毎日毎日ほんとに熱いですね。今週になって落ち着くと思っていたのに、まったくそんな気配はなく、来週もまだ暑いようですね。
こんにちは、櫻井です。
そんな暑さの中、都内での熱中症の死者はなんと100人を超えたそうですね。エアコンの使用や、こまめな水分補給が大切ですが、スポーツドリンクは甘すぎて、逆にほんとに体に良いのか心配になりますので、今年の夏の水分補給や夏バテ防止には、「甘酒」をお勧めしたいと思います。
甘酒はブドウ糖、必須アミノ酸、パントテン酸、ビタミンB1、B2、B6、ビオチミンや腸内乳酸菌のエサとなるオリゴ糖や、食物繊維などを含み、「のむ点滴」と言われているぐらい実はとっても栄養豊富で、熱中症対策の水分補給にも最適といえるほどの飲み物です。甘酒は初詣の出店っというイメージが(私は)ありますが、冬は温めて、夏は冷やしてと、昔は一年中飲まれていたんだそうです。
江戸時代の甘酒売り
といっても、この時期に甘酒ってあまり見かけないですよね。でもご心配なく。甘酒は家庭で簡単に作れます。自家製の甘酒なら、お砂糖を足さずに、麹が作り出す自然な甘みで、アルコールもほとんど入っていませんし、しかも自然酵素がたっぷりな最強の飲み物が出来上がります。 甘酒の作り方さえマスターすれば、高価な酵素ジュースなんて必要なくなるかもしれませんね。しかも超簡単につくれるなんて言うことなしですね。
では材料です。
1. お茶碗半分ぐらいのご飯
2. おかゆを造るための水少々
3. 100gの麹
以上。
たったこれだけです。これでもそこそこの量がつくれます。一人なら十分です。麹は良いものでも1kg1000円ぐらいなので、素晴らしいコスパです。
道具は炊飯器と一応ほこりが入らないためのふきんのみ。
ただ、一つだけ難点なのは、出来上がるまでに10時間ぐらいかかる事でしょうか。そのあいだ炊飯器を占領してしまいますが、それでも寝る前にしこんでおけば、朝起きた時には出来上がっています。
それでは作り方です
1. まずお茶碗半分ぐらいのご飯で、どろどろのおかゆをつくります。
2. 100gの麹をボロボロにほぐして入れます。この時手で麹をつぶさないよう、両手をすりあわすようにほぐしながら入れます。
3. できたおかゆを60度ぐらいに冷まします。水温計があれば便利ですが、無ければ、手の甲で触ってみて5秒ぐらい我慢できる熱さが大体60度です。急いでいるときは少しお水をたしても構いません。
4. おかゆを湯煎します。「保温」にした炊飯器に、60度のお湯を入れ、そこにおかゆが入るにちょうど良い器をいれます。もし途中でかき混ぜることが出来るなら、湯煎しなくてよいので、直接炊飯器に上記3のおかゆをいれてください。
5. 炊飯器に入れた器の中に良くかき混ぜた3のおかゆを入れます。直接入れるときも良くかき混ぜてから入れます。
6. あとは炊飯器にほこりよけのふきんをかぶせて放置するだけです。直接入れた場合は、たまにかき混ぜて温度を均一にしてください。炊飯器のふたはきっちり閉めないようにしてください。
後は10時間発酵されば出来上がりです。基本はおかゆをつくって麹と混ぜて、保温しながら放置です。これだけでできます。簡単ですよね!
つくった甘酒はそのまま飲むのはもちろんのこと、タッパーに入れて冷蔵庫へ。1週間は保存できます。それ以上は小分けして冷凍庫へ入れておけばさらに長期間保存できます。食べるたびに解凍してください。我が家では製氷皿に入れて冷凍庫保存か、ジップロックに入れて凍らせています。冷えが気になる人はちょこっと生姜をいれてもおいしいですし、甘みがもう少し欲しいなら、黒砂糖をいれても良いでしょう。夏場は冷たくして飲むととってもおいしいです。二日酔いにもおススメです。
中医学的にみても、米は粳米(こうべい)といって、れっきとした生薬です。補気健脾の力があり、エネルギーを補い、胃腸の働きをよくします。また心を落ち着かせる力もあるとされています。麹は神麹(しんきく)といってこちらも生薬として使われています。消食行気・健脾止瀉といって、消化を良くして、下痢を止める胃腸薬として使われています。消化酵素もたっぷりです。
今年の暑い夏は甘酒で乗り切ってみてはいかがでしょうか???