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中医学 の記事一覧

中医学で考える「血(けつ)」のお話

こんにちは。小食養生を続けております櫻井です。でも昨日は私、誕生日でございまして、昼は寿司、夜は肉とかなり食養生も真っ青なぐらいたべすぎてしまいました。朝の小食はつづけているのですが。。ということで相変わらず胃が重いです。今日からまた、いつものはちみつレモンティーに、ミニトマトをプラスした朝食から一日を初めて行きたいと思います。
 

さてさて、そんな今日は、2月26日。今日は【血液銀行開業記念日】なんだそうです。

※【血液銀行開業記念日】
1951(昭和26)年、日本初の血液銀行・日本ブラッドバンク(後のミドリ十字。
吉富製薬と合併する等して現在は三菱ウェルファーマ)が大阪に設立された。
血液銀行は、献血等により提供者から採取した血液を保存管理して輸血に必要な血液を確保し、
必要に応じて供給する機関で、GHQの指示により設置された。翌1952(昭和27)年に、
日本赤十字社も血液銀行を設立した。(出典: みーちゃんの今日は何の日

輸血に必要な血液を保存管理するj血液銀行ですが、もともとはGHQの指示で設置されたんですね。知りませんでした。血液は動物の主要な体液で、全身の細胞に栄養や酸素を運び、二酸化炭素や老廃物を運び出すための媒体です。中医学でも「血」はほぼ同じ意味合いで語られているんですが、中医学の独特な「血(けつ)」のお話を今日はしたいと思います。

「血」とは

中医学で「血(けつ)」とは、陰に属し、静を主る物質で、「血管中を流れる赤色の液体で、人体を構成し、生命活動を維持するうえで基本的な物質」と言われています。血の主な働きは、「臓腑・組織・器官に栄養を与え生命活動を維持する」ことにあります。(出典:イスクラ中医学入門)

血の生成

 血は脾胃(胃腸)で、飲食から作られた「水穀の清微(すいこくのせいび)」の中の「精気(せいき:水穀精微の気)」もしくは、水穀精微から生まれた「営気(えいき)」と、「津液(しんえき:体内のすべての正常な水分)」が混ざり合い、血管に入ることで、赤く変化し造られます。このことから脾胃は「血の生化之源」とされており、脾胃が弱ってしまうと、血がうまく生成できなくなるので、脾胃の虚弱は血が不足する「血虚(けっきょ)」につながります。そのほか、「腎」に蓄えられている「精気」からも、一定条件のもと、血は造られます。

血の作用

 血は、臓腑・組織・器官を「濡養(なんよう)」・「滋潤(じじゅん)」します。濡養とは、液体によって栄養を授けるという意味で、滋潤とは液体により潤いを与えるという意味です。血によって濡養・滋潤された人体は、本来の生理機能を発揮することが出来ます。『素問・五蔵生成』には、“これにより、肝が血を受ければ視ることができ、足が血を受ければ歩くことができ、手のひらが血を受ければ握ることができ、指が血を受ければ摂することができる”と書かれています。これは、十分な血があれば、目は見えるようになり、足取りもしっかりし、手もしっかりものを掴むことができるという意味です。逆に血が不足してしまうと、手足がしびれたり、つったり、冷えたりするようになります。そのほか、爪がもろくてわれやすくなったり、手足や髪の乾燥感を感じたりするようになります。

 もう一つ血には、「精神意識活動の基礎」を支えている作用があります。血が十分に充足していることで、精神活動は安定し、柔軟性も有することが出来ます。何らかの影響により血が不足したり、血の運行が妨げられると、精神疲労、健忘、不安、不眠、多夢、煩躁、譫妄などの様々な症状が現れることになります。

血の運行

 血の循環は西洋医学では主に心臓の拍動によって行われていますが、中医学では様々な臓腑のエネルギーが複雑に絡み合ってい動かされていると考えています。まず血は陰に属しており、静を主るので、血そのものは動力を持っていません。血は心気による推動作用により押し流されます。押し流された血が血管から漏れ出なくしているのは脾気による統血作用です。脾気は出血を抑制しています。そして、必要な部分に必要な量の血を送るためにも、血を貯蔵しているのが肝です。加えて肝は、血の運行がスムーズにいくようにもしています。

 まとめると、脾胃で造られた血は肝に貯蔵され、心により押し出されています。この時スムーズに運行できるように肝が調節し、脾が出血しないようにコントロールしています。

血に関連する症状

 血が不足したり、流れが滞ったり、熱性の興奮が加わると、病的な症状が現れます。

 「血虚(けっきょ)」とは、血が不足した状態です。栄養や潤いが体の各部に届かないので、乾燥や栄養不足をもとにした症状がみられます。物忘れ、不眠、視力減退、目や肌・髪・爪の乾燥、手足のしびれ、皮膚のかさつきや痒み、めまいや立ちくらみ、月経前後の頭痛、冷え、閉経、貧血、便秘などが症状として現れるようになります。

血虚には、血を増やす力のある、レバー・豚肉・鳥骨鶏もしくは地鶏の肉や卵牡蠣・なまこ・太刀魚・うずらの卵・黒米・ほうれん草にんじん・トマト・小松菜金針菜・ピーマン・黒ごま・白ごま・黒豆小豆・黒きくらげ・プルーン・竜眼肉・なつめ・くこの実・レーズン・ざくろ・・ぶどう・ブルーベリー・いちご・桑の実・ほうじ茶・紅茶・くこ茶等がおすすめです。

 「血瘀(けつお)」とは、全身、または一部の血の流れが滞った状態です。血は、健康な状態では、体内を駆け巡り、臓腑や組織、器官に栄養と潤いを与える物質ですが、時と場合によっては、健康を妨げたり、ひどい場合は命を奪うこともあります。このような状態になった血を「瘀血(おけつ)」と言います。瘀血は粘度が増し、固まりやすくなった血液、または内出血や血栓、腫瘤なども含んでいます。血瘀が状態で、瘀血が流れが悪くなった血そのものです。血瘀によって引き起こされる病気や不調は、肩こりや冷えのぼせなど軽度なものから、頭痛、生理痛、痔、静脈瘤、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など重度なものまで、様々です。

血瘀には、血の巡りを良くする、いわし・さんま・さば・あじ・かにどじょう・玄米・玉ねぎにんにく・にんにくの芽・らっきょう・にらねぎ・しょうが・みょうが・なす・くわい・そば・黒豆・黒きくらげ・山椒・花椒・シナモン・紅花・サフラン・バラ・うこんさんざし・桃・さくらんぼ・黒酢・ほうじ茶・ウーロン茶等がおすすめです。

 「血熱(けつねつ)」とは、血に炎症や発熱など興奮性の生理作用が影響して起こるもので、充血や出血を起こす原因となります。アトピーやニキビ、乾癬など肌のトラブルにも血熱は大きく関与しています。

血熱には、余分な熱をとる食材の、にがうり・トマト・れんこん・白菜・セロリ・きゅうり・水菜・バナナ・すいか・柿などがおすすめです。

*赤字は温める作用のある食材です。

血は血管内を流れる赤色の液体で、生命活動を維持する基礎物質で、臓腑・組織・器官を濡養(なんよう)・滋潤(じじゅん)しています。血は主に脾胃の働きによって得られた水穀の清微の気や営気、そして津液からつくられますが、ある一定の条件下では、腎の精気からも造られます。血は肝に蓄えられ、心により押し動かされ、また肝によりスムーズに流れています。そして流れださないように、出血しないように、脾胃にコントロールされています。

血はとにもかくにも、十分にあることが大切です。そのために胃腸を良い状態に保っておくこと、弱らせないことがとても重要です。胃腸を元気に保つには、1に小食、2に温食です。温かく、消化によいものを、少量食べるのが胃腸を元気に保つコツですよ。過去のブログもご参考くださいね。

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2014/02/26

胃が重い、食欲がない?食べ過ぎかな?【プチ小食養生】始めました

こんにちは。店長の櫻井です。
春は色々トラブルが発生しやすい時期です。これは、春になると自然界では陽気が高まり、植物や動物も活動的になるように、人の体も活動的になり、体内の陽気も高揚するためと中医学では考えるのですが、この陽気の高揚のため、食欲が抑えられなくなり食べ過ぎたり、逆に食欲をなくしたりするよになることがあります。

かく言う私も、この春の陽気の変動のせいか、食欲をうまくコントロールできず、お腹いっぱいなのに食べ過ぎてしまい、どうも常に胃が重い、そんな症状に悩まされていました。ということで、今日からまた簡単食養生を始めてみることにしました。


菜の花1 Rape blossoms / “KIUKO”

 
私が抱えているトラブルは、胃腸機能の低下と膨満感。これは食べ過ぎが主な原因なので、まずは食べる量を減らします。
食養生の基本は、朝食には、温かく消化に良いものを。 昼食は、品数多目を心がけ、しっかり栄養をとる。 夕食は、時間は早め、ボリューム控えめで脾胃が休める時間をつくるようにする、なので、朝は紅茶にはちみつとレモンを入れたものをとるようにしました。本当は味噌汁や、なんでもよいので野菜が入ったスープ、もしくはおかゆなどが良いのですが、食べ過ぎによる食欲低下時は、食べないという選択肢も大切です。食べないことで胃腸に休憩する時間を与えます。朝食にコーヒーやパン、ヨーグルトやサラダという方もいらっしゃいますが、中医学的には、ヨーグルトなど冷たくてドロドロとしているものは胃腸機能を低下させる原因となるで、胃腸トラブルを感じるときは避けるべきです。サラダも冷たいので同じく胃腸機能低下時は向いていません。パンも、小麦の他に生成された砂糖、バターなどを多く含み、これも胃腸機能低下につながるので、避けたほうが良いです。コーヒーは、1日1杯程度であればそれほど悪いものではないですが、コーヒー1杯に含まれるカフェインが紅茶1杯よりも多いので、胃腸にはちょっと負担になることも考えられます。陽気が強まりイライラしがちの春なので、出来ればカフェインは少な目の方がおすすめです。


Rape blossoms : 菜の花 / naitokz

お昼ご飯ですが、こういう時は本来ならお昼も抜いたほうが良いものです。ですがまだ、食べ過ぎのクセが残っており、どうしても「食べたい!」という気持ちが出てきてしまったので、今日はおにぎり二つとコンビニでおでんを購入し食べました。本来ならおかゆなどが良いのですが、どこでもおかゆが手に入る中国とは違って、おかゆ屋さんもそこかしこにあるわけではないので、コンビニおにぎりでお茶を濁します。それでもやっぱりちょっと食べ過ぎ感がありますね。明日はもう少し減らすことにします。おにぎりとおでんでは、野菜の不足が気になるところですが、これは野菜ジュースで補います。もちろんちゃんと野菜を食べるに越したことはないですが、実家にいるわけでもないので、野菜を買ってきて調理するわけにもいかず、少食養生中なので、野菜炒めというのも、うっかりご飯を食べすぎそうで逆効果です。こんなときは野菜ジュースで足りない栄養を補います。野菜ジュースは冷蔵庫で冷やしたものでなく、常温のものを飲むようにしてくださいね。
このまま何も食べなければ夕飯時には、適度に空腹感を感じられると思いますが、胃腸のダメージ具合によってはどうでしょうか。もしかしたらまだいまいち感じられないかもしれません。そんな時はやっぱり食べる量を減らすのが良いでしょう。


DSC_1024 / gtknj

食欲がない、胃腸が重いなどの場合は、まずはとにかく食の量を減らしてみてください。1食の量を減らすのがなかなか難しい場合は、1食抜くことです。どうしても空腹を感じるのであれば、野菜がたくさん入った味噌汁やトン汁、野菜スープなどをゆっくり飲むこと、おにぎりをゆっくり食べることをお勧めします。本とは化学調味料も避けたほうがよいので、インスタントものは避けるべきですが、そんなにこだわっていてもストレスが増すだけで、ただでさえ自律神経が過敏になる春には不都合が多いので、そこは目をつぶってインスタントのトン汁や味噌汁、野菜スープ、コンビニおにぎりで試してみてください。インスタントスープは粉をお湯で解くだけの様なものは避けて、みそとフリーズドライされた具、もしくはレトルトの具が入ったものの方がいいでしょう。
コンビニの弁当などは、確かにいろいろ気になることもありますが、これだけ充実してどこでも手に入るものなので、使わない手はないと思います。その際は選ぶことが大切です。毎日からあげ弁当を食べていたり、毎日パスタにサラダでは、養生はできません。コンビニをうまく活用する場合のポイントは、和食で、温かく、できるだけ品数の多いもの、野菜が多いものを選ぶようにすれば良いでしょう。野菜ジュースも完ぺきではないですが、助けにはなってくれるでしょう。ペットボトル入りの炭酸飲料や缶コーヒーを飲むより断然マシですし、1日5~6杯コーヒーを飲むより明らかに健康的です。


残雪の北アルプスと新緑の棚田と菜の花(1200×800) / Go Uryu

「食養生」と言われるとなんだか難しいように聞こえますよね。確かに厳密にやっていくには、食物の五性、帰経、五味などちゃんとした知識が必要です。でも、とりあえず始めてみたいという方はまず良い食事の基本を覚えることと、食の量を減らすことを実践してみてはいかがでしょうか。
良い食事の基本は「穀類4割、野菜4割、肉類2割」で、旬の野菜を火を通してたっぷり食べることそして腹八分目です。これが毎食守られていれば、脾胃の機能低下はそう簡単には起こりません。もしも現時点で食欲の低下を感じていたり、胃が重かったり、メタボな場合は、1日3食は食べずに、1,2食抜くようにしてみてください。成長段階のお子さんや活動量の多い20代前半、妊婦、病後、年配の方々は、3食しっかりバランスを考えて食べたほうが良いでしょう。それ以外の方は、1日1~2食で本来は十分なはずです。


Rapeseed / gertrudster

冒頭でもお話したように、春は肝にトラブルを起こしやすい季節です。肝の機能を助ける食材はには、セロリ・パセリ・ねぎ・たまねぎ・しそ・にんにく・しょうがなどの香味野菜や、ローズ、ラベンダー、ミント、カモミールなど香りのよいハーブティー、かんきつ類などもおすすめです。いずれも香りを楽しみにながら摂ることがポイントですよ。お試しください。
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2014/02/24

やる気も時としてはストレスに?!新しい環境が気の巡りを低下させる。

心配されていた本日や明日の雪も、なんとか回避された様子。都内では大方溶けた雪も、地方によってはまだまだ様々な障害となって残っておりますが、皆様のところはいかがでしょうか。この大雪により、多くの車や電車が立ち往生してしまい、長い人では3日も車内に閉じ込めらたというニュースも目にします。この様な状況では、とてつもなく大きなストレスが体や心にかかることは、想像に難くありません。
 

画像は朝日新聞デジタルより

 

″良いこと″もストレスに

車や電車に何日も閉じ込められるようなことはめったに起こる事ではありませんが、「ストレス」は常に私たちの生活のそばにあります。特にこれからの時期は、入社や転職や部署替え、入学やそれにまつわる引っ越しなど、様々な環境の変化が訪れる時期であることに加え、寒い冬から温かな春へとの季節の変化と、変化の多い時期です。こういった多くの変化へ対応をもとめられ、ストレスを感じていらっしゃる方も少なくないと思います。
転職や入社、志望校への入学など、待ち望んでいた結果なのに、なぜかつらい。それはもしかしたら、新しい人間関係、職場環境、学校や住宅環境などなど、それらの新しいことに適応するために、今までの習慣を変えなくてはいけない事へのストレスかも知れません。新しい環境では、今までのやり方と全く同じというわけにはいかず、新しい環境に沿った方法に変えなくてはいけません。それが人間関係であり、仕事の進め方であり、人とのつながり方であり、通勤や通学の方法であり、新しい生活環境であり。新しいことには、新しいやり方を要求され、順応しなくてはいけません。
その「変化への順応」こそがストレスとなりうるのです。
 

 

心地よい緊張感も続けば「ストレス」となる

やるきまんまんで「さぁやるぞ!」と意気込んでいるとき、私たちの体は、二つある自律神経の内の一つ、「交感神経」が優位な状態になります。交感神経とは、体を興奮状態にし、活発に動かすための神経で、車でいうアクセルのような自律神経です。私たちがやる気になった時、このアクセルが徐々に踏みこまれていきます。それは、身体に適度な緊張感を与えて、仕事や作業や勉強を、効率的に進めるための大事な原動力となりえます。
交感神経が優位な状態になると、とっさの事にも身体はすぐに反応できるように、筋肉を緊張させ、心拍数が上がります。呼吸の回数が増え、血圧が上がり、体温が上昇します。上がった体温を下げるのに、汗をかかせてクールダウンさせるのも、交感神経の仕事です。
もし、交感神経のスイッチがずっと入りっぱなしで、ずっとアクセルを踏みっぱなしの状態でいると、身体は常に緊張状態、加速状態となり、疲弊してしまうので、緊張が去ると今度はリラックスの自律神経、「副交感神経」のスイッチが入ります。副交感神経は食欲や消化吸収、睡眠などをコントロールする自律神経で、車でいうとブレーキの様な役割を担っています。交感神経に変わり、副交感神経が優位になると、筋肉が緩み、血流もよくなるので、老廃物や疲労物質の回収と排泄も促進され、疲弊した体を回復させます。
この交感神経と副交感神経の二つの自律神経をうまく使いわけながら緊張とリラックスを繰り返し、日々の生活を営んでいます。しかし、このバランスが崩れてしまうと、様々な症状にさいなまれます。
 

ストレス状態とは

私たちの体は交感神経のスィッチが入りやすいようになっていますので、何か気になる事があると、ドキドキしたり、不眠になったり、イライラしたりします。私たちの生活のなかに「ストレスの原因」は多く存在しているので、体は常に緊張しやすい状態にあると言えます。
やらないと、がんばらないと、と思っている状態もまた、ストレスを感じている状態と同じく、交感神経が優位な状態です。アクセルを踏みっぱなしになっている状態です。車でいうと高速道路を、エンジンフル回転で走っている状態です。そんなときにいきなり「ブレーキを踏め!」と言われてもそう簡単にはいきません。ブレーキを踏んでスピードを抑えるためには、まずアクセルを緩める必要がありますが、緊張状態、ストレス状態だとこれがなかなか難しいのです。
アクセル踏みっぱなし状態で、エンジンはずっとフル回転。そのような状態が続くと、あらゆるパーツに負担がかかり、そのうち壊れてしまします。それは、人間でも同じです。呼吸は荒くなり、筋肉は常に緊張して堅く、血流は悪く血圧は高く、老廃物や疲労物質の回収もできていません。動悸、息切れ、肩こりや頭痛、めまいや耳鳴りなどといった様々な症状に悩まさられるだけでなく、心にも大きな負担がかかり、不眠や不安、イライラや焦りなどを感じられるようになるかもしれません。休もうとおもってもリラックスできず、イライラしてしまい、不安が強くなるかもしれません。逆に疲弊しきってしまって無気力になるかもしれません。
こういった症状は、大きなストレスを感じた時だけでなく、新しい環境に適応しようとするような、ストレスが持続する場合も、同じく交感神経が優位な状態を作り出し、自律神経の不調和を起こします。
 

中医学的ストレス状態

中医学ではこのような状態を「気滞(きたい)」と言います。気の巡りが滞るという意味です。気は正常な状態だと、体内を巡り、臓腑や器官などを正常に動かし、気持ちや情緒をコントロールしています。しかし、ストレスの影響で気の巡りが邪魔されてしまうと、臓腑や器官の動きは低下し、気持ちや情緒は不安定になり、イライラ、怒りっぽい、憂鬱、不安、落ち込みやすいなどの症状が出やすく、胃やお腹、わき腹の張り、ガスやげっぷが多い、高血圧、生理不順や月経前の胸の張りなどがみられることもあります。女性では排卵にトラブルがみられる場合もあります
気にはその他、身体をウィルスなどの外敵から守ったり、身体を温めたり、汗や血などが漏れ出さないようにしたり、消化吸収・新陳代謝を促進させたり、臓腑や器官を元気にする作用があるので、気が巡らなくなるとこれらの作用も低下し、汗をかきやすくなり、下血しやすくなり、消化吸収・新陳代謝がうまくいかず、胃腸トラブルを抱え食欲が低下したり、体は冷えやすくなり、元気もなくなります。
 

あなたの気滞度は?

気滞にならないために、まずは自分の体の状態をちゃんと把握しておくことです。ストレスを感じないという人も、実は認識できていないだけかもしれません。ある日突然、動悸やめまい、不安やイライラにさいなまれるかもしれません。そうならないためにも、あらかじめ、自分の体がどんな状態にあるか、確認してみましょう。
 

気滞度チェック!

不安や憂鬱、またはイライラ、怒りっぽくなる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6点
片頭痛がよくおこる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
喉にものが詰まったような不快感がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
お腹が張り、げっぷやガスが多い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5点
下痢と便秘を交互に繰り返す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
生理の周期が不順、または生理の前に乳房や腹部が張る・・・・・・・4点
眠れない、夢が多い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
舌は両端が赤い、苔がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
5~9点:気滞の素因はありますが、注意していれば大丈夫。食生活や漢方を生活にとりいれてみてください。
10~19点:ほうっておくと、気滞が進みます。積極的な食事や生活の改善、漢方の服薬もご検討ください。
20~29点:ずばり気滞体質です。食事や生活を見直すとともに、漢方の専門家へのご相談をお勧めします。
30点以上体の不調が出てきてるはず。食事や生活を見直すとともに、西洋医学と中医学の診断と治療を。
 
舌の状態は
両側が赤く、真ん中は白い苔、または黄色の苔がみられることが多いです。
 

 

気滞対策

気滞もほかのすべての病気と同じで、予防が大切です。普段から自分なりのストレス解消法を身に着けておくことが何よりも大切です。ストレス発散と言っても、難しいことや新しいことをする必要はありません。お風呂に入るのも、ストレッチするのも良いです。友達と話すのも、少しならお酒を飲むのも良いでしょう。映画を見ても、音楽を聞いても、なんでもよいです。楽しいと思える時間を過ごせ、一時でもそのことを忘れられる状況をこまめに持つことが大切です。なんでもよいので楽しいと思えることをしてみましょう。そしてそれを定期的に、意識的にやるようにしてみてください。
中医学的には、気を巡らせる作用のある、アロマや香りのよい食材がおすすめです。かんきつ類や香草、ミントやバラ、カモミールやラベンダーなどのハーブティーやアロマなども良いでしょう。
気滞症状がみられる方には、避けてほしいものもあります。味の濃いもの、イライラや頭痛がみられる方は辛いものを避け、ガスやげっぷが多い方は、イモ類、豆類は避けましょう。
漢方薬にはも気滞症状を改善するものはたくさんあります。どういった症状が出ているかによって使われる薬が変わってきますので、症状を感じている方は専門家にご相談ください。
 

 

極度な気滞状態には、瞑想がおすすめ

瞑想には、収拾がつかなくなっている心の中を、整理整頓するようにスッキリさせてくれる効果があります。不安やイライラなどは、突発的に表れる考えや、自分でも気が付いていない不満などの感情が一つ誘因です。それらを一つ一つ自分がどう思っているのか、どう感じているのかを認識して、整理しておくことで、いきなり降ってわいたような感情に振り回されることが無くなるはずです。瞑想にはもう一つ、心と身体のアンバランスを鎮めてくれる効果があります。頭は休みたいのに、身体は活動しようとしている、その不調和を改善してくれます。
ストレス解消のための瞑想法はリンクをご参考ください。
 

 
春は多くの人にとって新しいことが始まる季節です。新しい生活、新しい環境に胸躍らせている方も沢山いらっしゃると思います。しかし、どんなに楽しみなことでも、「変化」は私たちの心と身体にとっては悪影響を及ぼす「ストレス」となり得ます。そのことを忘れずに、普段からリラックス法、ストレス解消法を身に着けておいてください。春が過ぎ、熱い夏が来るころには、新しい環境にも慣れて、新しい生活パターンも出来上がっている事でしょう。それまでに自律神経のアンバランスを引きずらないためにも、早め早めの対策を心がけるようにしてください。
悩みを人に話すのは、ちょっと勇気が必要かもしれません。もしくは恥ずかしく感じてしまうかもしれません。しかしその一時の恥のために、悩み続けるのは、けっして良い結果を生みません。悩みは恥ずかしいものではありません。だれもが何らかの悩みを抱えています。悩みに大きい小さいもありません。その人にとってはそれが一番辛い悩みです。特に男性は悩みを人に相談しづらい傾向にあるようにおもいますが、とにかく悩みは誰かに相談する。それを心がけてみてください。もし何かに悩み、体の不調を感じていて辛いなら、すぐに誰かに相談してください。身近な人がいなければ、都道府県や都市が開設している無料のココロの相談窓口というのもあります。臨床心理士やカウンセラーなどでも良いでしょう。心療内科や漢方相談薬局を訪れてもよいでしょう。自分に合った場所を見つけ、とにかく、早め早めに対策してくださいね。

2014/02/19

甘い・辛い・苦い・酸っぱい・塩っぱい! 食物が持つ『五味』のお話。

大雪のち雨で、歩道が大きな水たまりになっていて、出勤するだけで靴下びちょびちょです。こんにちは、食養生、肌養生、子宝相談どんとこい!漢方のイスクラ薬局六本木店 櫻井です。ほんとに都内は酷い有様です。目の前の道路も水深10cmオーバーでございます。外出時は長靴必須です。お店は予想通り暇でございます。予約もキャンセルが相次いでおります。店舗経営はこんな暇な時こそ何をやるかにかかっていると言われますが、どうも相談しないとスィッチが入りません。それでもがんばって事務作業やPOPづくり、DM作成を頑張ります。

 

 
今日は、春一番の日だそうです。
気象庁の定義によると春一番とは、「立春から春分までの間で、日本海で低気圧が発達し、初めて南よりの強風が吹き、気温が上昇する現象」だそうです。まさに日本海の低気圧の発達で、台風並みの大雪、大雨に見舞われた春一番の日となりました。この春一番、もともとは壱岐や瀬戸内海の漁師言葉だったようですね。春一番が吹くともう春もそこまで来ています。と言っても大雪、さらに今週水曜日頃も雪の予報となっており、どうもまだまだ春は近くはないようです。しかし、春は確実にやってくるので、季節の変化による体調不良には注意しなくてはいけません。
 
このブログでも再三にわたって注意を促しておりますが、春は風の季節で、自律神経や情緒トラブルを起こしやすい季節です。ご相談も、イライラや、不安、抑うつなどのご相談が増える季節でもあります。「春になると変なひとが・・・」というのは昔から良く耳にしますが、これもまた春の風のせいでしょうか。春は春一番のような、外の風も吹きますが、体内でも風が起こります。これを内風と言います。これが自律神経や情緒トラブルの原因となります。「内風」が吹く理由は、こちらのブログをご参照ください→【春は風に注意】。風への対処法、養生法などなどいろいろ載せてありますので、是非ご覧になってください。
 
さらにその風は花粉も運んできて、体内に入り込もうとします。この結果が花粉症です。となると、外からくる風からも身を守らなくてはいけません。そのためには体表を護っているエネルギー、「衛気(えき)」を強化するのが大切です。中医学には、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)という処方があります。「玉」とは、宝石のことで、高級なとか素晴らしいという意味、そして屏風は屏風。風を防ぐ衝立。玉でできた屏風で身体を護るという素敵な処方です。イスクラでは「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」という名前で商品化しております。味も甘くて飲みやすい処方です。

 

 
 

 味から見る中医学

漢方薬で、解毒や体から熱や湿などいらないものを排泄させる処方というのは、一般的に苦くて飲みづらく、身体を元気にする処方は甘くて飲みやすい傾向にあります。中医学で味は『五味』と言う、甘味、苦味、酸味、鹹味(塩辛い)、辛味の五つの味があり、それぞれに薬効があると考えています。
酸味には、正常な体液を体内にとどめる作用。出過ぎるものを止める作用。肝に導き、自律神経の働きを整え、ストレスを解消する作用。
甘味には、胃腸の働きを助け、力をつける作用。痛みや緊張を緩和させる作用。
辛味には、肺や呼吸器を強め、発汗を促進する作用、気や血を巡らせ、体の中にある寒けや熱、湿気を発散させる作用。
鹹味(塩からい味)には、硬いものを柔らかくする作用や通便作用があり、腎の働きをよくします。
苦味には、心や循環器を強化し、身体に溜まった余分な熱を冷まし、排泄作用や体内の余分な水分や老廃物を取り除く作用、神経を鎮静させる作用。
 

 

五味の根拠

この五味、様々な食物に対してその「味」が決められているのですが(豚は鹹味、山芋は甘味など)、その根拠というのには、3つあると言われています。
一つ目はその食物の自然属性、いわゆる食べた時に感じる味により定められるということ。例えば、棗は甘く、スモモは酸っぱい、ネギは辛いなどがそうです。
二つ目は、五行学説によって定められるもの、北京中医薬大学日本校の韓先生によると、それは例えば、「豚の色は黒く、五行の中では水に対応し、水が鹹味に対応し、ゆえに豚は鹹味に帰属する」というもの。牛なら、うちは黄色く(ホルスタインでなく、昔から中国にいる牛)、五行の中では土に対応し、土は甘味に対応するので、牛肉は甘味に帰属するというものです。
三つ目は、長期間の生活実践の中で、その食物の働きを経験することで定められたもの。食べると元気になるから甘味だとか、便通がよくなるから苦味だとかそういうことです。そして食を薬として考える食養生では、この五味がすべての基本となります。

 
 

五味は五臓を養います

五味は五臓に帰属しています。五臓とは肝、心、脾、肺、腎の五つの臓器のこと。どの味がどの臓器に入るというのは、飲食物の本性、味の特徴がそれぞれに対応する場所があるということです。『素問 宣明五気』には、酸味は肝に、辛味が肺に、苦味は心に、鹹味は腎に、甘味は脾にはいり、これを五入という と書かれています。中医学の 酸味は肝を補充し、苦味が心を補充、甘味が脾を補充し、辛味が肺を補充するというこれら味の五臓への帰属の理論は、食養生理論の要といえます。
 

五味は過ぎると五臓を傷つけます(損じる)

酸味のものを多食すると、肝気が大いに盛んになり、脾気は衰竭する。鹹味のものを多食すると、大骨は損なわれ、肌肉は委縮し、心気は抑鬱します。甘味のものを多食すると、心気は煩悶し、安定せず、顔は黒ずみ、腎気は平衡が取れなくなります。苦味のものを多食すると、脾気は潤沢ではなくなり、消化は悪く、胃部は膨張します。辛味のものを多食すると、筋脈は緩み、精神も同時に損なわれると、『素問』には書かれています。
 
春は肝の陽気が強まる季節です。肝を働きを強めようと、酸っぱいものを沢山食べると、肝の気が強くなりすぎ、脾(消化器系)を傷つけ、食欲を減退させます。そうなっては、これから来る夏場にも食欲低下などをおこし、夏バテになってしまいます。胃腸をまもるためにも、春は酸っぱいものを減らして甘いものを少し増やしましょう。春に肝の陽気を暴れさせないためには、冬場に陰を養っておく必要があります。『秋冬養陰』が大切です。言い換えてみれば、夏バテの養生は、冬に陰をしっかり補っておくことから始まっているのです。陰とは『潤い』のことです。陰を補う食材は、豚肉、カモ肉、鶏肉、すっぽん、ハマグリ、アワビ、豆乳、豆腐、レンコン、百合根、白きくらげ、レモン、緑茶など。まだまだ寒いので温めて食べてくださいね。

 

 
食べ物は、私たちの体を作り、心を元気にしてくれます。食物の五味に気を付け、穀物、肉類、果物、野菜をまんべんなく食べることで、健康を維持でき、長寿を全うできると、古代中国医学の知恵は教えてくれています。大雨、大雪、春の風、乾燥どんな時も、強い体と心を持っていれば、対応できます。偏食・過食をせず、五味に気をつけ、丈夫な体を作ることで、健康な毎日を過ごしましょう。
 
 
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2014/02/15

健康トラブルに要注意のチョコは、恋愛成就の鍵だった!?

こんにちは。櫻井です。今日は念願かなって雪!となりましたが、今度は無事に帰れるだろうか?という不安に駆られています。人生に悩みは尽きません。
 
今日はバレンタインデーですね。学生のころはチョコを何個もらえるか、はたししてもらえるのか、戦々恐々だった日だったのを思い出します。義理チョコなんて文化まで生み出してしまって、なんとまぁ、企業の販売促進力というはすごいものです。

元々は、恋人たちがメッセージを送り合う行事だったのですが、日本ではいつのまにやら「女性が意中の男性に告白する日」となっていますね。勿論、メッセージとチョコレートをくっつけたのは製菓会社の販促の結果です。とまぁ、そんなことをいうやつは無粋と言われてしまいます。こういうのは、わかっていても乗っかるほうが粋ってもんです。


Chocolate / peter pearson

 
社会人になったら、女性スタッフの皆様からおいしいチョコをいただける素敵なイベントになったので全然かまわないんですが。ちなみに私はのような口が貧相な輩は、高級チョコよりも、ビックリマンチョコがお似合いです。というかビックリマンチョコが大好きです。当時シールだけとって、チョコを捨てるちびっこがいるなんてニュースにもなっていましたが、私には考えられないことでした。でも、そんな私がはじめてロイズの生チョコとであった時のあの感動ったらなかったですね。世の中にこんなおいしいものが存在したのか!なんて思ったものです。やっぱり高級なものもおいしいです。(いや、ロイズはそんなに高級ではないのか・・)
とまぁ、私の話はさておき、せっかくなので、今日はチョコレートで中医学、そして心理学もしてみましょう。
 


Chocolate / Moyan_Brenn

 


Chocolate / oskay

中医学的チョコレート

中医学では、体内に余分な「熱」が存在すると、ニキビや吹き出物が出たり、肌が荒れたりすると考えています。この熱と同時に悪さをするのが、「湿」です。たとえば砂糖はほおっておくと湿気をすってドロドロになりますよね。あのように体内でもどろどろとした水分に変わってしまうのです。詳しく書くと、多すぎる糖分は胃腸機能を低下させ消化吸収能力を低下させ、ドロドロとした物体を生み出してしまうんです。それが「湿」です。この湿に脂肪分などによる「熱」が加わると、「湿熱」という、もっとやっかいなものに変化します。それらは、「痰」という病理産物へとさらに変化します。「痰」とは、喉につまる痰や、鼻水などのドロドロしたものも、もちろんそうですが、コレステロールや中性脂肪など血中のドロドロ成分も含まれます。
 
これらの「湿」や「熱」、そして「痰」が血の流れを悪くし、消化管にへばりついて、消化吸収能力を低下させ、肌トラブルから、肩こり、頭痛、生理痛から、高血圧、そしてむくみや下痢などありとあらゆる悪影響を作り出します。チョコレートは、胃腸が弱い人、むくみやすい人、肌トラブルを抱えている人、血流が悪い人にとって要注意な食べ物なんです。
 
さらに板チョコ1枚のカロリーは約400kcal、ごはん約1杯半ぶんぐらいのカロリーです。食べ過ぎはもちろん肥満の原因になりますね。砂糖がたくさん含まれているので、沢山食べると急激に血糖値を上げるので、血糖値を下げるために多量のインスリンを必要とします。これが続くと、体内のインスリン製造工場は疲弊してしまい、メタボや糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを増大させる結果となります。
 


Ethel’s Chocolate / lindseywb

チョコレートの良いところ

しかし!チョコレートにだっていいことはあります。原料に使われるカカオ豆ですが、これ自体には熱がありません。熱がないどころか、虫歯を防いだり(!)、ガンの予防になったり、ストレス抵抗力を上げたり、アレルギー症状を改善したり、集中力を記憶力を上げるといわれるカカオポリフェノールを含んでいます。チョコレート自体は、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛なども含んだ意外と栄養価の高い食べ物だったりします。問題は、砂糖と脂肪と、そして一番コントロールの難しい「量」です。チョコを食べると、脳内で快楽物質が出されるので、その快楽欲しさについつい食べ過ぎてしまいます。さらにカフェインも微量ながら含まれているので、一瞬疲れが飛ぶような感覚になります。これもチョコの依存性を上げることへつながります。
 


Chocolate Marshmallows / L.Cheryl

チョコレートで心理学:食べさせてから告白!

チョコを食べると、脳内では快楽を司る物質の一つ「エンドルフィン」が放出されます。さらにチョコレートを食べると、それが口の中で溶け出した瞬間から、恋人と「情熱的に」キスをする2倍以上の心拍数の増加と脳内活動がみられたという研究報告もあります。となれば、チョコを食べることで恋愛は成就しやすくなるのではないでしょうか??
心理学に「吊り橋理論」というものがあります。TVで良く紹介されているのでご存知の方も多いと思いますが、吊り橋理論とは、揺れるつり橋を渡った時のドキドキを、一緒につり橋を渡った相手へのドキドキだと勘違いし、恋愛感情だと思い込んでしまう効果のことです。もしチョコを食べたことで心拍数が上がり、脳内が興奮状態となるなら、チョコを食べてドキドキしている間に告白すると、恋愛感情によるものと思い込んでしまう可能性もあります。さらにエンドルフィンの効果も相まって、告白が成就する可能性を上げることが出来るでしょう。
ポイントは、ドキドキする場所でチョコを渡し、その場で食べてもらい、それから告白することです。

吊り橋がなければ、ジェットコースターでも構いません。後ろから脅かしてもいいでしょう。それがだめなら一緒にダッシュしてください。とにかく相手の心拍数を上げるて、チョコを食べさせてから、告白することです。そうすれば、ただただ告白するより、断然効果が高い結果を期待できるでしょう。


Chocolate Valentine’s Frames / Chocolate Sculptress


2007-1112 (12) Chocolates / jenniferphoon

 
注意点としては、これらの研究は、上記のカカオポリフェノールがたっぷりと含まれたブラックチョコレートによるものです。ミルクチョコやホワイトチョコ、甘さがメインのチョコレートたちではそうもいかず、どちらかというと、デメリットの方が大きくなりがちなので要注意です。後、上記のエンドルフィンの効果は一時的なので、冷めてしまう前に是非告白しましょう!!!
チョコレート、ほんとうにおいしいですよね。でも食べ過ぎるとニキビになったり、肌荒れしたりします、、っといっても科学的な根拠はないようです。しかし!中医学では、チョコはニキビや肌荒れの原因となる湿熱を生み出すと言われいますので、中医学的には根拠はしっかりとあります。チョコレートと言ってしまうと、語弊がありますが、一般的なチョコレートに含まれる脂肪分や砂糖がいけないですね。
もしこのブログを読むあなたが女性で、意中の男性、またはご主人にこれからチョコを渡すことを考えているのであれば、その方の健康も気遣い、シュガーレスか、カカオの含有量の多い本格チョコを渡してあげてくださいね。
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2014/02/14

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