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春の養生第二弾 【春は「風」に注意】

立春を過ぎ、あとは春の訪れを待つばかり。とはいうもののまっだまだ寒い日が続きます。こんにちは、店長の櫻井です。明日は去年の成人式並の大雪という予報ですが、どうなるんでしょうね。
さてさて、中医学では、大体2月から4月ぐらいまでを「春の季節」と捉えています。冬や夏の養生があるように、春にも季節に合わせた養生方法があります。それを知るためには、まず春とはどういうものか?というのを中医学してみましょう。


Golden flowers / Takashi(aes256)

春の特徴:陽気が上昇しやすい・肝を痛めやすい

春になると草木や花が芽吹き、生長し、枝葉もぐんぐん伸びていきます。また動物たちも冬眠から目覚め、動き出す季節です。春はあらゆるものを活動的にする季節です。

私たちの体内でも様々な動きが起こり始めます。まず動き始めるのは肝の陽気です。肝の陽気は、生長する木のように、のびやかに動き出すのが好きな陽気です。そのためには、冬場しっかりと陽気を体内に蓄えておくことが大切です。なので、冬場はしっかり防寒して、運動や情緒の変化を極力抑えて、陽気を蓄えておく必要があるんですね。
 


菜の花とミツバチ2 Rape blossoms and honeybee / “KIUKO”

春は肝の季節

肝は、西洋医学でいうところの肝臓の役割もありますが、その他、自律神経中枢神経系など神経の一部の機能血液の循環の調節貯蔵などの機能も持ち合わせています。肝はさらにと関係が深い臓器です。もし肝の陽気が十分でなかったり、のびのびとした活動が妨げらえることがあったら、情緒活動や自律神経系にトラブルを起こしやすくなります。頭痛や目の充血、のぼせ、イライラ、不眠、不安、耳鳴り、パニック、ヒステリー、足がつったり、目がかゆくなったりなども春に多い症状です。


20080325 菜の花 2 / BONGURI

体の中に「風」が吹く

春になると日差しが強くなり、大地が温められ、空気が上昇します。すると上昇する空気の流れ「風」が生まれます。中医学では、私たちの体の中でも陽気が上昇するにしたがって同じく「風」が起こると考えます。それが「内風(ないふう)」です。
肝はこの「風」を嫌います。もし肝が風に影響されてしまうと、ヒステリックに怒り出したり、イライラしたり、感情的になったり、気分が落ち込んだり、倒れたり、めまいやふらつきが起こったりなどの「風」の病気にかかってしまいます。そんな場合は、目の下が青くなってしまっていたりします。この肝の不調は、胃腸状態にも影響して、食べたばっかりなのに、まだお腹が空いていたり、食欲がわかなかったり、ガスが溜まりやすくなったり、げっぷが出やすくなったり、便秘や下痢を繰り返したりします。


菜の花まつり その2 / suneko

春眠暁を覚えずとは言いますが、春は冬と違って、遅く寝ても朝は早く起きて、活動的になったほうが良いとされています。朝の綺麗な空気で深呼吸して、身体をしっかりと伸ばしましょう。心や情緒にはいつもより気を配り、こまめにストレス発散するように心がけましょう。


菜の花1 Rape blossoms / “KIUKO”

春の食養生は「省酸増甘、以養脾気」

酸味を少な目にして、少し甘いものを増やしましょう。この場合の甘いものは砂糖の甘さではなく、かぼちゃやイモなどの自然な甘みです。甘みは肝の動きによって傷つけられた胃腸を労わってくれます。胃腸機能の低下を感じたら、酸味を控えて、甘みを増やしてください。
そして、春の野菜や果物をたっぷりと食べましょう。春になると体の新陳代謝が盛んになり、溜まった毒素を出そうとします。その働きを助けてくれるのが、苦味のある春の野菜です。フキやタラの芽、ウドやセリ、春たけのこの芽などはとても良いですね。その他、肝を補う力があるアサリ・ハマグリ・シジミ・アワビ・レバー・ほうれん草・にんじんや、陽気を巡らせる力のあるネギ、ショウガ、紫蘇、ミント、春菊、三つ葉や、クコの実、菊花などもよいですよ。
自然のサイクルは本当にうまくできていて、その季節に必要なものを与えてくれます。「自然の恵み」とは本当にうまくいったものです。


20080119 渥美半島菜の花祭り 12 / BONGURI

 
春はなるべく怒らないように、イライラしないように、心を穏やかにするよう心がけましょう。そのためにはこまめにストレス発散しましょう。ストレスの発散方法は運動で少し汗をかくのがとても理にかかなっており、効果的ですが、それぞれの体質・体調・性格に合った方法を見つけておきましょう。人と話すのがストレス発散になる人もいれば、大事な人と同じ時間を過ごすだけで発散になるひ人もいます。買い物や食べ物で発散になる人もいますし、少々のお酒も良いストレス発散になるとおもいます。しかし、ものにあたったり、暴言を吐いたり、他人や自分を傷つけたりする発散方法は間違っています。自分にとってプラスになる発散方法を見つけておくことがとても大切ですよ。
 
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2014/02/07

まだまだ寒いですが、今からしっかり春養生

どうもこんにちは。店長の櫻井です。先日2月4日は立春でしたね。まだまだ寒いですが、ここからは春になるのを待つばかり、、とは言えない気温の低下に皆様ご苦労なさっていると思います。先日は雪も積もりましたしね。。。
 

 

 まだまだ冷えや寒さに注意

外の気温が低くなる「寒さ」は、中医学では「寒邪(かんじゃ)」といって、自然界に存在する6つの発病原因(寒、湿、燥、風、暑、火)の一つとして捉えています。寒邪は陰邪で、陽気を損傷しやすく、性質は凝滞と収引です。わかりやすく説明すると、寒邪とは、陰陽の陰の邪気で、食べ物からエネルギーを造り出したり、身体を温める陽気を作り出したりする機能(「臓腑の気化機能」と言います)を、阻害したり、滞らせたりする種類の邪気です。寒邪に侵されると、冷えや、寒気、悪寒、疲労、防御力の低下、気分が塞いだり、抑鬱やため息、月経の異常などがみられるようになります。
寒邪から身を守るには、とにかく冷やさないようにすること。寒邪は毛穴から侵入してくるので、肌を露出させないことが大切です。加えて、『三暖』を心掛けることです。『三暖』とは、「頭部」、「背部」、「脚部(腰部を含む)」を温めしっかり防寒することです。詳しくはこちら→【温める、そして守る! 大寒の養生法】もご参照ください。
 

 

花粉症は【防衛力の弱い人】

そしてこれから春にかけて気になるのは、花粉症ではないでしょうか。花粉は外部からやってきた邪気です。花粉症になりやすい人は、花粉などの邪気に侵されやすい、防衛力の低い人といえます。
花粉症の症状と言えば、鼻水や鼻づまりという鼻の症状。鼻は中医学では、肺ともっとも関係の深い器官です。肺の働きが正常であれば、つまって臭いが解らなくなることもなく、呼吸もしずらくなることは有りません。逆に肺の機能が低下すると、鼻炎や蓄膿症など鼻の不調が起こりやすくなります。さらに、肺は体の防衛機能である「衛気(えき)」を生み、鼻やのど、皮膚などにバリアを張って花粉などの邪気の侵入を防ぐ役割も担っています。肺の機能低下により、衛気の不足が起こると花粉の影響も受けやすくなります
 


pollen / tsuda

鼻水・涙 体内の余分な水分が原因

花粉症の症状である、鼻水や涙のもとになるものは、体内に排泄されずに残ってしまった水分や汚れたドロドロとした不純物などです。余分な水分や不純物がドロドロになって溜まる原因は、普段の生活にあります。冷たいものをとり過ぎたり、精神情緒の不安定さ、働きすぎ、遊びすぎなどが続いて体調を崩すと、食べたものの消化吸収が不十分となり、養分や水分が排泄されず、体内に残ってしまいます。これがあちこちで体の正常な働きを邪魔して、防衛力を低下させてしまいます。花粉症の場合は、花粉がこのドロドロの不要物と結びついて、鼻水や鼻づまり、涙やくしゃみなどを引き起こすのです。
ドロドロの不要物を作らせないようにするには食べたものを栄養の水分に変える脾(消化器系)その水分を熱で気に変換するのが腎(泌尿器系)、それを全身にくまなく送り出す肺(呼吸器系)の三つの臓腑を健全な状態に保つ必要があります。どこかにトラブルがあると、食べたものがうまく気であるエネルギーに変換できず、体内にとどまってしまいます。
 


Pollen from Scots Pine / goforchris

 

あなたは冷えタイプ?熱タイプ?

中医学から見る花粉症の症状は大きく分けて二つ。と症状熱の症状です。冷えの症状の特徴は、くしゃみ、透明で水っぽい鼻水、若干の鼻づまりプラス、冷え、手足の冷え、喉は余り渇かない、渇いても温かいものを飲みたいなどで、熱の症状の特徴は、くしゃみ、白または黄色くて粘っこい鼻水、ひどい鼻づまりプラス眼のかゆみ、赤ら顔、喉が渇いて冷たいものを欲しがるなどです。冷えが特徴の症状の原因は肺と腎が弱っていることが多く、熱の症状の原因は肺と脾に問題が有る場合が多いです。
 
肺と腎が弱い冷え症状タイプは、温かい食事や暖かい服装に心がけ、入浴などの工夫で身体を芯から温め、冷えを改善することを第一に考えましょう。食の養生では、ネギや生姜、三つ葉や大葉、春菊、シナモン、香菜、こぶし(辛夷)茶などがおすすめです。
肺と脾が弱い熱の症状のタイプは、身体の熱を冷まし、目やのどの炎症を和らげる工夫が大切です。食の養生では、熱を冷まし、身体をすっきりさせる食材を選びましょう。ミント、菊花茶、ごぼう、セロリ、クレソン、キュウリ、タケノコなどがおすすめです。
花粉症対策はこちらもご参考ください→冬から始めるのが効果的 花粉症対策


Pollen Laden / peasap

 
春の養生ではもう一つ大切なことに、「風邪(ふうじゃ)」への対策っというのがあります。
イライラや、落ち込み、春に情緒が不安定になるのにも、実は原因があるんです。。
今日は長くなったので、この辺で終わりにして、風邪のお話はまた今度にしましょう。
 
 
日に日に、日照時間も長くなり、徐々に暖かくはなってきますが、まだまだ寒邪が猛威を振るっている今日この頃です。しっかり温め、健康を維持していきたいですね。
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2014/02/06

節分の面白ばなし

こんにちは。店長の櫻井です。

今日は節分ですね。節分とは、「季節を分ける」という意味があるそうです。節分が過ぎると、次は立春。確かに今日は春の様な暖かい一日となりましたが、立春の明日は、また真冬日に戻ってしまうようですよ。


大豆(Daizu) soybeans / T.Hagihara

『恵方巻』の由来

節分の豆まきはどの家庭にも見られましたが、最近は恵方(えほう)を向いて巻き寿司をたべる『恵方巻も全国で見られるようになりましたね。昔は関西近郊を中心に行われていた風習でしたが、いつの間にか全国区になりました。情報のスピードと日本がどんどん小さくなっていることを感じると同時に、コンビニや大手スーパーのビジネス手腕にも驚かされます。

この恵方巻きの由来は諸説あり、どれも定かではないですが、一説によると、江戸時代に大阪商人の旦那衆が花街の遊女に巻きずしを食べさせたお大尽遊びから始まった事とされ、その後しばらく廃れてしまっていましたが、1977年に大阪海苔問屋協同組合が、節分のイベントとして道頓堀で行った「巻きずしの早食い競争」を機に復活を遂げたそうです。要するにこの「恵方を向いて巻き寿司を食べる」というのは、元々はちょっと破廉恥なお遊びで、その後、海苔をもっと多く売りたい海苔問屋主体の販促から広まったもので、クリスマスケーキやバレンタインチョコと一緒ということです。

さらに「恵方巻」という名前も、某数字の書かれたコンビニチェーン店が1998年にこの風習を全国展開する際につけた商品名だそうです。そういえば、うちの両親は奈良と大阪出身ですので、実家では「まるかぶり寿司」と言ってました。「恵方巻き」ではなかったですね。これも販促だったんですねぇ。世間を巻き込み、市場まで生み出したそのパワー。。。すごいです。

奈良に住んでた頃は、玄関先に柊の葉とイワシの頭も飾ってありましたが、それは逆に商品価値がなかったのか、単に魚臭いのが受け入れられなくなったのか、見なくなりましたね。


柊鰯 / Sekikos

 恵方

今年2014年、午年の恵方は、甲(きのえ)(注 2015年は庚。西南西の方角)で、この中国式24方位を西洋式16方位に当てはめると、「東北東やや右」ということになります。『恵方』とは『歳徳神』(としとくじん)という神様がいる方角を指しています。歳徳神は、年の初めに祀る神様で、その年の福徳を司る神様なんだそうです。そして、この神様がいる方角は、その年の十干(じっかん)によって決まります。この文の冒頭の「甲」(きのえ)というのがそれです。十干とは成績の優劣をつけるときに使われていた、甲乙丙丁。アレが「十干」です。十干は全部で10個、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き)があり、これが年と方角に対応していて、決まるそうですよ。昔は初詣と言えば、この恵方の方角にある社寺に行っていたそうです。


豆まきの由来

節分に豆まきをしたり、柊や鰯の頭を門口に飾るのは、「鬼」を祓うためだとされています。節分の豆まきは元々は「追儺(ついな)」といわれ、中国から伝わった風習で、厄病をもたらす悪い鬼を追い払う儀式でが、なぜ、鬼は節分を選んでやってくるのでしょうか。

これは、中医学でもおなじみの、陰陽五行説から説明されています。

節分とは、季節の変わり目というのは冒頭でお話しましたが、この変わり目とは、陰から陽に、陽から陰に変わる時です。この変化の対立によって邪気が生じ、災いがもたらされます。そしてこの災いを祓うのに、豆を撒いたというのがこの風習の始まりなようです。

ではなぜ『鬼に豆』なのかというと、鬼と言えば金棒を持っていますが、この金棒の金は五行説の「木・火・土・金・水」の金から来ています。そして、五行説で「金」を抑えるのは、「火」の役割です(火剋金 火は金属を熔かす)。炒った大豆というのは、火の性質を持っているとされ、この豆を鬼に向かって撒くことで、鬼をやっつけられるというふうに考えたようです。また撒いた豆から芽が出て、やがて木になります。五行説で「木」は「春」に相応します。豆を撒くことは、「春の気を助け、春を呼ぶ」という意味もあるそうです。

 
節分は豆を撒いて、柊鰯を戸口に飾って、恵方(東北東やや右)を向いて、巻き寿司を食べましょう。ただし、巻き寿司を食べ終わるまでしゃべってはいけませんのでご注意を。子供ころは、お面をつけて鬼の役をやらされていた父や従妹の兄なんかがかわいそうでしょうがなかったのと、本とは鬼じゃないのに外に出ていかされる理不尽さや、はだしのまま玄関に降りる違和感と、どうにもしっくりこないイベントでしたが、まぁそれもこれも小さい時の良い思い出ですから、きっと私も子供が出来たら、やるんでしょうね、鬼。。。豆を撒いて、恵方巻食べて、一杯福を呼び込みましょう!
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2014/02/03

むくみ、疲れ、便秘には「小豆」。

こんにちは、櫻井です。毎月1日はあずきの日だそうです。
※【あずきの日】(毎月1日)
「古事記」の穀物起源神話にも書かれているほど古くから食べられていたあずき。
毎月1日と15日には小豆ご飯を食べる習慣もあったあずき。
利尿作用、便通、乳の出にも効果的とされるあずきを食べて健康になってもらえたらと、
あずきの製品を扱う井村屋製菓株式会社が制定。
日付は毎月1日にあずきを食す習慣を広めたいとの願いから。 (http://ameblo.jp/163cm55kg/より)
 
実は小豆(あずき)は、漢方薬としても使われるほどのパワーを持った食品です。小豆は餡子意外の形で食べることって少ないですが、実は大豆をもしのぐ力を持った健康食品なんですよ。


大納言小豆(升入り) / tamba2010

小豆は、中医学では、赤小豆(せきしょうず)と言われる生薬です。性味は平性で、甘、酸。強い利尿作用と解毒作用をもち、むくみの解消に昔から使われてきました。唐の時代に書かれた『食療本草』という書物に、鯉と一緒に煮こむ赤小豆鯉魚湯(せきしょうずりぎょとう)という薬膳が登場します。作り方は、えらと内臓をとった鯉を小豆とお酢と水で煮込むというシンプルなもの。精がつき、余分な水分を排泄してくれます。病中の体力低下や腹水の改善の力があるといわれるスープです。鯉は食べて、小豆が入ったスープもしっかりと飲みます。
同じく利尿作用がある豆には、緑豆がありますが、あちらは涼性で、余分な熱をとる力があるのですが、冬場など寒い季節には、寒熱の偏りのない平性の小豆が向いています。小豆の形を良く見ると腎臓の形に良く似ています。中医学ではこんなことからも「豆は腎臓みたいな形をしているから腎臓の働きと関係がある」と考えるわけです。実際、利尿作用を持ち合わせているのが、中医学のすごいところです。


お汁粉 / sota-k

 
小豆は炭水化物の他、良質の植物性たんぱく質やミネラルが含まれつつも、脂肪はすくないという薬膳には欠かせない食品です。そのほか、ビタミンA、ビタミンB1、B2、そして抗酸化作用を持つポリフェノールやアントシアニン、ビタミンCがたっぷりでお肌にも良く、コレステロールを低下させ、血液さらさらにしてくれるサポニンが多く含まれる栄養食品です。その他、血圧降下、疲労回復、便秘改善の改善にも役立つとされています。小豆の色素の一つ、アントシアニンには、効酸化作用があり、筋肉の疲労を抑制する効果があるといわれています。ビタミンB1やB2は体内ででんぷんや脂肪を分解して、カロリーに換えるために必要な栄養素です。B1やB2が不足するとエネルギーが足りずだるさを感じたり、疲れやすくなったりします。
小豆を是非食べていただきたいのが、妊婦の方。たっぷりと含まれる食物繊維が便秘を改善し、利尿作用がむくみを改善します。さらにお乳の分泌を促進する力もあると言われています。
一つ注意点があります。小豆のもつ様々なチカラを期待する場合は、お砂糖は使ってはいけません!むくみならほんのり塩あじの「煮小豆」で食べるようにしてください。
 


小豆ごはん【大納言】#dinner / is_kyoto_jp

 
小豆が日本で食用にされてきた歴史はとても古く、なんと縄文遺跡からも発掘されてるほか、「古事記」にも記述があるそうです。十勝の大納言が有名ですが、実は寒さに弱い品種だそうで、収穫高は非常に天候に左右されやすく、投機の世界では「素人は絹と小豆には手を出すな」とまで言われていたそうです。赤いダイヤと言われる所以ですね。
小豆は、利尿作用が高く、便秘を改善してくれて、お肌にもよくて、元気にしてくれる食材です。まだまだ寒い日が続きそうなので、お砂糖少な目のお汁粉やぜんざいはいかがでしょうか。
 
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2014/02/01

春節:春へ向けての養生

新年好!在新的一年里也请多多关照!愿新的一年有新气象!

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年も良い年でありますように。


Grrr [Yokohama China Town] / d’n’c

今日は旧暦のお正月、春節です。

中国では暦通りの新年ではなく、旧暦のこの春節を祝います。中国のお正月は日本の厳かな静かなものとは違い、爆竹が鳴り響きとても賑やかなものです。これは日本の豆まきと同じ意味合いで、鬼を祓うためと言われています。日本では年越しにお蕎麦を食べますが、中国では餃子を食べるところもあるようです。この餃子は、天に一年の報告に行っていた竈(かまど)の神様が帰ってくる日である春節に、神様を迎えるためのお供えものとして造られます。餃子には新と旧が入れ替わる「更歳交子」という意味もあるそうです。


A street Scene of Beijing / INABA Tomoaki

春節は一年の始まりで、文字通り春の訪れを祝う儀式です。春節を過ぎると次は立春。外はまだまだ寒く、冬まっただ中ですが、暦の上ではこれから春が始まります。中国古来の哲学である、「陰陽学」では、冬は陰が極まる季節。陰とは静と動でいうと静。春からは徐々に陽気が高まり、陰から陽に転化していく季節です。陽は活動のエネルギーなので、植物は芽を出し、動物は動き出します。自然の一部である人間も陽気を取り込み、活動的になっていきます。
しかし、まだまだ寒さもたくさん残っています。今日の様に不意に暖かくなったかと思えば、次の日は一気に真冬日に戻ったりします。そうなると、体の調節が追い付かず、体と自然をつないでいる穴(腠理・そうり:一般的には毛穴のことと捉えられています)の開閉のコントロールがうまくいかなくなり、取り込んだり、発散したりさせないといけない陽気が体内に閉じ込められてしまいます。陽気は活動のエネルギーなので、体内に閉じ込めるのは良いのではないか?と思ってしまいますが、陽気とは常に動き、巡るもので、一か所に閉じ込めておくものではありません。
閉じ込めてしまうと、陽気が強くなり、熱を帯びるようになり、喉が痛い、喉が渇く、咳が止まらない、血圧が高くなる、イライラする、気分が滅入るなどの症状が起きることもあります。熱の鬱積がひどい場合は火を起こします。火が起きると熱は上に向かい、風を起こします。そうなるとフラフラとめまいがしたりするようにもなります。そうならないためにも陽気はうまく発散させることが大切です。そんな時は、少し汗ばむ程度の運動をするか、足湯などをして少しだけ汗をかくのも良いですね。余りやりすぎると潤いを消耗してしまうので、ほどほどにしましょう。


Rose, Harunomai, バラ, 春の舞, / T.Kiya

春は、春一番という言葉からもわかる通り、風の季節です。外に吹く風は身体にも影響を及ぼします。この時期のイライラ、不安、頭に血が上りやすい、めまい、肌トラブル、出ては消える痛みなどというのは、この風の影響によるものといえます。風の3大特徴は、「突然起こる」、「体の上の方に症状が現れやすい」、「変化しやすい」の3つ。先ほどのめまい、イライラ、血が上りやすい、皮膚トラブル、出ては消える痛みなどというのもこの特徴に当てはまりますね。
風の影響を受けやすい臓腑は「肝」。肝は感情では「怒」とつながりがありますので、これまたイライラ、カーッとなるといった症状が出やすくなる季節というのを裏付けます。中医学での「肝」は西洋医学で考える肝臓としての機能、解毒や血や糖の貯蔵の他、自律神経の調整もしています。春はこの肝が影響を受けやすい季節なので、ストレスなどによる自律神経のアンバランスを引き起こしやすい季節です。
そんな春の養生法は、香りのよい食材を取り入れて、気をしっかり巡らせ肝の状態を良くすること。みかんの皮を干すだけで作れる陳皮もおすすめですよ。その他、アサリ、シジミ、百合根、レバー、発芽玄米、ミント茶、ラベンダー茶、ジャスミン茶なども良いでしょう。春のお花を部屋に飾るのもよいですね。
もう一つ、陽気が強まってくるときには、あらかじめ陰を補っておくことも大切です。「秋冬養陰」というのは、この季節の養生の基本です。陰とは身体にとっての潤いのことです。陰を補う食材は、豚肉、カモ肉、鶏肉、すっぽん、ハマグリ、アワビ、黒豆、豆乳、豆腐、レンコン、キュウリ、トマト、百合根、胡麻、白きくらげ、レモン、メロン、ミント茶、緑茶などです。
 


千鳥ヶ淵の春 / slash__

小さな自然である人間は、大きな自然の影響を受け、四季が変化するように、刻一刻と変化し続けています。万物は常に流転しており、変わらないものなどありません。そして、変わることで変化に適応できているのです。新しい一年の始まりです。今年も変化に備え、健康な体を維持しましょう!
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2014/01/31

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売