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季節の薬膳・養生法 の記事一覧

夏・夏・夏 夏の中医養生

こんにちは。櫻井です
今日8月10日は【健康ハートの日】だそうです。
夏の間に心と体のチェックをして、心臓病の多発する冬に備える日として、1985(昭和60年)年に、日本心臓財団と厚生省(当時)が制定したそうです。冬は寒さで血流が悪くなりがちなので、心筋梗塞や心疾患が増えます。そうならないためにもしっかり夏から対策しておこうという日だそうです。
 

 

中医学で夏は、、、

すべてのものが成長し、緑は豊かになり、花も咲き乱れる季節です。陽気が一年で一番盛んになり、ジリジリと太陽の熱が照りつけます。五行説で言うと夏は心と火の季節。火にはとても散りやすく、発散しやすいという特徴があり、火が散ってしまうと、心は力を蓄えたり、自らを守ったりすることができずに、傷つきやすくなってしまいます。
 

夏は、心の気と血不足からくる心の病に注意

暑いと体温調節のために汗をかきますが、多量の発汗は体内の潤いを減らします。この潤いは血の重要な成分の一つなので、発汗は血液を消耗するのと同じようなものと中医学では考え、“血汗同源”と言います。水分を消耗すると、血液がどろどろしていくだけでなく、血管が弛緩して血圧が低くなり、さらにエネルギーも消耗するので、心臓の負担が上がります。血流がわるくなり、血栓ができやすくなります。冬に循環器痿系の疾患が現れやすくなるというのも事実ですが、夏の真っ盛りにも同じく循環器系トラブルは現れやすい環境が整っており、注意が必要です。
 

 

夏の養生では、、

暑さを必要以上に恐れず、汗をかくことです。汗をかかずにいると、熱が逃げずにこもってしまい、体調を崩しまいます。夏の暑さは単に暑いだけでなく、湿度も高く、蒸し暑い状態ですので、汗をかいているからと言って水分を過剰にとってしまうと、かえって体は重だるくなってしまいます。冷房で冷やされ過ぎたり、冷たいものの摂りすぎもやはりよくありません。やはりだるさにつながります。冷たい物とは、氷入りの水、冷蔵庫から出したばかりの麦茶、お刺身、サラダ、素麺なんかも冷たいものと認識されます。火照った体には心地よいですが摂りすぎに注意です。
夏に実りが悪いと、秋冬の蓄えが心もとなくなるように、夏にしっかり養生しておかないと、秋冬で冷えたり、カゼをひきやすくなったりするので注意が必要です。気持ちの上でも、暑さもあり、かっかしがちですが、心を穏やかに保つようにしましょう
日陰や川辺などで適度に汗をかくこと、日に一度は太陽の光をあび陽気を取りれること、冷たいものを控え、温かいものを摂り、内臓も温かく保つこと、気持ちを穏やかに保つことが大切ですね。
 

おすすめ食材

苦い味には熱を摂る力があるとされています。野菜は全般的に涼の性質ですので、ニガウリは夏に最適の食材です。その他、キュウリ、スイカ、冬瓜などの売り系の野菜や、トマト、ナス、大根、カブ、ズッキーニ(ウリ科かな?)などもいいですね。葉野菜もおすすめ。果物では梨、パパイヤ、マンゴー、メロン、スイカなどは良いですね。旬のものは間違いないです。
 
今日は全国で今年一番の猛暑日となりました。こんな日は無理せずできるだけ外出は控え、ゆっくりリラックスして過ごしたいものですね。

 

2013/08/10

注意!!手足口病大流行!中医学的対策のお話。

こんにちは櫻井です。

手足口病が流行していますね。

乳幼児の罹患数は全国で13万人を超え、過去10年で2番目に多いそうです。
 

 
中医学の本場中国でも手足口病に対して様々な対策が考えられています。湿熱が中心というのが共通の病因として考えられていて、口の渇きや、潤いの不足、体のだるさなどが見られ、時には煩躁(手足をばたばたとさせる)などもみられるようです。治療方針は、芳香化湿薬をベースにして、その他症状に対して生薬を加えているようです。
湿熱という状態は、イメージ的には、暑い水蒸気で満たされた室内や、熱を持った湿地です。湿熱は文字通り「熱」と「湿」が問題になります。湿熱の多くは胃腸障害や皮膚症状を発症します。皮膚の場合は、水疱やじゅくじゅくとした液がもれるような湿疹です。胃腸では、下痢軟便ですが、冷えが原因の水様便ではなく、泥状便がおおく見られます。
上記の治療方針で使われている芳香化湿薬というのは、藿香正気湯などに代表される、香りがあって湿気をとるお薬です。藿香などの香りには、蠕動運動を促進する力があるとされ、胃腸機能低下に良く使われます。その他、湿気を飛ばす力があるので、体内では除湿機のように働いてくれます。藿香正気湯は冷たい水分の摂りすぎな状態で使われるお薬なので、熱の対策が出来ません。よって湿熱が原因の手足口病ではまた違った生薬が使われます。例えば五行草などは有効な手立てだと考えられます。
 

 
手足口病で注意しなくてはいけないのは、やはり免疫力が劣るお子様と、ご年配の方、そして長期の疾病に伴い体力が落ちている方。免疫力が下がってしまう原因は様々ですが、まずは不眠や疲れ、ストレスが大きな3つなので、無理をせず、しっかり休養をとるようにしましょう。
食事は胃腸負担にならないものを選びましょう。胃腸負担になるものは、辛いもの、甘いもの、味の濃いもの、脂っこいものに加え、冷たいもの、香辛料の多いものなど。手足口病に限らず、体調に不安があるときは、それらを避け、温かく消化に良いものを口にしましょう。食事は朝が肝心ですので、朝野菜スープや粥などを摂ることをお勧めします。その他食事の理想的な比率は、米、小麦、ひえ、あわなど主食を4、葉野菜を中心とした野菜類を4、そして肉類は2という比率がよいとされています。野菜たっぷりの味噌汁にご飯、そして野菜たっぷりの煮物、その中にお肉が少々というのが良いでしょう。お浸しなど大量に作っておいて、こわけして冷凍しておけば、比較的簡単に野菜が食べられます。乳酸菌も腸内細菌バランスを正常に保ち、免疫力を維持するのに有効ですが、何もヨーグルトに頼る必要はなく、味噌や醤油、漬物なども乳酸菌発酵された優れた食品は身近にたくさんありますので、是非和食をたべてください。茸類も免疫をUPするにはお勧めの食材ですので、火を通してたくさん食べましょう。免疫力の鍵はなんといっても胃腸の健康状態が良いことです。
そのためには、食べ過ぎない、食欲がない時は食べない、朝は温かく消化に良いものを食べるなどが大切です。朝からパンとヨーグルトとコーヒー、もしくは、サラダとフルーツという方は、味噌汁とご飯、もしくはおかゆなどに変えてみるだけでもよいでしょう。冷蔵庫にある野菜を切ってコンソメスープにするだけでも違ってくると思います。
 

 

それでも免疫力に不安が残る場合は、漢方をお勧めします。

手足口病には特効薬がないので、中医学に期待が寄せられているようです。かかってしまった場合はまず『湿熱』の対策をしなくてはいけません。板藍根や金銀花などといったウィルスと戦う力の持った生薬をベースに、五行草など湿熱をとる力のある生薬がおすすめです。黄耆を主体とした漢方薬も胃腸を元気にして、体の防衛力をあげるとされ、回復期や予防にも使われています。実際どういったものを使えばよいかという判断は個々の体調や年齢、体質などによって大きく変わってきますので、まずは専門家にご相談頂きすようよろしくお願いいたします。
 
 
 
 

2013/08/09

立秋とは名ばかりのこの暑さ

暑いですね、、っていうとよけいに暑く感じるので、言いたくないですが、「暑いですね。」
こんにちは、櫻井です。
立秋8/7は暦の上では立秋で、この日から徐々に暑さも和らぎ、秋の気配を感じられそうですが・・・・秋の気配なんてかじられるどころか、今年一番の暑さぐらいに感じじてしまう暑さですね。しかも今週いっぱいはこの暑さが続くようで、恐怖すら覚えます。お客様も「この暑さは、危険ですよね」とおっしゃっておりました。まさに。ちなみに明日からの暑さのことを「残暑」というようです。「暑中見舞い」も明日から「残暑見舞い」に変更ですね。
 

 
暦上は明日から秋でも、実際には一年で一番暑い季節。体調管理にはお気を付けください。

特に熱中症や日射病には注意が必要です。

体内の水分量は、気づいたころにはかなり消耗しているようで、事前のこまめな給水が肝心です。喉が渇く前に飲みましょう。その際はアルコールやカフェインが入っているものはひかえ(利尿作用があるので、脱水が悪化します)、麦茶、そば茶、スポーツドリンク、ルイボスティーなどでの水分補給がおすすめです。さらに水分と同時に汗で失われるミネラル(塩分など)も補う必要がありますが、炎天下で大量の汗をかくとき以外は塩分の摂りすぎには逆に注意が必要です。屋内でじわじわとかく汗程度なら、塩分はさほど気にする必要はないでしょう。
喉が渇いた時、冷蔵庫で冷やされた冷たい飲み物をがぶ飲みするのは胃腸機能低下を招き、更なる体力消耗も招いてしまうので、お勧めできません。冷蔵庫から出して5~10分程度おいたものを飲むように心がけましょう。夏場の食欲不振や、吐き気、軟便、体力低下は意外とこの冷蔵庫で冷やした水分摂取によるものが大きかったりします。意外な盲点ですので、ご注意ください。
 

 
 
暑さに伴いシンシンもお着替えしてみました。

アロハがとっても似合っています。
 
8月は祭りにライブ、夏フェスにビーチと様々な野外の催し物がありますね。その時に強い味方になってくれる漢方が何と言っても麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)。運動前に、出かける前に一包。スポーツドリンク(500mlに1~2包)に入れて飲みながら。疲れ方が全然違います。真夏の炎天下のフットサルで、全くの運動不足の私の身体は、麦味参顆粒のおかげで体力が尽きる前に、筋力が悲鳴をあげたほど。
 

 
漢方は体調体質によって合う合わないがあるので、だれでもかんでも麦味参顆粒というわけにはいきませんが、殆どの方には強い味方となります。麦味参顆粒をご服用の際に気を付けていただきたいのは、高麗人参と五味子が入っていること。高麗人参は、まれに血圧をあげてしまうことがありますので、高血圧で薬を飲んでいるなんていう場合は、ご購入前に専門家にご相談ください。そして五味子には、基礎実験で子宮筋収縮作用が認めらているので、妊婦の方で、お試になりたい場合は専門家にご相談ください。
 
藤原敏行は「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」と詠んだそうです。確かに夜間は蝉の鳴き声とは違った虫の声が聞こえるようになり目には見えない秋は、風の音とともに感じられてくるようです。

2013/08/07

代謝をあげたい・・・

東京近郊では昨日は久しぶりに過ごしやすい夜だったのではないでしょうか。一週間ほど昼夜を問わす酷使されてきた当家のエアコンも一時仕事を忘れ、しばしの休息に浸れたと思います。おかげでヒートアイランド現象も少しは緩和されたのでは?と思うのは楽天過ぎるでしょうか。
 

 
暑さによる疲労は、暑さによる寝苦しさで、休息が十分に取れないことと、高い湿度や暑さにかまけて冷たいものを摂りすぎたために胃腸機能低下に伴う「気」の生成不足があげられます。
夏の養生で大切にしたいことは、「暑い時こそ温かいものを」という原則。これは江戸時代の名医、貝原益軒の『養生訓』に書かれているものですが、貝原益軒はさらに、「酒も温めてのむべし」と続けています。冷たいビールもおいしいこの季節ですが、夏バテを防ぐためにも、そして、これから来る寒さに対抗するためにも温める養生は忘れずにいたいものです。ちなみに私どもイスクラ薬局スタッフも、もちろん飲み会などで冷たいビールを飲みますが、せめてもの養生ということで、初めに温かいお茶をいただくようにしています。気休めですが、すきっ腹に冷え冷えのビールをいれるよりは少しだけましかとおもっております。
 
 

 

代謝のせい?それとも・・・

先日、友人(女性)が「代謝をあげたい」と相談に訪れてくれました。見かけはとてもすらっとしていて、決してダイエットなどが必要な体型ではなさそうですが、悩みというのは人それぞれですね。その友人は、「代謝不足、冷え、むくみ、肌荒れ、生理痛」などを訴えていました。多忙でストレスも多いようです。生理周期が不安定なようですが、そのことについてはあまり関心をもっていないようでした。
普段の食事内容を聞いてみると、朝はコーヒー(この時期はアイスコーヒー)とサラダ、便秘対策にヨーグルト。お昼は食べたり食べなかったり。その日はクラッカーのみ。夜はほぼ毎日外食で、お酒も大体毎日飲むそうです。仕事は海外出張が多く、寝る時間も不規則なようです。
 

食べないと代謝は下がる

なるほど、代謝が低いわけです。「代謝」というのは「新陳代謝」の略で、生命活動の根本のことを指しています。食べたものからエネルギーを造りだし、生命活動を維持することです。勿論この代謝を行うためにもエネルギーが必要となります。そのエネルギーは身体から湧いて出るわけでもなく、植物のように光合成して得られるわけでもありません。食べたものを胃腸が消化し、エネルギーに変換することで行われます。エネルギーに変わるものが少ない、エネルギーを造りだす消化器系が弱っている、そのような状態だともちろん代謝は低くなります。
中医学的に考えますと、この忙しい友人の症状は、胃腸機能低下による気血の生成不足。それからくる気血の流れのわるさが原因といえます。冷たいものが多いので、胃腸機能が低下していまい、気や血も体に必要な分作り出せていません。作る材料も不足しているでしょう。血は五臓六腑や組織・器官に栄養を届け、正常に働かせる仕事をしているので、少ないと体の中ばかりでなく、体全体の活力が低下します。血やエネルギーには身体を温める力もあるので、それが不足することは、もちろん冷えに繋がります。気血が足りないと不要物の排泄もままなりません。きれいなお肌も血が不足していてはもちろん造られません。そして、生理周期についても、血の不足や冷えが大きな原因となっていることも伝え、それが健康を維持するうえではとても大切なことだということもお話させていただきました。
 

 健康には「基本」が大切

本人は、血流改善したり、身体を温める漢方を飲めばいろんな悩みは解決できると思っていたようですが、肝腎な体という「器」がしっかりしてないことには、いくら上等なお薬を注ぎ込んでも漏れ出て流れてしまうので、そう簡単には行きません。お金だけかかって、体調は変わらずで、「漢方は効かない!」なんてことにもなりかねません。
本来ならば胃腸機能改善を図り、ちゃんと漢方を吸収できる体に戻すべく、消化の漢方と解毒の漢方に食事の改善をプラスしたメニューをまずは2か月ほど続けていただきたいところですが、忙しい中来てくれた彼女の時間も無駄にはできませんので、今回は、胃腸機能を改善する漢方をメインに、栄養補給できる漢方と気の巡りを改善し、ストレスからくる胃腸機能低下を防ぐための漢方、この漢方は気の巡りを改善することで同時に血流改善の手助けもしてくれます、を食後に少量から飲んでもらうようにしました。これで少しでも良くなれば良いのですが。勿論食事の改善は何よりも一番に行うようお話させていただきました。
食事の改善点はまず冷たいものを避けること。そして野菜中心の和食を食べるということです。幸い野菜は好きなようで、野菜たっぷりの味噌汁を極力食べることには同意してくれました。あと主食は米に限らなくてもよいですが(出来れば米ほうが良いが、、)、和の主食をちゃんと食べることも伝えました。米などの複合多糖類では血糖値が急激に上下せず、それだけでは肥りません。あとはしっかり火を通した野菜を食べることです。それだけでも冷えや便秘はずいぶんと改善されるはずです。
後は本人がどれだけ本当の意味での「健康」に目覚めてくれ、健康を維持することの楽しさを覚えてくれるかにかかっています。
 
 
 
今日、8月2日はハーブの日だそうです。
ハーブは薬用植物のことを指していますね。中医学でもカモミールやラベンダー、ミントなどのハーブティーをお勧めすることがございます。それら香りのよいハーブは主に気の巡りをよくすることに使われています。ストレス過多の現代にはおすすめです。この暑い時期におすすめのハーブはビタミンの爆弾とも呼ばれるローズヒップでしょうか。汗とともに消費するビタミンCの補給にもぴったりです。同じ酸味の仲間であるハイビスカスなどとの相性も良いですね。ハーブティーに使った後はお風呂に入れてハーブ湯も楽しめそうです。
 

(ミントの葉には油分が多いのか水滴も玉のようになります)
 
 
 
 
あわせて読みたい
櫻井店長のたまには真面目に中医学~~気のお話~~~
「血」のお話~~貧血と血虚は違うんです~~~

2013/08/02

鰻と土用の丑の日


(この記事は2013年7月19日に書かれました)
なんとも日本人が愛してやまない鰻が絶滅危惧種に指定されるかもしれない。
先日そんなニュース(ニホンウナギは絶滅危惧種? 規制ならさらに品薄・高騰/朝日新聞)を聞いていてもたってもいられない櫻井です。こんにちは。
そうなるともはや簡単に食べられなくなりそうですね。そうなる前に、、、と思ってしまうのは人情でしょうか。
 
夏場、しかも土用の丑の日に鰻を食べると夏バテしないとか、元気になるという習慣はもちろん日本だけの習慣なようで、
元々は、鰻を売り出すためのキャッチコピーだとかなんだとか。
「う」がつくものならなんでもよいという話もききますが、やっぱり鰻が食べたいです。

鰻重(上)なう!#unagi 美味すぎる…
鰻重(上)なう!#unagi 美味すぎる… / is_kyoto_jp

 土用の丑の日

ところで、この当たり前に使っていますが、何とも得体の知れない「土用の丑の日」とは一体なんぞやと思い調べてみたところ、これがなんと五行説に由来しているではありませんか。
五行説とは、中医学の根幹となる自然思想で、万物は木、火、土、金、水という五つの元素からなっているというあの五行説です。
 

 

「土用」とは

この木、火、土、金、水の土から来ており、五行説では、春には木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を当てはめていて、その間の季節の変わり目には土気が当てはめられています。「土の気が旺(さかん)になるあいだ」という意味で「土旺用事」と言われ、それが「土用」という言葉になり、定着したようです。なので、土用は季節の変わり目、年4回あります。
「土用」とは一定の期間を表していて、立夏、立春、立秋、立冬の直前、約18日間を(今年の立秋は8/7)指しています。2013年は土用の入りが本日、7/19で、土用の明けが8/6です。「丑の日」は、十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の丑のことで、土用の期間のうちで丑の日にあたる日が「土用の丑の日」で、今年は7/22と8/3にあります。一つ目の丑の日とが一の丑、二つ目が二の丑というようですが、二つ目はあまり盛り上がらないですね。
まとめるにも一言ではまとめられない「土用の丑の日」ですが、何気なく使っていましたけど、予想以上に深い意味がありびっくりです。
 

中医学では

土は胃腸と関係が深いです。脾胃(胃腸)は土用によく働くとされています。この時期に胃腸が働いて、全身に栄養を送ります。脾は湿を嫌うので、湿を貯める原因となる冷たいもの、甘いもの、脂っこいものは避けるほうが良いでしょう。自然の甘味、お芋、米、人参などは脾胃(胃腸)を養うとされていますので、積極的にとりましょう。(でも食べ過ぎは禁物です)
 

『鰻』食文化

「鰻」は平安時代から滋養強壮食品として食べられてきた栄養食品で、江戸時代、徳川家康の干拓事業により鰻が住みやすい泥炭湿地がたくさんできたことで、庶民の食べ物となったようです。鰻は蒲焼として食べられていますが、そもそも「蒲」焼の蒲とは、蒲の補のように串刺しにして焼いたことが由来だそうで、当時はただの串焼き。値段もそばとかわらなかったとか。その後、享保の頃(1716~1736)濃口醤油が発明されてから、タレをつけて焼くようになったようです。重箱に入るようになったのは、出前の時に冷めないようにということからのようですね。

鰻 江戸川
鰻 江戸川 / is_kyoto_jp

 

中医学でみる鰻

中医学的にみると、は、肝、脾、腎に入り、五性は平で寒熱の偏りがなく、冷やしも熱しもしません。味は甘です。気と血を補い、精をつけ、風湿を除き、筋骨を強くするので、むくみやめまい、しびれ、関節痛などにもおすすめです。

鰻
鰻 / is_kyoto_jp

いつまでも夏の風物詩であってほしい鰻ですが、はたしてどうなっていくことやら。

 
 

2013/07/19

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売