イスクラ薬局(東京)

ブログ日記 | イスクラ薬局 六本木店BLOG

ブログ日記BLOG

婦人科のおはなし の記事一覧

血のおはなし②/矢留 江里子

「血」のお話②

生理をデトックス期間と考える

女性は思春期に初経を迎えてから閉経まではおよそ35年間、妊娠、出産、授乳期以外、
ほぼ毎月休むことなく生理を繰り返すことになります。
生理の前は胸が張るし、便秘、過食、むくみ、頭痛など、PMSの症状がひどくなる!
生理になると生理痛、めまい、ふらつきなど不調が耐えない!
月の半分を憂鬱な気分で過ごすとおっしゃる方も少なくないと思います。

生理なんて面倒くさい!憂鬱なんて思っている方!
生理はプチデトックス、って考えてみたらいかがでしょう。

●デトックスに最適期
生理が始まると、体内に溜まった老廃物や毒素を排出し、デトックス効果が高まる時期となります。この時期には身体を冷やさないようにして骨盤内の血流を良くしてあげましょう。
冷たいものの食べすぎ、飲みすぎは控えましょう。
生理痛がある方は温めることで痛みが軽くなることがあります。

生理のあとは髪や肌も潤い、お肌の調子もよく女性の魅力を増す時期といわれます。
排卵までは卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が続くのでデトックス期と考えてもいいでしょう。
精神的にも安定している時期ですから、ダイエットを集中して頑張る方には絶好の期間と言えます。
3食バランスのとれた食事を心がけ、いつもの運動量より多めに身体を動かし、活発に動いてみましょう。

●デトックスに向かない期間
排卵が終わり高温期になると、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され、子宮内膜を厚くします。水分、脂肪、血液など代謝も悪くなり、溜め込む時期になるので、体が重だるく便秘、むくみ、過食が起こりやすく、体重が増えやすい期間となります。

イライラ、憂鬱‥PMSの症状に個人差はありますが、心も不安定になる時期です。
リラックス出来るよう軽い運動やストレッチなど、気分転換をして気の巡りを良くするように心がけましょう。

辛い、面倒だと思っていた生理も、考え方を変え、過ごし方を変えてみると憂鬱から解放されるかもしれません。

2020/11/10

血のおはなし① /矢留江里子

「血」のお話①
女性は『血』に左右される⁉

中国では昔から「女子以血為主」といわれます。女性の体は血がもとになっている、という意味です。
質の良い「血」が潤沢にあり、体の隅々までいきわたることで、身体全体は潤い栄養され、爪や髪の毛、肌も潤い、艷やかにします。

もうひとつ、中医学の考えで「血」の働きは、精神、意識、思考など精神活動を支えます。
クヨクヨ、イライラ、不安感、物忘れ、やる気が出ないなど、その人の「血のあり方」はそのままその人の精神、意識を反映する、ということになります。

 

例えば「血」が足りないと、物忘れをする、段取りができなくなる、不安感、不眠などの症状がみられます。「血」に熱が入ると、イライラして怒りっぽい、不眠、生理が早くくる、鼻血などの出血傾向の症状が現れます。

「血」はその人の性格まで変えてしまう⁉
女性の体調を左右し、心身の根深い部分に関わると考えます。
逆に言うと「血」が充分にあって、サラサラと滞りなく循環していることで、意識が明瞭に保たれ、精神は安定し元気に生命活動ができるというわけです。

ではどうすればよいでしょうか
まずは十分な「血」作れる身体になる!
ということで今回は「血」を補う食養生のポイントをご案内します。

【積極的に摂りたいもの】
・胃腸の消化吸収機能を高め、胃腸に負担をかけない食事をベースにする
・赤黒食材を積極的に取る(赤色食材で血を補い・黒食材で血をお掃除するイメージです)
赤色食材:クコの実、ナツメ、山査子、人参、レバー、トマト、いちごなど
黒色食材:黒豆、黒ごま、小豆、しいたけ、ひじき、など
・色の濃い野菜:ほうれん草、小松菜、ブルーベリーなど

【避けたいもの】
・冷たい飲み物、食べ物・生もの・脂っこい食べ物・甘いものなどの菓子類・唐辛子など刺激の強いもの、摂取しすぎに注意しましょう。
胃腸を冷やすと消化吸収の働きが低下し負担をかけます。

偏食をさけ、バランスの良い食生活を心がけて生活しましょう。
睡眠を十分にとること、ストレスを溜めないように心がけることも大切です。

written by 矢留江里子

2020/09/29

百合子先生の婦人科講座 月経前って? No.5


早々の三寒四温の気候で、
皆様、気温の変化にご体調はいかがでしょうか。
こんにちは、加藤百合子です。
月経前症状の最終話、第5回目は 泄泻 =下痢 です。

月経がくる前や、ほぼ同時に、
朝方または起床時に、
下痢を起こして、びっくりしたことはありませんか?
腹痛もなく、勝手に水のように下痢してしまった!
という方も多いのでは。

月経前後の便のトラブルは女性にとって、悩みの一つですね。
月経前はおなかが張りやすく、排便の調子も乱れやすくなります。
排便があれば、便秘も気持ちも解消されます。
しかし、せっかくの排便が下痢になるのも、つらいものです。

これは体が冷えているために起きます。
体を温めている機能が弱いため、
病気や仕事など体力を必要とする時間が長く続いたりすると
燃料切れになり、体を温めにくくなります。
命門火衰と言います。
月経が起こると血液が大量に減ります。ただでさえ体の燃料切れのところ、
かすかな燃料では、体を温める機能を保持できなくなるので、
冷えが一層ひどくなります。
温める機能が腸を温められず、
また、燃料切れで腸の機能が不足するために、
下痢と化します。

足が冷えやすい方、冷えを感じるようになった方、
耳鳴りめまいを持病に持つ方は、
月経前は体を温かくすることが大切です。
薄着に気を付けましょう。
生もののお食事に気をつけて、
温かいお食事をとりましょう。

2020/03/02

百合子先生の婦人科講座 月経前って? No.4


晴天に恵まれ、穏やかな年の始まりとなりました。
皆様にとって、今年も佳い年でありますことをお祈り申し上げます。
加藤百合子です。
月経前症状のお話、第4回目は 頭痛 です。

“今日、頭痛がするので、明日から生理だと思います。”
“生理の時、いつもですか?”
“毎回、そうです。”

こんなやりとりや

“生理前、すごく頭が痛かったんです。生理中は鎮痛剤を飲んでしまいました”
“生理前に、めずらしいですね。”
“そうなんです。ただ痛いのですが、パソコンを見ていられない感じでした”

こんなやりとりもあります。

頭痛は、重く痛い、すごく痛い、頭のてっぺんがずっと痛い
などと、感じ方がさまざまです。
今回は外傷、循環器科、整形外科や脳外科領域など、
何か病気があって起こる頭痛を除きます。
何はともあれ、痛い時は集中して何か考えることが大変ですし、
早く何とかして欲しい!!っという思いになりますね。

日常、楽しく思う時、生活に穏やかさを感じる時、
私達は心と体がとてもリラックスしています。

しかし、楽しくない、気にすることが多い、何となくつらいと思うと。。。
リラックス はなくなり、
その状況が長くなれば。。。
いつのまにか 心は固いバリケード態勢 へと変化していきます。
これは心と体が緊張した状態です。

ため息が多くなり、イライラしたり、
ちょっとしたことで怒りやすくなります。
このような気もちの状態を、中医学では肝気鬱滞といいます。
感情の主役である 気 と、それを調節している 肝 (中医学の五臓の
1つ)の動きが悪くなる状態です。
その流れの悪さに反映し、血液の流れも悪くなります。
これは月経前に多い状態です。

そんな月経前に、目の奥がひっぱられるような頭痛、
空虚感のような頭痛が起きたことはありませんか。
頭が重い、パチッと光が見えることが
合わせて起こることはありませんか。
貧血気味であったり、黄色っぽく白い顔色であったりと、
中医学で表現する血不足の方は、
肝気鬱滞にて、頭痛を起こしやすくなります。

女性は、月経という血液に関する様々なものを、
1ヶ月という短期間で変動しています。
仕事が忙しくてパソコンなど目を使う作業が多かったり、
ダイエットや病気のために食事制限をしていると
頭痛の症状が、はっきり、時に重く感じられます。
月経前は、なるべくリラックスして、睡眠時間を多くとり、
食事のバランスに気をつかいましょう。

 

百合子先生の過去の記事はこちら↓

百合子先生の婦人科講座 月経前って? No.3
百合子先生の婦人科講座 月経前って? No.2
百合子先生の婦人科講座 月経前って?
月経と子宮筋腫5(最終回)
月経と子宮筋腫4
月経と子宮筋腫3
月経と子宮筋腫2
月経と子宮筋腫

 

2020/01/03

百合子先生の婦人科講座 月経前って? No.3


とても暑い夏でしたね。

やっと気温が下がりはじめ、夜には虫の声も聞こえてきました。

百合子先生こと加藤百合子です。

さて、月経前のお話、第3回目はむくみです。

“むくみ”は、浮腫と漢字で書きますが、
文字通りに、体の表面状がふくれる、腫れることを表現しています。
“ふくれる・腫れること”は、感覚だけでなく、実際に鏡で気づくように体表が変化しています。

ふくれている正体は水分です。
西洋医学で説明すると、血管の外に移動した水分で、血管内から正常に排泄できなくなっている状態ということになります。
中医学で説明すると、臓や腑で処理できず、余った叉は溢れた水であり、水湿といいます。

浮腫を月経前に生じる方がいらっしゃいます。

”手がむくんでにぎれません”
”顔が今日は腫れてます”
”足がむくんで、靴が入りにくいんです”
など・・・

こういう方の中に、

*日頃よりお腹がすいてもたくさん食べれない
*たくさん食べれるけど消化が悪い
*お腹が張る

という胃腸の働きが弱い方がいらっしゃいます。

中医学では、胃腸も含めた処理が弱い、すなわち脾気が不足しているということになります。
月経前は子宮に血液がたまって、血行がスムーズになりにくいので、
それに、気が足りない場合、臓腑の処理も弱い状態が加わり、水湿がたまりやすくなり、
浮腫となります。

今年は、湿度の高い梅雨が長く、エアコンの除湿の使用に伴い体も冷えやすく、
気温が極端に上がってからの夏は、冷房に入っている時間が例年より長くなっていましたね。
月経前の浮腫がいつもより早く出たり、重く出る方が多かったように思われます。

このまま夏が終息に向かい、早く乾燥する秋が訪れると良いですね。

2019/08/24

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売