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不妊症について

不妊と漢方(11) 高齢出産・妊娠について

なぜ子供が出来ないの…??不妊症??


女性のライフスタイルが変化し、仕事や趣味に没頭し、気付くと30代後半…という方が増えているようです。女性の社会進出はとても素晴らしい事だと思います。しかし、「子供を授かる」という点に関して言えば、加齢による生物学的な衰えに抗うことは出来ません。「子供が欲しいけれど、今は他にやりたいことがあるから」と先延ばしにしてしまい、そろそろと思って子作りにチャレンジしたものの思い通りに子供が授からない…多くの方が悩んでいらっしゃいます。

「避妊さえしなければいつかは妊娠するだろう」と楽観的に考えている方は多いようですが、健康な男女が1生理周期に妊娠できる確立は約20%とされています。さらに、女性は20代後半から生殖能力が低下するという事実があります。女性は100万個とも言われるたくさんの卵子を持って生まれてきますが、精子と違い新しく作られることはありません。すなわち卵子は年とともに確実に減っていき、反対に染色体異常は増えていきます。更に感染症に罹る機会も増えてしまうこと、子宮筋腫、子宮内膜症などの病気が徐々に悪化する可能性があることなどもあり、どうしても妊娠率は落ちてしまうのです。

ある統計では、 20歳代は10%以下の不妊率ですが、30才後半では約22%、40才代では30%近くに達するとされます。また流産率も40代では34%となると言われています。

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中医学から考える高齢出産・妊娠


中医学(中国漢方)では女性の体は「7の倍数」で変化するとされています。14歳で初潮を迎え、28歳で成熟し、35歳で生殖機能が低下し始め、49歳で閉経を迎える方が増えてきます。もちろん個人差はありますし、初潮の年齢も最近は早まっているようですが、大まかな傾向はつかめるのではないでしょうか。この考え方で言えば、35歳までに妊娠されることが理想です。

この加齢による変化は、五臓六腑の一つである「腎」の機能低下に依ると考えます。「腎」は生殖や発育に関わる大変重要な働きを持ちますが、加齢とともに徐々に消耗していきます。これを「腎虚(じんきょ)」と呼びますが、高齢での妊娠をお考えの方はこの「腎虚」に対するケアが非常に重要となってくるのです。

この「腎虚」は簡単に言えば「老化」のことです。35歳を過ぎている場合はその部分に目を背けず、足りなくなった「腎」を補っていくことが大事になります。幸運な事に中医学(中国漢方)は、昔から「不老不死」に関する研究が盛んにされていましたから、いわゆる「若返り」のためのお薬はたくさんあるのです。


「若返り」の漢方薬とは?


ではその「若返り」の漢方薬をいくつかご紹介しましょう。もちろん同じ「腎虚」でもいくつかのタイプに分かれるので、服用検討される際は専門の漢方薬局で詳細ご相談されてくださいね。

冷え「腎虚」タイプに対する漢方薬


・ 冷え性
・ 基礎体温が低い
・ 高温期の体温が安定しない(黄体機能不全)

 参馬補腎丸(じんばほじんがん)、参茸補血丸(さんじょうほけつがん)、双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)など


暑がり「腎虚」タイプに対する漢方薬


・ のぼせやほてりなどがある
・ 卵子の発育が今一歩
・ 全体的に基礎体温が高い

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)、亀鹿仙(きろくせん)、二至丹(にしたん)など

 

高齢での妊娠はそう簡単ではないという現実を受け止めつつ、最善の策を取られることが重要ではないでしょうか。その際に漢方薬はきっと皆様のお役に立つことでしょう。子宝だけでなく、体質改善により体調がよくなるという嬉しいおまけもついてきますよ♡

参考図書;不妊ケアABC(医歯薬出版)

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