こんにちは!中神です。春は出会いと別れの季節です。そして感情が乱れやすい季節でもあります。
涙がでるような出来事が増えることでしょう。
人間はなぜ泣くのでしょうか?どうして涙がでるのでしょうか?
基本的に涙は常に分泌されています。それは眼球を潤し、炎症から保護するためです。
涙が分泌されなくなった状態が「ドライアイ症候群」です。広く知れ渡る症状だと思います。他に「ドライ 愛 症候群」というものがあります。聞いたことないですよね?
私が勝手に名付けた名前です( ・´ー・`)どや
でもめちゃくちゃな名前を付けたわけではありません。
「ドライ 愛 症候群」は愛が乾いてる状態。愛…すなわち心(こころ)が乾いている状態です。心が乾くと精神が不安定になり頻繁に泣けます。涙で目が潤されるので、ドライアイ症候群は良くなるかもしれませんが「ドライ 愛 症候群」はさらに悪化します。「ドライアイ症候群」も「ドライ 愛 症候群」もどちらも乾燥していることが原因です。漢方薬では身体を潤すという方法でまとめて解決できちゃいますよ!
これが漢方薬の良いところです٩( ”ω” )و
「ドライ 愛 症候群」の正式名称は臓躁(ぞうそう)といいます。皆様の知ってる言葉に変えるとヒステリーです。臓燥は五臓の心、または肝の血が少なくなり、そして乾くことで発生します。心や肝は精神をコントロールする臓腑です。この臓腑が乾燥すると精神が【寒暖の差が激しい砂漠のような状態】になります。寒暖の差を感情に置き換えると、急にイライラしたり、なぜか泣けたり、憂鬱な気分になったりと感情の起伏が激しくなります。
このような症状には「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」という漢方薬をおススメすることが多いですが、お困りの方は漢方薬局に相談しましょう。

人間は何故なぜ泣くのか?という事は実際にはよく分かっていませんが、
「誰かに助けを求める時に泣く」
と考えられているそうです。
私もまぁそうだろうなと思うわけです。
人間の脳の発達には様々な説があります。その説の一つに【食べ物や生活環境などは関係なく、複雑な社会環境が脳を発達させた】とする説があります。
例えば怒ったりすることには外敵から身を守るという意味があります。
笑うことも身体を元気にすることが分かっています。でも泣くのは…??
涙を流すとストレス解消になるという話もありますが、根拠はよくわかっていません。流した涙の中に快楽鎮痛物質が含まれていることは分かっていますが、それを感知するセンサー(受容器)は眼にも鼻にもありません。
中医学的に考えると根拠は分かります。中医学で涙は【肝が主る】と考えられています。肝は他にも【怒り(ストレス)】や【自律神経】を主る臓腑です。主(つかさど)るとはコントロールするに近い意味です。したがって、涙に関して基本的には【肝】の失調が原因である考えます。例えば中医学の多数の古典には【肝が弱ると涙が流れる】との記載があります。また、鍼灸のテクニックの一つに、眼球近くにあるツボ(晴明)に鍼を打ち、涙を流させることで【肝】の興奮を抑えるという技術もあります。
もしかしたら、涙を流すとストレス解消になる、というお話は中医学を発端とした話かもしれませんね。

感情的に泣き涙を流すのは人間だけです。
感情を生起する部位は扁桃体(へんとうたい)という脳の一部分ですが、他の動物にも扁桃体はあります。
でも感情的に泣くのは人間だけなのです。
社会的に、周りの人々に、合わせて成長してきた ”脳ならではの機能” と考えると、泣くことは誰かに助けを求めていると考えられるなと思います。
泣きたい時は無理しずに泣きましょう。
そして勇気を出して、誰かに助けを求めてみましょう。
無理をしなくてもいいんですよ(/・ω・)/
おしまい。
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