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婦人科のおはなし の記事一覧

月経困難症、生理痛の気滞瘀血について ~タミーの月経講座~

こんにちは!タミーこと田宮です!
今回のタミーの月経講座は 「月経困難症、生理痛の気滞瘀血について」 についてお話します。
月経困難症、生理痛のことを中医学的には痛経といいます。月経が痛い、略して痛経です。
月経困難症は、生理が始まる前から生理が始まって3日目くらいまで、下腹部痛や腰痛、めまい、吐き気などの症状が現れます。生理の度に、寝込んでしまうくらい酷い症状の方もいるくらいシンドイのが月経困難症です。
【中医学では】
・気滞血瘀
・寒凝胞中
・湿熱下注
・気血虚弱
・肝腎虚損
などのタイプに分けます。
①気滞血瘀
気血の巡りが悪い状態。
生理前の感情の起伏やストレスなどで肝気が抑鬱され気の巡りが悪くなり(気滞)、血流も悪くなった(血瘀)状態のこと。
中医学(漢方)には、通則痛(ふつうそくつう)という言葉があります。気や血が滞り、通じてないと則ち(すなわち)痛みがでるという意味です。気血の流れが滞ることで経血の動きが悪くなり、痛みが生じるのです。
症状:
生理前に下腹部に脹痛、胸が張る、月経量はそれほど多くなく、スッキリしない。
経血の色は暗く血塊が混じる。血塊が出ると痛みが軽減し、生理が終わると共に痛みがなくなる。
ガスが溜まりやすい、ストレスが多い、頭痛、肩こり、下肢静脈瘤など
*我慢する事が多い、普段からうつうつ、イライラしやすい性格の人は注意です。
養生:
このタイプの人は休んでばかりは良くありません。
体を動かして滞った巡りを良くしましょう。
唐辛子など辛味の強い料理は控えめに。
セロリや春菊、紫蘇、ミント、柑橘類、青魚、玉ねぎ
など
次回は、寒凝胞中について書きます。

2019/07/13

子宮筋腫、子宮内膜症の中医学 ~タミーの月経講座~

こんにちは!タミーこと田宮です!今回のタミーの月経講座は 「子宮筋腫、内膜症、腫瘍」 についてお話します。
子宮筋腫、内膜症、腫瘍などを中医学的な言葉にすると癥瘕(ちょうか)といいます。
癥瘕は子宮に塊があり、痛みや張りの症状を伴い、ひどい場合は出血をおこす症状の事を指し、これが現代医学でいう子宮筋腫や子宮内膜症、生殖器の腫瘍と一致するため、癥瘕=「子宮筋腫、内膜症、腫瘍」などと考えられております。

【癥と瘕】

癥瘕(ちょうか)という言葉は癥と瘕の2つに分類されます。
癥(ちょう):塊が固い、固定されていて塊は移動しない。押しても塊のまま形は変わらず、痛みの場所も変わらない。
瘕(か):塊は固くなく、集まったり分散したりする。押すと塊が動く、痛みの場所も一定ではない。
ですが、実際には明確に区別するのは難しいので2つ合わせて癥瘕と呼びま

中医学的な癥瘕の分類

下記のどのタイプでも気血の失調が大元にあるといえます。

①気滞:緊張やストレスにより気の巡りが悪くなった状態。張りや痛みが出やすい
【症状】下腹部膨満感、塊は固くなく、押すと移動する。痛みが一定しない。イライラしやすい、生理前に胸が張る、ガスが溜まる
【食養生】セロリや春菊など香りの良い食材やレバーやほうれん草などおすす
②血瘀:血の巡りが悪い状態。気滞が続いたり体を冷やすと瘀血になりやすい。
【症状】移動しない塊があり、疼痛、顔色が暗い、皮膚に潤いがない、生理痛がひどい、経血量が多い、周期が長め、口は乾燥するが飲みたくない
【食養生】瘀血の改善には運動がおすすめ。食材では、玉ねぎやラッキョウなどネギ類、青魚も良いです
③痰湿: 食生活、睡眠、ストレスなど何らかの影響から、胃腸機能が低下し、体内に発生した余分な水分やどろどろとしたもの(湿が溜まった状態。  痰が長期間留まると湿熱となり血瘀と結びつき癥瘕となる。
【症状】下腹部に塊があり時に痛みがあるが、硬くはない。おりものは白くて多く、粘り気がある。寒がり、むくむ、体がおもい、お小水は多くない
【食養生】昆布やわかめなどの海藻類、緑豆もやし、ハトムギ茶などおすすめ
症状に当てはまる場合は【食養生】から実践してくださいね♪

2019/07/13

百合子先生の婦人科講座 月経前って? No.2


いよいよ雨がふり梅雨に入りました。あじさいがきれいに咲いてますね。
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ここ数年空梅雨が続いていますが、今年はどうなりますでしょうか。
梅雨の気候の特徴は、空梅雨でも変わらない湿気であり、晴れていても、皆さんが不快を感じることになります。
さて、月経前のお話、第2回目はめまいです。
“月経前日はふらふらとめまいがして、頭も体も重く、ひどいときは1日寝ていることがあります。”
このようなお話をされる方に、この時期はいつもより多く出会います。
他に、胸のつかえを感じる方もあり、つかえがひどくなると気持ちが悪くなり、吐いてしまいます。
頭が重く、めまいを感じる症状を頭暈沈重感といいます。
プールからプールサイドに上がる時、全身的な重く沈む感じを皆さんも体験したことがあると思います。
そのような感覚が頭部に感じている状態と表現できます。
ダイビングの泡
プールの中は水であるように、原因は体の中の処理できない余計な水分であり、
中医学で表現すると 痰 と言います。
体の水分を処理することが弱い方は、血行悪くなっている月経前も、
痰ができやすく体の中の循環も悪くなります。
頭部の循環は酸素の多い血液が循環することで正常な動きがなされます。
これは西洋医学も中医学も同じ考え方で、
体に痰が多いためにきれいな水分や血分が頭部などの上部へ上げにくくなり、
ふらつきを感じてくるとめまいへと変化してきます。
頭暈沈重感の状態は眩暈が生じる原因の一つとなります。
睡眠を良くとり、適度な消化のよい食事をとるようにするなど、なるべく湿気の環境を減らすことをお勧めします。
 
合わせてこちらもどうぞ↓
百合子先生の婦人科講座 月経前って?
月経と子宮筋腫5(最終回)
月経と子宮筋腫4
月経と子宮筋腫3
月経と子宮筋腫2
月経と子宮筋腫

2019/06/08

おりものからみた 体質 について ~タミーの月経講座~

こんにちは!タミーこと田宮です!今回のタミーの月経講座は 「おりもの」 についてお話します。
 おりものは女性の膣からの分泌物であり、専門的には帯下(たいげ、またはこしけ)といいます。女性ホルモンの影響を受けて分泌量などが生理周期で変化しますので体調の指標にもなります。
正常なおりものは、無色、透明でやや粘性があり、無臭なものです。排卵期や月経前、妊娠期には増加するが、普段はあまり多くはないことが正常です。
体質分類とおりものについて
それではおりものから体調をみていきましょう。

①おりものは白または淡黄色、無臭である。

このタイプの方は脾虚(ひきょ)という体質が考えられます。他に手足が冷える、だるい、食欲不振、軟便、精神的に疲れている、足がむくむ などの症状があれば、脾虚の可能性がグッと高くなります。
脾は簡単に言えば胃腸のことであり、湿気が苦手な臓器です。日本は湿度が高めなので胃腸が弱い方が多いです。また、飲食の不摂生や過労、思い悩みすぎ、うつうつした気持ちが続いて胃腸機能が失調することもあります。
【食養生】やさしい味付けで腹八分目に、良く噛んで食べましょう

②おりものは澄んだ白色、稀薄な感じで量が多く、1日中ダラダラと出る。

このタイプの方は腎陽虚(じんようきょ)という体質が考えられます。他に慢性の疾患、多忙、加齢、寒がりなどの状態があれば腎陽虚の可能性がグッと高くなります。

②’おりものに少し色がついている、やや粘っぽく無臭、陰部に灼熱感がある。

このタイプの方は腎陰虚(じんいんきょ)という体質が考えられます。他にめまい、手足がほてる、顔が赤くなる、よく夢を見る、口や喉が乾燥するなど症状があれば、腎陰虚の可能性がグッと高くなります。
中医学的に腎は生命の根本と考えられており、陰陽の大本です。また腎は生殖やホルモンと関連が深いと考察されてます。
【食養生】黒ゴマ、ひじき、きくらげ、山芋、など黒い色の食材を摂りましょう。

③おりものの量が多い、黄色や黄白色、粘り気があり、匂いがある。

このタイプの方は湿熱(しつねつ)という体質が考えられます。他に胸が苦しい、食欲不振、口が粘つく、下腹部痛、陰部にかゆみがあるなどの症状があれば、可能性がグッと高くなります。
湿熱とは食生活、睡眠、ストレスなど何らかの影響から、胃腸機能が低下し、体内に発生した余分な水分(痰湿)が溜まった状態です。余分な水分は停滞すると熱をおびて湿熱となります。
【食養生】辛い物、脂っぽい物も控えめに
ゆったりとした服をきて通気性を良くすることも大切です!
以上です。おりものでお困りの方はぜひご相談くださいね。

2019/05/13

月経前や月経中にイライラ、落ち込む、泣ける ~タミーの月経講座~

こんにちは!タミーこと田宮です!
今回のタミーの月経講座は 「月経前や月経中にイライラ、落ち込む、泣ける」 ことについてお話します。

イライラ、悲しい、落ち込む、泣いてしまう、独り言が増える、眠れないなどなど、月経前~月経中の間に出る症状のことを経行情志異常(けいこうじょうしいじょう)といいます。PMS(月経前症候群)ともいいますので、こちらの名前をご存知の方は多いかもしれません。
現在では、月経のある女性の半数以上の方に何らかのPMS症状が出ていると言われています。排卵から月経までの間に分泌されるプロゲステロンや脳内の神経伝達物質の異常などが原因であると考えられています。
それではこの症状を中医学ではどのように考えるのか見ていきましょう。
中医学的に考える月経前や月経中にイライラ、落ち込む、泣けるについて
①肝気鬱結(かんきうっけつ)タイプ
肝は自律神経を司る臓腑です。ストレスを受けると、真っ先にダメージを受けて肝の機能が失調します。機能がスムーズでなくなると脾(ひ 胃腸)をいじめ胃腸障害が出てきます。
【症状】
うつうつして楽しくない、ため息が多い、情緒不安定、胸苦しく脇腹が張る、食欲不振、のどがつかえる など
*セロリ、春菊、三つ葉、ミント、オレンジ、みかん、ジャスミン茶、クコの実 などおすすめ
②痰火上擾( たんねつじょうゆう)タイプ
中医学で脾(ひ 胃腸)は生痰(せいたん)の源と考えます。生痰(せいたん)の源とは痰が生まれる場所という意味です。肝が脾をいじめると、脾の機能も失調し痰が発生します。は長く停滞していると次第に「」が生じ、それがとなり色々な症状が出ます。
【症状】
変に騒いでしまい落ち着かない、イライラ、頭痛、不眠、夢が多い、顔や目が赤い、胸苦しい、めまいがする など
*緑豆、豆乳、昆布やわかめなどの海藻、烏龍茶、プーアール茶、さんざし などおすすめ
どちらのタイプも自律神経(肝)をいたわる事が大切です。リラックスを心がけて生活しましょう。

 

2019/04/12

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事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売