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中医学 の記事一覧

3月12日から!【木曜日は血流測定の日】

こんにちは。太田です。
今日は寒い一日でしたが、花粉は飛んでいるようですね~。
暦では今日から「啓蟄」(けいちつ)で、冬籠りの虫が土から這い出てくる頃と言われています。
私は小学生の頃サワガニを飼っていて、水槽の中に落ち葉を入れて冬眠させてたカニを起こす日が「啓蟄」でした。
落ち葉のふくよかな香りを嗅ぎながらカサコソとカニを探し、カニが生きていた時はホッと胸をなでおろしたものでした。
そんな思い出もあり、「啓蟄」と聞けば落ち葉の香りを思い浮かべます。

ところで皆さん、血流には自信はありますか?

 Blood Orange
Blood Orange / dibaer

「血流」とは良く使われる言葉ですが、実際にご自身の血流がどうなのか…。定期的に病院で採血されている方以外は、あまり測る機会はないかもしれませんね。

中医学では、「不通(ふつう)なれば則ち痛む」という考え方があります。つまり血の巡りが滞っていることが、痛みに繋がるという考え方です。

腰痛・肩こり・生理痛…。

この様な症状が思い当たり、「慣れてしまってあまり気になってなかったなあ」という方、当店で血流を測ってみませんか?頂戴するお時間は5分程度、無料で測定できます。

「コロトコフ音」という動脈をカフで締め付けた時に発生する音を記録する機械で測定いたします。

来週より、六本木店の木曜日は「血流測定の日」。

ご予約不要ですので、ご興味のある方は是非お気軽にいらしてください♪

2015/03/06

今日は旧正月。昔の人がこの時季をどのように過ごし考えたのか、調べてみた。

本日2月19日は旧正月。中国で言うところの「春節」(しゅんせつ)です。今日は日差しも戻り、うれしいですね。
「春節」については、過去の六本木店のブログもどうぞ。
この春節を祝う大きなお祭りは、日本ではどこで楽しめるのだろう~♪と調べてみたところ、日本全国5か所で開催。
名古屋(1月30~31日、2月1日)・新潟(2月14~15日):終了
神戸(2月19~22日)・横浜((2月19日~3月5日)・長崎(2月19日~3月5日):開催中

CWC_7980
CWC_7980 / CharlesWClark

1285年前の梅の花を愛でる会

ここ数日寒い日が続いており、気持ちまでふさぎ込んでしまいそうになりますが、お祭り♪美味しいものが食べられる♪と聞けば、そんなくさくさした気分も吹き飛びますね!とはいえ、人混みが苦手な私、太田はお祭りにも行かず、くさくさした気分のまま春を待つのかもしれません。春よ来い。という訳でここで一句、万葉集より。

正月(むつき)立ち 春の来たらば かくしこそ 梅を招(お)きつつ 楽しき終(を)へめ

-大弐紀卿 万葉集―

意味; 睦月(1月)となり春がやって来たなら このように梅を招き迎えて 楽しい日を過ごしましょう
この歌は、天平2年(730年)正月13日、大宰帥大伴旅人邸で「梅花の宴」が催され、九州管内諸国の官人32名が中国渡来の梅を題材に歌を詠み春の一日を楽しんだ際、宴の開始にあたり、主賓の大弐紀卿(だいにきのきゃう)の挨拶として詠まれた、とされているようです。天平2年正月13日は、現在のグレゴリオ暦に当てはめると730年2月8日。
今から1285年前(! )、当時は珍しかったであろう梅の花を、歌を詠みながら楽しんでいたのだなあと想像すると、なんだか面白いですね。今週末のお天気は今一つのようですが、梅の花を探しにちょいとお散歩へ出かけるのもいいかもしれませんね。
さて、睦月は旧暦で一月を指しますが、この言葉の由来は諸説あり、一番有力なのが親類知人と会い、仲睦まじくするため「睦月」となった説の様です。

 梅 plum-blossom
梅 plum-blossom / cotaro70s

「陰陽五行」では一月は「寅」

次に話は変わり、中医学の根本となっている「陰陽五行」(いんようごぎょう)に当てはめて「一月」を見てみましょう。
「陰陽五行」は中国の古い哲学が根本となっているのですが、実は現代の私たちの生活にも深く根ざしているものなのです。そのひとつの例が「子丑寅卯…」と数える十二支です。
十二支は、実は年だけでなく、月や日・時刻・方位にも割り振られており、旧暦の1月は「寅」。つまり今日から「寅」月になります。
この「寅」は、もともと「螾」(いん:「動く」の意味)と書き、春が来て草木が生ずる状態を表していましたが、後に動物の「寅」が当てはめられたそうです。
そして「寅月」の事を指して、「禮記」(らいき・儒学者がまとめた礼に関する書物)に「是の月や、天気下降し、地気上騰し、天地和同し、草木萌動(ぼうどう)す」と記載されているようです。天の陽気が下がり、地の陰気が上がり、陰陽がうまく交わって、草木が芽を出し始める、という意味になります。
(参照図書:「陰陽五行と日本の民俗」吉野祐子著 )
陰陽が交わり新しい生命が萌える、このように儒学者たちは捉えていた様ですね。

 Unfurling
Unfurling / Photommo

二十四節気では今日から「雨水」

更に、本日は旧正月であると同時に、二十四節気では立春から「雨水」(うすい)に変わります。この「雨水」は、まだ寒さが残っているけれども、雪より雨が降り、積もった雪も溶けるようになる時期を指します。
二十四節気とは、1844年(171年前)に最新の天文学の知識による改良を加え、1年の太陽の黄道上の動きを視黄経(視黄経は春分を0°とし、雨水は330°にあたる)の15度ごとに24等分するように決められました。もともとは約2600年前の中国の黄河地方の気候に基づき徐々に作られた暦を、日本の風土に合わせて改良し、農耕で主に使用されるようになり、現在に至るようです。
現在のグレゴリオ暦(433年前にローマ教皇が制定・142年前に日本に導入)に暮らす私たちにとっても、この二十四節気の言い回しや言葉は何だか季節を身近に感じられてしっくりくるなあと、思うのです。
 

おわりに

万葉集・陰陽五行・二十四節気と、話はあちらこちらへ飛んでしまいましたが、つまりは草木が萌え出す春はすぐそこに。雪が降る季節は徐々に過ぎ去り、春の息吹もそろそろ感じられそうな季節となってきたようです。
皆様、少しは春を感じられましたでしょうか?

2015/02/19

シュヌップフェン!花粉、つらい?

こんにちは。六本木店より、太田です。
今日の六本木は朝は雪がちらつき、現在は雨。寒くて、道行く方々も速足で通り過ぎてゆきます。
さて、毎年恒例の花粉情報がニュースでも出てきましたね。今年は例年の2倍!という噂も。
花粉が本番を迎えたら、次に来るのは春! あとちょっと、寒さと花粉に耐えて春を待つべし!
…とはいえ、花粉症の辛さといったら…。目・鼻・口の中はかゆくなるし、鼻水はダラダラとクシャミは止まらず…。

 Pollen Explosion Pollen Explosion / dogfrog

  中医学では、花粉症の主な症状を下記のように考えます。
目・鼻・口がむず痒い:侵入した邪気(じゃき=花粉)と、自分の正気(せいき=免疫)が戦っている。
クシャミ:邪気を体から追い出そうとしている反応。
鼻水:水分の正常な排出ができない状態。
以上のことをふまえ、漢方薬で行う花粉症対策を大まかに3つに分けてみます。
①自分の正気(免疫)のバランスをとる。
②身体が冷えている症状がある方(例えば、透明で水っぽい鼻水・寒気・くしゃみなど)は温め、身体に熱がこもっている症状がある方(例えば、黄色い鼻水・鼻づまり・目の充血など)は余分な熱を冷ますなど、寒熱のバランスを整える。
余分な水分を排出させるはたらきを整える。
このほかにも、日々の生活の中で気をつけたいことは、「肥厚甘味」(味付けの濃い物・脂っぽい物・甘い物)を避ける、新鮮な温野菜をたっぷり摂る、質の良い睡眠をとる、外出時はマスク・メガネで身体をしっかり守り室内には花粉を入れないようにする、などなど。
その他去年の六本木店のブログ「花粉症に良い」と言われる食べ物を検証してみたもよろしければご覧くださいませ。

ri ra regenbogen ri ra regenbogen / Daniel Wehner

  さて、こちらは昨日完成した六本木店の花粉症のディスプレイ。 黄色い花粉、リアルさを追求しました。あまりにパンダが辛そうだったためか、通りすがりの小学生がジッとこちらのディスプレイを凝視していたとかいないとか。
どうぞこちらのパンダちゃんを目印にいらしてみてください。

 
最後に表題の「シュヌップフェン」。勢いが良くてなんとなく好きな単語なんです。
私が1年だけ滞在したドイツの言葉でder schnupfen(シュヌップフェン)は鼻かぜの事。
「花粉症」という言葉を日独辞書でひくと、「heuschnupfen」(ホイ シュヌップフェン)とでてきます。直訳すると「heu」(ホイ)=牛小屋などに敷き詰める干し草、つまり干し草による鼻かぜです。国が変われば、言葉上のアレルゲンも花粉から干し草へと変わるのだなあとしみじみ実感した単語でした。(ドイツでも、実は花粉によるアレルギーはあるのですが。)
ちなみに私は牛小屋で働いていたことがあり、毎日干し草まみれになっておりました。そして文字通りホイ シュヌップフェンになってしまったのでした。しかし、大量の干し草の上でゴロゴロと転がる気持ちよさは都会では味わえない贅沢なものでした。
最後はそのお世話をしていた可愛い牛たちの写真をどうぞ。
   

2015/02/17

やっぱりすごかった【胡麻】☆

こんにちは。櫻井です。梨、リンゴ、柿と旬の果物を上げておりましたが、次は「胡麻」です。胡麻もまさに今が旬。そして胡麻も、この時期旬を迎えるほかの果物と同じく体を深く潤してくれる食材です。そのまま食べても、何にかけてもおいしい胡麻。胡麻は言わずと知れた健康食品ですが、その健康作用は古代から「食べ続けると脳も体も若さを保てる」というお墨付き。セサミン効果は伊達じゃありません!今回も簡単レシピをつけましたので、是非お試しあれ。
 

Day 62: Sesame
Day 62: Sesame / Gudlyf

ゴマがいい理由

胡麻は良質の脂質・たんぱく質・食物繊維をはじめ、高ビタミン・高ミネラルで、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ミネラルが驚異の豊富さで含まれています。現代人に必須のカルシウムは牛乳の約11倍含み、胡麻100g中には鉄分は何と9.6mg~9.9mgも含まれています。鉄分豊富といわれている鶏レバーよりも多く、シジミのほぼ倍、プルーンやホウレン草の約10倍もの鉄分を含んでるので、隠れ貧血が多いとされている日本人には最適です。
また、肝臓で特異的に働く抗酸化物質ゴマリグナンを含んでいて、活性酸素を強力に除去します。美肌、ダイエット、綺麗な髪、便秘、コレステロール除去にもおすすめです。
 

Can you tell me how to get to sesame seeds?
Can you tell me how to get to sesame seeds? / quinn.anya

 

白ごまと黒ゴマ

栄養成分的には殆ど一緒で、一般的には白ごまの方が油脂が多いとされていますが、有効成分にはほとんど差がないとされています。しかし、中医学的にみると二つは大きく違います。中医学の面白いところに、例えば体の熱をとる、冷やす性質のあるものを火にくべて炭化させたり、炒ったりすることで、その性質を変えてしまうという方法があります。胡麻もまさにその通りで、白胡麻は寒性で余分な熱を取る性質があるのですが、炒った黒ゴマは寒熱の偏りのない平性です。なので、熱がトラブルの原因になっているのかどうかで使い分けることが出来ます。
 

black and white
black and white / seelensturm

 

中医学から見た胡麻

胡麻は身体を潤し、元気にしてくれる作用の他、黒ゴマには精や血を生み出す力があり、貧血や、艶のある髪を育てるのにもおすすめ。白胡麻は、肺や呼吸器系、皮膚の乾燥にもおすすめです。
 

黒胡麻

【性味/帰経】 平性、甘味/肝、腎
【常用量】 9~30g
【働き】
1.滋補肝腎、補益精血: 精や血をつくりだし、ふらつきを鎮めたり、黒く艶のある髪を作る。耳鳴り、眩暈、ほてり、寝汗、疲れ、頭痛、目のかすみを癒す。
2.潤燥滑腸: 体内で潤いを生み、肌を潤わせ、便通を良くする。
 

白胡麻

【性味/帰経】 寒性、甘味/肺、脾、大腸
【常用量】 9~30g
【働き】
1.清熱滑腸: 余分な熱を取り、肌の赤みや皮膚の乾燥、便秘などに。
2.行気通脈: 気をめぐらせ、頭痛やめまいなどを癒す。

Aliméntame Sesamo
Aliméntame Sesamo / diegogers

古典にも不老長寿の妙薬として載っている

胡麻の健康増進作用は、古代から知られていて、最古の医薬書、「神農本草経」にも、「脳を充たし、鎮める作用がある」とされ、一番くらいの高い「君薬」として記載されています。また、明代の「本草綱目」にも「気力を補い、筋肉・肌を養い、長期に服用すれば、脳の活動がよくなり、長寿になる」と記載されています。不老長寿の健康食として認識されています。胡麻は少量よりもたっぷり、そして毎日摂ることが大切です。胡麻の殻は堅いので、必ずするか切るかして食べてください。
 

ゴマスリゴマスリ(琉球作り)
ゴマスリゴマスリ(琉球作り) / hirotomo

ゴマは必ずすりましょう。

 

疲労回復力抜群の豆乳と一緒に!

大豆をすりつぶしてつくる豆乳は大豆の栄養をそのまま頂けます。豆乳にはこの季節にはうれしい潤い効果に加えて、体力を補う力もあるとされていて、薬膳では虚弱体質や病後、産後に、お粥に豆乳をいれて煮る【豆乳粥】を勧めています。今回はそんな元気の素、豆乳と、不老長寿の実、胡麻のドリンクを紹介します。
 

【豆乳】

【性味/帰経】 平、甘/肺、大腸、膀胱
【働き】
1. 潤肺化痰平喘: 肺を潤し痰を出す。喘息や喉の乾燥にも。
2. 利尿通便: 尿を出しむくみを改善する。便秘も改善する。
3. 補虚養血: 疲れを取り血を養う。産後の虚弱や貧血、体重減少に。
 

豆乳で作る 【ごまミルク】

<材料>(1人分)
・豆乳150ml、蜂蜜小さじ1、すりごま(または練りごま)大さじ1
*呼吸器系の乾燥を感じている方は白胡麻、貧血気味の方は黒ゴマがおススメ。
<作り方>
①豆乳を温め、蜂蜜とすりごまを混ぜ合わせる。
 
以上!簡単すぎますw
*豆乳が苦手な方は牛乳でも良いです。
*ココアを入れても、きな粉を入れてもおいしいですよ。きな粉を入れるときは、温めた少量の豆乳ですりごまと一緒にいれて練っておいてから豆乳を足すとうまく溶けます。
 
 

療養食としてもおススメ!豆乳粥

カゼひいてる人も多いので、【豆乳粥】のレシピも載せておきます。離乳食にも良いですよ。離乳食の場合はごまは入れないでくださいね。
【材料】 豆乳250cc、ごはん軽く一膳、みそ大匙1弱(お好みで量は加減してください)
<作り方>
① 鍋に豆乳をとろ火で温めご飯をいれて、5分ほど煮ます。
② ①に味噌をたしてさらに5分ほど煮ます。
③ すりごまを散らして完成です。

 

 
胡麻は、お肌によくて、髪を綺麗にしてくれて、便通にもよく、どんな方にもおススメです。冷えが気になるときは、中医学的には黒ゴマをお勧めします。黒胡麻は、人間の根本的なエネルギーである「精」を養ってくれるので、女性だけでなく、いつまでも若々しくいたい男性にも是非とっていただきたい食品です。
胡麻の効果を体感できる摂取量の目安は1日10~20g程度。スプーン大匙1杯から2杯です。胡麻の殻は堅いので、そのまま食べても消化吸収されず、ほとんどがそのまま排出されてしまいます。なので、食べるときは必ずするか、包丁で細かくきってから食べるようにしましょう。
はちみつとすりゴマを混ぜてパンにつけて食べるとおいしいですよね。ご飯にかけても、味噌汁に入れても、おひたしにかけても、基本的に何にでも胡麻!っていうぐらいでも良いと思います。これから寒くなり、乾燥も厳しくなるので、夜寝る前にハチミツを入れたホット胡麻豆乳を試してみませんか?
 
 
 
六本木店ブログを私、櫻井が書くのは今回が最後です。次回からは日本橋店でブログを続けますので、そちらも読んでくださいね~~

2014/09/22

イガイガ喉に【温かい柿の薬膳デザート】はいかが??

こんにちは。櫻井です。梨とハチミツの潤肺薬膳レシピや、簡単リンゴの薬膳レシピが異常な人気を誇ってしまい、なぜか「次はいったいどんなレシピを考案すれば喜んでもらえるんだろうか??」とわけのわからないプレッシャーを感じておりまして、そのことをTwitterで告白すると、心温かい皆様からいろんなアイディアをいただいたので、今日はその一つ「柿」に乗っかってみたいとおもいます。(とりまめ様、ありがとうございます!)
 

japanese persimmon / 柿 kaki
japanese persimmon / 柿 kaki / [puamelia]

 
 

「柿が赤くなれば、医者が青くなる」

柿の歴史は古く、弥生時代に中国から渡ってきたとされています。しかし、私たちが今食べている「甘い柿」っと言うのは日本独自に品種改良の末生み出したものだそうで、学名にも「Diopyros kaki」と「Kaki」という文字が入っているなんてご存知でしたでしょうか。
この柿ですが、実は昔から「柿が赤くなれば、医者が青くなる」といわれ、便秘を改善したり、二日酔いにもよいほか、ビタミンCも豊富で(大き目の柿なら一日分のビタミンCを補えます)、その他、止血をする際に働くビタミンK、粘膜やお肌を強くするビタミンA(βカロチン)やB1・B2、抗酸化酵素を活性化させるミネラル(特にカリウム)、食物繊維なども豊富なので、天然のマルチビタミン剤ともいえる食べ物なんだそうです。
 

break time / japanese persimmon
break time / japanese persimmon / [puamelia]

体の中から潤し、喉を癒す

中医学から見ると、柿は余分な熱を取る性質と、体内の潤いを増やす性質をもっていますので、イガイガ喉や咳などのトラブル、口の渇き、口内炎、コロコロとした便秘など、乾燥の秋にはピッタリの食材です。また酒の毒をとる力もあるため、二日酔いや飲みすぎにも効果的ですし、「あれ?喉おかしいな?」、なんて時には柿はピッタリです。発熱時にもおすすめですよ。

中医学から見た柿

【性味/帰経】
寒性、甘味、渋味/心、肺、大腸
【働き】
・清熱潤肺:肺を潤し咳を収め、便秘を改善する。咳に交じる血を止める。
・生津止渇:胃に溜まった熱を鎮め、異常な食欲を抑える。口の渇きや口内炎にも。
・解酒熱毒:二日酔いや酒の飲みすぎに。酒毒を取る。
【禁忌】
・カキはカニと合わせるとお腹を壊して下痢をします
・空腹時は食べ過ぎに注意しましょう。
・冷やす性質があるので、胃腸が弱っているかた、小児、高齢者、下痢気味の方、妊娠中は食べ過ぎに注意です。

I heart persimmon
I heart persimmon / watashiwani

温かくて甘~い、焼き柿レシピ

柿はもちろんそのまま食べてもおいしいですが、冷凍すると甘味が増すそうです。

ここでは珍しい食べ方、「焼き柿」をご紹介します。

【材料】
柿・・・食べるだけ
ハチミツ・・・適量
お好みでバニラアイス
 

【レシピ オーブン編】

1. 柿を冷凍します。そうすることで甘味が増すそうです。
2. 200℃にしたオーブンで30分ほど焼きます。皮が割れてきたら食べごろです。
3. 皮は剥いて、適当に4等分にでもして食べてください。
*お好みではちみつやバニラアイス、または両方をかけてもおいしいです。
 

【レシピ トースター編】 

1. 指で押してちょっとへこむぐらいの半熟柿のへたから1センチ~2センチぐらいを切り取ります。(梨のレシピみたいな感じ)

2. 皮と実の間と実に、軽く切れ込みを入れます。そうすると火が通りやすく、食べやすくなります。

3. 10分ほど焼いて、皮がパリッとして、焼き色がうっすらついたら完成です。*皮は食べません。

4. お好みでハチミツやバニラアイス、水切りヨーグルト等をかけてお召し上がりください。

【もっと 簡単な 焼き柿バリエーション】

*皮をむいて薄切りにしてしまえば簡単に焼けます。

*皮をむいてスライスした柿を、バターを載せたパンに載せて焼いてももおいしいです。

*皮をむいてスライスした柿を深めの皿に入れて、白ワインをさっとかけてラップをしてレンジで1~2分!とろとろデザートになります。

*皮をむいて角切りにして、ハチミツ(砂糖でも可)、レモン汁をふってラップをしてレンジで3分。その後10分蒸らして、シナモンを振ればコンポートの出来上がり。

Premium
Premium / kimubert

 
秋に旬を迎える梨やリンゴ、柿などはどれも潤いを生んで、喉や呼吸器、肌や粘膜を護ってくれる食べ物達です。季節はさらに乾燥する冬に向かうので、旬を迎えたくさん食べられるこの季節にたっぷり潤いを蓄えておきましょう。
柿は寒性のため、冷やす性質があります。これから寒くなってくるので、そのまま食べるときも、冷やし過ぎに注意しできれば常温で食べるようにしましょう。冷え症の方には、上記の焼き柿がおすすめです。焼くことで寒性が柔らかくなり、胃腸への負担がかるくなります。ただ、寒性であることは変わらないので、食べ過ぎには十分注意してくださいね。温かくした柿は、お子様の発熱時の水分補給と熱、咳対策にもおすすめです。冷たいものを食べるより断然いいです。ぜひお試しください^^
 

2014/09/20

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売