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~逍遥~つれづれ中医学② コロナ舌/鮎澤 婦佐江

こんにちは。鮎澤です。

ANNnewsから ======================================================

「新型コロナが引き起こす身体の異常が次々発覚(2021年1月28日)」
の報道から感染初期の兆候として「コロナ舌」が紹介されました。
一般に見られる雑病の寒湿の舌象でなく、穢濁舌と言われており、内容を
簡単にながします。

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魔高一尺、道高一丈(魔物が一尺高くなれば、道が一丈高くなる)

スペインの研究チームが、新コロナの感染初期の兆候に「コロナ舌」
報告書にまとめました。
舌が腫れる、歯形が付いてしまうほどで、味覚を失うといいます。

中医学は、幾千年も前から急性の伝染病(瘟疫)と闘い、多くの経験によって治療を模索し、学問を形作ってきました。

「瘟疫論」のなかで、「重篤な疫病は、数百年来、稀にしか見られず、例年見られる疫病と同列には論じられない」と書かれています。

新型コロナ(COVID-19)は、風、熱、湿、穢(穢濁(わいだく))、燥、瘀、虚などの複数の邪気が一体となり、複雑な病理形態を成しています。

疫病の特徴は、よく穢濁(汚れ濁っているもの)を兼ね、穢濁の気は舌苔に現れるといいます。
穢濁の気とは、全身の気機の代謝の停滞によってできた病理産物ともいえます。
そのため瘟疫病では、舌診を重視し、邪氣の強弱、病勢の深さ、疾病の部位などを細かく観察していきます。

粉が積もったような(積粉状)穢濁の舌は、邪熱が濁によって閉じ込められていると考えます。

COVID-19は、口や鼻から侵入し、肺系に留まり毒力を増し、肺部や脾胃(消化器系)を傷つけていきます。

NO1(つれづれ中医学①)で述べた「正気(せいき)」「衛(え)気(き)」は、目には見えませんがウイルスや病が侵入しないように身体を守り、初期には撃退、病後の体力回復と身体を元気に保つ大切な役割を担っています。

【予防の鍵】
「気」は「肺」「脾胃 消化器系」の充実から生まれます。

つれづれ中医学①

2021/02/13

血のおはなし④ 嬉しいと目がキラキラするのは!?/矢留 江里子

こんにちは!矢留江里子です。

です!万物が更新し、陽気が上昇↑↑↑。中医学では発散の季節です。
天地にあるあらゆるものが新しく生まれ変わり、生物が活発に動き始めます。草木が芽生え、寒さで冬眠状態だった身体が目覚め体内を巡るエネルギーが高まってきます。
冬の間、じっと閉じ込められていたものがイキイキと跳動し伸びやかに成長をはじめます。

中医学でいう「春」「肝」と関係が深く「肝」が活発に動き始める季節です。
「血」を貯蔵する「肝」は自律神経を司り、目や筋肉、感情や情緒中枢のコントロールなどを司ります。
春はなにか新しいことが始まる予感!陽気に刺激され「肝」の気も登っていきます。

また「肝」の状態は「目」に現れるといいます。
「目」は口ほどに物を言う、という言葉がありますね。
疲れて無気力なときは「目が死んでる」「目に力がない」という表現が当てはまります。
好きなことをしている時、楽しい時、恋をしている時などは、顔全体の表情はもちろんですが「目がキラキラ」と輝き、エネルギーがみなぎる感じを経験したことがあると思います。

よい精神状態のときに目が輝くのは、「肝が順調に機能している」ということを表しています。目の疲れ、目赤、涙目といった症状は、肝の気血をめぐらせる機能が失調していたり、肝に蓄えられるはずの血が不足しているときに出やすい症状です。

出産後に「針をもたすな」と言われるのは、妊娠、出産による「血」の消耗で目が疲れやすくなるため、肝に蓄えられていた血が不足し、目にまで栄養が行き渡らないからだと考えることができます。現代では針仕事、というよりはスマホやテレビを見すぎないように、といったほうがわかりやすいですね。出産後にも授乳、育児と続きますので、出産前から「血虚」の傾向がある人は、補血をするなど養生をしていきましょう。

ちなみに目のトラブルでも、老眼やかすみ目など、加齢による影響が大きい症状は、あわせて「腎」との関係も考える必要があります。腎は、エイジングをコントロールしているともいえる臓器です。
「肝」「腎」肝腎同源といって肝血と腎精をお互いに滋養し転化し合う関係にありますので、そんな時は「肝腎」に栄養と潤いを蓄えるようにしましょう。

「血」を充分に「肝」に貯蔵することで精神状態も安定し、元気に活動できるということがわかります。
皆さまになにか嬉しいことが訪れますように~

血のおはなし①

血のおはなし②

血のおはなし③エイジング

2021/02/03

~逍遥~つれづれ中医学① 免疫力/ 鮎澤婦佐江

“病で気が尖(とが)つてゐて、いらねえ事まで感じやがる”
~歌舞伎「次郎吉懺悔」から

コロナ禍で気持ちも尖り気味。
爆笑問題の田中裕二さんは、コロナに罹患後、50%近くの臭覚異常が残ったと・・・

感染予防、重症化防止、日頃の免疫力アップは、わかってはいるけれど!?
同じ環境にさらされても、不調のでる人、出ない人がいるのは免疫力の充実に違いがあるから。

「正気(せいき)存内、邪不可干」
「正気」が身体の中で充実していれば、外部の邪気(ウイルス・菌・病の原因となるもの)の影響を受けないという意味です。

「正気」は、身体の抵抗力を表す「気 エネルギー」です。また、身体の表面(皮膚・鼻や喉の粘膜)をバリアの様に覆って保護する「気」を「衛(え)気(き) 身体の防衛力」といいます。

「衛(え)気(き)」は、体表を巡り身体を温め、病気の侵入を防いだり、毛穴の開閉をコントロールして、発汗を調整する役割をもちます。
毛穴は気門とも呼ばれ、邪氣の侵入口となります。
「衛気」が充実していれば、邪気の侵入を防衛できるのです。

目には見えない「気」ですが、身体を守り、元気を保つ大切な役割を担っています。

厳寒の候、身体に「気」を充実させましょう。

ポイントは、「脾(ひ)胃(い) 消化器系」と「肺」の充実(^_-)-☆

「気」は、肺が取り込む酸素や脾胃が消化吸収する栄養素から生み出されます。
肺は、「衛気 身体の防衛力」を全身に巡らせる働き脾胃が弱くなると肺の働きに影響を及ぼし、「衛気」を十分に養えず、結果感染症にかかるリスクが高くなります。

脾胃の元気不足
症状:疲労倦怠感、食欲不振、ムカムカ胃もたれ、腹痛、お腹が張る、軟便、顔色が黄色い、苔が多い・・・
食養生:米、大豆製品、棗、豚肉、カボチャ、シソ、リンゴ生姜・・・
脾胃は冷えに弱いので温かい飲食を

肺の元気不足
症状:風邪をひき易い、息切れ、呼吸器系が弱い、咳、喘息、顔色が白い、舌が腫れぼったく大きい・・・
食養生:ゆり根、鶏手羽、白きくらげ、はちみつ、大根、ヨーグルト
肺は、乾燥に弱いので、肺の潤い(湿度)に気を付け、身体を温める気遣いを

2021/01/25

年末年始の胃腸の疲れに春の七草粥 / 車田 光穂

新年あけましておめでとうございます🎍
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

年末年始、いかがお過ごしでしたでしょうか。
暴飲暴食してしまったという方々は、ぜひ春の七草粥でご養生くださいね。

「未病先防」を合言葉に、みなさまにとって健やかなる一年となりますように。

●仏の座
「仏の安座」という意味をもつ縁起物。
健胃、整腸作用、高血圧予防などの働きがあると
言われています。
●薺(なずな)
別名ペンペン草。「なでて汚れを払う」縁起物。
高血圧、便秘、むくみの改善、利尿作用、解熱作用、
止血作用などが期待できるとされています。
●はこべら
「繁栄がはびこる」縁起物。中国では鵝腸菜と呼ばれ、
若菜を野菜として食します。解毒、利尿、乳の出を良
くするとされ、妊婦が食べると良いと言われています。
●おぎょう
「仏体」をあらわす縁起物。
痰や咳、のどの痛みを和らげる作用があるそうです。
●芹(せり)
競り合うように生えることから「競り勝つ」という縁起物。
解熱効果、整腸作用、利尿作用、食欲増進、血圧降下
作用などがあるとされています。
●清白(=だいこん)
その根は「汚れのない純白さ」とされる縁起物
消化促進の働きがあり、胃腸の疲れに◎
●鈴菜(=かぶ)
「神を呼ぶ鈴」と言われている縁起物。
胃腸の調子を整える作用や、しもやけや
そばかすの改善作用があるとされて
います。

2021/01/05

東方の三賢人の3つの贈り物 /車田光穂

こんにちは。車田です。今日はクリスマス・イブですね。中医学やアロマを絡めて、クリスマスにちなんだお話をしたいと思います。

クリスマスはイエス・キリストの誕生日ですね。(本当の誕生日がいつかというのは諸説ありますが)
キリストの誕生を祝って、天文学者(占星術師ともいわれたりします)であったとされる、東方の三賢人が贈ったものが、『金・乳香・没薬』といわれています。
金 ・・・ 王権の象徴
乳香 ・・・ 神性の象徴
没薬 ・・・ 将来の受難である死の象徴

なぜ、乳香と没薬が当時金と同等かそれ以上の価値があったのでしょうか。。

その背景にはゾロアスター教(拝火教)の存在があったと考えられます。光明神を最高神とし、その象徴である火を崇拝します。その火にくべたときに芳しい香りを発するものは、神への聖なる捧げものとして大変貴重だったのです。
火は中医学では心が属するものであり、心は大脳も指します。そして、そこから「神」が宿る場所として非常に重要だと考えられています。ゾロアスター教は様々な宗教に影響を与えていると言われていますが、中国の陰陽五行思想にも少なからず影響を与えていそうですね。

さて、乳香と没薬ですが精油ではそれぞれ、乳香=フランキンセンス、没薬=ミルラ になります。どちらも樹脂ですが、いまだに瞑想や特別な宗教儀式のときに焚かれるだけあって奥深く、心静まる香りです。聖なる夜に、聖なる香りに包まれて過ごしてみるのも良いかもしれません。

乳香(にゅうこう)
性味:辛・苦、温性 / 帰経:心・肝・脾
活血止痛、消腫生肌、伸筋活絡

没薬(もつやく)
性味:苦・辛、平性 / 帰経:肝
散瘀止痛、消腫生肌

2020/12/24

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本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売