イスクラ薬局(東京)

ブログ日記 | イスクラ薬局 六本木店BLOG

ブログ日記BLOG

人体の不思議 の記事一覧

喉が詰まる!梅核気のお話

甲子園、優勝が決まりましたね。プロ野球は見てませんが、甲子園はたまに見てみると、うっかりハマります。あの熱さ、青春、素晴らしいですね。でも炎天下のなかプレーしている球児たちより、学ランを着てる応援団の体調が気になってしまう、元応援団の櫻井です。こんにちは。本気出せば声は爆音で出ます。
 
どうも昨日の夜から喉に違和感がありまして、カゼかな?とか思い漢方をためしてみるのですが、特にイガイガはなく、こりゃ違うと思い直し、考えていたところ、「あ、、これは梅核気(ばいかくき)かも?」と思い至り、今日は朝から半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を飲んでいます。
 

 

梅核気?半夏厚朴湯?

梅核気とは、喉に異物感を感じるが、実際には何もない症状を言います。西洋医学では咽喉頭異常感症と言われ、内科領域では「ヒステリー球」とも呼ばれています。西洋医学的な対処では、抗鬱剤や、抗不安薬などが使われています。中医学では半夏厚朴湯が良く使われます。
 

中医学では

梅核気がある人の身体の状態を「肝気鬱結証」ととらえ、肝の疏泄作用が失調して、気機が鬱滞したことによって現れた病証と考えています。肝気鬱結証では、梅核気のほか、情緒が不安定になったり、イライラしたり、ため息が増えたり、脇腹や乳房が張ってくるしくなったり、冷えのぼせがみられたり、生理痛や生理不順がみられたりします。
肝気鬱結証を一般的な言葉でいうと「ストレスが溜まった状態」と言い換えられます。
中医学で言う五臓六腑の「肝」には、“疏泄(そせつ)”といって臓腑組織の働きをのびのびと、スムーズにする、あるいは促進する作用があります。疏泄作用のおかげで気・血・津液(潤い)がスムーズに体内を流れ、体の組織や器官は正常に働くことが出来ます。疏泄が失調すると、気血津液の流れが悪くなり、体のあちこちで、詰まったり、とどこったりします。そうすると痛みや張痛と呼ばれる張るような痛みがこったり、何かがつまったような不快感が現れたり、逆に流れ過ぎて血や気が頭に上り。頭痛、赤目、目の痛み、鼻血、吐血から、場合によっては脳出血をお越し、意識不明になることもあります。
肝の疏泄が失調して、胃腸機能低下(または亢進)となると、食べたものをきれいに排泄できなくなり、不必要なドロドロが溜まりますそれが「痰」や「痰飲」とよばれるものです。痰はやっかいなもので、血をどろどろにしたり、胃腸にへばりついて吸収機能を低下させたり、喉にへばりついて咳をおこしたりなど、様々な悪さをします。その痰が喉に停滞したのが梅核気です。梅核気は痰の塊なのです。
 

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)とは

この「痰」をなくす、または溶かすことを中医学では「化痰(かたん)」と言いますが、その薬の代表が「半夏(はんげ)」という生薬です。半夏は燥湿化痰の力をもち、ドロドロとした痰を乾かしてなくす力があります。痰が絡む咳や、痰、胸苦しさなどに使われるほか、痰が原因のめまいや動悸、不眠、悪心などにも使われています。半夏には毒性があるため、それを打ち消す作業を加えて、さらに毒消しの生姜(しょうきょう)と一緒に使われます。半夏をなめてみると、びっくりするぐらい舌がしびれますので、お気を付けください。
半夏厚朴湯はこの半夏を君薬(主薬)とした、化痰利水薬です。悪心・嘔吐、咳、白い色の痰、または喉の閉塞感、梅核気に使われます。
 

 
痰が出来る原因「ストレス過多で気の流れが悪くなり胃腸が弱って、いらないものを排泄できなくなったため」と上で書きました。痰をなくすには痰をなくすお薬が必要ですが、痰が出来ないようにするお薬も同時に必要です。そのためには気の流れをよくして、胃腸の状態を良くするお薬が必要になります。
そこで、半夏厚朴湯に加えて、開気丸を飲むようにしました。開気丸は疏肝機能を回復させ、気の巡りをよくし、脾胃(胃腸)の機能低下を回復させるお薬です。気の流れが悪くなったことによる痛みなども緩和します。
 
 
 
最近どうも知らず知らずのうちにストレスがたまっていたようです。それに加え、食べるものも良くなかったと思います。そう考えると、確かに心当たりはあるので、今日からまた野菜をしっかり食べて、養生生活を始めるようにします。
 
 

2013/08/24

病気と食 【木をみて森を見ず】「脚気」の根治からみる食と医療のありかた

こんにちは、櫻井です。連日暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
世間ではもうお盆休み・夏休みに入った方もいらっしゃいますね。電車に乗っている人たちがいつもの会社勤めの方々とは違い、家族連れや、お子さんの姿も目立つようになりました。学生のころの夏休みに対するあのわくわく感はすごかったなぁ、、なんて考えながら出勤しました。とにかく水に入りたいです。
今日は【太平洋横断記念日】だそうです。 1962年、堀江謙一が小型ヨット「マーメイド号」で太平洋単独横断に成功し、サンフランシスコに到着したのが今日、8月12日だったようです。
 

 
長期航海は命を懸けたチャレンジだった
ところで、その昔、長期航海でよく問題になる病気というのがありました。それはビタミンCの不足による壊血病です。当時、新鮮なかんきつ類を常に入手する手段がなかったために、船員の多くがビタミンC欠乏症に悩まされていました。当時は、ビタミンというもの自体が発見されていなかったので、原因不明の奇病とかんがえられていたようです。そして日本でも、同じくビタミンの不足病気が大きな問題になっている時期がありました。
それは現代ではあまり聞かなくなりましたが「脚気(かっけ)」という病気です。脚気がどんな病気かは知らなくても、膝の皿のちょっと下あたりを木槌などでたたいて反応を見る、脚気の検査をご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。今ではその原因はビタミンB1不足というのが分っていますが、当時はまだ「ビタミン」というものも発見されておらず、原因不明の病であったようです。脚気は、栄養失調の一種で、初めのうちは足にむくみが見られ、症状が進むと動悸や視力低下などを起こして、ついには心臓麻痺を起して死に至る、当時ではとても怖い病気でした。
 

日本での脚気との戦い
日本で脚気は、白米が食べられ始めた江戸時代からみられるようになり、明治になり一気に増加します。脚気は、白米食がすすめられた兵隊さんに多くみられ、富国強兵策をとっていた当時の日本では大きな問題とされていました。当時の資料を見てみると、明治11年頃の海軍では、総数約4500人の内、年間に30人ぐらいの若い命が脚気で失われていたそうです。
そこで、軍の上層部、そして日本の医療界はこの問題を解決すべく当時の叡智を集め研究を始めました。
海軍は、英国セント・トーマス医学校を首席で卒業した高木兼寛を中心として、脚気撲滅の研究を始めます。高木はヨーロッパでは脚気がまったく見られないことと、日本船舶も海外滞在中には脚気症状がみられないところなどから、これは洋食と和食になにか違いがあるのだろうとして研究を始めました。研究の結果、その差は「窒素分」の違いであると結論付けました。そこで、海軍は白米と野菜主体の食事から、パンと肉主体の食事に切り替えます。そうすると、開始1年で死者数はなんと半減したのです。しかしその後、洋食にすることで膨大に増えてしまう予算の問題や、兵士の嗜好の問題もあり、苦肉の策でパンと同じ麦を使っている麦飯へと変更したところ、海軍では、脚気を撲滅するに至ります。
 

 
細菌説が捨てられず被害が拡大した陸軍
時を同じくして、陸軍でも同じく脚気の問題に頭を抱えておりました。陸軍は、森鴎外大先生が中心となっていた、ドイツ式細菌学が中心で、学理を重視する医学が主流だったので、脚気の原因を栄養失調ではなく、「脚気菌」であるとの仮説をたて、その発見に研究を進めましたが、結果は推して知るべし。脚気患者もそれによる死者もまったく減らないどころか増え続け、とりあえずの策で、兵営の環境改善、食事の栄養改善や転地療法などで対処していたようですが、勿論それらも効果を出せずにいました。結果、脚気による陸軍への被害は拡大し続けました。
それでも陸軍の上層部は、高木の栄養失調説を全く受け入れる様子はありませんでした。しかし大阪で、囚人には脚気が少ないことに着目した堀内利国一等軍医正などが、試験的に麦飯を導入したところ、瞬く間に脚気患者を減らすことに成功しました。その結果をもとに、そして、上層部の見解とは別に、陸軍でもやっと麦飯を導入することで脚気を減らすことに成功します。しかし、その後の日清戦争では、陸軍は中央から配給される白米を食べ続けた結果、海軍の脚気による死者はゼロに対し、戦死者453名に対して 脚気による死者4064名という惨憺たる結果をだしてしまうことになります。それでも陸軍上層部や、東大を中心とした医学界は、細菌説を捨てられず、というか、高木の栄養失調説を受け入れられず、被害が拡大していきました。
 
民間では、その後、ビタミンが発見されてからもなかなか脚気が減ることはなかったのですが、昭和15年に制定された国家総動員法の物、精米が制限され、玄米食が普及するようになって、やっと減少していきました。
 

 
細菌学が中心だったドイツ医学と、生活習慣との関係で考える、統計的な手法をとっていた疫学が中心だったイギリス医学、その違いが大きく結果を変えることになりました。私は今も、この論争の流れがつづいているような気がしてなりません。多くの病気は、菌を退治したり、弱った部位を取り除いたり、薬で治すものではなく、生活習慣や食習慣を変えることで、予防できるものではないでしょうか。
現代では、ビタミン不足で病気になることは少なくなりましたが、飽食・過食など、食べ過ぎや栄養の偏りによる生活習慣病が蔓延しています。食習慣と病気の関係から健康について考えた高木氏に見習い、私たちもまずは日ごろの生活習慣から健康を考えていきたいですね。
毎月12日は【パンの日】だそうですが、ここは日本食の良さを再確認するためにも、同じく毎月12日に制定されている、【豆腐の日】をお勧めしたいとおもいます。
 

2013/08/12

子宝とストレス

こんにちは。櫻井です。
今日は子宝相談とストレスについてお話してみたいと思います。今日の内容は、特に奥さんが子宝相談で病院や漢方薬局にかよっていらっしゃる、ご主人に読んでいただきたい内容です。またまた心理寄りなお話ですし、長いですが、お時間ございます時にお目を通していただけると幸いです。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
薬局に『子宝相談』に来られる方は、ほとんどの方が女性です。女性の体は新しい生命を宿す奇跡の力をもっています。しかし事『子宝』の話になりますと、それは、女性だけの問題だけではなく、夫婦の問題になってくるのが当然の話のはず、、ですよね?しかし現状は大分違うようです。全てのケースがそうとは言えませんが、ご主人が協力的でなかったり、まだまだ不妊=女性が原因という考えが根強くあるのか、ご主人のお母さんや親戚の方も、暗にお嫁さんを責めたり、その一方でだんなさんは何の検査も受けずに、「自分には責任がない(はず)」と信じてらっしゃるかたも多くおられます。
子宝相談で漢方薬局を訪れる奥様方は、不安とストレスでつぶれそうになっている事も少なくありません。特に根がまじめな人はそういったストレスを受けやすく、ため込みやすい傾向にあります。ストレスが高い人は妊娠しにくいという研究結果も一時話題になりました。奥様が受けているストレスやお悩みをご主人はご存知でしょうか。そしてサポートできているでしょうか。
 

 
 

女性のつらさを受け止めてあげる

「今日はこういう検査をしたのよ」、「今はこういう状態なの」、「これからこういう治療をする予定なんだけど、、」それら治療の現状を聞いてあげることはもちろん大事ですが(ほんとは一緒にドクターの話を聴けることが最良ですが)、「こんな事が辛かった」、「こんな検査でこんな思いをした」、「まわりにこんな事をいわれてどう思っている」、という心の本質を聞いて受け止めてあげる事がなによりも大切なのでは、と感じます。
女性にとって、話をする、思いや感じている事を伝えるという事は、ストレスを軽減させるためにとっても大切です。男性にとっての会話は、目的や結果を伝えるために存在しているのかもしれません。そこで「どう思ったか」「どう感じたか」は重要ではないことが多いようです。会話は報告で、事実の伝達こそ『会話』であると信じている男性は少なくありません。
女性にとっての会話は、お互いの絆を強くするための大事な手段でツールです。そして、その会話には、結末も目的も解決策も必要ありません。何があって、どう感じたか、そしてそれを共感してもらえるかが重要であると感じます。
しかし多くの男性にとって、取り留めのない、結論のない話をただただ聞くという事がとても苦痛であることも事実です。「で、何がいいたいの??どうしたいの??」と言いたくなります。でもそれをしないで、ただただ聞いてみてみてください。何を伝えたいか、どうしたらよいかはまだ分からないのかもしれません。
イライラをぶちまけることも、関係ない話を引っ張ってきて攻め立てるような発言をすることもあるかと思いますが、その言葉自体にあまり意味はありません。その下に隠れている感情を表に出すために、そのような言葉を使っているだけで、「今何々と言ったといったけど、そんなこといつ僕が言ったんだ!?」、「それが不満ならこうすればいんだ」、「『いつも』っていつの事を言ってるんだ??」なんて声を荒げずに、「そうだったんだ。そうか。なるほど。そんなに辛い思いをしてたんだね。うんうん、つらかったね。」
と、いえたなら、もしかすると、前向きに物事は進むかもしれません。女性の脳は、感情の嵐を吐き出すことができれば、スッキリして落ち着くことも多いのです。
男性の脳は、物事を組み立てる論理的思考(原因、経過、結果)が得意と言われています。対して、女性の脳の中では感情が渦巻いていて、
それを外に出すことで自分が本当は何を伝えたいのかが整理されるということが多く見られるようです。もちろん全ての女性・男性がそうというわけではありませんし、両方を兼ね備えた方もいらっしゃると思います。
ポイント
l 感情を表現するためにいろんな事をいいますが言葉通りの意味ではないことも多い
l 取り留めのない話がつづいていても聴き続ける。興味を持つ。共感することが大事。
l 正すことは否。感情に共感して聴く、うなずく、うけいれる。
l 理解しようとするのではなくありのままを受け入れること。
 
 
 

(Photo by ajari

女性にも心がけてほしいことがあります。女性は、感情をぶちまけるのではなく、「これこれこういうことがあって、~な状況になりそうで怖い」、「何何を不安に思っている」というように、伝えたいことを分かりやすくする努力をしてください。特に男性に話をする時には、要点をまとめ、「~の事であなたの意見をききたいんだけど、、」と前置きを持って話をすることも有効です。「あなたはどうせ分かってくれないじゃない!」は、避けましょう。女性にはわかるコミュニケーション方法は、男性にとってはわかりづらいことも有ります。溜めこんで爆発する前に小出しにしていくことが大切です。
「なんでわからないの?」と思ったときは、伝え方を変えてみてください。まずご主人は女性ではないので、まったく同じように感じ、考えることは出来ません。それどころか、他人の頭を覗くことはできないですし、まったく同じに考えたり感じることはできない、はずです。ただ、同じように考え、同じように感じているという錯覚のもとに成り立っているだけです。人間の脳の計り知れない想像力がそれを可能にしているだけです。想像して、理解するよう努力は出来ますが、全く同じように感じることは絶対に出来ないのです。だからと言って、「やっぱりあなたは分かってくれない」と言ってしまうのも止めましょう。理解しよう、受け入れようとしている心や姿勢を汲み取るようにしてください。

 

中医学的に考えると・・・

漢方ではストレスがたまった状態を『気滞』(きたい)と言います。「気」のめぐりが悪い状態で、自律神経のコントロールがうまくいかず、イライラ、怒りっぽい、憂鬱、不安、落ち込み易い等の症状が出やすいです。他に、胃やお腹やわき腹が脹る、ガスやげっぷがおおい、生理前に胸が張っていたい、頭痛がある、高血圧などの症状や、生理不順なども出やすい傾向にあります。
舌の状態は両側が赤い。中央に白、または黄色の苔があるなど。
 

対策は、「気を巡らせる」こと。リラックスすること。

滞ってしまっているものはとにかく流すことが大事香りのよいハーブティー、香草、かんきつ類(酸味)がおすすめです。漢方は理気作用(気を動かす作用)のあるものや、安神作用(心を落ち着かせる作用)のあるものを選びましょう。
 

気を巡らせる、気滞解決のポイント

1. 気を巡らせる香味野菜を積極的に摂る事
2. 香りの食材は加熱を少なめに
3. 肝の機能を促進する酸味の食べ物を摂る事
4. 料理には、体の温度に影響を与えない平性か、熱をとってくれる涼性のものを摂るように
 

気滞状態におススメの食材

レバー、いか、あさり、しじみ、発芽玄米、香り野菜(セロリ、せり、三つ葉、ミントなど)、ユリ根、ニガウリ、クコの実、菊花、陳皮、かんきつ類、ミント、ジャスミン、バラ、ラベンダーなど香りのよいハーブティーもオススメ。
 

避けたい、ひかえたい食材

味の濃い物。お酒等。
イライラ、頭痛がある時は、辛い物、ガスやげっぷが出る時は、イモ類、豆類は控えてください。
気滞の場合は、体に熱がこもりやすいので、熱性、辛味の強すぎるものは熱の鬱滞をひどくします。
お酒の飲みすぎはストレスのクッションである肝を痛めるので、極力少なくしましょう。
 

最後に

頑張るしかない。立ち止まってる場合じゃない。お金もかかってるし、負担もかけてるし、やりたいようにやらしてもらってるし、、、とプレッシャーとストレスで心が疲弊しきってしまっている女性は本当に数多く見られます。冒頭でも書きましたが、ストレスが高い人は、低い人に比べて12%も妊娠する確率が低いそうです。さらに妊娠に失敗するたびに失望するため、妊娠できずストレスを感じるなどの「あせり」は、いっそう妊娠しにくくなる悪循環を招く事も指摘されています。不妊治療とは夫婦の問題です。体の問題もさることながら、不妊治療中のストレスにも二人で対処することが肝心です。そして子供がいない場合の人生も視野にいれた今後を話し合うことが大切です。
今も特に問題はないと感じている考えている男性の方々、奥様の心の声を聞いてあげて見てください。
 
 

合わせて読みたい

心のストレッチに『マインドフルネス瞑想』がおすすめです
ストレスと目の疲れと漢方
ストレスを受けやすい性格タイプと対策のお話
月経前のイライラと胸の痛み。【気滞】の話
「毎朝カーテンを開けるだけで鬱が解消する?」~日光のすごい力のお話~
ギザギザしてるのはストレス状態?中医学的「基礎体温」のお話。
イライラの中医学

やる気も時としてはストレスに?!新しい環境が気の巡りを低下させる。

2013/07/11

カップルが長続きする秘訣

こんにちは、櫻井です。
最近中医学とは関係のないブログを書き連ねておりますが、
今回も性懲りもなく、心理系ブログです。
 
もう飽きた!というお声も重々承知しております。
しかし、書いてしまったものはしょうがないです。
 
では、はじまりはじまり。
 
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
貴方は大事な人のことを批判していませんか?
傷つけてしまった過ちを放っておいてしまってませんか?
 
脳は心の痛みと体の痛みを同じものととらえて処理しているそうです。
放っておくと悪くなる。それは体だけではないようです。
 
 
前回は喧嘩になる理由についてお話しましたが、
今回は、長続きするカップルの2つのポイント、
『愛のマジックレシオ』と、
『批判しないコミュニケーション』
についてお話したいと思います。
 
 
 

仲直りの法則

―――――――――――――――――――――――――――
恋人、夫婦といえど、元は赤の他人です。
お互い違った環境、家庭、風土、文化の影響をうけて育ってきた、
もともと合うことの方が珍しい全く違う他人同士です。
 
そんな二人が、なんかのきっかけで仲良くなり、
いつの間にか一緒にいる時間が増え、
そして、付き合い始めて、やがて結婚したりしていくわけですよね。
うまくいかず分かれてしまうカップルもいますね。
 
 
どんなに愛し合い、大好な相手でも、
傷つけてしまう時、ヒドイ事をしてしまう時ってありますよね。
勘違い、溜まった不満、一度の不祥事、些細なミスなどなど、
いろんな原因があると思います。
 
 
もし、相手を傷つけてしまったときに、
素直にその場でごめんと言える人もいますし、
次の日、仕事の帰りがけに花束を買って帰る人もいると思います。
仲直りの仕方は人の数だけ、カップルの数だけあると思います。
どんな場合でもうまくいく仲直りの仕方というものは、
残念ながら私は知りません。
 
 
でも、一番効果的な仲直りの方法があるようです。
壮年まで続いたカップル(夫婦)に見られる共通点がそれだそうです。
それでは長続きするカップルの1つめのポイントです。
 
 

☆『悪い事1回に対し、良いことを5回で補填する』

―――――――――――――――――――――――
相手を傷つけてしまったときなど、
1回の悪い事に対し、相手が喜ぶ事を5回以上することで埋め合わせが出来るんです。

ネガティブイベント1回に対しポジティブイベント5回!!

そうなんです、1:1ではダメなんです。
埋め合わせに5つ良いことを相手にしてあげるのが秘訣なんです。
たとえば、一緒にいる時間を増やす、何かプレゼントをする、パートナーを褒めるなどなど。
ちょっと考えるだけでもいろいろあるはずですね。
 
コレを恋愛心理学では5:1 愛のマジックレシオ”とよんでいます。
そしてこのマジックレシオを成功させるには、相手が何に対して一番充足感を感じるかということを把握しておかなければなりません。
一緒にいる時間?会話?お金やモノ?容姿、ファッションを褒めてもらう事?それとも見た目より、能力を褒めてもらう事?
貴方の大事な人が何で一番満足するかを把握しておく事が、効果的に仲直りするためにはとても重要です。
 
 
 
 
そして、長続きするカップルの2つ目のポイントは、、

☆「批判しないコミュニケーション」

――――――――――――――――――――――――
世の中には生涯添い遂げるカップルとそうでないカップルがいます。
その差に注目したのが心理学者のJohn Gottman。
 
35年間、3000組以上のカップルから得た彼のデータによると、
もしあなたが普段の会話や不満を相手に伝えるときに、
「何してるの?!(怒)」、「なんでいつもそうなの?!(怒)」
という批判型の発言をしているとしたら、そのカップルは長続きしないと博士は言っています。
さらに「こういうことになるって、どうしてそんなこともわからないの?」と、
相手を見下す発言をしてしまうパターンは、最悪です。
ちなみに博士は、会話を15分聞くだけでそのカップルが将来別れるかどうか、85%の確率で当てられるそうです。
 
それとは反対に、長続きするカップルは批判ではなく、

不安を提示して協力を求めるコミュニケーションスタイル

を使っているそうです。
自分の不安を伝えて、協力を求めればお互い助け合う事が出来きます。
「もしかしたら大変な事になるかもって、とても心配なんだ(なの)」と不安を伝えて、
相手にその不安を解消するための協力をしてもらう事ができるカップルは長続きするようです。
 
 

これからも幸せであるために

――――――――――――――――――――――――――
人は、一人一人違った考え、
価値観を持ったとても個性的な生き物です。
対立、不満はあって当然です。
となると、長続きするカップルの秘訣とは、やはり仲直りがうまいカップルで、
日頃のコミュニケーションがうまい人達ではないでしょうか?
 
 
悪いこと1回に良いこと5回!批判しないで感情を伝える。
『5:1 愛のマジックレシオ』 と、
『批判しないコミュニケーション』
覚えておいてくださいね。
 
 

櫻井

2013/07/10

男女の「会話」って違うんです。「そう言ってるよ!」「言ってないよ!」の喧嘩の理由。

 

「さっきからそう言ってるよ!」

「いや言ってないよ!」

 
なんていうケンカ、身に覚えがありませんか?
 
こんにちは、櫻井です。今回はそんなあなたにも、もしかしたら役立つかもしれない、“男と女のすれ違い”のお話です。また中医学は関係ないです。すみません。長いですが、是非お時間ございます時に読んでみてくださいね。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男性と女性のコミュニケーションスタイルは大きく違います。
その差は、「(彼・彼女は)宇宙人なんじゃないかな?」と疑うぐらい違います。
先のケンカもまさしくその違いが生んだものです。
と言えば、興味がわいてきましたか?
では、どういった事がおきているのかを考察してみたいと思います。
 
 

男性のコミュニケーションを理解するキーワード

『目的と問題解決』

——————————–
男性にとって会話は,
『情報伝達』と『問題解決』の為に存在しています。
必要な情報(起こったこと)を伝え、必要なら解決策を探るというものです。
男性同士の会話では
「どこどこで、こういうことがあった。その時どうした。」
という事実が重要であり、それを伝えることで
会話が成り立つと考えています。
 
聞いている側は、結果問題があれば、
「++するべきではなく、XXするべきなんだ(だったんだ)」
「次からはこうするべきだ」
というアドバイスを頭の中で用意しています。
問題が無ければ、「そうか。」で終わります。
 
『問題点を探り、その対応策を提案する』のが、
“親身になって聞いている”状態です。
 
 

女性のコミュニケーションを理解するキーワード①

『共感』

——————————–――———–
男性が目的志向型なのに対し、
女性にとっての会話は、お互いをより親密にする為の手段であり、
女性にとっての「親身になって聞いている」状態とは、

『共感を示し合う』事です。
共感してほしいという感情とは、
「私が感じた事を感じてほしい」という感情です。
相槌をうってくれて、納得してくれて、
ありのままを受け入れて欲しいという感情ともいえます。
 
女性は会話の中でお互いに共感し合うことで、
お互いの親密度を上げているようです。
「それわかる~」「わかる?」っと良く言い合う女性をみかけますが、
まさにあれです。
 
女性にとっての重要課題は「感情の共有」であると言えます。
 
男性は会話から情報の伝達と問題解決を求め、
女性は共感を求め拒絶を嫌います
この違いから、男女の言葉の使い方にも大きな違いが出てきます。
 
 

女性の会話を理解するキーワード②

『メタメッセージ』

——————————–――———–
女性は拒絶を避けるため、
“メタメッセージ”を多用するといわれています。

メタメッセージとは、

“あるメッセージがもっている本来の意味をこえて、
別の見方・立場からの意味を与えるメッセージ”(デジタル大辞林)とあります。
なんだかややこしいですが、
言葉には、表面上の意味と、その裏の意味があり、
メタメッセージとは、後者の裏の意味ということです。
 
難しいので例をだすと、
例えば女性がデート中に「のど渇かない?」と言ったとしましょう。
 
もしあなたが男性で、そのとき喉が渇いていなければ、
「ううん。大丈夫。渇いてないよ。」と答え、
特に気にも留めないでしょう。
しかし、その答えは彼女の機嫌をかなり損なう結果になるかもしれません。
では、どういう答えが円滑な会話につながるのでしょうか。
 
結論から先に言うと、正しい答えは、
「そうか。どっかカフェでも探そうか。」でした。
さて、正しく答えられた方はいらっしゃるでしょうか。
 
 

説明しよう!

―――――――――――――――――
男性は言葉そのままの意味を捉える傾向にあるため、
「のど渇かない?」という質問は、
「貴方の喉は渇いていないか?」といいう文字通りの意味です。
なので、
『彼女は、僕が喉が渇いていないか聞いてきている』と解釈します。
男性にとっては「のど渇かない?」にそれ以外の意味がある事なんて考え付きませんが、
しかし女性の意図は全くもって違うところにあったりします。
 
女性にとっての「喉渇かない?」は
「どこかに入ろう。お茶しよう。」という意味だったりします。
詳しく書くと、
「そろそろ疲れたし、喉も渇いてきたな。なんならちょっと飽きてきたかも。どっかで休んで気分転換したいな。でも彼はカフェに行ったりするの好きじゃないかもしれないし、私がここで『どっかカフェに行きたい!』なんて言うのはなんかわがままに聞こえるかもしれないしな。
があったうえでの「のど渇かない?」である可能性があります。いやー女心って難しい。
 
 

男って女って、、、

――—————————
女性は直接的な表現で要求を伝える事を嫌う傾向にあるそうです。
それは、直接的な要求は、拒絶され、集団から孤立する可能性があるからと言えます。
 
もしさっき問いかけの方が男性なら、
「喉渇いたからそこのカフェ入ろう」と言うと思います。
しかしこれは、もし相手が行きたく無かった場合や、カフェが嫌いだった場合、
相手の感情を考慮に入れない直接的案表現は、調和をみだし、拒絶される可能性をふくんだ言い方とも言えます。
男性同士なら、「いや、別に。」で終わるところが、
女性同士だと、そういったことで、
「なんかあの人わがままなのよね」と後で陰口を言われたりする可能性が付きまとうというわけです。
 
なので、女性はこういった事を避けるため、
「のど渇かない?」といういい方になるようです。
この会話は女性同士だと何の問題もなく、次にくるのは、
「そうね。」っとまず肯定し賛同をみせたうえで、「確かに喉渇いたし、ちょっとお茶したいよね。どっかカフェとかないかな?」
もしくは、
「う~ん、私は大丈夫だけど、ちょっとお茶するのもいいね。」となります。
ですが、こういった表現や会話方法は、男性にはまったく届かないことが多いです。
 
女性ははっきり言うことが苦手で、
男性は汲み取ることが苦手です。
なので、、
 
「だからさっきからそう言ってるじゃない!」
「言ってないよ!」
というケンカというか言い争いになってしまうんです。
 
女性は発言時の「感情やその言葉が示唆するもの」を言っているといい、
男性はその時使われた「言葉」のみをもってして言っているといいます。
————————————————–―――――
解決策としては、
女性は男性に話すときには、
手短にまとめて、直接表現を使って話をするようにすること。
ただ聞いてほしいことをあらかじめ伝えること。
 
男性は女性の話を聞くときには、
問題解決しないこと。
「ここはこうするべきだったんだ。次からこうしたほうがいいよ」と言わないこと。
「で結局何がいいたいの?」とか「どうしたいの?」と言わないこと。
「そうだったんだ、なるほどね。そんなことがあったんだね。
それは辛かった・楽しかった・悲しかったね」と、善悪・良し悪しの判断をせずに共感すること。
がお互いの関係を円滑にする潤滑剤になります。
男と女は違うことを理解しておくことが無駄な諍いの予防につながります。
同じだと思っているから「なんでわからないの?」となってしまいます。
はじめっから違うと思って対処することが大切です。
 
勿論、世の全ての男性が目的解決型だとは言いませんし、全ての女性が共感して欲しいわけではないでしょう。
でもそういう傾向もあるという可能性もどこか頭の片隅に残しておくと、ちょっとだけ生きやすくなるかもしれません。

2013/07/06

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売