こんにちは、木梨です。
先日台風が近づいている日曜日に「不妊症スクーリング」に参加し学んでまいりました。
その中で、山王病院リプロダクション婦人科内視鏡治療センターの藤原敏博先生に
「ARTにおける黄体機能と黄体補充」というテーマでご講演頂きましたのでご紹介いたします。
黄体とは卵胞が発育し排卵後に卵胞が変化したもので、ここからプロゲステロンというホルモンが分泌され子宮内膜を厚くし妊娠を維持する働きをします。
妊娠しづらい原因のひとつに「黄体機能不全」つまりプロゲステロンの分泌が低下し受精卵の着床が障害される状態があります。
これまで黄体機能不全の診断基準として
・基礎体温の高温相が≦10日
・黄体中期のプロゲステロン値<10ng/ml
・子宮内膜日付診の異常
以上の3点がありましたが
・基礎体温は精度に欠けること
・プロゲステロン値はパルス状に変動するため黄体機能を正確に反映するものではないこと
・プロゲステロン値<10ng/mlでも妊娠成立例があること
以上の点から、前記の診断基準で黄体機能不全と診断され自然排卵周期で黄体補充療法を行ってもそれには有用性は示されていないとのことでした。(ASRM米国生殖医学会の見解)
ところがART(生殖補助医療)では黄体補充が必須です。
なぜならARTではホルモン剤を用いるため、自身の黄体形成ホルモン(LH)分泌低下や採卵時の顆粒膜細胞の障害によって内因性の黄体機能が低下するためです。
では黄体を補充するならばその方法として、
プロゲステロンは天然型(分子構造が天然のものと同一)あるいは合成型のいずれがいいのか?
どの投与経路が良いのか? についてお話されました。
その結果、天然型プロゲステロンの方が安全性・信頼性の点から推奨されるようです。
さらに投与経路として①経口②筋注③経直腸④経膣の4通りで検討され
・子宮内膜で高濃度に分布するゆえ全身性の副作用が少ない
・妊娠率に対する有効性が高い
・投与が簡便である
などの点からプロゲステロン補充療法は膣剤がもっとも有効であるとのことでした。
今年に入って天然型プロゲステロン膣剤が発売され日本でも治療に用いることが可能になったそうです。
最後に凍結融解胚移植で血中プロゲステロン値を測定するかどうか?
これまでプロゲステロン値≧10ng/mlという基準がありましたが、臨床では10ng/mlに満たなくても妊娠継続例はあり、経腟投与ならば子宮濃度が十分にあれば良いのでに血中プロゲステロン値にこだわる必要はないとのことでした。
ART治療最前線の大変貴重な情報を頂き今後の妊活中の漢方相談で大いに役立てたいと思います。
藤原先生ご多忙の中ご講演頂きありがとうございました。
ブログ日記BLOG
不妊症スクーリングで学んできました
2016/09/02
六本木 Panda Style -パンダスタイル- #5
こんにちは!車田です。
最近は台風が続き、気圧も気温も不安定。湿気にもやられてしまいそう…。
精神的にも少し不安定になりやすいかもしれません。
すすむは勝手な思い込みから不眠に…。
これからだんだんと夜が長くなります。
せっかくの秋の夜長は夏の疲れを癒やすため、ゆっくり眠ってくださいね。
心地よい眠りをお手伝いする漢方薬をご紹介しております!
2016/08/29
中医学温泉日記 #2 『 炭酸泉について』
こんにちは、タミーこと田宮です。
温泉好きな人は季節を問わずに入ると思いますが、さすがにこの時期は暑いですよね。
ということで今回は勝手に夏のオススメ泉質をご紹介しちゃいます。
草津温泉 / Skyriser / Lix
オススメは炭酸水素塩泉。炭酸水素塩を含みアルカリ性を示すことが多い泉質です。
特徴としては皮膚の表面を柔らかくし、脂肪や分泌物を洗い流す作用があるそうです。
すると皮膚からの水分の発散がさかんになり体内の熱が出やすくなります。
その結果、涼しくなるのです。
R0017615.JPG / M.Murakami
この特徴から清涼の湯ともいわれ、暑い夏にはオススメの泉質ではないかと思います。
しかし、皮膚からの水分の発散が度を過ぎると“気と陰”を消耗してしまいます。
だるさや疲労感、乾燥が強まり温泉の効能も台無しです。
四万温泉 / Kentaro Ohno
そんな時は、麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)をどうぞ。
麦味参に含まれている、五味子には収れん作用があり、汗(陰)や気の出過ぎを抑えてくれます。
また、麦門冬と人参が失った気と陰を補います。
温泉だけでなくスポーツや炎天下での作業時などにもおすすめです。是非を試しを♪
2016/08/29
青年大会に行ってきました!
こんにちは、すすむです。
動きやすいように服装チェンジしただけなので、お気になさらずに。
2016/08/16
すすむ@福島 その3
こんにちは☺ 六本木マスコットのすすむです
すすむの旅その2ですが、新宿店の太田さんとリレー方式で書いている記事なので、ここまでの流れはこちらを御覧ください↓↓↓
【第1部】すすむの旅 その1
【第2部】新宿店ブログ:生薬になる植物を見る旅①
【第3部】すすむの旅 その2
【第4部】新宿店ブログ:生薬になる植物を見る旅②
今回は第5部となります。いよいよ、ラスト!
僕たちは、貝津先生がプロデュースしたという野草・薬草園にも案内して頂きました。
山の半分くらいをでっかい公園にしたという「やながわ希望の森公園」にあります。
なんと小型飛行機の展示もしてありました。
残念ながら乗れません…。
乗ってみたかったなぁ。窓からヤーフィー(すすむ的ヤッホー)したかったなぁ。
そうこうしているうちに…
到着!
ここからは、時々看板付きでご紹介!
これはあまり関係のない写真ですが、面白かったので載せます。
この葉っぱにある袋の中にはアブラムシがいるのだそうな…想像するとちょっと気持ち悪い…
クララ【生薬名:苦参(クジン)/使用部位:根/性味・帰経:苦、寒・心、脾、大腸、小腸、肝、腎/効能・主治:清熱燥湿、殺虫止痒】
ザクロ【生薬名:石榴皮(セキリュウヒ)/使用部位:成熟した果皮/性味・帰経:酸,渋、温・肝、胃、大腸/効能・主治:渋腸止瀉、殺虫】
花は見たことがなかったので、可愛くてびっくり♥ ブリブリと肉厚な感じ
ウツボグサ【生薬名:夏枯草(カゴソウ)/使用部位:花穂/性味・帰経:辛,苦、寒・肝、胆/効能・主治:清瀉肝火、清熱散結/メモ:慢性膀胱炎に◎】
ビナンカズラ【生薬名:南五味子(ナンゴミシ)/使用部位:成熟果実/性味・帰経:苦,辛、温・肺/効能・主治:風寒咳嗽】
カラタチ【生薬名:枳実(きじつ)/使用部位:果実/性味・帰経:苦、微寒・脾、胃、大腸/効能・主治:腹満(熱)、食べ過ぎ】
ワレモコウ【生薬名:地楡(チユ)/使用部位:地下部/性味・帰経:苦,酸、微寒・肝、胃、大腸/効能・主治:涼血収渋止血、消腫止痛、生肌斂瘡】
イスクラでは、痔のお薬として有名なこのお薬に入ってます!
コノデガシワ【生薬名:柏子仁(ハクシニン)/使用部位:成熟種仁/性味・帰経:甘、平・心、脾、肝、腎/効能・主治:養心安神、益陰止汗、益脾潤養/メモ:不安、不眠、寝汗、便秘に◎】
そういえば、こんなのもありました。イノシシが掘った穴↓↓↓
ツリガネニンジン【生薬名:沙参(シャジン)/使用部位:外皮を去った根/性味・帰経:甘,微苦、微寒・肺、胃/効能・主治:清肺熱、養肺陰、養胃生津】
スイカズラ【生薬名:金銀花(キンギンカ)/使用部位:花/性味・帰経:甘、寒・肺、胃、心/効能・主治:清熱解毒、涼血止痢、疏散風熱】
美しい金と銀の花♥ かぐや姫も喜びそう…あ、リンリン(すすむが恋している女の子)にあげようかな…
金銀花は、熱風邪でおなじみの方も多いかもしれない天津感冒片のメイン生薬として使われています。
そんな感じで、この旅はそろそろお開きの時間。
沢山の野草やらワラビやらをお土産に頂き、
太田さんと、元気に帰路につきました!とさ。
貝津先生のお店には、ハーブも生薬もあって、先生の山には生きてる植物たちがいて、きちんといろんな物事がつながって存在していました。そういう暮らし全体が、とても心地よさそうで、良い時間が流れているように思いました。
生き方、暮らし方全体を勉強させてもらったような感覚でした。
また伺いたいなぁ。貝津先生、父の日にもかかわらず、丸一日本当にありがとうございました!
2016/07/30