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月経の小話② / 加藤百合子

こんにちは 加藤百合子です。

もう、緑色の葉桜になりましたが、今年の桜の花はきれいでしたね。
通勤する途中に小さな木ですが、毎年豪快に咲く街路樹があります。
見あげれば、感染という大変なでき事を知らないとばかりに、
今年も桜がりっぱに咲いていました。

婦人のお話第2回目は、月経量のつづきです。

 

月経が始まる前、量の少ない出血が長く続きます ○○○

または

月経が途中からずっと少ない量が続いて、終わるのに2週間かかりました ○○○

そんな経験がある方はいらっしゃると思います。

 

血液がたまるところやその周りの膜は、通常、必要に応じて出る以外は、それ以上漏れないようにとどめています。
東洋医学でも、血は、その管の中をあふれないように流れていると考えられており、
この役割は、東洋医学の用語で気によって行われていると考えております。

この気の機能が弱くなると、血は本来あるべき所からあふれたり、もれたりするというのです。

月経は、おおよそ5日から7日間です。
それ以外に、月経が継続する期間として、月経前や月経後にある場合は
それは、もれている、とどめられてない という状態で、

気の力が不足していることになります。

 

気の力が不足する状態って、日常でどんな時でしょう。

大きい病気をした時は、健康な時よりとても疲れやすくなりますね。

健康な日常の中ではどうでしょう。

全般的に元気がない状態と言えます。

体がとても疲れていたり

考える事や悩む事が長い

よく眠れない日が多い

お食事の量が少ない

という時、元気はだんだんとなくなっているのではないでしょうか。

睡眠と食事、まず、見直してみることは、大切そうですね。

月経の小話①

2021/05/15

中医学から養生~5月の養生~/加藤 百合子

こんにちは 加藤百合子です。5月は菖蒲がきれいですね。
漢方で用いる菖蒲とは葉の文目模様から名付けられたアヤメです。民間療法の一つに、菖蒲の根(菖蒲根)をおろして打ち身にすりこんだり、創傷に菖蒲の湯を用いたりしていたようです。

日本の端午の節句は、中国の端午節から伝わります。中国は旧暦5月5日を重五といい、奇数月の数字の重なる日を無事であるよう、子供も大人も無病息災を祈りお祝いするそうです。日本では、年の始まりの午の月、午の日に菖蒲やヨモギを軒につるしたり、屋根に吹いて、邪気を払ったといいます。

日本書紀には、狩猟の姿で、薬草刈りをする日“くすりがり”とも記されているそうです。アヤメの葉がかっこいい剣状なので、武のイメージが強く、奈良時代になると、武の行事として武官の騎射や、子供たちが作りかぶとや刀でいくさごっこをするようになり、江戸時代には男児の節句と尚武や魔除けに変化していきました。関東で食べる柏餅の柏の葉は、古い葉が落ちないことから、子孫繁栄を投影させた武家社会の心意気がみられます。

“くすりがり”と記されていたように、5月は旧暦で夏、昔は衛生が悪いので疫病の流行が恐れられ季節で、厄除けとともに病よけを望まれたようです。
柱の傷で背比べをする兄弟の歌のように、男児だけでなく、こどもの1年の健やかな成長を願い祝う現代の節句を、菖蒲を飾り、柏餅で過ごしてみようと思います。

2021/05/08

女性に多く見られる甲状腺の病気① / 鮎澤 婦佐江

こんにちは。鮎澤です。

薬局内でのご相談時、多彩な身体の不調や症状を訴えられる女性が多いです。
倦怠感、無気力、冷え性、頭痛、頭重感、睡眠障害、動悸、多汗、便通異常などの身体的症状や
イライラ、憂うつ、不安感などの精神的症状をよくお聞きします。

こうした不調は、年齢や体質、環境のせいと思われがちですが、気を付けたいことは、意外な病気が潜んでいることです。

今回、女性に多い甲状腺の病気をその症状から中医学でみていきます。

ただし、症状が重篤な場合、ホルモン治療が必要なこともあり、医師の診断を受け、適切な対処をすることが大切です。

甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にある内分泌器官。
ここで作られる甲状腺ホルモンは、全身(脳・臓器・骨・筋肉・皮膚)の新陳代謝を活発にする働きがあり、その量に異常が起こると心身の活動に様々な影響が現れます。

甲状腺ホルモンの増えた状態:「甲状腺機能亢進症」
甲状腺ホルモンの低下した状態:「甲状腺機能低下症」

甲状腺機能低下症の主症状
倦怠感・無気力・昼夜を問わず眠い・記憶障害・冷え・むくみ・汗をかきにくい・食欲がないのに体重が増える・便秘・月経異常など

中医学では、甲状腺機能低下症の主症状を体内の「気」エネルギー不足「気虚(ききょ)」と考えます。

「気」は身体の活動を支えるエネルギー源(やる気、元気、食い気・・)となるため、不足すると疲れやすい、やる気が出ないなどといった不調を起こしてきます。

気虚の症状
・疲労倦怠・無力・胃腸症状・眠気・息切れ・風邪をひき易い・むくみやすい・舌の肥大・顔色が白いなど

「気」を生む源となる「脾(ひ)胃(い) 消化器系」を整え食事から栄養を吸収すること。

「気」を養う甘味・温性の食材を‼
米、大豆製品、カボチャ、ジャガイモ、豚肉、鶏肉、リンゴ、ナツメ、きのこ類など

他の症状のタイプには
・ストレスによる気の停滞
・気や血の不足
・血行不良
などがあります

2021/04/23

春と龍と雷のおはなし/ 車田 光穂

こんにちは!車田です。

3月末~4/3頃までのことを、日本の七十二候では「雷乃声を発す」といいます。
春に鳴る雷を「春雷」とよびますが、特に初めて鳴る春雷を「初雷」、あるいは冬ごもりの虫を起こす「虫出しの雷」とも言います。

春から夏にかけては、稲が実る時期です。昔から、この間に雷がよく鳴る年は豊作だとされており(放
電した水は肥料となる窒素を多く含むため、よく育つのだということです)、そこから稲妻とよばれるようになったそうです。

中国の易経では、「震」という掛に属するものです。他に動物では「龍」、臓器では「肝」も「震」に属します。

春は肝が弱る季節ですが、中医学の世界でも、春先、肝の陽気のコントロールができなってしまっている状態は雷に例えられます。肝は自律神経と関係が深いため、ストレスから所構わず雷を落としてしまいそうなときは、特に今は春だからだと、春のせいにしてください。

発散の季節でもあるので、そのエネルギーを、何か他のことで放電できたらよいですね。

また、更年期の症状は「肝腎陰虚」という証が立つことが多いのですが、これは水を司る腎の陰が不足して肝の陽気が暴走してしまう状態です。

龍は池の中でおとなしくしていればよいのですが池の水が干上がってしまうと姿を表し、暴れ始めるのだ、と例えられることもあります。龍の暴走と雷が両方起こったら、大変な事態ですが、雨が降ってくれれば、また池に水が満ち、龍はおとなしくなることでしょう。循環です。心にも体にも適度な潤いが大切ですね。

春は、のんびりゆったり、放電が必要なら、小出しにして上手にバランスをとってみてください。

2021/04/09

~逍遥~つれづれ中医学③ 新型コロナというストレッサー/鮎澤 婦佐江

新型コロナというストレッサー
(ストレス反応を起こさせる刺激)

最近、普段アルコールを嗜むことのない私ですが、
食事時シードルをいただくようになりました。
その一口で気分がサッパリします。

4月現在もなお感染拡大しているCOVID-19(新型コロナウイルス)というストレッサー。
このストレッサーは、長く慣れ親しんだ生活環境を変容させ、精神的不調というストレス反応をもたらしています。

メディアで目にするコロナうつ、テレワークうつ!ストレッサーの影響で、自律神経のバランスを乱しココロと身体に悪影響をもたらします。

ココロの不調を感じる時(初期)
【精神的】
・憂うつ感
・落ち込み
・ため息が多い
・怒りっぽい
・涙がでる
・仕事に行きたくない
・人に会いたくない
・やる気がでない
・不安感

【身体的】
・胸苦しい
・動悸
・喉がつまる
・頭痛
・蕁麻疹
・不眠或いは過眠
・微熱或いは発熱

中医学では、うつの症状は主に「気」の停滞によって起ると考えられ、また精神状態と深く関わる「心(しん)」の不調も要因となります。

料理や運動などの気晴らしの行動、自分の感情を誰かに話したり、周りに力を借りる(例カウンセリング)ことも大切。そして情報過多は避けたいですね。

香りと辛味でストレス発散☆
・ミント
・コリアンダー
・ジャスミン
・柑橘類
・三つ葉
・酢
・カモミール

アルコールは、ほどほどに (^_-)

 

つれづれ中医学①
つれづれ中医学②

2021/03/26

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本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
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事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売