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不妊症について

~妊婦~漢方やその他の影響

2011.10.25

妊娠した女性の90%以上が、妊娠中に処方薬や市販薬・サプリメントを服用したりタバコやアルコールを使用しているという統計があります。しかし薬物の多くは胎児に何らかの影響を及ぼす可能性があるため、その使用は母体と胎児の健康にとって薬物が不可欠な場合に限られます。その場合も、医師や専門家に相談し、十分な説明を受けた上で、比較的安全とされる薬物を必要最低限にとどめるように心がけたいですね。

妊娠中の女性が服用した薬物は、胎盤を通して胎児に達し様々な形で影響を及ぼします。

胎児の血管の一部は胎盤から子宮壁の中へ伸びた絨毛の中を通っています。母体の血液は絨毛間空を流れています。胎児の血液と母体の血液は胎盤膜で隔てられていますが母体血の中の薬物はこの膜を通して絨毛内の血管へ移行しへその緒を通って胎児に達します。

 ・ 胎児への直接作用・・・胎児の障害、発達異常、先天異常
 ・ 胎盤への影響・・・血管を収縮させ胎児の低体重・発育不全
 ・ 子宮の収縮・・・血液の供給を減少させ胎児への障害・早産の誘発

 

薬物が胎児に与える影響は、胎児の発達段階・薬物の作用の強さ・使用量によって異なります。

 ・ 妊娠初期・・・胎児死亡又はほとんど影響ない
 ・ 3~10週・・・胎児の器官形成期のため先天異常・流産のリスクが大きい
 ・ 10週以降・・・形成された器官組織の成長や機能に影響

 

妊娠中に比較的多く見られる症状についての漢方薬の利用


悪阻(つわり)

いわゆる「つわり」で妊娠初期にあらわれます。個人差が大きく自然に回復する方も多いのですが、重症の人の場合、日常生活にも支障をきたし、胎児の成育にも影響するため、治療する必要があります。妊娠中は胃腸の働きは活発になりますが、胃腸の弱い人は脾胃の気が不足し、肝の血も不足しがちなところにストレスが加わると、さらに症状は悪化します。

治療は胃腸の働きを助け、痰湿を取り除き、嘔吐などの症状を抑える小半夏加茯苓湯、香蘇散などが用いられます。

浮腫

妊娠中は妊娠を維持し、胎児を育てるために、胃腸も腎の働きも活発になります。体質的に虚弱であったり、過労、睡眠不足・ストレス等で機能が低下すると水分代謝がうまくいかず、むくみとなって現れます。治療法は不足した脾腎の陽気を補いながら、肝の流れをよく調節し、浮腫をとり除く当帰芍薬散などが用いられます。

便秘

妊娠すると血が消耗されやすくなり、胎児による腹圧もかかるため、便秘の症状が出やすくなります。食事療法で改善することが第一ですが安定期に入り、便秘がひどい時には、必要最低限で薬の使用も可能です。

食事療法としては、はちみつ、くるみ、海藻類、ほうれん草、バナナなどがあげられます。

風邪

まずは風邪を引かないように予防することです。うがい、手洗い、人混みを避けるなど。それでもかかってしまったらガラガラ鼻水・寒気の時は、生姜湯、葛湯をのみ暖かくして、早めに休むようにします

 

妊娠中のタバコとカフェイン、アルコールについて


タバコ・・・一酸化炭素による酵素の供給低下、ニコチンの血管収縮作用による酸素・栄養の供給低下により、出生時の低体重、早産、流産、乳児突然死症候群のリスクが高まります。

アルコール・・・先天異常、流産のリスク倍増、出生時体重低下、胎児アルコール症候群の発症
カフェイン・・・胎盤の血流量減少、鉄分の吸収低下、胎児の心拍・呼吸数増加


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