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季節の薬膳・養生法 の記事一覧

低カロリー、高たんぱくでデトックスにもストレスにも良い「たけのこ」のお話

雨後の竹の子とは、雨のあとはぞくぞくとタケノコが生えることから、似たようなものが次々に現れるという表現ですが、中国には「雨後春筍」と言う言葉があり、春の雨は一夜にしてタケノコを育てるという意味で、春は美味しいタケノコが出回るシーズンです。タケノコ、あんなにおいしいのに、食用としているのは日本と中国だけだそうです。世界中には食べられていないタケノコがたくさんあるんですね。収穫したそばからあくが強まってしまうので、食べられないと考えたのでしょうかね。
今日はそんな「タケノコ」のお話をしてみたいと思います。

タケノコの栄養

タケノコのあの独特な味わいは、アミノ酸の一種、チロシンによるもの。タケノコを煮ると出てくるあの白い物体がチロシンです。納豆の表面の白いのもチロシンです。チロシンには、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質に作用し、ストレス状況下での気分の改善や認識の改善などを促してくれるという報告があります。
タケノコはとってもヘルシーな低カロリー食品で、尚且つタンパク質を多く含み、ダイエットにはおすすめの食材です。さらに、食物繊維の量は野菜のなかでもトップクラスで、食物繊維が多いイメージの蓮根よりも多く含まれています便秘でお困りの人や、コレステロール過多の人にはもってこいの食材です。食物繊維は、腸の中の老廃物や発がん性物質、前出のコレステロールなどの有害物質を吸着し、排出してくれるので、健康な体作りには欠かせない成分です。
さらにタケノコには、カリウムも多く含まれているので、体内の過剰な塩分の排泄にも一役買ってくれ、高血圧の予防やむくみにも有効です。


たけのこお! / adelie33_Asako

 

中医学から見るタケノコ

タケノコの性質は微寒またはで、味は甘で微苦。痰を除き、気の巡りを改善して、体内にこもった余分な熱をとり、イライラを鎮めます。春は陽気が高まり、イライラしたり、熱がこもって目が赤くなったり、肌や喉、口などに炎症を起こしたり、気の巡りが悪くなり、お腹が張ったりしやすい季節。そんな症状に悩まされているときにはタケノコはおススメの食材です。春は冬にため込んだものを排泄する季節なので、食物繊維豊富でデトックス効果の高いタケノコはそういった面でも適しているといえます。
ただ、寒性で、食物繊維が多いので、胃腸機能が弱っている方、下痢・軟便気味の方、高齢の方、小児や、冷えのあるかたなどには不向きなので、食べても少量にしておきましょう。さらに妊婦は、大量に摂るとタケノコに含まれる渋み成分が胎児に影響を与えてしまう可能性があるので、こちらも控えめにしておきましょう。
 

 

美味しいタケノコを選ぶには

タケノコはとられてから時間がたつごとに急速においしさが低下します。タケノコは鮮度が命です。切り口が瑞々しいものを選ぶようにしましょう。茶色くなっているものは時間がたっています。穂先が緑色になっているものは、地上に出てきてしまっていたものなので、えぐみも強くなっています。穂先がまだ黄色いものを選びましょう。見た目よりもずっしりと思いもののほうが水分が含まれ瑞々しく美味しいタケノコで、根もとのぶつぶつが小さいものは柔らかいです。
 


初タケノコ/フキノトウ / wasabinouta

春の雨は地面を割り、タケノコの芽吹きを助けます。タケノコは余分な熱をとり炎症を抑え、便を良くして、尿を出してくれます。これまた解毒の季節の春にはぴったりの食材。熱を抑える力があり、陽気が暴れやすくなる春には是非食べたい食材ですね。春は陽気が高まり熱がこもりやすくなる季節。さらに様々な環境の変化が訪れる時でもあり、ストレスがたまりやすく、お肌も荒れやすい時期ともいえます。そんなとき、タケノコは、熱をとり去り、溜まった毒素を排泄して、春のトラブルを鎮めてくれます。食物繊維が豊富で、低カロリーで、高たんぱくなので、ダイエットにもぴったりですし、生活習慣病の予防にはとってもおすすめです。独特の風味で、古くから日本の食文化の中に根付いてきた春を代表する食材ですので、是非ご賞味くださいね。

2014/04/04

栄養豊富で、バランスの取れたダイエット食ってホント??ジャガイモ・新ジャガのお話。

こんにちは。店長の櫻井です。東京近郊は今日も昨日に引き続き穏やかな春の日差しが心地よいお天気で、絶好のお出かけ日和ですね。今日花見に行ったら気持ち良いんでしょうね~。。明日は、雨風ともに強く、一時は傘もさせないぐらいになるかもしれないそうなので、まだ見ぬ桜が散ってしまわないか心配です。
さてさて、今日のブログは、ふきのとうさやえんどう菜の花に続く春のお野菜のお話第4弾、「新ジャガイモ」のお話を書いてみたいと思います。


Potato harvest / Tommy Hemmert Olesen

ジャガイモ

ジャガイモは南米はペルー南部にあるチチカカ湖のほとりが原産だそうです。マチュピチュやクスコの遺跡で有名なインカ帝国では、ジャガイモを主食にしていたようです。1570年ごろにスペイン人によってジャガイモはヨーロッパにもたらされ、日本には江戸時代初期には輸入されていたようですが、普及はしませんでした。
日本にジャガイモが普及するのは、飢饉対策として東北・北海道地方でジャガイモの栽培が奨励されるようになった、江戸後期、18世紀末ごろとされています。ちなみに当時、アイヌの間にもジャガイモは伝わっていたようです。

ジャガイモの収穫期は4月から6月と、9月から10月の年二回。ジャガイモの最大生産地は北海道ですが、北海道のジャガイモと言えば秋が旬。春のこの時期にとれるジャガイモを「新ジャガイモ」(新じゃが)と言いますが、新じゃがは、鹿児島や長崎で、冬に植えられ春に収穫したものです。新じゃがの特徴はなんといっても皮が薄く水分を多く含んでいるので、そのまま食べられること。ジャガイモの栄養は皮と皮のすぐ下に豊富に含まれているので、皮ごと食べることで、栄養を逃さず摂取できます。


USDA Market Potatoes / Mr.TinDC

ジャガイモの加熱しても壊れにくいビタミンC

ジャガイモは、ビタミンCを筆頭に、炭水化物、ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群やカリウムなどの栄養素、ペクチンなどの食物繊維、を豊富に含んでいます。その中でもビタミンCの含有量は豊富で、みかんと同じぐらい含まれています。ジャガイモは日持ちがするので、まだ今のようにサプリメントなどない時代には、長期間の航海にでるときのビタミンC欠乏による壊血病を予防のためにたくさん船に積まれていました。ビタミンCは本来熱に弱い栄養素ですので、加熱調理によって失われてしまう部分が多いんですが、ジャガイモに含まれるビタミンCはでんぷんに包まれ守られているので、加熱調理をしてもほとんどのビタミンCが残るそうです。
ビタミンCの力は、抗酸化作用で「細胞の老化」を防ぎ、血管や神経をまもり、コラーゲンの生成も助けてくれます。年齢を重ねるごとにその重要性が増してきます。さらにビタミンCは抗ストレス作用もあると言われ、ストレス環境化では大量に消費されますので、現代のようなストレス社会では、いくらとっても摂りすぎになることはほとんどありません。
そしてこれはビタミンCに限らずいえることですが、栄養素は天然ものが一番です。ものによっては本来の力を発揮できないどころか、身体に対して良くない作用をもってしまうものもあります。ビタミンCも、添加物として取るのではなく、食品から天然ものを摂取しましょう。
ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群は炭水化物や糖質、脂質、アミノ酸の代謝を良くして、神経を安定させてくれる力があります。カリウムには、余分な塩分を排泄してくれる力がありますし、ジャガイモはアルカリ性食品なので、体内の酸性化も防いでくれます。


Pork Jowls and Fingerling Potatoes / Ron Dollete

糖質の塊?でも吸収されにくい糖質です

ジャガイモは炭水化物が豊富なので、最近忌み嫌われる「糖質」が豊富ということになるんですが、ジャガイモの糖質は「でんぷん質(多糖類)」が主体で、「糖類(砂糖、ブドウ糖など)」は少ないんです。でんぷんは多糖類といって、砂糖やブドウ糖などの単糖類、二糖類と違い、胃や腸で吸収されにくい糖なので、カロリーが低く太りにくい糖質です。なので、ジャガイモは、意外ですが、ダイエット食としても優秀ですし、栄養バランスも良く、カリウムも豊富なので、糖尿病にもよいとされています。


crash hot potatoes / sleepyneko

中医学から見たジャガイモは、、

ジャガイモは寒性。方向性は降で便通を良くしたり、食べたものをしっかりと腸へ降ろす作用があります。性味は辛、甘なので、「酸味を抑えて甘味を多目に」という春の養生にはぴったりです。陽気を発散してくれる辛味なので、その点でも陽気がこもりやすくなる春にはぴったりです。胃腸を丈夫にして、エネルギー補給する、胃腸を整える、胃の痛みを止めるなどの中医学的効能があるとされています。寒性なので、冷えを感じる方より、ほてりが有ったり、イライラしがちな方、胃酸が多い、胃痛がするなど、熱の症状がある方の方がおすすめです。食べ過ぎはガスを溜まりやすくさせるので、お腹が張っているとき、消化不良気味な方は避けてくださいね。


じゃが芋のガレット / Kakei.R

 
ビタミンCが豊富でお肌や血管を若々しく保ち、ビタミンB群が豊富で、神経のとげとげしさをとってくれて、さらに栄養バランスが良くて、カロリーが少ない、太りにくい食品です。中医学的に見ても、胃腸を元気にして、身体を元気にしてくれます。良いジャガイモは、ふっくらと丸みがあり、凸凹がすくないです。変色しているものは避けましょう。日光に当たると発芽してしまい、暗いところでも湿気の多いところでは発芽してしまいます。風通しのよいところに、新聞に包んでおいておくのが良いでしょう。
 
自然はいつもその時に必要なものを与えてくれます。春は陽気が強まり、イライラしたり、目がかゆくなったり、喉が痛くなりったりすることが多いので、ジャガイモの寒性はそれらを鎮めるのにも役立ちます。冬場に溜まった毒素を吐き出すためにも、ジャガイモは効果的でしょう。
ジャガイモは糖質の塊!なんて目の敵にされているようですが、そんなに悪いものではありません。消化に時間がかかるでんぷん質などの複合多糖類は、胃腸に吸収されずらく太りにくいですよ。栄養も豊富で代謝もよくしてくれるので、是非この時期の新ジャガを食べてみてくださいね。

2014/03/29

「花粉症に良い」と言われる食べ物を検証してみた

今日は暖かいですね。うっかり冬用ジャケット&セーターで出勤してしまったので、どうも周りから浮いている店長櫻井です。こんにちは。雨が降った次の日の晴れの日は、花粉が多いですよね。今年は去年よりもずいぶんと花粉量が少ないのか余りニュースにはなってませんが、つらい症状にお悩みの方はやっぱり多いようで、花粉症のご相談はまだまだ多いです。
私も花粉症で毎年悩まされていましたが、今年は冬場から衛益顆粒(えいえきかりゅう)を1包ずつ飲んで対策していたので、症状は落ち着いています。いや~ほんとに辛くないって幸せですね。花粉症は鼻だけのトラブルではないので、日ごろの生活養生による体質改善がとっても大切です。冬の終わりごろから対策することでずいぶんと春先から始まる花粉症症状を抑えることが出来ますよ。
ネットやテレビでは、「花粉症によい食品」なんて情報をよく見かけます。このさいなので、いろいろ検証してみましょう。
ネットをざっと検索すると、バナナ、納豆、ヨーグルト、ショウガ、レンコンなんていうのが出てきましたので、一つずつ見ていきましょう。っと、その前に花粉症をもう一度中医学でおさらいしましょう。
 

中医学が考える花粉症

中医学で花粉症は、体内を巡り防御している気(エネルギー)が少なく、花粉から体を護れていない状態と考えます。なので、花粉に負けない気が充実した体作りをすることが、花粉症症状を軽減したり治すことに繋がります。気は胃腸で作られます。胃腸は中医学では「脾胃(ひい)」と呼びます。脾胃は、食べ物と空気をもとに身体を護る気、「衛気(えき)」を作り出します。衛気は脾胃でつくられ、肺(呼吸器系、口、鼻、皮膚を含む)により全身に送り出されます。この衛益が体表や粘膜などを巡回することで、外からくる外敵、この場合は花粉です、の侵入を防いでくれています。
なので、食べるもの、脾胃、肺が花粉症対策で強化するべきポイントです。脾胃や肺を弱らせてしまうものは、花粉症状を悪化させると考えることができます。ちなみに、脾胃は、冷たいもの、ドロドロしたもの、多量の甘いものに弱く、肺は、たくさんの辛いもの、乾燥、熱を嫌います。これらを踏まえたうえで、食品を見ていきましょう。
ちなみに、花粉症は西洋医学では、免疫の過剰反応です。外敵(花粉)を追い出そうとする鼻水や涙、くしゃみが過剰に出てしまっている状態です。1の的に対して、総攻撃をかけている状態で、免疫の指揮系統がバカになっている状態です。

 

免疫バランスを改善、アレルギー症状を抑えてくれるバナナ

マウスでの実験段階の話ですが、バナナに含まられる特定の成分が、免疫バランスを改善し、過剰なアレルギー症状を緩和してくれるという報告があるそうです。中医学的に見てみると、バナナは寒性で、甘味です。体内にこもった余分な熱を収め、肺を潤して、腸も潤し、便通をよくする力もあります。これらを見ると、よさそうな感じがしますね。便秘状態は体内に毒素を抱え持っているようなものなので、免疫系の攻撃が強くなる可能性があります。さらに免疫は腸内で教育されているので、腸内環境を良くすることはとても重要です。肺は熱を嫌い、潤いを好むので、その点からみても花粉症にはよさそうです。ただ一点、寒性なので、冷えて水っぽい鼻水がだらだら出るような場合や下痢、軟便など胃腸状態が悪い人は、避けたほうが良いかもしれません。目が真っ赤になったりする熱系の症状には良いでしょう。


バナナ / frontriver

腸を元気に、肌を強くする納豆

納豆はこのブログでも取り上げましたが、美肌効果や保湿効果が高い食品です。腸の中をきれいにしてくれるレシチンを含み、腸内環境を良くしてくれます。ビタミンB群を豊富に含んでおり、粘膜を含めた肌を正常な状態に保ってくれます。中医学的に見ると納豆は、平性または微温で、殆どの人が毎日食べられます。お肌が回復する夜に食べると良いですね。ただ、食物繊維が多く、胃腸が弱く、便秘がちな人は消化能力の高い朝に食べるほうがおススメです。納豆には、潤いを生む作用のほか、解毒や胃腸を元気にして気や血の巡りをよくする力があるとされています。身体を元気にしてくれる食品ですので、これも花粉対策にはお勧めできます。

 

乳酸菌と言えばヨーグルト。胃腸が弱い人は注意。

ヨーグルトは、牛乳を乳酸菌で発酵させた物。牛乳自体がそれほど人にとって良いのかは議論の余地が残りますが、ヨーグルトは牛乳より消化しやすく、牛乳が飲めない人でも飲めます。美肌効果や整腸作用、アレルギー症状の軽減など様々な効果があるようです。ヨーグルトなどの発酵食品には、乳酸菌が多く含まれます。乳酸菌は腸内で善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制してくれるので、腸内環境を良くするうえでとても大切です。ただ、ヨーグルトは冷蔵庫で冷やされた状態で食べられることが多く、冷たく、ドロドロとした状態が胃腸が弱い人には不向き。タンパク質が多い面から見ても、胃腸負担になりますので、そういった方は、みそや漬物、醤油などの発酵食品から乳酸菌をとるのがおすすめです。あと、乳製品がアレルギーを引き起こしてる可能性もあるので、注意。


Yogurt 364
Yogurt 364 / ljguitar

粘膜の炎症を抑える生姜

ショウガに含まれる「ショウガオール」という成分が粘膜の炎症を緩和してくれるそうです。鼻水がだらだら出るのも、目がかゆいのも、粘膜が炎症を起こしているからです。生姜はこれら症状を改善してくれる可能性があります。中医学では、吐き気には生姜をよく使います。生姜微温で、寒気を追い払い、肺の機能を高め、胃腸を温め、冷えによる吐き気を止めてくれます。肺や胃腸を元気にしてくれるので、花粉症状にはよさそうです。温性で、気を巡らせ、昇らせる性質があるため、目がかゆい、喉が痛い、咳が出るなどの方は避けたほうが良いでしょう。冷えがあり、水っぽい鼻水が出る方にはおすすめです。

 

熱をとり、潤い補給。胃腸や肺も強化する蓮根

蓮根寒性です。味は甘で、脾胃(胃腸系)と、心に主に影響します。肺にこもった熱をとったり、潤いを生んで乾燥をいやしたり、乾燥や「血」にこもった熱などによる肌トラブル、下痢や便秘、胃腸のトラブルに良いとされ、花粉対策にもよさそうです。発熱時や喉の乾燥、顔が赤い、喉が痛い、便秘などがみられる方は多く食べると良いでしょう。皮にも有効成分がたっぷり含まれるので、皮ごとすりおろしたしぼり汁を飲むのもお勧め。蓮根はすぐ色が変わってしまいますが、その色をかえる成分の「タンニン」はポリフェノールの一種なので、抗酸化作用があります抗酸化物質には、血圧を下げたり、炎症を抑える力があるとされています。最近の研究ではアレルギー症状の緩和に良いそうで、花粉症状にはやはりよさそうです。ただ、蓮根は寒性なので、もし生のままたくさん食べると冷えます。水っぽい鼻水だらだらの症状には向いてないでしょう。でも、火を通して食べたり、温性・熱性のものとたべることで寒性が緩和されますよ。

 

 
 
こうやって一つ一つ見てみると、脾胃を元気にしてくれて、肺を潤し元気にしてくれるものが多いので、花粉症対策にはよさそうですね。ただ、症状によっては逆効果になることもあるので、食品が持つ寒熱の性質と、自分の症状を考えて摂取するのが効果的です。もう一つ、一つの食材に頼り続けるのも良いことではありませんので、いろんな食材をまんべんなく食べるようにしましょう。食の基本は、野菜4、コメなどの穀類4、肉類2の割合で、腹八分目の和食です。特に肉類など、胃腸に負担をかけるものを極力少なくして、解毒効果の高い野菜、特に葉野菜を多く摂ることが、花粉症症状をおさえるポイントです。
あと、このブログ、もうちょっと早く書けばよかったな、、っと今更ながら思っております。
でも、ご参考になれば幸いです。。
 
 
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2014/03/28

ダイエットにもほてりにも!今が旬の「アサリ」はいかが?

こんにちは。店長の櫻井です。
昨日の春一番は強烈でしたね。当店でも、店頭に置いてあるパンダのシンシンが風で吹き飛ばされてしまい、ヒビが入ってしまいました。これで二度目。。かわいそうなシンシン。。ごめんね。
 
春一番を超えれば、春の陽気も感じられるお天気ももうすぐそこ。最近は日中はずいぶんと暖かくなってきましたね。春になり温かくなってくると、冬の間には見られなかった様々な食材がスーパーに並ぶようになりますね。今日ご紹介するのもそんな春を代表する食材の一つと言えるでしょう。
今日は、そんな春になると旬を迎える「アサリ」のお話です。

 

タンパク質・ミネラル・ビタミン豊富!貧血予防や生活習慣病予防に

アサリは、日本を含むアジアの広い地域でみられ、古くから食用とされてきました。漢方の世界でもその身は栄養補給に、粉末にした殻は体内の老廃物を除いたり、炎症を取るなどの目的で使われてきました。
アサリは、良質なたんぱく質を代表に、脂肪、カルシウム、リン、鉄分、ヨウ素、ビタミンB12などを豊富に含んでいます。さらに殻には、硫酸カルシウム、有機カルシウム、可溶性アルミニウム化合物、ナトリウム、マグネシウム、リン、など、20種類以上の微量ミネラルを含む、ミネラルの宝庫です。鉄や亜鉛、銅なども含み、酸化物質を取り除く抗酸化酵素を活性化させるのに必要なミネラルもたっぷりと含まれています。
血液の原料となる良質なタンパク質や鉄分、そして赤血球の生成に必要なビタミンB12 を含んでいますので、貧血、低血圧の方にはぜひ摂っていただきたい食材です。
ビタミンB12ですが、これは、体内でDNAの合成と調節、そして脂肪酸の合成とエネルギーの産生にとても重要なビタミンで、正常な細胞を作るときや上記の赤血球の生成にはとても重要な役割を担っています。貧血や痛みやしびれなど末梢神経のトラブルなどで病院に行った時に、真っ赤な錠剤を出されたことはないでしょうか。あれがビタミンB12です。B12には、抗貧血作用の他、神経組織を修復することで感覚機能や運動機能の障害を改善するはたらきがあり、眼精疲労や肩こりの解消にも役立ちます
アサリにはタウリンの他、鉄や亜鉛、銅などのミネラルも豊富。これらは細胞の酸化を防いでくれる抗酸化酵素(SOD)を活性化させるために必要な成分です。抗酸化作用を含むこれらのミネラルには、癌や脳梗塞、心筋梗塞などの血管トラブルの予防から、ボケ防止、ストレスの改善、睡眠の改善、お肌のシミ予防など様々な健康・美容効果があることが最近の研究でわかっています。これらミネラルは、コレステロール過多の方、高血圧や動脈硬化の予防にも必要な成分です。
 

中医学的にアサリを見てみると

アサリは微寒で、肺、胃、脾、腎に影響を与え、鹹味(塩味)の性質を持っています。中医学的効能は、栄養を補い、五臓を潤し、余分な熱をとり、粘りの多い痰や咳を治め、甲状腺腫などの塊を軟化させる力を持ち、酒酔いから醒ます(二日酔いに)効果があるとされています。潤い不足やほてり・微熱などにもおすすめですが、胃腸が弱い方や冷え症の方は食べ過ぎに注意しましょう。
鹹味には、硬いものを柔らかくする、詰まっているものを正常にするなどの力があり、便秘や腫れに良いとされています。
煮て食べると、糖尿病対策や、黄疸を伴うむくみの改善や、甲状腺機能低下、生理が止まらず続いてしまう、オリモノが黄色く粘りがあるなどにも有効です。もちろん二日酔いにもとてもおすすめです。ミネラルは殻に多く含まれているので、殻ごと煮るお吸い物や味噌汁などが良いでしょう。
余分な熱をとり、栄養補給によくて、老廃物の排泄を促してくれるアサリは、まさに新陳代謝が盛んになる春にぴったりの食材といえます。

 
日本でもとても古くから食用として食べられており、古墳でよく見つかる貝塚は有名ですよね。古くから日本人の栄養源だったアサリですが、最近は埋め立てによる砂浜の減少、水質汚染、温暖化の影響を受け、漁獲量が激減しているようです。最近になって、日本固有種のアサリの保護再生事業が勧められているそうなので、その効果に期待したいところです。
アサリは、産卵を控えた3月中旬、まさに今頃が身が太く、おいしい季節です。水質の良い場所で育ったアサリは、殻が薄く、模様が美しいそうです。選ぶときは、殻がしっかり閉じていて、表面にぬめりがあり、模様がはっきりしているものを選ぶようにしてくださいね。
 

2014/03/19

アンチエイジングに欠かせないスーパー抗酸化野菜 『菜の花』

こんにちは。店長の櫻井です。最近ブログが滞っておりました。もし楽しみにしていただいていた方がいらっしゃったら申し訳ないです。忙しさにかまけてかけていなかったのですが、仕事の時間配分が下手なんですね。毎日書けるよう頑張ります。
さてさて、今日のブログは、この前かいたふきのとうのブログや、さやえんどうのブログをご好評いただいたので、今日は春におススメ春野菜第三弾として、「菜の花」のお話をしたいと思います。

 

 

ピーマンの5倍のβカロチン、ほうれんそうの3倍ものビタミンC!

菜の花は、江戸時代ごろまでは、油をとるための植物でした。菜種油ってみなさんもご存知ですよね。それが明治に入り食用や観賞用としても用いられるようになってきたようです。菜の花にもいろいろ品種があり、食用にされるものと、観賞用にされるものは品種が違うそうです。
菜の花のように、春になると蕾を膨らませる春の山菜たちは、夏から秋にかけて養分を蓄えて冬を乗り切り、春に一斉に開花します。春の蕾にはたっぷりの栄養素が含まれていますので、蕾の生命力を丸ごと食べる菜の花は栄養たっぷりです。
菜の花には、不溶性の食物繊維の含有量が野菜の中でもトップクラスなので、新陳代謝が活発になる春にはピッタリの食材です。不溶性の食物繊維は、腸内で水分を抱え込み、便のかさが増やすことで腸壁を刺激し、蠕動運動を促進して、排便を促してくれます。便秘がちなかたや、便秘がちでお肌が荒れてしまっている方にも是非食べていただきたい食材です。
さらにピーマンの5倍ものβカロチンほうれんそうの3倍ものビタミンCを含むなど、栄養豊富で、お肌に張りと潤いを与えてくれて、さらにさらに、菜の花は沢山の抗酸化物質やビタミンを含む、スーパー抗酸化野菜なんです。この時期、スーパーや八百屋さんで見かける野菜の中でも特に抗酸化作用の強い野菜が菜の花なんです。抗酸化酵素を活性化させるミネラルも豊富なので、アンチエイジングには欠かせない野菜ですね!
βカロチンは脂溶性なので、油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。軽く炒めて食べるのがおすすめです。余り加熱時間が長いとビタミンCなど熱に弱い抗酸化物質が分解されてしまうので、さっと炒めるようにして食べ下さいね。

余談:健康と美を脅かす「活性酸素」

活性酸素は完全な悪者ではなく、異物を消去してくれる効果があるのですが、増えすぎてしまうと自らの細胞を傷つけ、ガンや生活習慣病、老化現象など様々な悪さをするようになります。最近の研究では、不眠やうつ、アルツハイマーなども活性酸素の増加と関係があることが見つかっています。活性酸素は、細胞がエネルギーを発生させる時にできる副産物です。生きている限り、活性酸素は絶えず生産され続け、同時に前出の抗酸化物質(ビタミンC、βカロチンなど)や抗酸化酵素(SOD他)により、絶えず消去され続けています。しかし、ストレスや睡眠不足、偏食、環境ホルモン、喫煙などなど様々な影響により、活性酸素を消去する力が低下すると、体内の活性酸素濃度が上がり、様々なトラブルを起こす引き金になります。

 

中医学でみる「菜の花」

菜の花は、辛味で、温性解毒と消腫の力あり、中医学でもデトックスには最適の食材とされています。血の流れをよくして、コリや疲れを解消してくれますが、潤い不足で乾燥や微熱・ほてりを感じる方、老人には、潤い食材のゴマや松の実、きくらげなどと一緒に食べるのが良いでしょう。

 

 
このブログでも、春の象徴として写真をよく登場させていますが、あの黄色い小さな花と、青い空はいかにも春といった印象で、ともすがすがしい気持ちになれるので、大好きです。中野店のブログにも菜の花のお話がされていますが、菜の花の花言葉は「快活」だそうですよ。ぴったりですね。 菜の花、今年はまだ菜の花畑を観れておりませんが、見るだけでなく、食べてもおいしいくて、栄養豊富なところが素晴らしいですよね。今では、ハウス栽培により一年中いろんな食材が手に入ります。菜の花もご多分に漏れず、食べようと思えばいつでも食べられます。しかし、菜の花の旬はやはり今。春先に出回る春野菜はとても栄養価が高く、性質もこの時期に適しています。ほろ苦い風味を堪能しながら、季節を味わってくださいね。
所で、まったくの余談ですが、この私が今実際に使っているパソコン、普段から中医学の事ばかりを打っているので、変換がおかしなことになります。「象徴」は「小腸」と変換され、「効果」は「紅花」、「関係」は「肝経」、「印象」は「陰証」と変換されてしまって、たまにイラっとしますが、かわいくもありますね。笑
ではまた。
 
 
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2014/03/17

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売