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低カロリー、高たんぱくでデトックスにもストレスにも良い「たけのこ」のお話

雨後の竹の子とは、雨のあとはぞくぞくとタケノコが生えることから、似たようなものが次々に現れるという表現ですが、中国には「雨後春筍」と言う言葉があり、春の雨は一夜にしてタケノコを育てるという意味で、春は美味しいタケノコが出回るシーズンです。タケノコ、あんなにおいしいのに、食用としているのは日本と中国だけだそうです。世界中には食べられていないタケノコがたくさんあるんですね。収穫したそばからあくが強まってしまうので、食べられないと考えたのでしょうかね。
今日はそんな「タケノコ」のお話をしてみたいと思います。

タケノコの栄養

タケノコのあの独特な味わいは、アミノ酸の一種、チロシンによるもの。タケノコを煮ると出てくるあの白い物体がチロシンです。納豆の表面の白いのもチロシンです。チロシンには、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質に作用し、ストレス状況下での気分の改善や認識の改善などを促してくれるという報告があります。
タケノコはとってもヘルシーな低カロリー食品で、尚且つタンパク質を多く含み、ダイエットにはおすすめの食材です。さらに、食物繊維の量は野菜のなかでもトップクラスで、食物繊維が多いイメージの蓮根よりも多く含まれています便秘でお困りの人や、コレステロール過多の人にはもってこいの食材です。食物繊維は、腸の中の老廃物や発がん性物質、前出のコレステロールなどの有害物質を吸着し、排出してくれるので、健康な体作りには欠かせない成分です。
さらにタケノコには、カリウムも多く含まれているので、体内の過剰な塩分の排泄にも一役買ってくれ、高血圧の予防やむくみにも有効です。


たけのこお! / adelie33_Asako

 

中医学から見るタケノコ

タケノコの性質は微寒またはで、味は甘で微苦。痰を除き、気の巡りを改善して、体内にこもった余分な熱をとり、イライラを鎮めます。春は陽気が高まり、イライラしたり、熱がこもって目が赤くなったり、肌や喉、口などに炎症を起こしたり、気の巡りが悪くなり、お腹が張ったりしやすい季節。そんな症状に悩まされているときにはタケノコはおススメの食材です。春は冬にため込んだものを排泄する季節なので、食物繊維豊富でデトックス効果の高いタケノコはそういった面でも適しているといえます。
ただ、寒性で、食物繊維が多いので、胃腸機能が弱っている方、下痢・軟便気味の方、高齢の方、小児や、冷えのあるかたなどには不向きなので、食べても少量にしておきましょう。さらに妊婦は、大量に摂るとタケノコに含まれる渋み成分が胎児に影響を与えてしまう可能性があるので、こちらも控えめにしておきましょう。
 

 

美味しいタケノコを選ぶには

タケノコはとられてから時間がたつごとに急速においしさが低下します。タケノコは鮮度が命です。切り口が瑞々しいものを選ぶようにしましょう。茶色くなっているものは時間がたっています。穂先が緑色になっているものは、地上に出てきてしまっていたものなので、えぐみも強くなっています。穂先がまだ黄色いものを選びましょう。見た目よりもずっしりと思いもののほうが水分が含まれ瑞々しく美味しいタケノコで、根もとのぶつぶつが小さいものは柔らかいです。
 


初タケノコ/フキノトウ / wasabinouta

春の雨は地面を割り、タケノコの芽吹きを助けます。タケノコは余分な熱をとり炎症を抑え、便を良くして、尿を出してくれます。これまた解毒の季節の春にはぴったりの食材。熱を抑える力があり、陽気が暴れやすくなる春には是非食べたい食材ですね。春は陽気が高まり熱がこもりやすくなる季節。さらに様々な環境の変化が訪れる時でもあり、ストレスがたまりやすく、お肌も荒れやすい時期ともいえます。そんなとき、タケノコは、熱をとり去り、溜まった毒素を排泄して、春のトラブルを鎮めてくれます。食物繊維が豊富で、低カロリーで、高たんぱくなので、ダイエットにもぴったりですし、生活習慣病の予防にはとってもおすすめです。独特の風味で、古くから日本の食文化の中に根付いてきた春を代表する食材ですので、是非ご賞味くださいね。

2014/04/04

桜はきれいなだけじゃない。桜にまつわるお話のブログ

こんにちは。店長の櫻井です。桜、きれいですよね。当店の近くのミッドタウンの横のさくら通りも満開で今が見ごろです。木に花だけってなんかやっぱりきれいですよね。桜は染めに使われたり、生薬としても使われたり、桜と日本文化とは長く、そして深いつながりがあります。今日はそんな桜にまつわるお話を少し。

 

国花ではないが・・・

日本人は本当に桜が大好きですね。桜は昔から和を表すモチーフとして使われ、今でも日本を代表する花としてそのデザインがたくさんの場所で使われているのを目にします。100円玉の裏や、警察官の徽章にも桜のデザインがあしらわれています。一気に咲いてさっと散る、そのはかなさや潔さなんていうのも、日本人の美学に合うんでしょうね。江戸時代には武士道のたとえとしても使われていたようです。

 

いくつ知ってる?桜の種類

公益財団法人日本花の会によると、桜は2月から種類によっては5月頃まで咲くものがあるそうです。昔から咲き方や花びらの数や色など様々な品種改良がされ、花の形も、一重、半八重、八重、菊咲などのものが作り出されていて、なんと現在登録されているもので、380種もあるそうです。桜と言えばソメイヨシノや八重桜ぐらいしか知らない私はそれだけでびっくりです。八重桜っていうのは、品種ではなく咲きかたっていうことも今の今まで知りませんでした。

 

道明寺?長命寺??

桜、勿論お花も大好きですが、甘いもの好きの私はやっぱり「桜餅」が外せません。関西生まれの私にとって桜餅とは、″道明寺″のこと。道明寺とは、大阪の藤井寺市にある道明寺というお寺で作られていた、蒸したもち米を乾かして荒く砕いた保存食の事をさすそうです。これを使って和菓子が桜餅、または道明寺と言われているそうです。もう一つ、関東で桜餅と言えば、小麦粉に上新粉などを混ぜたもので餡をクレープ状に包んだものもあります。こちらは関東風(江戸風)の桜餅で″長命寺″とも呼ばれています。関西では道明寺粉を使ったものが一般的で、長命寺は目にすることはなかったように記憶しています。どちらも、塩漬けにした桜の葉っぱで包むという点は同じですね。


桜餅♪ / hm7hm7

抗酸化作用のある桜の葉

桜の葉で包むのは、桜の葉の防腐効果を狙ったためだと思いますが、塩漬けにされた桜の葉には何とも言えない風味がありますね。でも生の桜の葉の臭いを嗅いでもあの香りはしないんです。あれは、長い間塩漬けにする間に生まれる「クマリン」というなんともかわいい香り成分のせいだそうです。クマリンは乾燥させたり、砕いたり、塩漬けにすることで生まれるそうです。クマリンは抗酸化物質のポリフェノールに分類されている香り成分で、抗菌作用、抗血液凝固などが知られていて、血栓防止薬として利用されています。この抗菌作用のあるクマリンで桜餅は守らているんですね。
塩漬けにされた桜の葉を食べないという人もいますが、もったいないですね。老化を防止してくれる抗酸化物質はいくらとっても足りないぐらいですから。

 

桜の樹皮の漢方薬「桜皮」とは?

中医学ではあまり使われることは少ないですが、桜の皮は「桜皮(おうひ)」と呼ばれる解毒や咳止めなどに使われる漢方生薬の一つです。湿疹や肌の炎症に対する外用薬としても使われているようです。市販の咳止めにも桜皮抽出エキスが使われています。

サクランボと桜

桜の実は、みなさんご存知サクランボです。厳密には桜の一種の、桜桃(おうとう)と呼ばれる種類のもので、観賞用の桜とサクランボがなる桜は種類が違うので、花がきれいな桜を植えてもサクランボはとれませんし、サクランボの種を植えても、きれいな桜はみられません。

 

リラックスアロマ効果も

桜の香りには、リラックス効果もあるそうですよ。もし手に入れば桜の花びらを浮かべた桜風呂なんても粋で、素敵すね。桜の花を浮かべた桜茶や、焼酎に八重桜を付けた桜酒なんてもいうのもあるそうですので、是非お試しください。

桜は、美しく咲き誇って、潔く散る。そんな瞬間の美。たまゆらの美とでも言いましょうか。そんな美しさに魅了されます。そして桜は散り方も美しいですね。そんな生き方、できたらいいですね~

2014/04/03

スーパー免疫食品 「シイタケ」のお話

こんにちは、櫻井です。今日の朝、マッシュルームにHPVウイルスを撃退する作用がある!?―研究結果という記事を見つけて、調べてみました。内容は、マッシュルームから取り出されたAHCC(active hexose correlated compound ;担子菌門のシイタケ属などの菌糸体培養液から培養された植物性多糖体)という成分が免疫機能を強化し、HPVウィルスをやっつけるのを助けてくれるという内容です。HPVウィルスは、子宮頸がんの原因と言われているウィルスです。最近は、子宮頸がんウィルスのことが取りざたされ、抗ウィルス剤の副作用なども問題になっていますが、この研究が進めば、新しい治療法や予防法も確立されるかもしれませんね。
一点気になったところは、上記ウェブ記事、原文の英語の文では、『マッシュルーム』は『茸』という意味で使われているようで、英文の方には、「ある種のキノコ、シイタケ茸もその一つです」と書かれていますので、このブログでは、みなさんご存知の白いマッシュルームではなく、AHCCの原料にもなった、「シイタケ」についてお話したいと思います。


Shiitake Mushrooms / Building Blocks Show

シイタケには冬茹と香信の二つの種類があるそうで、冬茹は寒さが残る春先からゆっくりと成長させられたもので、かさも肉厚でずんぐりとしています。春の終わりから秋にかけて出回るのが香信です。高温多湿の時期に成長するため、生長が早く、かさも薄く大きくなります。一般的に香信よりも冬茹のほうが味が良く、香りも良いとされ、有効成分も多く含まれているようです。


Shiitakes / Janet Hudson

 

 シイタケの栄養と効果

シイタケにはビタミンB群(B1、B2、B3、B5、B6、葉酸)、ビタミンD、炭水化物、ミネラル、食物繊維などたくさんの栄養分やその他、有効成分が含まれています。研究報告がある効能を上げていくと、免疫強化作用、ウィルス抑制作用、アレルギー抑制・調整作用、降圧作用、動脈硬化改善作用、糖尿病改善作用、抗リウマチ作用などが見つかっています。またカロリーは少なく、食物繊維が多いので、便秘の改善やデトックスにもおすすめできますし、ダイエットにも最適です。その中でも冒頭で触れた、抗がん作用に注目が集まっています
シイタケには、強力な抗ウィルス性物質をつくる働きがあることが見つかっています。その一つが、先に出てきたAHCCの正体で、βグルカンと呼ばれる植物性の多糖類です。これが免疫系に作用し、増強させるという効果が確認されています。要するに、ガンやウィルスを攻撃する兵隊を増強してくれるというイメージです。シイタケから抽出された多糖類のレンチナンという成分からは抗がん剤も造られています。レンチナンにはその他、悪玉コレステロールの排出の促進などの効果もあり、高脂血症対策にもよい効果がありそうです。さらにシイタケには、豊富な食物繊維も含まれているので、大腸ガンの原因となる便秘を改善し、さらにβグルカンなどの成分が免疫を増強し、ガンの発生や増殖を抑制するという、まさにガンに対してはもってこいの食品であることがわかってきています。

シイタケは、生のものより、日光に当てて干した方がその栄養分が濃くなるビタミンDが10倍になるという報告あり)という特徴があります。市販のものは、熱風乾燥されていますが、買ってきたら、一度日光に当てると良いでしょう。干したものの方が、カルシウムの吸収や利用を促進する効果が高いとも考えられています。


Shiitake / David Davies

 
シイタケには、フィトステリンというコレステロールの沈着を防ぐ成分や、肌や粘膜の再生に不可欠なビタミンB群血圧を下げる効果や肝臓のコレステロール代謝を促進させるエリタデニンなども含まれ、癌ばかりでなく、生活習慣病の予防などにも効果的です。食物繊維が多く、カロリーも低いので、ダイエットや便秘、肥満防止や美肌対策にもおすすめできます。干しシイタケにすれば多量のビタミンDが骨を強化し、毒素を取り除く手助けもしてくれるので、老化防止にも良いでしょう。

中医学でみるシイタケ

シイタケは平性、または涼性と言われ、気を降ろす効果があるとされ、のぼせやすい方、イライラしやすい方、考えすぎて寝つきが悪いかたなどにおすすめです。その他、夏場の暑気対策にも効果的で余分な熱をとってくれま、胃腸を養い元気をつける効果もあると中医学ではされています。ただ、食物繊維が多いということは、消化はしにくくなるので、胃腸が弱い方や高齢の方、胃腸機能が未発達の小児は多く食べないようにしましょう。


Shiitake mushrooms and red peppers / matsuyuki

シイタケの旬は、春と秋。春は特に栄養価の高いシイタケが手に入る季節です。春は冬に溜まった余分なものを排泄させるのが良い時期なので、シイタケのデトックス効果はまさにうってつけです。良いシイタケは、肉厚でかさの表面につやがあり、裏がしろく、膜がはっています。干したものも肉厚で、表面のいろは薄茶色のものが良品とされています。ガン予防も、生活習慣病予防も、便秘改善も期待できて、お肌にも良くて低カロリーなんて、素晴らしい食品ですよね。是非皆様も、素晴らしい自然の恵みを楽しんでください。

2014/03/31

4月の中医学講師・スタッフスケジュール

ご予約はお電話、またはメールで!!
電話:03-3478-4382

メール:roppongi@iskra.co.jp
 
 
漢方相談は、予約のお客様を優先させて頂いております。
また、中医学講師による相談は、完全予約制でございます。
 
ご相談内容にもよりますが、初回では約1時間程度、
2回目以降は30分前後の相談時間をいただいております。
 
ご相談をご希望の方は、お気軽にご連絡ください。
メール:roppongi@iskra.co.jp
電話:03-3478-4382
 
尚、近隣の駐車場をご利用の方は、駐車利用券をお持ちいただければ、
500円の割引をさせていただいております。
 
 

●4月のスタッフ勤務日

櫻井 大典 : 火曜日を除く、月曜日から土曜日出勤
田宮 雅子 : 金曜日を除く、月曜日から土曜日出勤
木下 光江  : 毎週火曜日出勤
スタッフ紹介はこちらをクリック
 
 

●4月の中医学講師相談スケジュール

 

木梨 聡子(きなし あきこ)先生
毎週金曜日・土曜日
婦人・子宝相談
認定不妊カウンセラー
木梨先生に聞いてみよう!妊活、ベビ待ち、子宝相談
 

選甫(とんせんほ)先生
水曜日:4月9日、23日
耳鼻咽喉、アレルギー、内科疾患、皮膚
中国名老中医である蔡福養教授の耳鼻喉学術経験継承人
中国では、内科・耳鼻咽喉科などで1万人以上を診療してきました。
明るく、話しやすい仝先生の相談はいつも人気です。お早目にご予約ください。
仝先生へのインタビューはこちらから
 
 

包海燕(ほうかいえん)先生 (月1回木曜日)
木曜日:4月17日
 
子宝、心理ストレス、内科疾患
包先生は子宝だけでなく、ココロのケアもご専門。
体調の改善だけでなく、不妊治療にまつわる様々なストレスについてもご相談ください。
包先生へのインタビューはこちらから
 
 

周軍(しゅうぐん)先生 (月1回木曜日)
木曜日:4月17日
子宝、更年期障害
やさしい笑顔と柔らかな雰囲気でいつもニコニコお話を聴いていただけます。先生のご専門は子宝と更年期のトラブル。女性にしかわからないことも先生に相談すればまちがいなし。
周先生へのインタビューはこちら

2014/03/31

栄養豊富で、バランスの取れたダイエット食ってホント??ジャガイモ・新ジャガのお話。

こんにちは。店長の櫻井です。東京近郊は今日も昨日に引き続き穏やかな春の日差しが心地よいお天気で、絶好のお出かけ日和ですね。今日花見に行ったら気持ち良いんでしょうね~。。明日は、雨風ともに強く、一時は傘もさせないぐらいになるかもしれないそうなので、まだ見ぬ桜が散ってしまわないか心配です。
さてさて、今日のブログは、ふきのとうさやえんどう菜の花に続く春のお野菜のお話第4弾、「新ジャガイモ」のお話を書いてみたいと思います。


Potato harvest / Tommy Hemmert Olesen

ジャガイモ

ジャガイモは南米はペルー南部にあるチチカカ湖のほとりが原産だそうです。マチュピチュやクスコの遺跡で有名なインカ帝国では、ジャガイモを主食にしていたようです。1570年ごろにスペイン人によってジャガイモはヨーロッパにもたらされ、日本には江戸時代初期には輸入されていたようですが、普及はしませんでした。
日本にジャガイモが普及するのは、飢饉対策として東北・北海道地方でジャガイモの栽培が奨励されるようになった、江戸後期、18世紀末ごろとされています。ちなみに当時、アイヌの間にもジャガイモは伝わっていたようです。

ジャガイモの収穫期は4月から6月と、9月から10月の年二回。ジャガイモの最大生産地は北海道ですが、北海道のジャガイモと言えば秋が旬。春のこの時期にとれるジャガイモを「新ジャガイモ」(新じゃが)と言いますが、新じゃがは、鹿児島や長崎で、冬に植えられ春に収穫したものです。新じゃがの特徴はなんといっても皮が薄く水分を多く含んでいるので、そのまま食べられること。ジャガイモの栄養は皮と皮のすぐ下に豊富に含まれているので、皮ごと食べることで、栄養を逃さず摂取できます。


USDA Market Potatoes / Mr.TinDC

ジャガイモの加熱しても壊れにくいビタミンC

ジャガイモは、ビタミンCを筆頭に、炭水化物、ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群やカリウムなどの栄養素、ペクチンなどの食物繊維、を豊富に含んでいます。その中でもビタミンCの含有量は豊富で、みかんと同じぐらい含まれています。ジャガイモは日持ちがするので、まだ今のようにサプリメントなどない時代には、長期間の航海にでるときのビタミンC欠乏による壊血病を予防のためにたくさん船に積まれていました。ビタミンCは本来熱に弱い栄養素ですので、加熱調理によって失われてしまう部分が多いんですが、ジャガイモに含まれるビタミンCはでんぷんに包まれ守られているので、加熱調理をしてもほとんどのビタミンCが残るそうです。
ビタミンCの力は、抗酸化作用で「細胞の老化」を防ぎ、血管や神経をまもり、コラーゲンの生成も助けてくれます。年齢を重ねるごとにその重要性が増してきます。さらにビタミンCは抗ストレス作用もあると言われ、ストレス環境化では大量に消費されますので、現代のようなストレス社会では、いくらとっても摂りすぎになることはほとんどありません。
そしてこれはビタミンCに限らずいえることですが、栄養素は天然ものが一番です。ものによっては本来の力を発揮できないどころか、身体に対して良くない作用をもってしまうものもあります。ビタミンCも、添加物として取るのではなく、食品から天然ものを摂取しましょう。
ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群は炭水化物や糖質、脂質、アミノ酸の代謝を良くして、神経を安定させてくれる力があります。カリウムには、余分な塩分を排泄してくれる力がありますし、ジャガイモはアルカリ性食品なので、体内の酸性化も防いでくれます。


Pork Jowls and Fingerling Potatoes / Ron Dollete

糖質の塊?でも吸収されにくい糖質です

ジャガイモは炭水化物が豊富なので、最近忌み嫌われる「糖質」が豊富ということになるんですが、ジャガイモの糖質は「でんぷん質(多糖類)」が主体で、「糖類(砂糖、ブドウ糖など)」は少ないんです。でんぷんは多糖類といって、砂糖やブドウ糖などの単糖類、二糖類と違い、胃や腸で吸収されにくい糖なので、カロリーが低く太りにくい糖質です。なので、ジャガイモは、意外ですが、ダイエット食としても優秀ですし、栄養バランスも良く、カリウムも豊富なので、糖尿病にもよいとされています。


crash hot potatoes / sleepyneko

中医学から見たジャガイモは、、

ジャガイモは寒性。方向性は降で便通を良くしたり、食べたものをしっかりと腸へ降ろす作用があります。性味は辛、甘なので、「酸味を抑えて甘味を多目に」という春の養生にはぴったりです。陽気を発散してくれる辛味なので、その点でも陽気がこもりやすくなる春にはぴったりです。胃腸を丈夫にして、エネルギー補給する、胃腸を整える、胃の痛みを止めるなどの中医学的効能があるとされています。寒性なので、冷えを感じる方より、ほてりが有ったり、イライラしがちな方、胃酸が多い、胃痛がするなど、熱の症状がある方の方がおすすめです。食べ過ぎはガスを溜まりやすくさせるので、お腹が張っているとき、消化不良気味な方は避けてくださいね。


じゃが芋のガレット / Kakei.R

 
ビタミンCが豊富でお肌や血管を若々しく保ち、ビタミンB群が豊富で、神経のとげとげしさをとってくれて、さらに栄養バランスが良くて、カロリーが少ない、太りにくい食品です。中医学的に見ても、胃腸を元気にして、身体を元気にしてくれます。良いジャガイモは、ふっくらと丸みがあり、凸凹がすくないです。変色しているものは避けましょう。日光に当たると発芽してしまい、暗いところでも湿気の多いところでは発芽してしまいます。風通しのよいところに、新聞に包んでおいておくのが良いでしょう。
 
自然はいつもその時に必要なものを与えてくれます。春は陽気が強まり、イライラしたり、目がかゆくなったり、喉が痛くなりったりすることが多いので、ジャガイモの寒性はそれらを鎮めるのにも役立ちます。冬場に溜まった毒素を吐き出すためにも、ジャガイモは効果的でしょう。
ジャガイモは糖質の塊!なんて目の敵にされているようですが、そんなに悪いものではありません。消化に時間がかかるでんぷん質などの複合多糖類は、胃腸に吸収されずらく太りにくいですよ。栄養も豊富で代謝もよくしてくれるので、是非この時期の新ジャガを食べてみてくださいね。

2014/03/29

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売