今回のタミーの月経講座は 「月経前や月経期に頭痛がする」 についてお話します。
上記のことを中医学的には
”経行頭痛(けいこうずつう)” といいます。
経行頭痛とは、PMSの1つの症状でもある月経前、もしくは月経期に現れる頭痛のことです。
PMS(月経前症候群)は色々な症状があり、人によって症状の強さや現れる時期が異なります。
中医学的には3つに分類して考えます。
ではそれぞれご紹介しますね。
1.血が足りなくて月経前に頭痛がする(血虚タイプ)
中医学には不栄則痛という言葉があります。不栄則痛とは栄養がないと痛みが発生するという意味です。
血が足りなくなると脳に栄養が行き届かなくなり頭痛が発生します。
血が足りない状態を血虚(けっきょ)といいます。
血虚の原因は
・ もともと貧血ぎみ
・ 長期間出血している
・ 胃腸が悪く血の原料となるものを消化吸収できていない
などが考えられます。
このタイプの方の頭痛の特徴は
・月経期や月経後に頭がふらふらしたり頭痛が現れる
・動悸がして眠れず、疲労感、だるい感じがある。
です。
食べ物では、赤い色や黒い色のものを積極的に摂りましょう。
激しい運動や、夜更かし偏食や無理は禁物です。
2.自律神経が興奮しすぎて月経前に頭痛がする(肝火上炎タイプ)
中医学では気や血の巡りが悪くなり鬱々すると、火が点くと考えられています。
ストレスにより体内の気の巡りが悪くなり、鬱々した気分が続くと体内に火が点きます。
火は上に登る性質があるため、上半身を中心に様々な症状が現れます。
このタイプの方の頭痛の特徴は
・月経期に頭痛があり、頭頂部に引っ張られるような痛みがある。
・頭がふらふらする、めまい
・怒りやすい
・目が充血する
・口が苦く感じ、咽が乾く
です。
柑橘系や苦味のある食材がお勧めです。
ストレスを感じてもうまく流してストレスを溜めこまない対策が必要です。運動をするとか、趣味に没頭するとか
3.血の巡りが悪くて月経前に頭痛がする(血瘀タイプ)
通常、月経期は気血の流れが良いのでちゃんと流れていると痛みは出にくくなります。
ストレスや冷えなどで気の巡り・血の巡りに滞りが出ている状態です。
このタイプの方の頭痛の特徴は
・月経前や月経期に痛みの強い頭痛がする
・経血の色は暗紫色、血塊がある
・下腹部痛があり、生理痛も強め
です。
青魚やネギ、玉ねぎ、は血の巡りを良くしてくれます。柑橘系やセロリ、春菊などはストレス対策にも◎
血虚とは反対にある程度しっかり運動しましょう。体を動かし、ストレスを溜めない事が重要です。
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