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血のお話⑥ 女性に多い血虚の症状 / 矢留 江里子

昨今、女性が活躍する時代、とにかく女性は年中忙しいのです。
朝から夜まで仕事や勉強、仕事でもプライベートでも周りに気を配り、
結婚、妊娠、出産が加われば、自分のこと以外の家事、炊事、育児を両立…。

中医学でいう「血」は肝に貯蔵すると考えます。毎日元気に動けるのも、「血」が潤沢にあり全身を隈なく巡っているからなのです。
「血」の働きとは
・精神・意識・思考を安定させる
・肌や髪など身体を潤し栄養する

PCやスマホなど目を酷使する作業、脳を使う作業、運動、月経、授乳、夜ふかしなどで「血」は常に消耗していきます。
毎日の食事や睡眠で補えているかというと、足りていない人の方が多い印象を受けます。
あなたはどのタイプ?

①身体を潤し栄養する「血」が不足している「血虚」タイプ

□冷え症、手足やお腹が冷える
□疲れているのに眠りが浅い
□よく目が覚める
□夢が多い
□眠ったつもりでも朝スッキリ目覚めない
□物忘れ
□便秘気味
□気分が落ち込みやすい
□髪に艶がなく枝毛、切れ毛になりやすい
□爪が割れやすい
□疲れやすい
□立ちくらみ
□乾燥肌
□顔色が白い

食事や睡眠を見直し規則正しい生活から始めましょう。添加物や甘いものを止め、腸内環境を整えましょう。
卵、豚肉、鶏肉、牡蠣、黒豆、棗、など赤黒食材を積極的に食べてみましょう。

②過労やストレスで脳が疲れ「心血」と「脾気」が損傷している心脾両虚(しんぴりょうきょ)タイプ

□物忘れがよくある
□人の話を理解できない
□汗をかきやすい
□くよくよしたり不安感を感じやすい
□食欲が落ちている
□疲れやすい
□下痢or便秘
□経血が多い
□眠りが浅い
□眠れない
□めまいや立ちくらみがある

胃腸が弱り、消化吸収がうまくいかない方はまずはそこから立て直します。
食事をしてもそれをしっかり気(エネルギー)と、血(栄養)に変えられているかどうかも重要な点だからです。
食事から得られた「血」は「肝」に貯蔵され「心」のポンプで全身に隈なく巡ります。

冷たいもの、脂っこいもの、刺激のあるもの飲食を避け、よく噛んで腹八分目にしましょう。
生活のリズムを整え疲れを溜めないようにしましょう。

③ストレス、睡眠不足、目の使いすぎの陰血不足(いんけつぶそく)タイプ

□目がかすむ
□目が疲れやすい
□視力の低下
□目の充血、涙目
□ドライアイ
□口が渇く
□疲れやすい
□足が吊りやすい
□のぼせ、頭痛、めまい
□筋肉がつりやすい
□手足のほてり
□のぼせ、頭痛、めまい
□便秘

目をつぶる、これも血を貯蔵している「肝」の養生です。
早めに寝て睡眠時間の確保をしましょう。
すきま時間に目を閉じて、休ませてあげるのも立派な養生です。

いかがですか。
血虚のタイプも人それぞれ、原因を探りつつ、自分に合った対処をして、イキイキ艷やかな毎日を送ってみませんか。

2021/09/25

日本のお月見。十五夜と十三夜。/ 車田 光穂

こんにちは。車田です。今回は、中国と日本の文化についてのお話です。

9月は空気が澄んできますね。天高く馬肥ゆる秋。夜の暑さも落ち着き始め、晴れ渡った気持ちの良い夜空を望むことができます。そして美しい月も。

中国では中秋節という、唐の時代から続く習わしがあります。旧暦8/15(今年は9/21)つまり日本の十五夜が中秋節です。古くは商の時代、月を祀る風俗から始まったと言われています。団欒説とも言われ、この時期は実家に帰り、家族で円卓を囲みながら食事をすることが幸福を運んでくると考えられています。

日本では、平安時代にこの中国の中秋節が伝わって貴族たちの間で広まり、その後農民たちが行っている作物の収穫祭と結びついていきます。そうして、豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供え物をして感謝や祈りを捧げる習わしとなっていきました。

さて、ここからは日本独自の文化になりますが、十五夜と同じくらい大切にされているのが十三夜です。
十五夜を祀る習慣は中国をはじめ、台湾、韓国、ベトナムでも見られますが、この十三夜は日本だけのもの。始まりについては諸説ありますが、後醍醐天皇のお月見説が主流のようです。

十三夜が生まれた背景には、十五夜の時期の日本の気候にあるようで、この時期に多い台風などの影響により十五夜を望めない事が多く、「中秋の名月、10年に9年は見えず」ということばがあるくらいです。10月に入ってからのほうが晴れて、月を望める確率が高いため、「十三夜に曇りなし」といわれ、日本ではこの2つの月を片方しか見ないことを「片見月」といい縁起が悪いとされました。

今年の十三夜は10/18。まんまるの完璧な十五夜の月と、少し欠けていて不完全だけれど、そこに赴きを見出した日本独特の美意識がある十三夜。今年は、どちらの月も楽しめるとよいですね。

2021/09/18

春 夏 養 陽(しゅんかようよう)/ 鮎澤 婦佐江

冷え性体質・風邪をひき易い虚弱体質の人は、この時期、消耗した陽気(熱エネルギー)の補給を‼

新型コロナの信じ難いほどの新規感染者の激増、無観客のオリンピックそして夢の跡日本列島を襲う信じ難いほどの大雨どれほどの世界に身を置いているのだろう。

絵本『二平方メートルの世界で』
出会った前田海音(みおん)さんのつぶやき。
3歳から大学病院の入退院を繰り返し、「もういや。一日でもいいから薬を飲まなくていい日をください」・・・と多くの言葉をのみこんできた。

入院のため休みをもらわなければならない母、仕事であまり面会に来られない父、
一人で過ごさなければならない兄も言葉をのみこんでいる。
本当の気持ちを言ってしまったら・・・もうがんばれなくなる気がして。

生きていることの素晴らしは気づきにくいということを、私は知っている

少しずつ秋の気配を感じます。万物が成長する夏は、身体の新陳代謝も旺盛で、発汗などで陽気を消耗しやすい。そのため陰の力が強くなる冬に向かい、体内の陽気不足は、抵抗力の弱い体になります。

冷え性体質や風邪をひき易い体質の人は、この時期、陽を補う「春夏養陽」という養生法があります。

暑い時期に陰気と共に陽気を補う「春夏養陽」の作用がある西洋人参。
冷え性や低血圧傾向の人は、少しずつ温性の補気剤を服用されてもいいでしょう。

2021/09/04

黄帝内経で考える夏の過ごし方/ 車田 光穂

こんにちは。車田です。

今回は基本に戻って、黄帝内経で考える夏の過ごし方をご紹介したいと思います。

サーカディンリズム(概日リズム)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。私達人間は、ともすると自分たちも自然界に生きる「いち動物」であることを忘れてしまいがちです。光を必要とする生物たちにはこの体内時計のようなものがもともと備わっています。

黄帝内経はこのサーカディアンリズムを基準にしながら季節の移ろいとともに変わっていく、気候や環境に対応していけるよう、養生法が考えられているように思います。

太陽が沈むのと共に寝て、昇るのとともに起きる。すると夏は一年の中でも昼の長さが長いので「遅寝早起き」となりますが、日が沈む時間は遅くても20時を過ぎることはありませんので、充分睡眠時間は確保できます。夏は日が昇るのも早いので、早く寝ることより、どんなに遅く寝ても朝7には起きると起きる時間を決めていただいたほうが、リズムは作りやすいです。

そして、夏は自然界では陽気が一番強くなるタイミングです。体内の陽気も同じなので、きちんと汗をかいて発散していく必要があります。特に体内で陽気が多い場所は、心や肺です。心は夏に弱りやすい臓器です。陽気が発散できないと胸に熱がこもり、秋に肺を剋し、空咳の原因となります。

また、心の陽気が発散できないことで、冷たいものを欲するようになり、取り過ぎて胃腸を剋すると、必要な水分の吸収ができなくなり、夏バテの要因になったり、これもまた、秋の肺が弱りやすい状況を助長させます(肺は乾燥を嫌うため)。

酸味のものや、苦味のあるものを上手に取り入れながら一日のリズムを大切に、暑い夏も元気にお過ごし下さい。

★おすすめの食材★
ゴーヤ(苦瓜)、梅干し、苦茶、酢の物、赤小豆、緑豆

夏バテ対策料理は「参鶏湯(サムゲタン)」気と津液をしっかり補ってくれます。

2021/08/21

暑さに負けない 。「熱」を冷まし「湿」を取り除く/ 鮎澤婦佐江

暑さに負けない!

「熱」を冷まし「湿」を取り除く

真夏の太陽が、ガンガンに照り付ける中、自販機の日陰でバスを待っていると、近くの発達障害支援センターで働いているたまに会う二人が来ました。

大きいトトロは汗をふきふき、バス停でバスを待ち、小さいトトロは、チャッカリ私の隣に立ち、日陰でバスを待ちます。

バスが見えると、大きいトトロが右手を左右に大きく振り、バスに合図を送ります。バスが止まると、今度は右手を上下に大きく振り、私に向かい先に乗れと合図し、次に小さいトトロを乗せ、最後に自分が乗りました。

キンキンに冷えた「ねこバス」は、最高 ‼

真夏の昼下がりに出会った心 象 風 景 です。

厳しい夏の暑さで、身体に過剰な「熱」がこもると、体温が上昇し、五臓の「心」や「脳」に影響し、熱中症を引き起こす原因に。イライラしやすい、怒りっぽいなどの精神状態も起こりやすくなります。身体のほてりで十分な睡眠がとれないことも。

気になる症状

・熱っぽい(発熱)
・顔が赤い
・ほてり
・口渇(冷たいものがのみたくなる)
・不眠
・イライラ・怒りっぽい
・舌が赤く、苔が黄色っぽい

身体の熱を冷ます食材

・スイカ
・キュウリ
・トマト
・緑豆
・レンコン
・寒天
・ところてん
・緑茶
・はすの葉茶
・菊花茶・・・

精神を安定させるもの

・ゆり根
・かき
・真珠粉
・蓮の実・・

夏は、湿気や水分の摂り過ぎで、体内に「湿」 身体に余分な水分や汚れが溜まりやすくなります。溜まった「湿」は、脾胃(消化器系)の働きを低下させ、胃もたれ、食欲不振、消化不良、軟便などの症状の要因に
なることも。

気になる症状

・胃もたれ
・胃のムカつき
・食欲不振
・消化不良
・身体が重い
・頭が重い
・むくみ
・膨満感
・舌苔のべたつき
・軟便
・下痢・・

湿を取り除く食材

・緑豆
・はるさめ
・もやし
・冬瓜
・ハトムギ・・

脾胃を元気にする食材

・こめ
・山芋
・カボチャ
・大豆製品
・うなぎ
・はも
・卵
・鮭・・

食欲をそそる食材

・シソ
・ミョウガ
・しょうが
・フェンネル
・大豆製品

食欲が落ちている時は、無理に肉類など食べ過ぎないように (^_-)

2021/08/14

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売