC約半分が摂取できます。パリッとした歯ざわりが特徴的な野菜なので、硬めにさっとゆでておひたしにするのもいいですし、生のまま食べてもおいしいです。本来の水菜は茎の部部が硬く、ピリッとした辛味がありますが、全国的に流通しているものは、やわらかく、辛味もないのでサラダにもぴったりです。我が家では夏バテの防止には、豚肉と水菜の冷しゃぶサラダを作って胡麻ダレでいただ九のが定番となっています。豚肉をゆでるだけでとっても簡単なので是非ご賞味ください。もう一つおすすめレシピは、これまた豚肉と一緒にさっと炒めた、炒め物。炒めることで脂溶性のβカロチンの吸収率があがりますし、コチラもおすすめです。
紫外線対策もできて、夏バテ予防にもなり、デトックスしてくれて、栄養と潤いの補給もしてくれる。尚且つお手頃価格。こんな素晴らしい食材を食べないのはもったいない!ほんとに簡単に短時間に調理できますので、是非献立に一品加えてみてくださいね!
 

2014/04/28

つらいお腹の張りをどうにかしたい!「膨満感」のお話。

お腹にガスが溜まる。お腹が張って苦しい。そういったご相談を受けることがあります。健康な人から見ると、そんなのガスが溜まってるだけでしょ?っという情多飲なんですが、この溜まってるガスが抜けないっていうのは、けっこうつらいもんなんですよね。
お腹が張る、この原因はなんなんでしょうか。
 

ガスってどっから来てるの?

食べ物を食べるときに一緒に飲み込んでしまった空気。これも少ないですがお腹が張ってしまう理由の一つです。その他には、胃液が膵液によって中和される時に発生するガス、これもまた少ないですが、原因の一つです。
もう一点、腸内細菌が発生するガスというのがあります。良く聞く善玉菌と言われる乳酸菌や悪玉菌と言われる大腸菌などが【腸内細菌】です。これらの細菌の活動により、二酸化炭素やメタンなどのガスがつくられます。眼に見えないような小さな菌の活動によって発生したガスですが、体内の主なガス発生原因はこれら腸内細菌によるものです。
 
余談ですが、腸の中には、100以上もの種類の細菌がいて、その数はなんと100兆個とも1000兆個とも言われています。腸内に居る最近ぜーんぶを集めてみるとその重さはなんと1キロから2キロにもなるそうなんですが、一つ一つでは重さも何もないようなものが1キロを超える一塊分もあるなんて、驚きというか、ある種気持ち悪ささえ感じてしまいます。
でもこの腸内細菌がいてくれるおかげで、私たちは食べたものを分解して吸収したり、有害物質を無毒化したり、脂肪を分解・消化・排泄したりなど、たくさんの仕事を行えるわけです。ちなみに生まれたばかりの赤ちゃんの腸内は無菌状態です。お母さんの子宮内は基本無菌なので当たり前なんですが、これが生まれて数時間もすると菌に侵されていきます。大腸菌やら腸球菌がふえはじめるんですね。そして赤ちゃんが初めてお母さんの母乳を飲みはじめて、24時間後ぐらいには一気にその数を増やして1000億個にもなると言われています。
 
健康な状態だと、ガスは発生した分ちゃんと排出され、お腹が張るようなことはないのですが、もし増えすぎたり、排出しきれなかったりすると、ガスが溜まってしまって、ゴロゴロとなったり、お腹が張って苦しく、膨満感を感じるようになります。

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20121222_IMG_1914 / V31S70

ガスが増える原因としては、、、

①早食い
空気を飲み込む量が多くなります。
②悪玉菌の増加
高たんぱく・高脂質の食べ物は、悪玉菌の大好物です。腸の掃除をしてくれるはずの食物繊維も、腸が働きが低下して入りたり、すると逆に悪玉菌のエサになるので注意が必要です。
③腸の動きが弱い
ストレスによって腸がうまく動いておらず、排泄がうまくいっていない場合などでも悪玉菌が増えてしまう原因になりますし、ストレスを感じると緊張スイッチが入ってしまい、消化活動はリラックスしているときに行われているので、腸はうまく働けず、ガスをきちんと排泄できません。

④お腹を締め付けすぎている
きついズボンや、デスクワークなどでずっと同じ体制をしていると、お腹を締め付けてしまい、物理的に腸の動きを邪魔して、ガスも排泄しきれず、溜まりやすくなります。
 

その他、イモ類や豆類などが多いとガスが発生しやすくなったり、コーラなど炭酸飲料もや、下剤の多用による腸の動きの低下、内臓の下垂、ガスが溜まる原因になります。女性では、女性ホルモンの影響によって溜めこみやすい時期があるため、ガスが溜まりやすくなることもあります。
腸閉塞や妊娠、腫瘍、腹水など、実際に詰まってしまっている場合もありますので、一度病院で検査をしてもらうことも忘れないです下さいね。

 

中医学的にみるお腹のはり

中医学では、「張る」症状を、気の流れが悪くなった状態、気滞(きたい)状態と考えています。気は本来、体を駆け巡っているのが正常な状態です。気はエネルギーであり、体を動かす原動力であり、体の働きや機能のことです。気の流れが滞ってしまい、スムーズには流れにくい状態になると、体の働きは低下し、うまく機能しない状態になってしまいます。胃腸の働きも低下してしまうので、ガスの排泄がうまくいかず、お腹が張って苦しくなります。
気の流れが悪くなる原因としては、流れるだけの気が十分にない場合、流れが邪魔されている場合、そして、流れをコントロールしている機能の低下などが考えられます。
 
流れるだけの気が十分にないのは、胃腸機能の低下か、気の原料が足りていないため
胃腸機能が弱っていると、食べたものからしっかり気を作り出せません。また、気の原料となる食べ物をしっかり食べないと、やっぱり足りなくなってしまいます。加工食品が多い食生活は注意が必要です。胃腸は冷たいもの(サラダ、刺身、アイスクリームなど)や水分(飲み物全般、氷の入った飲み物、冷蔵庫から出したばかりの飲み物など)に弱いので、それらが多い人は注意。
 
気の原料になるもの
肉類、朝鮮人参、山芋類、エビ、うなぎ、栗、米、もち米、卵、りんごなど。
 
胃腸機能が弱い人は、
山芋類などをする下したとろろを味噌汁や野菜スープに入れたもの。お好み焼きもおススメ。
普段から冷たいものを避けること。そして良く噛むことを心がける。とにかく温かいものを。
 
 

飲食物の停滞や冷え、気血の滞りが動きを邪魔する

胃腸の処理能力を超えるほどの食べ過ぎや飲みすぎは、消化されない飲食物の停滞や便秘を招きますが、何気ない普段の食事も消化しにくい高たんぱく・高脂質(揚げ物が多い、肉類が多い)のメニューでは胃腸は疲れて、動きも悪くなってしまいますし、未消化のものが停滞してしまいます。冷たいものの摂りすぎや慢性的なお腹の冷え、寒い外気温による冷え、これらも胃腸の動きを妨げ、お腹が張る原因となります。その他、怪我や腹水などでは血や水の流れが滞り、その影響から気の流れも滞ってしまうこともあります。
食後のお腹のはり、ガスやげっぷが出ると楽になる、便秘、吐き気、痰が多い、下痢しやすい、下痢すると楽になるというのこのタイプです。
温かいもの、消化に良いものを食べるようにしましょう。火が通った野菜の多い和食を腹八分目。カタカナの食材やメニューを抜くことも大切です。早食い、大食いは病気の元です。どうしても食べ過ぎてしまう人は、味噌汁や野菜スープなどを先に飲んでしまいましょう。胃が水分で満たされれば、その分食べ過ぎを抑えられます。
 
 

気の流れをコントロールできないのは、肝の機能低下

肝には、情緒の安定や、睡眠など、リラックスさせる機能と、気が体内をスムーズに流れるようにコントロールする機能があります。ストレスが多く、肝に負荷がかかりすぎると、肝は気の流れをスムーズに保てなくなります。その結果、胃腸もうまく動かなくなってしまい、お腹が張ってしまいます。
イライラしやすい人や、ストレスがたまるとお腹が張る、生理前に胸の張りや痛みを感じるというのはこのタイプです。
このタイプは、リラックスが大切ですので、こまめな発散を心がけましょう。ストレスが溜まってしまうと、考えもネガティブになってしまい、さらに落ち込んでしまうので、とにかく早めの発散を。スポーツをする、散歩をする、映画をみる、ゆっくりと半身浴するなども良いでしょう。早めの睡眠も心がけましょう。
 
 

 

 
ストレスが多く、冷たいものや加工食品、ファーストフードなどが簡単に手に入る現代の私たちのライフスタイルは、気の巡りを悪くしてしまいがちです。お腹の張りは、食べ過ぎや、偏食、冷たいものの摂りすぎやストレスなどが中医学で考えられる主な原因です。まずは普段の生活を見直してみてください。食成生活では、気の巡りを助ける食材を積極的に摂りましょう。

気を巡らせるには

香りのある春菊や三つ葉、せり、 セロリ、パセリ等の香味野菜を積極てきに摂るようにしましょう。香り成分が気の巡りを改善してくれます。その他、オレンジ、みかん、春菊、苦瓜、ミント、アサリ、シジミ、イカ、グレープフルーツ、ブドウ、レモン、レバーなどもおすすめです。
 
 
 

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2014/04/24

ほてりやイライラを鎮め、便秘を改善してお肌もつるつる「わらび」のお話

こんにちは、櫻井です。今日はまた寒いですね。昨日は暑ささえも感じるぐらいの陽気だったのに、今日は一転して冬に逆戻り。これだけ寒暖の差が激しいと、体調を崩す方も多いでしょうね。
今日もまた、この時期に美味しい旬の山菜のお話を。今日は「わらび」のお話です。わらびは、春の訪れを知らせるこれもまた美味しい山菜ですよね。日本全国で採れますが、本州はこれから、ゴールデンウィークあたりから初夏にかけてが旬と言われてます。和え物にしても、お浸しにしても、卵でとじても、おこわにしても、とっても美味しいですよね。しかも根の部分からはわらびもちの原料のわらび粉が造られます。そんな素敵な山菜なんですが、実は毒性もあったりして、十分にあく抜きしてから食べることが鉄則です。
 

わらび Bracken
わらび Bracken / “KIUKO”

わらび

「やまねぐさ」と言われ、古くから春の季語となっているわらび、万葉集や源氏物語にもその名前が出てくるほど、日本での馴染みが深い山菜です。春ごろに新芽をだし、若芽は褐色のうぶげで覆われていて、草原などに群生し、大きさは30cmぐらいにまで成長するシダ植物です。天然ものの旬は九州地方では2~4月頃、本州では今頃からゴールデンウィークにかけてがちょうど美味しい頃です。東北地方はこの後6月ぐらいまで旬が続くようです。最近では栽培したものも売られています。

わらび
わらび / onohiroki

わらびもち

わらびの地下茎をほぐして洗い出して精製したでんぷんは、わらび粉といわれ、わらびもちの原料になります。このように、地下茎からわらび粉を作る方法は縄文時代にはすでにあったと言われています。今でもパプアニューギニアあたりでは、サゴヤシという木の繊維をほぐして精製して作ったでんぷんで、パンの様なものをつくり、主食にしているところもありますが、その昔は沖縄や南日本でもソテツからとれるでんぷんでパンをつくって食べられていたようです。稲が導入される以前は、木や植物の根からとれるでんぷんから作られたパンが主食であったのかもしれませんね。

その昔、奈良で発明されたこの和菓子は、当時から高級品として知られています。昨今では小麦粉からつくられた透明のエセわらびもちが安価で売られていますが、本物のわらび粉を入れたわらびもちは色が茶色ぽいのが特徴です。わらび粉100%のものになると真っ黒です。本物は一味も二味も違いますので、是非機会があればご賞味ください。

わらび餅@山中
わらび餅@山中 / dreamcat115

わらびの栄養

わらびに含まれる栄養成分は、カロチン、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、食物繊維など。干したわらびはビタミンCが失われてしまいますが、その分カロチンがアップします。
カロチンは体内でビタミンAに変化して、目の網膜や口、鼻などの粘膜、肌や爪や髪などの機能を保つ重要な栄養素です。さらにカロチンには、抗酸化作用もあるので、体内で細胞の酸化を防ぎ、肌や組織などを若々しく保つだけでなく、ガンの予防、ストレスの軽減にも役立っています。細胞の老化を防ぐ抗酸化作用はビタミンAのほか、ビタミンE、ビタミンCなどにもあります。
多量に含まれる食物繊維は便秘を解消する働きをし、カリウムは余分な塩分を体外に排出して、動脈硬化や高血圧を防いでくれます若返りのビタミンと呼ばれているビタミンEも豊富です。ビタミンB2は皮膚や髪の毛の再生を促しますビタミンCはシミやそばかすを予防して、コラーゲンの生成を助ける働きもあるため、お肌を若々しく保ってくれます。また、赤血球や細胞の増殖に不可欠な葉酸もたっぷり含まれているので、貧血予防にも是非お勧めしたい食材です。

中医学から見たわらび

わらびは寒性で、肝、胃、大腸に良く、余分な熱や湿気を取り除く力や、気を降ろし痰を取り除く力があるとされ、止血する効果もあります。むくみや渋り腹、下痢、出血性の下痢や血便などに良いとされています。胃や大腸に熱がある状態は、熱で水分が奪われ、便秘になりがち。さらに、尿の水分を奪い濃縮し色を濃い黄色にします。わらびはそんな胃腸や膀胱など下腹部の熱状態を改善してくれたり、おしっこを出やすくしてくれます。また、春に身体の上部へと登りがちな気を降ろし、ほてりやイライラを鎮めてくれる働きもあります。

わらび干し
わらび干し / kinumi.

 

灰汁を抜く

わらびには毒性があるため、そのまま食べるとひどい中毒を起こしてしまいます。牛や馬などの家畜が間違って食べてしまって中毒症状を起こした報告があるそうですが、しっかり灰汁を抜いて食べればまったく問題ありません。灰汁抜きには、熱湯1リットルに対して重層小さじ1を入れたものでわらびを茹でて、そのまま冷ましてから水にさらします。もしくは沸騰したお湯1Lに重層小さじ一杯を入れてわらびを入れてもう一度沸騰させ、そのまま1晩おいても灰汁は抜けます。食べる前に水ですすぐのをお忘れなく。灰汁は日に日に強くなるので、入手したらすぐにあく抜きをすることが大切です。あと、重層を入れすぎたり、煮すぎると、わらびがとけてドロドロになってしまうのでご注意を。

わらび
わらび / onohiroki

 

美味しいわらびの選び方と保存

うぶげがいっぱいついていて、茎が太く短くて、張りがあり、葉がしっかりと閉じていて、茎の部分に変色がないもの。栽培ものなら30cmぐらいのものが美味しいそうですよ。保存には、あく抜きした後、水につけて冷蔵庫へ。水を毎日取り換えれば1週間は持つそうです。

秋田に住む親戚からいただいた「みずの実とわらび」の漬物。とても美味しくご飯が進む。みずの実は福島以北にしか自生してないのだとか。
/ beve4

わらびは、お肌に良いビタミンCやB、そしてガンや生活習慣病、高血圧を予防してくれるビタミンEやカロチン、カリウム、便秘を改善してくれる食物繊維も豊富です。中医学的に見ても、春に高まりがちな陽気を鎮めてくれ、いらいらやほてりなどを緩和してくれます。また胃腸の熱をとってくれて、便秘や渋り腹、尿量の減少などにも効果的です。
そのまま食べると中毒を起こしてしまいますが、あく抜きをすれば問題ありません。すでにあく抜きされて水漬けになったものや塩漬けになったものも出回ってます。加工技術の進歩から、一年中食べられるようになりましたが、本来は春の山菜ですので、今是非食べたい食材です。自然がもたらす食べ物には、その時その時に、私たちが必要とする力をもっているものが多くあり、旬のものを食べる事は季節の不調を予防でき、さらに次の季節へ体調不良を残さないためにも、とても重要です。なんでも手に入り、いつでも食べられる今だからこそ、大事にしたいことですね。今が旬のわらび、是非食べてみてくださいね。

2014/04/18

不妊治療の分野でも使うボルタレンサポに針?!

世の中、「それはしたら絶対ダメでしょ!」ということが不条理にも
起こりえたりするものですが、今回の事件は本当に、本当にダメです!

お◯りに針は、、、

考えただけでも悲鳴をあげたくなります。
 

座薬に針混入 ノバルティスファーマが警察に届け出

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140414/crm14041420010007-n1.htm
 http://www.novartis.co.jp/news/2014/pr20140414.html
(ノバルティスファーマ社 プレスリリースより)
何かと今話題のノバルティスファーマさんのお薬、ボルタレンサポ。
「解熱鎮痛」でお馴染みの座薬なので使ったことがある人も多いのでは。

ノ社さんの工場では針金状の部品などは使用しておらず、
製造過程で金属が混入することは考えにくいとのこと。
人為的な混入の可能性が高い為、警察に届け出を
出したそうですが、健康被害が出てなくて良かったですね。
 
今回、目視で発見できたことが幸いだったように思うのですが、
PTP包装のように外から内部を確認できないアルミシートの包装で、
剤形が大きいとなれば、小さい針なら、、、
 

、、、恐ろしい。

 
このボルタレンサポは不妊治療の分野でも排卵コントロールに
使用されています。ボルタレンに排卵防止の効果があるという
受精着床学会での報告のもと、以下の目的で処方する病院が
増えています。
1、採卵時の痛みを軽減させる
2、採卵直前での排卵抑制
 
この事件が、どういう決着をするのかわかりませんが
医療の現場では幅広く使用されているお薬だけに
被害が拡大することなく、早期の解決を願っております。
木下

2014/04/15

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売