こんにちは!車田です☺
GW明けて、バリバリ仕事始めている方も、まだGWを満喫している方も、今日は五月晴れの気持ち良い日になりましたね!
外出されている方は紫外線対策、しっかりなさってください。
さて、これから少しずつ、こちらのコーナーで中医アロマ的視点から、季節の養生や美容法などをご紹介していこうと思います。
第一回目の今回は、中医アロマというものについて簡単にご説明致します。
Ruen Nuad Massage studio / A Cia
中医アロマとは、一言でいうと、中医学とアロマセラピーという、『東洋と西洋の自然療法のイイトコ取りしたもの』です。
中医学で使われる中薬(日本で言う漢方薬)は生薬(西洋で言うハーブ)を組み合わせたものです。
アロマセラピーで使われるエッセンシャルオイル(精油)はハーブの薬効成分を高濃度で抽出したものです。
もうお分かりでしょうか。どちらも、ハーブを原材料としたものを使っているという共通点があります。
ですので、呼び方が違っているだけで、同じ植物のエキス というものがたくさんあります。
たとえば…
フェンネル=茴香(ういきょう)
アンジェリカ・ルート=当帰(とうき)
ペパーミント=薄荷(はっか)
パチュリ=藿香(かっこう)
…まだまだあります。
中医学はそのエキスを服用したり、外用したりして使います。
アロマセラピーは基本は植物油で希釈して外用(皮膚に塗布して経皮吸収させます)。フランスなどでは医師の判断のもと、服用したりすることもあるそうです。
この、世界における2大植物療法のいいとこ取りするとはどういうことか…。
中医学の、弁証論治(べんしょうろんち)という体質の見立て方法を使って、その方の体質を見極め、中薬の薬性理論にもとづいて、エッセンシャルの性質を判断しブレンドする。そして経絡や経穴を中心にトリートメントを行う。
つまり、中医学の数千年の臨床データに基づく理論体系に沿って、自身にピッタリの植物を選び、生薬みたいに苦くて臭いものではなく、いい香りで気持ち良うくなりましょう!ということなのです。
PhoTones Works #6919 / TAKUMA KIMURA
香りは食事と同じくらい、本能で幸せと感じられる優れものです。しかも、トリートメントによって、全身ほぐし経絡やツボを刺激するので、その場で変化を体感することができます。
好きな香りが自分の体が必要としているものに直結しているので、日々の生活の中で、自身の感覚で香りを選び、手軽にセルフケアしていくことも可能です。
そして、中医アロマは中薬、漢方薬と併せて用いれば相乗効果があり、特にストレスが原因となって起こる様々な症状に◎ 更に美容にも◎◎ と、いうことで、みなさまもぜひ取り入れてみてくださいね。
六本木店では、今後、簡単なハンドトリートメントや弁証論治に基づく、精油のオリジナルブレンド制作なども行っていきたいと思っております。興味のある方は、ぜひお声がけけください☺
リラクゼーションサロン風香 イメージ1 / nishimuraya.kinosakionsen
次回以降は、具体的にどんなセルフケアが出来るのかや精油の中医学的な性質のお話をしていきます。
どうぞお楽しみに(*^^*)
ブログ日記BLOG
中医学 の記事一覧
中医アロマ#1 『中医アロマのあれこれ』
2016/05/07
Diet & Innner Beauty -漢方養生茶で健康美を目指そう-
はじめまして!
4月から六本木店で勤務しております、車田光穂です。
これからどうぞよろしくお願い致します(*^^*)
さて早速ですが、六本木店では春のダイエットコーナーを作りました!
ようやく暖かさが増してきた今日このごろですが、暖かくなると自然と洋服の生地も薄手になっていきますよね。するととたんに気になり始めるのがボディライン。
そこで、これから夏に向けて一時的なダイエットではなく、体内環境を整えて、健康的に美しくなるお手伝いができればと、3つのタイプに分けて養生茶のご提案をさせて頂いております。さらにその場で試飲もできます♪
春はデトックスにも良い季節です。
これを期に本格的に体質改善したいという方や、今の体型を維持していければ良いという方、それぞれにおすすめのものをご用意しておりますので、ぜひ試飲しに来てみてくださいね♪
また、今回は春の養生についてちょっとご紹介したいと思います。
***
春の三ヶ月は自然界の陽気の上昇につれ、万物がまどろみから目覚めて動き出す季節である。
この季節の特徴に従い、早起きし、ゆったりした服装を身にまとい、散歩して気持ちをのびのびさせ、肝の機能を促進していく。これが春のよい養生方法である。
==『素問・四気調神大論』==
***
中医学では、『肝』が春の養生に深く関係します。植物の新芽が出て枝がのびのびと成長する姿は、自律神経のバランスを調整して体内の気の巡りをのびやかにさせる肝の働きと相通じるからです。
肝は縛られることを嫌います。子供のようにのびのびといられる環境作りがポイント。
また、朝の時間帯は一年で言うと春の時間帯に相当します。
朝食を抜いたり、冷たいものばかり摂ったりすると、体内の陽気の上昇を妨げ、「めまい・だるさ・低体温」を招く原因になります。
朝は温かいもの、消化しやすいものを摂取するように心がけて、元気に1日のスタートを切りましょう!
2016/04/19
さっと簡単!身体のめぐりチェック!
こんにちは、太田です。
毎日毎日寒いですね。今年はお正月が暖かく、油断をしていたら都内でも雪が積もり、あっという間に例年並みの寒さになりましたね。みなさま、身体が縮こまって、肩こりや頭痛・腰痛に悩まされていませんか?
本日は2月4日・立春です。暦の上では今日から春。そう考えるだけで少し体もほぐれるような気がする、単純な太田です。
Ume blossoms ‘Ohshuku’. 梅 鶯宿(おうしゅく) / T.Kiya
中医学では、春は「肝」(かん)の季節と考えます。「肝」は、身体のエネルギーである「気」を全身に巡らせるはたらきを担っている場所です。しかし、春は精神的に不安定になりやすく、こういったストレスがこの「肝」のはたらきを鈍らせる、とされています。
このように「肝」のはたらきが鈍ってしまうとどうなるのでしょうか。
一般的には「気」の巡りが悪くなり気が滞る「気滞」(きたい)症状が現れます。
げっぷが出る
胸や脇がスッキリしない
お腹が張る
イライラなど情緒不安定になる
女性の場合は生理前に胸が張りやすい
などなど。
この様な場合は、ジャスミン茶やローズティーを飲んでリラックスをしてみたり、食べ物もシソやミント・ニラ・セロリ・三つ葉・春菊・かんきつ類など、香りの良い食材を召し上がって頂くことが、気を巡らせるために良いと言われています。
Fresh Mint Tea / Rubber Dragon
又、「気」の巡りが悪くなると「気滞」症状が現れるだけでなく「瘀血」(おけつ)といって、「血」(けつ)の巡りが悪くなる状態が現れる場合もあります。というのも、「気」は、身体中に栄養や潤いを届ける「血」を押し流すはたらきがあるからなのです。
肩こりや頭痛など、「血」の巡りが気になる方は是非瘀血チェック、してみませんか?
下のリンク先から簡単にチェックができますので、是非一度、お試しください♪
http://kangen.iskra.co.jp/check.html
2016/02/04
雲南省へ研修に行ってきました その2
太田です。10月の上旬に中国の雲南省・昆明市にある雲南省中医医院へ行って参りました。
その時のレポートを2回に分けてお伝えしております。1回目のブログはコチラ。
研修内容は、外来での診察と入院病棟での治療を見て学ぶこと。
まず、外来では葉副院長先生と欧先生の診察の様子を見せていただきました。
ニキビや乾癬、白癜などでお悩みの方が雲南省中医医院の先生を頼り、遠くから診察を受けにいらしていました。
その先生の傍で日本語での解説を聞きながら、先生の診断される内容、処方される煎じ薬の内容を学びました。
次に、入院病棟では主に外用薬の使用方法について学びました。
写真は湿布に使用する薬液。湯気が出ているのがお分かりになりますでしょうか。
ホッカホカの外用の薬液をタオルやガーゼに浸し、患部に湿布していきます。
10分程度しっかり湿布し、その後再度薬液を直接タオルやガーゼの上から注射器で注ぎ足し、再度10分程度おいて、その後軟膏(生薬が主成分です)を塗布して終了です。
他にも、患者さんのご協力もあり、火で熱した針で直接患部をさして治療する方法(火鍼)、
梅花鍼(ばいかしん)を使用する治療、吸い玉で瀉血する方法を見せていただきました。
すごい…すごいです、中医医院。
中医学の素晴らしさを身をもって体感して学んで来ました。
この充実した研修、少しでも皆様のお役に立てるよう、日々精進して参ります。
余談1
雲南省、昆明市は海抜1892m。
高地のため、研修に行く1週間ほど前から漢方薬を飲んで体調を整えていました。
そのせいか、おかげさまで体調を崩すこともなく無事に帰ってくることができました。
恐るべし、中医学の知恵、です。
余談2
今回、見たかった植物を見ることが出来ました。それがこちら。
小さくて黄色いツブツブ、見えますでしょうか。
実はコレ、沙棘(サージ)です。もっと大きな実を想像していましたが、余りの小ささにびっくり。
とても貴重な植物だなあと改めて実感したのでした。
2015/10/31
雲南省へ研修に行ってきました その1
こんにちは、太田です。
気が付けば、10月も間もなく終わろうとしていますね。
私は10月11日から16日まで、中国の雲南省・昆明(こんめい)へ皮膚科の病院へ研修に行ってきました。
少し間が空いてしまいましたが、2回に分けて研修の様子をお伝えしたいと思います。
実は私にとって中国は初めて。
成田空港から上海まで約3時間のフライト、のち、トランジットをして中国国内便で更に約3時間、やっと雲南省の省都である昆明の飛行場に到着しました。
私たちの研修を受け入れてくださったのは雲南省中医医院の皮膚科の先生方。
正門は大通りに面していて、建物の様子は日本の病院とはまた異なった雰囲気です。
この入り口を入ると、煎じ薬などを渡す受付がありました。驚くほど多くの患者さんで賑わっています。
ここから更に奥に進むと患者さんの待合室があり、その待合室の上部には中国で語り継がれている故事が書かれています。
この様な感じで書かれていると、待っている間に退屈しない上に、何度も来ていると内容を覚えてしまいますね。面白いなあと思います。
下の写真の物語は、当帰にまつわるお話。
そして皮膚科の病棟がこちら。
入り口は裏通りに面しており、近々新しい病棟へ移転予定とのことでした。
こちらは生薬を煎じる機械が置いてあり、生薬の香りが漂ってきます。
金銭草の香りに似ているような、甘くて懐かしい香り。
それもそのはず…。運ばれる煎じ薬と大量の生薬…。すごいですね。
あわてて撮ったのでぶれておりますが、雰囲気を感じて頂ければ嬉しいです。
その2へつづく…。
2015/10/31