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中医学コスメレポート③ セ・サージ/金村瑛美

<中医学コスメレポート③>

こんにちは、金村です。
中医学コスメレポートの第三回目の商品は、セ・サージ(サージクリーム)です。

イスクラの化粧品の中で、特にオススメしたいのが、このセ・サージです。
みなさんご存知の通り、美しく年齢を重ねるために大切なことは、潤いに満ちた肌のエイジングケア。セ・サージは中医美容理論に基づいて、沙棘(サージ)果実から絞ったオイルに、植物エキス、エッセンシャルオイルを配合した濃密保湿クリームです。

沙棘油は、果樹植物の中でもトップのビタミンEを含有し、ビタミンAやその他ビタミン類、不飽和脂肪酸、アミノ酸などを多く含んでいます。そのため、保湿だけでなく、抗酸化や抗炎症作用にも優れており、中国では日焼け止めクリームも作られているそうです。
そして、沙棘油の効果を高めるため、エゾウコギ、真珠、サンザシ、桑白皮(ソウハクヒ)、緑茶といった、老化防止や美白効果のある5種類の生薬エキスが配合されています。

私が使用してみた感想…

私は混合肌のため、今まで秋~冬に使用しており、夏は日焼け後のお肌のケア、紫外線が原因の乾燥や肌トラブル、冷房直撃でいつもより乾燥する、という時に限り使用していました。
ですが30代になり、夏場は“べたつくのに乾燥する”と感じることが増えてきました。そこで、春夏でもセ・サージを使って朝晩しっかり保湿することで、“べたつくのに乾燥する”ということが、かなり少なくなりました。(嬉しい!)
加齢による肌のシミ、しわ、たるみの原因は、やっぱり保湿不足や紫外線が大きいですよね。どちらの問題にもアプローチしてくれるセ・サージ、これからも続けていきたいと思います!!

●夜の使用
“こってり”感のあるクリームですが、翌朝はクリームがしっかり吸収されていて、お肌はしっとり。そして、なんと言っても初めて使用した日の翌朝のプルプル感は感動ものです!

※沙棘油の天然の色素が、枕カバー等に付いてしまうと洗濯しても取れにくいため、塗ってすぐ就寝される場合はタオルをかけるなど気をつけてくださいね。

○朝の使用
最初は少し顔が黄色くなった感がありますが、夜の3分の2程の使用量で、薄く伸ばして、ハンドプレスしたあと、数分待っていただければお肌に馴染みます。その後は普通にメイクできます。

お肌に合うか不安、ちょっと試してみたい、という方はサンプルもございますので、スタッフまでお声がけください。

★併せて読みたい
中医学コスメレポート①
中医学コスメレポート②

2021/08/07

古代中国人の香水とは…? / 車田 光穂

こんにちは。車田です。

梅雨~夏にかけては匂いがこもるため、普段よりもいろいろなものの匂いを感じやすくなりますね。
この時期によく使われる漢方薬の一つに、勝湿顆粒というものがあります。もともとの方剤名は藿香正気散(かっこうしょうきさん)に使われている藿香(かっこう)は、精油ではパチュリというもので、香水のベースノートによく使われます。他の香りの保留剤にもなるので、最後まで香ってることが多いです。

古代中国でも、人々は香を焚き、香水のように自身に香りづけしておりました。今回は、生薬としても使われるものの中で、どんなもので香り付けしていたかをご紹介したいと思います。

【沈香】
ジンチョウゲ科の常緑高木。温性で芳香辛散薬。
行気止痛、温中止嘔、温腎納気、降逆平喘。

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【丁香】
丁子、クローブです。ヨーロッパでも魔除けに使われます。温性。
温中降逆、下気止痛、温腎助陽。

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【麝香】
ムスクです。温性。開竅薬の一つ。
開竅醒神、通経達絡、活血消腫・止痛。

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【藿香】
精油ではパチュリ。
胃腸の余分な湿を取り除く生薬として、梅雨時期によく使われます。芳香化湿薬。

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【乳香】
精油ではフランキンセンスです。温性。
活血止血、消腫生肌、伸筋活絡。

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【安息香】
精油ではベンゾインというもので、甘くバニラのような香りが特徴的です。温性。
闢穢開竅、行気活血。

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【蘇合香】
精油ではスチラックスです。温性。
開竅醒神、豁痰闢穢、温通止痛。

2021/07/17

わんこと暮らしの養生 #2/矢留 江里子

人もわんこの体も食べたものでできている。

私達の身体は本来、自分で回復 治癒する能力(自然治癒力)をもっています。
そのためには、栄養豊富な食事を摂ることが大切と考えます。
犬には犬のDNAがあり、人と犬は食べ物や習性は異なります。
「種」に合った食事こそ、病気やストレスに対する抵抗力をつけ、本来の身体の機能を発揮できるのです。
彼らにとって、健康的で自然な、望ましい栄養とは何でしょう。

【鍵となるのは歯の形】
犬の祖先
4万年前、オオカミから分化されたといわれる犬の歯の形は今でも変わりありません。
犬達はもともと自然の中で獲物を狩って暮らしてきました。
人と共に暮らすようになり、炭水化物を消化する能力を身につけてきましたが、生物学的には、ほぼ肉食に近い動物です。

人間は
主食である穀類、豆類、いも類をすりつぶすための奥歯が約6割
季節の野菜、海藻を食べるための前歯が約3割
肉、魚などの動物タンパクをかみ切る犬歯が約1割という構成になっています。
これこそ人に合っている栄養バランスなのかもしれません。

【一物全体】
犬達は群れで狩りをし、獲物は、内蔵や骨、皮や毛など丸ごとを食します。
スーパーに並んでいる肉は、血抜きされ、パック詰めされている部位肉です。
本来摂るべき犬が必要なカルシウムやリンなどの微量ミネラルが不足しがちになります。

一物全体とは、野菜なら皮をむかず葉から根まで、お米なら白米ではなく玄米、魚なら頭から尻尾まで、丸ごと全部をいただくという意味です。
ひとつの命を丸ごといただく。生きているものは丸ごと全部でバランスがとれているのです。

↓↓ 犬の手作りごはん/作り手:矢留江里子

【腸】
犬の腸の長さは自分の体長の5~6倍といわれます。
比べ、人は7~10倍です。
さらに日本人の腸は植物中心の食事をするため、欧米人と比べると長く柔らかい腸相をもつといわれています。
ちなみに肉食傾向の強い猫やライオンの腸は体長の3~4倍、草食動物の牛は20倍、草食動物の方が腸が長くできているのですね。
人は火の発見から食べ物を加熱して食べることで環境に適応してきました。
自然界で狩りをした獲物をそのまま生で食してきた犬の消化器官は、生の肉や骨を消化するのに向いています。

人は人の、犬は犬の「種」に合った食事を摂ることが、本来の「命」を輝かせることができるということがわかりました。
健康でイキイキした生活を望むのは、人もペットも変わりはありません。

★併せて読みたい
わんこと暮らしの養生 #1

2021/07/03

梅雨の中医アロマ活用 / 車田光穂

こんにちは。車田です。
ジメジメの季節がやってまいりました。この時期は中医学では脾(胃腸)が弱る季節となります。脾は湿気が苦手。

中医アロマとしては、脾を守り湿を取り除くものをおすすめ致します。
そして、湿が溜まってしまった場合、冷えによる(寒湿)のか、熱がこもるパターン(湿熱)かで使う精油の種類も変わってきます。
今回はその2パターンでご紹介したいと思います。

【寒湿タイプ】

●マージョラム    1滴  精神を和らげ、胃腸や筋肉を温める。
●オレンジ・スイート 1滴  補気、理気。消化促進。
●パチュリ      1滴  利湿、補気。むくみ、重だるさに。

岩塩100gに混ぜてアロマバスソルトを作り、湯船に。
冷えている場合、まずは温め、全身の血流を良くして代謝を上げ、湿をデトックスする方法がおすすめです。
湯船に浸かる元気がない場合は、シャワーを浴びる際に足元に垂らしてお使いください。
お風呂場自体がディフュザーとなって、全身でアロマのミストを浴びることができます。

【湿熱タイプ】

●レモン       1滴  理気、活血、清熱。二日酔いにも◎
●ペパーミント    1滴  清熱、発散、理気。抗菌効果も高い。
●パチュリ      1滴  利湿と補気。むくみ、重だるさに。

胃熱がこもっているならば、10mLの植物油(ホホバオイルなど)で希釈して、直接お腹を時計回りにゆっくり優しくマッサージ。
お腹以外に重だるい箇所があれば、下半身なら膝裏や鼠径部などリンパ液の溜まりやすい箇所を中心に、下から上に向かって流し、お顔の場合は耳たぶの下の耳下リンパ、鎖骨下から脇の下の腋窩リンパへと流します。
手の指先がむくんでいる場合は指先から手の付け根に向かってクルクルと円を描くようにもみほぐしてあげてください。
腕がだるければ手首から脇の下に向かって絞り上げるように流していきます。

寒湿タイプ、湿熱タイプどちらにも含まれるパチュリは湿を取る専門生薬で微温性です。
寒湿には温性のオイル。湿熱には涼性や寒性のオイルを使います。
香りを楽しみながらも、植物の薬効を上手に取り入れて、セルフケアにお役立てください。
アロマで少しでも快適な梅雨をお過ごしくださいませ。

2021/06/30

梅雨から夏「湿邪(しつじゃ)」の粘りと停滞/鮎澤 婦佐江

「庭のなか」 ルナール≪博物誌≫から

花:今日は日が照るかしら
向日葵:ええ、あたしさえその気になれば
如露(じょうろ):そうは行くめえ。おいらの料簡(りょうけん)ひとつで、雨が降るんだ。

花たちの梅雨論争かな?
可愛いなぁ~

梅雨に入ると、身体が重い・だるい、食欲がわかない
・・・こんな症状が多く見受けられます。

「六淫(ろくいん)」の邪気の一つ、湿邪は湿気の多い梅雨から夏の季節に現れやすく、身体の不調を起こしやすくなります。

【湿邪の特徴】

〇粘りがあり、体内に停滞しやすい。
粘りのある鼻水や痰、ジュクジュクしやすい湿疹、病気の慢性化・・
〇湿邪は重く汚く、下に溜まりやすい
便が軟便・ベタベタ、下利、下半身のむくみ、尿が濁る分泌物の多い湿疹・・
〇湿邪は陰邪
「脾胃 ひい」は消化器系を指し、湿気を嫌う臓器。
湿邪による脾胃の陽気(身体を暖めるエネルギー)のダメージは、消化吸収や水分代謝の働きを低下。
胃腸不良、むくみ、疲れなどが起こりやすくなります。

【湿邪の症状】

・身体や頭が重だるい
・身体がむくむ
・足が重い
・倦怠感・無気力
・食欲不振、胃がムカムカ、味を感じにくい
・下痢・軟便・
・オリモノが多い、尿が濁る(膀胱炎に注意)
・舌苔:ベタベタ、厚い・・・

【湿邪対策】
身体の除湿を (^_-)-☆

体内に溜まった余分な水分を取り除くことが基本‼
水分代謝を良くするためにも「脾胃」の働きを整える事が大切‼

もともと湿気に弱い脾胃。
コロナ下で食生活も変わり、暴飲暴食、ストレス、アルコール摂取、激辛、油ものが多い食事、運動不足などが脾胃の働き低下の原因にも。

“身体にやさしい食べ方を”

朝食:少量でもOK。温かく消化の良いものを。粥
昼食:品数多く、しっかりと栄養を。
夕食:ボリュウムを控え、早めの時間帯で食事を。
脾胃の負担を軽くします。

“利尿作用のある食材・香りの良い食材”は湿邪を発散

余分な水分を取り除く
・冬瓜・キュウリ・もやし・小豆・緑豆・ハトムギ・スイカ
・トウモロコシ・春雨・緑茶・みかんの皮・シソ・・・

生薬では、「藿香 かっこう」もよく使われます。

2021/06/22

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売