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不妊症について

不妊症を改善するには?妊娠しやすい体づくりの基本を解説

不妊症を改善するには?妊娠しやすい体づくりの基本を解説

妊娠を望んでいるにもかかわらず、なかなか結果が出ない場合、不妊症という問題に直面している可能性があります。不妊症は、多くのカップルが抱える悩みであり、その原因や対策は人それぞれです。

この記事では、不妊症を改善するための基本的な体づくりの方法について解説します。日々の生活に簡単に取り入れられるものですので、ぜひ参考にしてみてください。

不妊症とは?


健康な男女が避妊をせずに性交渉を行って、1年以上妊娠に至らない状態を指します。不妊症の原因は多岐にわたり、女性側、男性側、またはその両方に要因があることが考えられますが、場合によっては明確な原因が特定できないこともあります。

女性側では、排卵が正常に起こらない排卵因子や、卵管が詰まっている卵管因子、子宮内の形態異常や筋腫が原因となる子宮因子などが主な原因です。また、精子を攻撃してしまう抗精子抗体が分泌される免疫因子も妊娠を妨げる要因となります。

男性側の原因としては、精子の数や運動性が低下する造精機能障害、精子の通り道が詰まる精路通過障害、勃起障害などの性機能障害が挙げられます。

さらに、加齢によって男女ともに妊娠力が低下することも知られています。

不妊症を改善するには?


不妊症を改善するには?

ここからは不妊症の改善につながる妊娠しやすい体作りの基本を解説します。

①バランスの取れた食事を心がける
②適度な運動を取り入れる
③睡眠を十分に取る
④ストレスを軽減する
⑤適正体重を維持する
⑥禁煙・節酒を心がける


①バランスの取れた食事を心がける


栄養バランスの取れた食事は、妊娠しやすい体を作るための基本です。日々の食事で体に必要な栄養素をしっかりと摂取することが、妊娠に繋がる土台を築きます。特に、葉酸、鉄分、ビタミンE、亜鉛といった栄養素は、妊娠を望む方にとって重要です。

具体的には、緑黄色野菜や果物、全粒穀物、魚、ナッツ類、豆類などを積極的に摂ることが推奨されます。それにより、必要なビタミンやミネラルをバランスよく摂取でき、体内環境を良い状態にすることができます。

また、加工食品やジャンクフードの摂取をなるべく控えることも大切です。バランスの取れた食事を続けることで、妊娠しやすい健康な体をつくる土台が整います。

②適度な運動を取り入れる


適度な運動を取り入れるのも妊娠しやすい体を作るために重要です。運動を行うことで、全身の血行が促進されるだけでなく、ホルモンバランスが整う効果も期待できます。特に、ウォーキングやストレッチといった軽い運動は、無理なく続けられるため、日常生活に取り入れやすいのでおすすめです。

それらの運動は、筋肉をほぐし、体の柔軟性を高めるだけでなく、リラックス効果も得られるため、ストレスの軽減にも役立ちます。

ウォーキングは、特に手軽に始められる運動で、自然の中を歩くことで心身ともにリフレッシュでき、体全体の血流が良くなります。ストレッチは、筋肉を柔らかくし、体の緊張を和らげる効果があるため、運動前後に行うと効果的です。

③睡眠を十分に取る


質の良い睡眠は、妊娠しやすい体を作るために欠かせない要素です。睡眠中、体は1日の疲れを回復させ、さまざまなホルモンを分泌し、体内のバランスを整えます。ホルモンバランスを保つためには、毎日7〜8時間の睡眠を確保するのが理想的です。規則正しい生活リズムを心がけ、一定の時間に寝起きすることで、体内時計が整い、自然と質の高い睡眠を取ることができます。

寝不足や不規則な睡眠は、体に大きなストレスを与え、それがホルモンバランスに悪影響を及ぼすことがあります。慢性的な寝不足は、体の回復力を低下させ、免疫力の低下や精神的な不安定さを引き起こし、妊娠を目指す上で大きな障害となりかねません。

質の良い睡眠を確保するために、寝る前のリラックス時間を大切にし、スマートフォンやパソコンなどのブルーライトを避けることも有効です。アロマや軽いストレッチなどを取り入れて、心身をリラックスさせ、眠りに誘う環境を整えることも大切になります。

④ストレスを軽減する


妊娠を望んでいる場合に過度なストレスは、大きな障害となることがあります。その主な理由はホルモンバランスの乱れにあります。ホルモンバランスが乱れると、排卵周期や月経周期に影響を与え、妊娠しにくい状態になることがあります。

そのため、ストレスを効果的に軽減することが重要です。例えば、深呼吸や瞑想、ヨガなどのリラクゼーション法を日常生活に取り入れることは、自律神経を整え、心身の緊張をほぐす効果があります。

自分の趣味に没頭する時間を持つことも、心身のリフレッシュに役立ちます。絵を描いたり、音楽を聴いたり、自然の中を散歩したりと、自分が心地良いと感じる活動を積極的に取り入れてみましょう。

定期的にリラックスできる時間を確保することも大切です。日々の忙しさの中で、自分自身をリセットする時間を意識的に作ることで、ストレスの蓄積を防ぐことができます。週末にリラックスできる場所で過ごしたり、温泉やマッサージで体をほぐすなど、リフレッシュの機会を設けることで、心と体のバランスを取り戻すことができます。

⑤適正体重を維持する


適正体重を維持することが重要です。体重が適正範囲内にあることは、ホルモンバランスを整えるうえで欠かせません。過度の肥満や痩せすぎは、ホルモンの分泌に影響を与え、排卵や月経周期に不規則さをもたらす可能性があります。

適正体重を維持することで、妊娠しやすい状態を保つことが可能になります。そのため、健康的な食生活と適度な運動を取り入れ、無理のない範囲で適正体重を維持することが大切です。

自分の体に適した体重を知るためには、BMI(体格指数)を目安にするのも一つの方法です。BMIが18.5から24.9の範囲内であれば、一般的に適正体重とされています。ただ、これはあくまで目安であり、個々の体質や生活習慣に合わせた体重管理が重要です。

無理なダイエットや過度な食事制限は、かえって体に負担をかけ、栄養不足を引き起こすことがあります。それにより、貧血や体力の低下、免疫力の低下を招き、妊娠しにくい状態を作り出してしまうリスクがあります。
健康的な体重管理を行うためには、バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせることが理想的です。また、短期間での急激な体重変動は避け、ゆっくりとしたペースで理想の体重を目指すことが、長期的に健康を維持するためにも効果的です。

⑥禁煙・節酒を心がける


喫煙や過度な飲酒は、妊娠力を著しく低下させる大きな要因となり得ます。まず、喫煙についてですが、タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させ、体内の血流を悪化させます。

アルコールは肝臓で代謝される際に、ホルモンの分泌や代謝に干渉し、ホルモンバランスを乱す原因となります。さらに、アルコールは男性の精子の質にも悪影響を与えると言われていますので、パートナーとともに節酒を心がけることが大切です。

妊娠を望んでいるのであれば、禁煙を徹底し、飲酒はできる限り控えめにすることが推奨されます。禁煙に関しては、完全にタバコをやめることが理想です。また、飲酒に関しても、できれば断酒することが望ましいですが、難しい場合は、量を減らし、頻度を少なくすることで、体に与える影響を軽減することができます。

不妊症を改善するためには


不妊症を改善するためには

この記事では、不妊症を改善するための妊娠しやすい体づくりの基本について解説しました。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスの軽減、適正体重の維持、禁煙・節酒といった生活習慣の改善が、妊娠力を高めるために重要です。

また、それらの取り組みに加えて、漢方を取り入れるのもおすすめです。漢方は、体のバランスを整えることで、根本的な体質改善を目指すものです。特に、不妊症の原因がホルモンバランスの乱れや冷え、加齢などに関連している場合、漢方薬が効果的に働くことがあります。長い歴史の中で培われた中医学の知識は、現代の不妊治療に多く取り入れられ、実際に様々な効果を上げています。


イスクラ薬局では、漢方に関する専門的な知識を持つスタッフが、体質や状態に合わせた的確なアドバイスを行っています。メールでのお試しプレ相談や、お電話もしくはご予約フォームを通じたご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
監修
佐藤薫
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上海外国語大学留学中に中医薬膳に出会い、帰国後北京中医薬大学日本校に入学。中医薬膳専科で中医薬膳学、中医中薬専攻科で中医学を学ぶ。現在、イスクラ薬局日本橋店での漢方相談のみならず、日本中医食養学会講師、北京中医薬大学日本校で中医中薬専攻科での通訳を務める。体の基礎を作る食事からしっかり指導できる学会認定不妊カウンセラー。

「食養生は、中医養生法の礎となるものです。漢方同様、お一人お一人の体質体調に合った食養生法をご提案します。」

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