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中医学 の記事一覧

アンパンマンとあずきちゃん。 むくみに良い「小豆」のお話

どうもこんばんは、櫻井です。
今日、10月2日は、アンパンマンの放送が始まった日だそうです。初回放送が1988年なので、今年で25年という長寿番組ですね。当初は半年、全24話で終わるはずだったようですが、予想以上の反響があり、継続が決まったようです。(詳しくはこちらwikipediaをご参照ください)アンパンマンは、作者のやなせたかしさんが自身の戦争体験から、何においても耐え難い「飢え」から救いたいという思いから書き始めたそうです。ご本人の言葉を借りると「困っている人、飢えている人に食べ物を差し出す行為は、立場が変わっても国が違っても「正しいこと」には変わりません。絶対的な正義なのです」ということだそうです。

そんなアンパンマン、なんといってもそのカギは「あんぱん」ですね。これがなければアンパンマンも存在しておりません。
「あんぱん」が生まれたのは、もちろん、この日本。時は明治7年、場所は東京銀座。水戸藩出身の元士族、木村安兵衛が考案した初めての日本人向けのパンです。当時の日本では西洋文化の象徴ともいえる「パン」はまだまだ一般の食べ物としては浸透していませんでした。そこで安兵衛さんは、「日本人にもなじみが深い『あんこ』をパンの中に入れたら売れるんじゃないだろうか?」と考えたわけです。そこで生まれたのが「あんぱん」だったんです。その後、明治8年、ときの天皇、明治天皇が花見のために水戸藩下屋敷に行幸したさい、山岡鉄舟が献上したことにより、「あんぱん」は宮内省御用達となります。そうして、安兵衛さんのパン屋、「木村屋」も全国的に有名になり、あんぱんは大ブレークすることになります。そうです、銀座木村屋のあの「あんぱん」のお話です。あんぱんのブレークにもびっくりですが、明治天皇に献上したのが、勝海舟、高橋泥舟と並び、「幕末の三舟」といわれた「山岡鉄舟」だったことの方が私はびっくりしました。無類の剣豪であり、政治家であり、思想家であった、山岡鉄舟の話は尽きませんが、主役はやはり「あんぱん」です。

Bread with sweet beans / yoshimov


今日のお昼は、木村屋のあんぱんで。 / ysishikawa

と言いつつも、あんぱんの肝は、やっぱり中の餡子。そう、「小豆」です。そうです、今日は小豆のお話をしたかったんです。
小豆の旬は10月~2月。これからがおいしい季節です。秋に収穫し、乾燥させながら保存します。小豆では、十勝の大納言が有名ですが、実は寒さに弱い品種だそうで、収穫高は非常に天候に左右されやすく、投機の世界では「素人は絹と小豆には手を出すな」とまで言われていました。原産地は東アジア。日本で小豆が食用とされていた歴史は古く、なんと縄文遺跡からも発掘されてるほか、「古事記」にも記述があるそうです。
小豆は炭水化物の他、良質の植物性たんぱく質やミネラルが含まれ、薬膳には欠かせない食品です。そのほか、ビタミンA、ビタミンB1、そして抗酸化作用を持つポリフェノールやビタミンC、コレステロールを低下させ、血液さらさらにしてくれるサポニンなどが含まれる栄養食品です。その他、血圧降下、疲労回復、便秘改善、むくみの改善にも役立つとされています。

 

小豆は中医学の生薬としては、赤小豆(せきしょうず)と言います。性味は平性で、甘酸強い利尿作用と解毒作用をもち、むくみの解消に効果的。小豆を使った有名な薬膳に、赤小豆鯉魚湯(せきしょうずりぎょとう)というものがあります。作り方は、えらと内臓をとった鯉を小豆とお酢と水で煮込むというシンプルなもの。精がつき、余分な水分を排泄してくれます。病中の体力低下や腹水などにも使われることがあります。鯉を食べて、スープを飲みます。
一つ注意点があります。薬膳として食す場合や薬効を望む場合は、お砂糖は使ってはいけません!むくみなら塩あじの「煮小豆」で。
これから小豆がおいしい季節です。寒くなってくるとお汁粉やぜんざいなどもいいですが、今日は「あんぱん」を食べながら、様々なストーリーに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

関西風ぜんざい

ぜんざい / tyoro

そうそう、お汁粉やぜんざいで思い出しましたが、お汁粉やぜんざいって地方によって意味が異なりますよね。一般的に砂糖で甘くした小豆の汁に白玉粉で作った団子を入れたものを「お汁粉」、粒あんだと「田舎汁粉」といいますね。ぜんざいは、関西では前者にお餅が入ったもののことを言い、関東では殆ど汁気のない練りあんを餅や栗にかけたもののことをいうようですね。お汁粉は具が入った汁という意味で、ぜんざいは「善哉」とかいて、仏教用語で「喜び祝う」と言う意味だそうです。正月に食べる(神聖なる)お餅が「善哉餅」と呼ばれ、これを小豆汁にいれたものを関西で「ぜんざい」と言われるようになったそうです。まったくもって余談ですがww

関東風ぜんざい


白玉ぜんざい / torumiwa

2013/10/03

胃腸を丈夫にして、元気を補う「さつまいも」

秋・秋・秋と毎度ここで書き続けておりますが、こうも毎日となると本格的な秋を目の前にしてネタ切れにならないか心配です。こんにちは。櫻井です。

秋の味覚といえば、栗、梨、秋刀魚、マツタケ、などなど、思い出されるものは多々あるとは思いますが、私はどうしても「サツマイモ」が外せません。焼き芋屋さんのあの、「いしやぁ~~きいもぉ~~~~」っという声には心踊らされます。「たかがイモ!」と思って勇んで買いに走ると、これが結構イイお値段するんですよね。かわいい娘さんなら焼き芋屋のおっちゃんもおまけしてくれそうなもんですが、私のようなむさくるしいおっさんが行ったところで別段得なことはございません・・・。なので、サツマイモを買ってきて自分で焼きます。たき火が出来たり、薪ストーブがあればベストですが、マンションですのでそんなテンションの上がるものはございません。家で焼くにはオーブンが良いようですが、我が家には残念ながら小さなトースターしかありません。炊飯器でもできるようですが、それだと焼き芋というよりは蒸イモになってしまい、ぱさぱさして、どうも狙った通りの「ねっとり感」が出せません。
 
そこで色々調べてみると、なんと魚焼きグリルで焼く方法があるではないですか!これならしっかり「焼き芋」ができそうなので、早速試してみました。うちのグリルはそんなにでかくないので、まるっこくて太いのは入りません。細身のイモをそのままでもいいのですが、濡らしたペーパータオルでくるんで、その上からアルミホイルでくるみます。こうするとふっくら焼きあがる気がします。そして魚焼きグリルにぶち込んで弱火で待つこと、、、40分。。。長い。。長いですが、サツマイモの甘味は、熱ででんぷんが糖に変わることで生まれる(60度で長時間が理想)ので、じっくりしっかり焼いた方が甘くねっとり焼きあがります。串がスーッと入ればOKです。大きさや火加減によって焼き時間はかわるので、時々串をさしてみてくださいね。


#yakiimo #焼き芋 / fusionata

サツマイモ

サツマイモは中南米原産とされ、ポルトガル人あるいはスペイン人によって東南アジアに導入され、フィリピンから中国をへて、沖縄の宮古島にもたらされ、17世紀の初めごろに九州へ、そして本州へと広がったとされています。
サツマイモは荒地でも育ち、繁殖力も高いことから、飢饉のたびに民を救ってきたようです。江戸時代、薩摩藩はサツマイモを門外不出として、保護していました。農業技術が低い当時においても、薩摩藩は一人の餓死者も出さなかったと言われています。時は太平の世といわれた時代であっても、食量の確保は、国力に大きく影響する大切なものだったので、荒れ地でも育ち、初心者でも失敗しにくいサツマイモは、厳重に保護されていました。そんなサツマイモが各地に伝わった裏には、座礁した薩摩藩の船を救助したことのお礼として伝わったり、密使を送り、文字通り命を張って厳しい監視をかいくぐり持ち帰ったりと、数々の物語があったようです。


焼き芋でーきた!ホクホクでうまい! / y_ogagaga

サツマイモを中医学的に見てみる

サツマイモを中医学的に見てみると、平性で身体を温めたり、冷やしたりする作用がなく、どんな人にもおすすめです。胃腸を丈夫にし、元気を補います。ビタミンCやカリウム、食物繊維が豊富なので、美肌づくりや、便秘、高血圧が気になる方にもおすすめです。元気がない、食欲がない時には、おかゆにサツマイモを入れても良いですね。おかゆもさつまいもも、胃腸の調子を整え、元気にしてくれます。炊飯器に切ったサツマイモを入れて炊くとサツマイモご飯が簡単に出来上がりますよ。おかゆがつくれる炊飯器なら、サツマイモ粥も入れっぱなしでスイッチ入れるだけで完了です。一点注意したいのは、胃腸を元気にするサツマイモには、食欲を高める成分が含まれていますので、ダイエット中の方や、太り気味の方はお気を付けくださいね。
 
では早速今日の帰りにサツマイモ、買って帰りたいと思います。焼き芋を造ったらまたご報告します。
 
 

2013/09/27

栄養満点!捨てるところがない「桑」お話

こんにちは。櫻井です。
今日は台風が近づいているせいで、雨がぱらつく一日です。湿度も、この季節には珍しいぐらい高く、イスクラ薬局六本木店内の除湿機も、昨日は一日で満タンになりました。今日も朝排水しましたが、もう5cmぐらい溜まっています。こうなると気になるのは『湿邪(しつじゃ)』の影響。乾燥でやられていた呼吸器系(肺、気道、口、鼻、肌)には優しい「湿」ですが、胃腸は「湿」を嫌うので、水はけが悪い体質の方だと一気に影響を受けてしまい、だるさ、食欲不振、便秘、軟便、頭痛など様々な症状が出てしまう方もいらっしゃると思います。(詳しくはこちら〝台風と体の不調″をご参照ください。)
 
そんな今日、9月26日は、なんと台風襲来の特異日。統計上台風襲来の回数がとても多い日だそうです。1954(昭和29)年の「洞爺丸台風」で青函連絡船・洞爺丸が転覆したのも今日、9月26日。 1958(昭和33)年の「狩野川台風」が伊豆・関東地方に来襲したのもこの日。さらに、1959(昭和34)年、東海地方等に台風15号が来襲し、明治以来最大の被害をだした「伊勢湾台風」もこの日で、被害は全国で死者・行方不明者は5000人を超え、57万戸の家屋が全壊・もしくは半壊したとのことです。そして今日、2013年9月26日には台風20号は本土上陸は有りませんでしたが、最接近した日となりました。歴史は繰り返されるといいますが、地球規模の気候変動もまさにその一つなのかもしれません。
 

 
9月26日の誕生果は桑の実(くわのみ)だそうです。
〝熱帯から温帯に分布するクワ科クワ属の落葉高木を総称して『桑』と呼び、その品種数は100以上に達しています。日本人に馴染みがあるヤマグワ・カラヤマグワ・ログワの3種類は、お蚕さんの飼料として古くから栽培されています。雌雄異株で春に淡黄色の花が咲き、初夏には赤い実をつけて黒紫色に熟します。 日本では切っても切っても、又・又・又・木になるということで桑となったように葉が注目されているのに対し、英語のマルベリー(mulberry)は果実に対してつけられたものです。”だそうです。(株式会社カイレンテクノブリッジ ホームページhttp://www.mulberry.jp/about_mulbe.html参照)
 

画像:wikipedia

桑の実の濃い紫色の小さな粒粒とした果実は甘酸っぱく、ヨーロッパではジャムにして食べられたり、ワインなど同様に発酵させた『桑実酒』も造られています。
中医学で桑の実は、「桑椹子(そうじんし)」と呼る生薬で、生薬の古典、約1800年前に書かれたと言われている、「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」にもその薬効が書かれています。性味は寒で、甘。帰経は心、肝、腎に入り、血を補い、潤いを補う力に優れていることから、口渇、便秘、体力の低下、めまい、貧血、目の香住、白髪、耳鳴りなどに用いられています。ちなみに桑の木根の皮も「桑白皮(そうはくひ)」という生薬で、袪痰、消炎、利尿のお薬として使われています。そして若い桑の葉はてんぷらにして美味しく、さらに薬効成分も含まれ、お茶にして飲めば、血糖値の抑制、コレステロールの低下が望めるとされています。さらにさらに、桑の葉を食べた蚕のフンにも同等の効果があるとされ、こちらも漢方では「蚕砂(さんしゃ)」という生薬としてつかわれています。桑はとにかく捨てるところがない植物です。

 桑の実は、とても栄養豊富で、カルシウムではりんごの13倍、鉄は15倍、カリウムは2倍、ビタミンCは10倍カリウムを除いてはにんじんと同等またはそれ以上含まれているとされています。(上記ホームページ参照)
 
桑は、蚕のエサとして日本各地で栽培されており、日本でも昔は馴染みの深い植物でした。桑の実の旬は、残念ながらこの時期ではなく4月~5月の春時期。中医学的にみると、肝に入り、肝の血を増やす力があるとされているので、春先の不眠や自律神経の不調も癒してくれるでしょう。なので、秋も迫るこの時期になぜ「桑の実」が誕生果なのかは、ちょっと疑問ですね。
台風のおかげでいったんは乾燥の影響は落ち着いていますが、これからは潤いの補給、胃腸機能の回復に気を付け、厳しい冬の寒さにしっかり備えていきたいですね。そんな時、もし手に入れば、身体を潤してくれる桑の実はおすすめです。ベリー系は総じて身体を冷やすので、熱を加えたジャムか、飲み過ぎに注意ですが、焼酎につけた「桑の実酒」が良いかもしれませんね。
 
 
 

2013/09/26

『スミ』には止血効果がある。

こんにちは。櫻井です。
伝統とルール、多種多様な人たちが生活する現代での共存というのは難しいものです。
先日、マオリ族の女性が刺青のため大衆浴場に入浴できなかったというニュースがありました。
世界は広く、刺青が伝統的な民族文化として色濃く残こっているところもあり、日本もこれから国際化社会を目指していくには、ルールは変わっていく必要もあるかもしれませんね。刺青がなぜだめか、っというのは簡単には言い切れませんが、刺青=暴力団の時代が確かにあったことは否めません。刺青は江戸時代では、罪人に対して懲罰的な意味で行なわれていました。おでこに肉ならぬ「悪」と書かれたこともあったようで、文字通り悪の証のような物となっていましたが、そこに日本人の几帳面な性格や美的センスが加わり、文化となって華開いたようです。
刺青と医学の間には少なからず縁があり、オーストリアで発見された5300年前の40代の男性ミイラ死体『アイスマン』の体には、鍼灸のツボの部分に相当する部位に刺青があったそうです。その『ツボの刺青』は、アイスマンからだけでなく、シベリアのアルタイ山中パジリク古墳から発見されたミイラ遺体にも見つかったそうです。もしかすると中国発祥とされてきた『ツボ』という概念は、古代の『医療』の常識であったのかもしれませんね。

少々強引ですが、『スミ』と言えば、中医学の生薬でも昔から多用されています。こちらの『スミ』は、墨ではなく、炭のことです。中医学で炭とは、生薬などを黒い炭になるまで炒ったもののことです。炭になった生薬は多くのものに止血の効果があるとされています。民間薬でもハマグリやシジミの貝殻の灰を湿布薬にしたものは外傷の止血に使われていたようです。
なぜ墨に止血の効果があるか中医学的に解説すると、炭の色は黒で黒は五行説では水に属します。そして血の色は赤で赤は五行では火に属します。水は火を消す:抑制する(相克 そうこく)の関係にあることから炭にした生薬には流血を抑制する止血の作用があると考えられたそうです。まぁ、理屈よりも効果が先にあったとは思われますが。
止血をする炭の中でも有名なものに、『血余炭(けつよたん)』もしくは『乱髪霜(らんぱつそう)』という生薬があります。これは人の毛を炭になるまで炒った生薬で、鼻血や月経過多、補陰や利尿に使われています。内服したようですが、湿布のようにして、外傷にも使われていたようです。今でも手には入りますが、さすがに使っているところを見たことは有りません。
 

炭は古代からとても身近な、ありふれた存在だったので、止血や入れ墨に使われていたのかもしれません。古代の文献や記憶は様々な理由でその多くは形をとどめていませんが、もしかしたら今よりも進んだ医療が存在していたのかもしれませんね。時代とともに変わっていくもの、変わらないもの、いろいろありますが、後世からみると本当に大切なものこそが失われてしまうのも、また世の常とも思え、難しいものです。

2013/09/25

空咳、乾燥トラブル増えています

こんにちは、櫻井です。
昨日は仲秋の名月でしたね。とってもきれいな月でした。満月は快晴よりも、朧月が風流とは言いますが、雲のない満月も良いものです。皆様はお月見、楽しまれましたでしょうか。うっかり見逃した方は、来月の17日、十三夜の月をお楽しみください。仲秋の名月の次の十三夜の月は、仲秋の名月の次に美しいといわれているそうです。


IMG_0556 / imnakashima

すっかり朝晩は肌寒くなり、秋の気配も色濃くなってきています。店頭では、喉のイガイガや痛み、咳などのご相談が増えております。冬によく売れる板藍のど飴もこの時期すでに人気商品になっています。
今年のような猛暑では、大量の発汗や、夏バテによる食欲不振などから、潤いのもとになる血や水分の生成が追い付かず体内が乾燥状態になって、粘膜も乾燥しがちになり、炎症を起こしやすくなっていると思われます。そこへ食欲不振や睡眠不足からの免疫力低下が重なると、カゼをひいてしまいます。胃腸状態も悪く、回復も遅れ、下痢や軟便なども併発し、さらに体力がおち、なかなか治りきらない状態を作り出しているかもしれません。
さらに、秋は乾燥の影響を受けやすい季節です。中医学でも秋は乾燥の季節として注意を呼びかけています。疲労感や倦怠感、息切れ、食欲不振、尿量の減少、便秘などがみられる方、もしかすると乾燥の影響がエネルギー低下にまで引き起こしているかもしれません。

潤いを補うためには、ただ水を飲めばよいというわけでは無いばかりか、逆に体調を悪くしてしまうことも考えられます。のどの渇きに任せて水分(とくに冷たい)を摂取していると、湿気を嫌う胃腸は機能を低下させてしまい、潤いを生む力が低下してしまいます。そうなると、食欲はない、喉はかわく、水分をとるという悪循環から抜け出せなくなります。夏場のくせもそのままに冷蔵庫で冷えた麦茶を飲み続けていたり、アイスクリームを食べている方、要注意です。
そんな場合は、潤いのある食材、潤いを生む食材をとる事。体内の乾きは水分ではなく、食材からとるようにしましょう。
ポイントは

①酸味と甘味の食材を一緒に摂る。 

②平性、涼性を基本に時に寒性を取り入れる。

③身体を潤わせる食材を積極的にとる。

④冷たい飲み物や食べ物は避ける

⑤辛すぎるものを避ける

⑥熱すぎるものを避ける

⑦大量の飲酒とたばこをさける

の7つです。
中医学では、「酸甘化陰」といって、酸味と甘味をあわせると潤い(陰分)が湧いてくると言われています。潤い不足を補うには、甘味と酸味をの食材を一緒に摂ることをお勧めします。また、冷たい飲みもや食べ物は胃腸の働きを低下させます。極端に辛いもの、熱いもの、大量の/毎日の飲酒や喫煙は潤いを損なうので、注意が必要です。
 

症状別おすすめ食材

空咳や目の乾燥、口や喉の渇き、便がコロコロと固い人には、
トマト、梨、レモン、メロンなど酸味と甘味を併せ持った食材なので、料理の際に鹹味と酸味を合わせるよう工夫しても良いでしょう。
 
のぼせ、ほてり、微熱、寝汗、耳鳴りなども潤い不足と関連があります。
寝汗を良いものと考えていらっしゃる方もいますが、寝汗は、潤い不足による体内の熱が原因です。「水」の不足による熱を冷ますために、平性、涼性、ときに寒性の食材をお勧めします。
すっぽん、ぶたにく、カモ肉、なまこ、かき、あわび、豆腐などは身体に潤いを与え、余分な熱を冷ます力があるとされています。
 
その他、潤い不足に常用すると良いのは、
松の実、白ごま、黒ゴマ、白きくらげなどはおひたしやサラダにプラスするなどしてできるだけ毎日とりましょう。白菜、レンコン、キュウリなどもおすすめです。
 
秋の養生の基本は、しっかり潤いを補いつつ、エネルギーも同時に補うこと。そして、食事と睡眠を十分にとることが大切です。特に睡眠不足や夜型生活は潤いをどんどん消耗します。できるだけ夜12時前までに寝るようにしましょう。秋は過ごしやすく、これからくる厳しい冬に備える季節です。過ごしやすさを利用して、しっかり睡眠をとり、滋養のある食べ物(といっても消化に良い和食)をしっかり食べましょう。食材はできるだけ旬のものを意識して摂るようにしましょう。
 

2013/09/20

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売