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ブログ日記 | イスクラ薬局 六本木店BLOG

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今日は旧正月。昔の人がこの時季をどのように過ごし考えたのか、調べてみた。

本日2月19日は旧正月。中国で言うところの「春節」(しゅんせつ)です。今日は日差しも戻り、うれしいですね。
「春節」については、過去の六本木店のブログもどうぞ。
この春節を祝う大きなお祭りは、日本ではどこで楽しめるのだろう~♪と調べてみたところ、日本全国5か所で開催。
名古屋(1月30~31日、2月1日)・新潟(2月14~15日):終了
神戸(2月19~22日)・横浜((2月19日~3月5日)・長崎(2月19日~3月5日):開催中

CWC_7980
CWC_7980 / CharlesWClark

1285年前の梅の花を愛でる会

ここ数日寒い日が続いており、気持ちまでふさぎ込んでしまいそうになりますが、お祭り♪美味しいものが食べられる♪と聞けば、そんなくさくさした気分も吹き飛びますね!とはいえ、人混みが苦手な私、太田はお祭りにも行かず、くさくさした気分のまま春を待つのかもしれません。春よ来い。という訳でここで一句、万葉集より。

正月(むつき)立ち 春の来たらば かくしこそ 梅を招(お)きつつ 楽しき終(を)へめ

-大弐紀卿 万葉集―

意味; 睦月(1月)となり春がやって来たなら このように梅を招き迎えて 楽しい日を過ごしましょう
この歌は、天平2年(730年)正月13日、大宰帥大伴旅人邸で「梅花の宴」が催され、九州管内諸国の官人32名が中国渡来の梅を題材に歌を詠み春の一日を楽しんだ際、宴の開始にあたり、主賓の大弐紀卿(だいにきのきゃう)の挨拶として詠まれた、とされているようです。天平2年正月13日は、現在のグレゴリオ暦に当てはめると730年2月8日。
今から1285年前(! )、当時は珍しかったであろう梅の花を、歌を詠みながら楽しんでいたのだなあと想像すると、なんだか面白いですね。今週末のお天気は今一つのようですが、梅の花を探しにちょいとお散歩へ出かけるのもいいかもしれませんね。
さて、睦月は旧暦で一月を指しますが、この言葉の由来は諸説あり、一番有力なのが親類知人と会い、仲睦まじくするため「睦月」となった説の様です。

 梅 plum-blossom
梅 plum-blossom / cotaro70s

「陰陽五行」では一月は「寅」

次に話は変わり、中医学の根本となっている「陰陽五行」(いんようごぎょう)に当てはめて「一月」を見てみましょう。
「陰陽五行」は中国の古い哲学が根本となっているのですが、実は現代の私たちの生活にも深く根ざしているものなのです。そのひとつの例が「子丑寅卯…」と数える十二支です。
十二支は、実は年だけでなく、月や日・時刻・方位にも割り振られており、旧暦の1月は「寅」。つまり今日から「寅」月になります。
この「寅」は、もともと「螾」(いん:「動く」の意味)と書き、春が来て草木が生ずる状態を表していましたが、後に動物の「寅」が当てはめられたそうです。
そして「寅月」の事を指して、「禮記」(らいき・儒学者がまとめた礼に関する書物)に「是の月や、天気下降し、地気上騰し、天地和同し、草木萌動(ぼうどう)す」と記載されているようです。天の陽気が下がり、地の陰気が上がり、陰陽がうまく交わって、草木が芽を出し始める、という意味になります。
(参照図書:「陰陽五行と日本の民俗」吉野祐子著 )
陰陽が交わり新しい生命が萌える、このように儒学者たちは捉えていた様ですね。

 Unfurling
Unfurling / Photommo

二十四節気では今日から「雨水」

更に、本日は旧正月であると同時に、二十四節気では立春から「雨水」(うすい)に変わります。この「雨水」は、まだ寒さが残っているけれども、雪より雨が降り、積もった雪も溶けるようになる時期を指します。
二十四節気とは、1844年(171年前)に最新の天文学の知識による改良を加え、1年の太陽の黄道上の動きを視黄経(視黄経は春分を0°とし、雨水は330°にあたる)の15度ごとに24等分するように決められました。もともとは約2600年前の中国の黄河地方の気候に基づき徐々に作られた暦を、日本の風土に合わせて改良し、農耕で主に使用されるようになり、現在に至るようです。
現在のグレゴリオ暦(433年前にローマ教皇が制定・142年前に日本に導入)に暮らす私たちにとっても、この二十四節気の言い回しや言葉は何だか季節を身近に感じられてしっくりくるなあと、思うのです。
 

おわりに

万葉集・陰陽五行・二十四節気と、話はあちらこちらへ飛んでしまいましたが、つまりは草木が萌え出す春はすぐそこに。雪が降る季節は徐々に過ぎ去り、春の息吹もそろそろ感じられそうな季節となってきたようです。
皆様、少しは春を感じられましたでしょうか?

2015/02/19

シュヌップフェン!花粉、つらい?

こんにちは。六本木店より、太田です。
今日の六本木は朝は雪がちらつき、現在は雨。寒くて、道行く方々も速足で通り過ぎてゆきます。
さて、毎年恒例の花粉情報がニュースでも出てきましたね。今年は例年の2倍!という噂も。
花粉が本番を迎えたら、次に来るのは春! あとちょっと、寒さと花粉に耐えて春を待つべし!
…とはいえ、花粉症の辛さといったら…。目・鼻・口の中はかゆくなるし、鼻水はダラダラとクシャミは止まらず…。

 Pollen Explosion Pollen Explosion / dogfrog

  中医学では、花粉症の主な症状を下記のように考えます。
目・鼻・口がむず痒い:侵入した邪気(じゃき=花粉)と、自分の正気(せいき=免疫)が戦っている。
クシャミ:邪気を体から追い出そうとしている反応。
鼻水:水分の正常な排出ができない状態。
以上のことをふまえ、漢方薬で行う花粉症対策を大まかに3つに分けてみます。
①自分の正気(免疫)のバランスをとる。
②身体が冷えている症状がある方(例えば、透明で水っぽい鼻水・寒気・くしゃみなど)は温め、身体に熱がこもっている症状がある方(例えば、黄色い鼻水・鼻づまり・目の充血など)は余分な熱を冷ますなど、寒熱のバランスを整える。
余分な水分を排出させるはたらきを整える。
このほかにも、日々の生活の中で気をつけたいことは、「肥厚甘味」(味付けの濃い物・脂っぽい物・甘い物)を避ける、新鮮な温野菜をたっぷり摂る、質の良い睡眠をとる、外出時はマスク・メガネで身体をしっかり守り室内には花粉を入れないようにする、などなど。
その他去年の六本木店のブログ「花粉症に良い」と言われる食べ物を検証してみたもよろしければご覧くださいませ。

ri ra regenbogen ri ra regenbogen / Daniel Wehner

  さて、こちらは昨日完成した六本木店の花粉症のディスプレイ。 黄色い花粉、リアルさを追求しました。あまりにパンダが辛そうだったためか、通りすがりの小学生がジッとこちらのディスプレイを凝視していたとかいないとか。
どうぞこちらのパンダちゃんを目印にいらしてみてください。

 
最後に表題の「シュヌップフェン」。勢いが良くてなんとなく好きな単語なんです。
私が1年だけ滞在したドイツの言葉でder schnupfen(シュヌップフェン)は鼻かぜの事。
「花粉症」という言葉を日独辞書でひくと、「heuschnupfen」(ホイ シュヌップフェン)とでてきます。直訳すると「heu」(ホイ)=牛小屋などに敷き詰める干し草、つまり干し草による鼻かぜです。国が変われば、言葉上のアレルゲンも花粉から干し草へと変わるのだなあとしみじみ実感した単語でした。(ドイツでも、実は花粉によるアレルギーはあるのですが。)
ちなみに私は牛小屋で働いていたことがあり、毎日干し草まみれになっておりました。そして文字通りホイ シュヌップフェンになってしまったのでした。しかし、大量の干し草の上でゴロゴロと転がる気持ちよさは都会では味わえない贅沢なものでした。
最後はそのお世話をしていた可愛い牛たちの写真をどうぞ。
   

2015/02/17

かじりはじめました。

今日も寒さは変わらずでしたが、日差しはポカポカ。春はゆっくりと近づいて来ているなあと感じる1日でした。
明日は建国記念日。週半ばの休日は嬉しいですね。太田です。
私は先日、日本医史学会理事長でおられる、小曽戸 洋先生のご講演を伺うきっかけがあり行ってきました。
講演へ行く少し前から、先生の貴著「漢方の歴史」を読み進めていましたが、実際にお話を伺うことで更に漢方の歴史の奥深さにワクワク・ドキドキしました!
まだ歴史を齧りはじめたばかりの若輩(にも至らない)者ですが、その魅力を少しずつ皆さんにもお伝えできればいいなと思っています。
そんな話をやや熱を帯びた口調で話したところ、実は小曽戸先生の大ファンだという木梨。そして早速「漢方の歴史」の増補改訂版を購入!それがこちらです!旧版と新版、並べたいですよね~!

 
ちなみに、以前の六本木の木梨のブログ、「こんな近くに漢方ワールド」にも漢方への愛が詰まっておりますので、是非是非ご覧くださいませ。
私は明日のお休みは今日木梨から借りた、「まんが中国医学の歴史」で歴史をかじり進めようと思っています。
皆様もどうぞ、良い休日をお過ごしくださいね。

2015/02/10

寒い日に飲みたいものは?

こんにちは。今月は9日から21日まで六本木店へ出勤しております太田です。
昨日は冷たい雨が降り、今日も一段と冷え込みまして、ぬくぬくのお布団から出ることが苦痛で苦痛で仕方ない日が続いております。
皆様おカゼなど召されずにお過ごしでしょうか。
 
さて、寒い日に飲みたいものは?

 
タイトル通りですが、皆様いかがでしょうか?
私は「甘酒」です。雪の降る寒い日に震える手で受け取った、あの一杯の甘酒の美味しかったこと…。
ちなみに木梨は「おしるこ。それからとろ~っとした葛湯かな・・」と。
 
私たちが女性スタッフだからか、それとも嗜好が似ているからか、寒い日に飲みたいものは「甘くてとろみがあって温かいものしかも和物」となりました。
甘くてとろみがあって温かいもの...。忘れてはいけない飲み物があるような気がしませんか?コーンスープ?いえいえ、もっと王道の。そう、ホットチョコレートです!
中医学では「肥厚甘味」(ひこうかんみ:味が濃い物・脂っぽい物・甘い物)という、避けるべき食材の中にチョコレートが良く挙げられますが、やはり美味しいものは美味しい。唐辛子や生姜が入っていて、甘味少なめ、生クリームがたっぷり入っているようなものが、私は好きです。
そしてとくにこの時期!歩いているとあっちこっちからチョコレートの誘惑に誘われる時期には飲みたくなってしまいますね。
…という私情が挟まれているのかはご想像にお任せいたしますが、現在六本木店ではご来店いただき、商品を購入された方には漏れなく!私達からのささやかな「気持ち」をプレゼントしております。2月14日(土)までですので、是非覗きにいらしてみてください。
ちなみに、「ホットチョコレート生クリーム添え」ではないので悪しからず。

 

2015/02/09

スタッフ写真を変更します☆

こんにちは、六本木店に木曜日・金曜日に勤務しております太田芽久美です。
今日は雪の予報でしたが、現在六本木はまだ雨。
帰宅時に雪が降り積もっていることを想像していたので、ちょっと残念に感じつつも、雪かきをせずに済み、ホッとしております。
今日、店長の田宮から「スタッフ写真を変更するから木梨さんと写真をとったよ~!」と、写真を見せてもらいました。
2人とも素敵な笑顔で撮られているその写真、一目見て思わずプッと吹き出してしまいました。

みなさん、お気づきになりましたでしょうか?拡大してみましょう…!

後ろに写っている我らがアイドル、シンシンが振り返っておられます。
どうやら、撮影してくださった方が後ろを向いているシンシンを振り向かせてくださったようです。
そんな裏話もありつつ、六本木店のスタッフ紹介の写真が更新される事をどうぞお楽しみに!
 
 
 

2015/02/05

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