こんにちは、太田です。
明日9月20日からは彼岸入り。「暑さ寒さも彼岸まで」、とは言いますが、最近の気温差には疲れますよね。
季節が夏から秋に変化し、気温が下がって空気が乾燥し始める事、これはカゼのウイルスが繁殖しやすい環境になっていく、と言うことです。最近も薬局の店頭でもおカゼを召された方のご相談が増え始めているなあ、という印象があります。
そんなわけで、漢方にご興味のある皆さんには是非、カゼをひいてしまう前の対策をしていただきたい!と思い、六本木店限定で「風邪(ふうじゃ)除けお守り」を作ってみました。それがこちら。

二色作っていますが中身は同じで、カゼ予防にお馴染みのお茶、板藍茶(ばんらんちゃ)と、身体に潤いを補ってくれる生薬、百合(びゃくごう)が入っている百潤露(ひゃくじゅんろ)が各3包ずつ入って、税別500円。板藍茶と百潤露、一緒にお湯に溶かして飲むと美味しいのです。詳しくはこちら。
この良く見るお守りの結び方、「二重叶(にじゅうかのう)結び」といって、表は口、裏は十の結び目になっているところから叶結びというらしいです。スタッフで頑張って習得しています。

今年は皆でカゼをひかずに乗り切りましょう!

ブログ日記BLOG
風邪(ふうじゃ)除けお守りカンポウ、はじめました。
2015/09/19
雨ばかりの時は、ハトムギスープを
こんにちは、太田です。
今回の台風は9日に温帯低気圧に変わったものの、東京もひどく雨が降ったり止んだり、を繰り返しています。こんな時は身体もスッキリしたいですね。今日はそんな時にお勧めしたいハトムギスープをご紹介します。
すぐにスープを召し上がりたい方は、まずは良く洗ったハトムギを水につけておき、下ゆでしてからスープに入れてください。茹でたハトムギは冷凍保存も可能です。
ずぼらな私は、
良く洗ったハトムギ(一日分約20gが目安)
玉ねぎ丸ごと(小ぶりで火の通り易そうなもの)
出汁・お塩・ローリエを厚手のお鍋に入れて蓋をしてグツグツ。

玉ねぎに火が通ったのを確認し、味を調整しながら適宜お水や出汁を追加して再度加熱、ぐつぐつと言いはじめたら火を止め蓋をして一晩放置。
すると翌朝にはぷっくりと膨らんだハトムギと、芯まで火の通った美味しい玉ねぎスープができあがり。
ハトムギ(薏苡仁)の性質は涼で、胃腸を整え体の余分な水分を出してくれるはたらきが期待できます。
この長雨で、身体がだるい、むくみが気になる方は是非ハトムギをお食事にとりいれてみてはいかがでしょう。
ハトムギを使った、おいしいレシピが出来たら是非教えてください。
2015/09/10
不妊症スクーリング(ファティリティクリニック小田原先生ご講演)
こんにちは 木梨です。
先日年一回行われる日本中医薬研究会の不妊症スクーリングで学んでまいりました。
全国から200名ほど集まる中イスクラ薬局のスタッフもほぼ全員参加で熱心に一日お勉強でした。
午前中は不妊症専門で現在日本橋店、新宿店でカウンセリングをしている中医学講師3名から
体外受精の効率をあげる中医学的方法、卵巣刺激周期に合わせた漢方薬の使い方、そして体外受精がうまくいかないときの原因とその対策などみっちり3時間半の講義を受けました。
その資料の中に正常な子宮内膜と過排卵刺激を受け異常をきたした内膜の画像がありその様子の違いには驚きました。
正常なものはよくフワフワベットに喩えられますがひとつひとつの細胞がきれいに並びつるんぷるんとしてますが
過排卵刺激を受けたものは棘や岩が隆起したようにゴツゴツして血色悪く、さすがにこんなところには着地できないと思いました。
さて昼食で満腹になった午後は、「不妊治療の最前線 成功率を高めるための取組み」と題して
不妊治療で有名な恵比寿のファティリティクリニック東京院長小田原靖先生のご講演でした。

現場の実状と治療成績を上げるための取り組みをお話し頂き、また鍼灸、漢方、サプリメントなどの併用を推奨しておられることは私たちにとっても有り難いことと感じました。
さらに今回初めて知ったことですが、JISARTといって不妊治療を専門とするクリニックによって結成された団体があり診療の連携を持っているそうです。
全国27施設が加盟しそのうち東京のファティリティクリニック東京(渋谷区)、梅ヶ丘産婦人科(世田谷区)、東京HARTクリニック(港区)ではたとえば地震、停電等の影響で採卵できない場合他施設で採卵を行うことができる(全胚凍結となり、凍結胚を移送しかかりつけクリニックにて移植)とのことです。
クリニック同士で診療連携があるのは心強いですね。
貴重なご講演を聞き漏らさないよう集中と気合十分だったのですが優しい語り口と難しい内容でsuimaの波が襲ってくる・・
それを先生もご承知か、スライドの合間に先生ご自身のサーフィン姿や若者しり目に大会で優勝した誇らしげな雄姿の写真がちょこちょこ入り、そのおかげで気分もほぐれsuimaに打ち勝てました。
教えて頂いたことを正確にかつ丁寧にお客様にお伝えできるよう私たちも頑張ります!
2015/09/01
中国でもヨーロッパでも用いられる植物
こんにちは。太田です。
例年ですと、残暑が厳しいはずの時期ですが、肌寒く感じますね。みなさん、お風邪など召されていませんか?乾燥して喉が痛くなりやすい季節になると思いだすのが「サルビア」です。

blühender Salbei / astispassion
ドイツ滞在中に一緒に暮らしていたドイツ人の女性が、お庭で採れた植物のハーブティーを良く飲ませてくれていたのですが、その中でも好きだったのがサルビアのハーブティー。喉が痛い時などはハーブティーをのんだり、サルビアの飴をなめたりしていたのです。
サルビアと言えば、青くて可憐なお花を思いつく方もいらっしゃるかと思いますが、ハーブティーや料理に利用するのが葉の部分。

Sage, Salbei / huber.edith
Maria Treben著「Gesundheit aus der Apotheke Gottes」(「神の薬局」)によると、サルビアのお茶は、扁桃炎・喉の炎症・歯の化膿・口腔内や咽頭の炎症に使うだけでなく、卒中発作予防や麻痺、寝汗、虫刺されなどなど、本当に様々な症状に使用するようです。
又、料理には脂っぽいお肉(豚肉・鴨・七面鳥など)の料理にタイムのように使用すると、おいしく頂けるようです。
さて、なぜ今回こちらでサルビアの話をしようかと思ったかというと、「冠元顆粒」に入っている丹参、「参」と付いているので人参をイメージされる方もいらっしゃると思います。しかし実はSalvia miltiorrhizaといって、シソ科のサルビアの仲間なのです。丹参はこの植物の根を使用します。
中医学では活血化瘀、血の巡りを良くする植物として大変有名ですが、そんな丹参の仲間であるサルビアも、昔からヨーロッパでも広く使用されていたんだなあと思うと、とても面白く感じます。
写真は古本屋さんで見つけた、ハーブの本。サルビア(Salbei)も載っています。


さて、最後に、このサルビアにまつわる言葉があります。1300年代の言葉のようですが、
「Warum soll ein Mensch sterben, wenn Salbei im Garten waechst?」
直訳すると、
「庭にサルビアが育っているのに、なぜ人は死なねばならぬのか?」
当時のヨーロッパの人々にとって、サルビアはそれだけ効能のある植物として認識されていたこと、そしてサルビアの仲間である丹参も中医学では重要な生薬として用いられていることを考えると、面白いなあと思うのでした。
もしお料理用の新鮮なサルビアが手に入ったら、是非ハーブティーとして愉しんでみてはいかがでしょう。
2015/08/31
NEWメンバー
こんにちは。少し涼しくなって嬉しいなと感じている田宮です。
2015/08/27






