こんにちは!車田です
先月、最新号のパンスタです。
今回は 5月の養生は「ゆるむ」こと
5月はセカセカと忙しくするのではなく、ゆっくーり休むことが大切です。
ブログ日記BLOG
六本木 Panda Style -パンダスタイル- #36
2019/05/14
もーりー先生の月経前大人ニキビ対策講座
こんにちは!もーりーこと鮎澤です!
今回は慢性的でしつこい大人ニキビについてお話します。
大人ニキビは18歳から40歳の女性の約50%の悩みのタネ!!
思春期のニキビが「Tゾーン」にできやすいのに対し、大人ニキビは「Uゾーン」口もと、顎の周辺、首、頬などにできやすく、治りにくいのが特徴です。
大人ニキビの原因は
- 月経周期(月経前などのホルモンバランスの乱れ)
- 過度のストレス
- 不規則な生活
- 睡眠不足
- 疲労などによる新陳代謝の悪化
- 血行不良
- 糖分、塩分、刺激(激辛など)の多い食事
- 角質層のバリアの低下(肌の乾燥)
- 化粧品の選択
- クレンジング不足
などが挙げられます。
中医学では、体内にこもった熱が原因と考え、原因となっている内臓のトラブルを見極めて対応していきます。
また大人ニキビは、ホルモンや月経周期とも深い関わりがあり、周期に合わせた対策も必要です。
さらに婦人科系の疾患を示していることもあるので、しっかり対応していくことが大切です。
【月経前の大人ニキビについて】
女性の大人ニキビは、月経周期と深く関わり、月経前に増えたり、悪化したりするケースが多いです。
高温期(排卵から月経開始まで)は、女性ホルモン(プロゲステロン)の分泌が高まり、カラダに熱がこもりやすくなります。さらにこのホルモンは、皮脂の分泌を高めて大人ニキビをできやすくします。
月経前の大人ニキビを中医学的に考えると
- 肝経湿熱(かんけいしつねつ)
- 肝経うつ熱(かんけいうつねつ)
の2つに分けられます。ちょっとむずかしい言葉ですが、簡単に説明させていただきます。
「肝」は、カラダの中でストレスと深く関わっている臓器(ぞうき)のひとつです。体内の「気(エネルギー)」の流れをスムーズに保ち、ストレスをコントロールする働きがあります。
また、カラダに栄養を与え、精神を安定させる「血」の貯蔵庫でもあります。
この「肝」の機能が低下し、ストレスをうまく発散できず
- イライラ
- 落ち込み
- 胃痛
- 不眠
- ニキビ
などの不調につながります。
また、元気の源である「気」は、胃腸が消化吸収する食事の栄養から生み出されます。遅い食事、アルコール、糖分・塩分の多い食事、ピリ辛の食事(激辛)、ダイエットなどは胃腸を傷める原因となり、きれいな健康な肌を望むことはできません。
①肝経湿熱(かんけいしつねつ)とは?その対策は?
糖類・辛いもの・肉類の嗜好により胃腸に余分な水分が溜まり、その水分が熱を持ち、さらにイライラなどの「肝」の熱とともにトラブルを引き起こしている状態です。ビールや冷たい飲み物、脂っぽいつまみを摂りやすい傾向があります。
気になる症状
- 月経前のニキビで、痒みを伴うことがある。
- 圧すると乳白色の液体を排出、酷いと化膿しはれ物をつくる。
- 月経周期の短縮
- 経血量も多い
- オリモノが黄色く、粘る。
- デリケートゾーンの痒み
- イライラ
- 腹が張る
- 胸苦しい
- 食欲不振
- 口の渇き
- 口が粘る
このような症状がいくつか当てはまれば肝経湿熱の可能性が高いです。
食養生
トマト・ナス・すいか・とうがん・アサリ・ワカメ・とうふを食べると良いです。
脂っぽい物や肉類、ピリ辛、アルコール類は、体に熱が溜まりやすいのでホドホドに‼
②肝経鬱火(かんけいうつか)とは?その対策は?
イライラやウツウツといった精神状態が長く続き、「肝」の「気」の巡りが停滞して熱が発生した状態です。
気になる症状
- 月経前に顔面に丘疹や黄白色の小膿疱が出現。
- 月経前のイライラ、PMS
- 乳房が張って痛い
- 月経不順
- 便が硬い
このような症状に何個か当てはまれば肝経湿熱の可能性が高いです。
食養生
ミント、柑橘類、クレソン、春菊、香菜、セリ、三つ葉、タケノコ、たらの芽、ジャスミン、カモミール、菊花茶など…
食材の香りを使ってリラックスを‼
ニキビは根本的に内臓から治すことがとても大切です!自分で治すことが厳しい場合はぜひ漢方薬局に起こしください。
もーりー先生の過去の記事はこちら↓
2019/05/14
もーりー先生の【見た目年齢を若くする】講座
こんにちは。もーりーこと鮎澤です!
女性の見た目年齢は、肌や髪の質が大きく影響します。同年代で10歳差の老け感…辛いですよね。
肌のカサカサ、シワ、シミ、たるみ、髪が細くパサつく原因は気と血の不足が原因と考えられます。
気は気力や体力のことであり、カラダのエネルギーを指し、血はカラダを栄養し潤いを与える作用があります。
肌のカサカサ、シワ、シミ、たるみのない肌やコシのある髪を保つためには、「気」+「血」のエネルギーを補うことが大切です。そして若さをキープする 鍵はこれにつきます。
4000年の歴史を誇る漢方(中医学)の知恵や養生法は、スタンダードだけどさびることなく進化し続けています。
肌や髪もひとり一人の体質の見極めが大切です。その上で、漢方の知恵や養生法を拝借しましょう。
「女性の体は7年周期で変化する」 ~ 年代別 肌と髪について ~
中医学では女性のカラダは7年周期で変化すると考えられています。7年ごとにどのように変化するのかを詳しくみていきましょう。
- 28~34歳 大人ニキビ、肌の乾燥、抜け毛が目立つ、白髪が生えてきたら気血不足のサイン。
- 35~41歳 小じわ、くすみ、乾燥肌、目の下のクマ、髪のボリューム低下、白髪が発生します。 「血」不足が原因で血行不良も発生しやすくなります。
- 42~48歳 消えないシミやシワ、髪が細くなりボリューム低下、白髪にカラーリングすることが増えますね。そして「気」が滞りがち、やる気がでないなどの症状が発生しやすくなります。
- 49~55歳 おでこや目尻のシワ、ほうれい線のシワが深くなる、皮膚が硬くなる、頭部の地肌がみえてくる。「気」「血」が不足して滞り、老化を意識しはじめる。
シミ・くすみについて
中医学的に、シミはストレスや気分の落ち込みなどが原因で、血液がドロドロになり血行不良を起こすことが主な原因と考えます。また血行不良を起こす原因に「気」の不足や肝や腎といった女性ホルモンに関与する臓腑の働きの低下も肌に影響を与えます。要するに
血液の巡りを良くすること
が見た目年齢を若く保つ秘訣です。
では血行不良のサインにはどのような症状があるのでしょうか?そして対策はあるのでしょうか?
血行不良は美容にどのような影響を与えるか?
全身に栄養や酸素、潤いを与える「血」の巡りが悪くなると、顔色が暗くなります。具体的には
- 肌の血色が暗い
- くすみが出やすい
- 目の下のクマも目立つ
などの症状が発生します。さらに以下のような全身症状が発生する場合もあります。
- だるさ
- めまい
- 立ちくらみ
- 肌の乾燥、枝毛、切れ毛
- 爪が薄い、割れやすい・縦筋が入る
- 月経痛がある
などです。この症状にいくつか心当たりがあれば、血の巡りを良くしたほうがよいでしょう。
全身の血行を促し、顔の血流を良くするにはどうしたらよいか?
では、血行不良を改善するにはどのように生活するのがよいか、具体的にお話します。
- 長時間座りぱっなしや同じ姿勢でいるときは、1~2時間毎にカラダを動かし血流の滞りを防ぎましょう。
- 洗顔後や入浴時に湯に浸したタオルで、2回ほど顔を蒸し、最後に冷水で毛穴を引き締めます。
- アゴ→頬→額へと軽くトントンと優しくタッピングする
カラダを動かすことで全身の血の滞りを防ぎ、顔を蒸したあとで冷水で引き締めることで1~2時間後の血流を良くし、タッピングで血管や神経が刺激され更に血流を良くします。
食生活はどんなことに気をつければ良いか?
揚げ物や甘いお菓子の習慣摂取や連用を控えましょう。そして血流を促すお茶(ハイビスカス、ローズヒップティー、玫瑰花茶)、血流を良くする食材(トマト、パプリカ、黒きくらげ、ショウガ、セロリ、パセリ、ラッキョウ、ニンニクの茎)、血を補う食材(ナツメ、プルーン、クコの実、いちじく、くるみ、黒豆、黒ゴマ、レバー、ニラ)
などを食べるように心がけると良いです。
でもこればかり食べてくださいという意味ではないです。「血」を補うには、バランスの良い食事が一番です。
最後に
現代女性は、戦後の食料不足時代よりも栄養状態が悪いそうです。
20代の女性の栄養摂取量が
1950年 2098kcal→ 2013年 約1600kcal
日本は、BMI 18.5以下(普通18.5~25未満)の「やせ型女性」の国際比較では食料事情が悪いインド、カンボジア、インドネシアなどの国々とともに「ワースト10」に入っています。
体をつくる基本の栄養素、タンパク質の1日の摂取量は
- 肉と魚それぞれ約100g
- 牛乳やヨーグルト約200ml
- 豆腐約1/3丁
- 卵1個
これ4つを摂取することが望ましいです。
エッーと思いますね。
なかなかこれだけの量を摂取してる人は少ないと思いますが、美容のため、健康のために摂取すると良いですよ!
また夜更かしや寝不足は、「血」や「気」を消耗しますから、遅くとも12時前には寝る習慣を…
次回は月経前の大人ニキビについてです。
もーりー先生の過去の記事はこちら↓
2019/05/14
おりものからみた 体質 について ~タミーの月経講座~
①おりものは白または淡黄色、無臭である。
②おりものは澄んだ白色、稀薄な感じで量が多く、1日中ダラダラと出る。
②’おりものに少し色がついている、やや粘っぽく無臭、陰部に灼熱感がある。
③おりものの量が多い、黄色や黄白色、粘り気があり、匂いがある。
2019/05/13
季節からみる皮膚シリーズ① 春は皮膚病が悪化しやすい
こんにちは。車田です。
私は、店頭では皮膚のトラブルを専門で見ることが多いため、皮膚についてのあれこれを書いていきたいと思います。
私自身、全身アトピーや蕁麻疹での入院経験があり、皮膚が弱いことを自覚しています。ちょっと疲れるとすぐ皮膚に出るので、ある意味わかりやすいとも言えますが、もっと早く身体からのサインに気がついて対処できれば、悪化させずにすみますよね。もともと皮膚が薄くて弱い方は、きちんとお手入れをしてあげれば、逆にとてもきれいな肌づくりが可能です。皮膚トラブルでお悩みを抱えている方々のお役に立てたら幸いです。
第一回目の今回は、季節からみる皮膚シリーズ①として、『春は皮膚病が悪化しやすい』をテーマに書いてみたいと思います。
春になると必ず皮膚疾患が悪化する、春頃をきっかけに症状が出始めた、吹き出物が増える。。などなど、身に覚えのある方はご参考ください。
要因① 春は陽気が活発になる季節
春は身体が夏仕様になるための準備期間。越冬するために溜め込んだものをデトックスする季節です。皮膚は身体において最大の解毒器官とも言われていますので、特に症状が出やすくなります。
夏と冬とでは、デコルテの皮膚の厚さが数ミリ違う(冬のほうが厚くなる)ということもあるくらい、身体は季節に応じて皮膚のあり方も変化させています。犬や猫と暮らした経験のある方は、毛が生え変わるのをご存知かと思いますが、それと同じようなものですね。暖かくなると、自然界の陽気と呼応するかのように、体内の陽気も動き始めます。これは個人の体質という域を超えて、春を生きる身体全てに働きかけてくる自然の摂理といえます。
要因② 自律神経の乱れ
要因①と関係することなのですが、体内の陽気といっても特に影響を受けるのが肝の陽気です。なぜなら、春という季節は肝の苦手とする季節であり、弱りやすくなるからです。冬の間にしっかり腎陰を養えていなかった場合、春になって肝陽が暴走するというパターンもよくあります。
春は春一番などの強い風がふきますよね。これは冬と夏の境目に当たる時期なので、寒暖差が生まれやすく、それにより気流が乱れやすいからです。秋の台風も同じです。そして、肝はこの風が苦手。春先の頭痛や目眩、不眠、皮膚でも上半身が悪化しやすいなどの症状がでます。(もちろんすべての方に言えることではありません)肝陽は上昇し体内でも風を起こすのです。
そして、肝は自律神経と関わりが深く、自律神経系のトラブルも起こりやすくなります。これにより睡眠障害なども誘発され、免疫異常を引き起こすといった悪循環も生まれやすくなります。
要因③ 花粉
春の厄介者としてあげられるのが花粉。花粉症ではなかったとしても、寒暖差も手伝って春先に喉の粘膜をやられるところから風邪をひく方はとても多いです。東京都内は特に、花粉が空気中のPM2.5などの塵芥とくっついてしまうところから、花粉にアレルギー反応がなくても、花粉症様の症状が出るとか、もともと花粉症の方は余計にひどくなるパターンもあります。
要因④ 食事
すでに食事に気をつけていらっしゃる方は読まなくて大丈夫です。食事はすべての基本になるので、皮膚に限らずですが、一応おさらいです。
この時期は、特に体内に毒素を溜め込まないことです。溜め込む要因となる食材は以下のものになります。
【毒素を溜め込む食材】
乳製品、小麦食品、加工食品全般、菓子パン、アルコール、脂っこいもの、辛いものなど
これらに気をつけ、なるべく自炊するようにすると、そもそも体内に入ってくる毒素が減るので、炎症は最小限に抑えられます。
【まとめ】
要因についてはご理解いただけたかと思うのですが、実際の体内状況をご自身できちんと判断するのは難しいと思います。漢方を服用されるなら、お近くの漢方専門薬局へ行ってご相談いただきたいですし、漢方以外の健康法を試すにしても、個人個人の体質が違うということを理解した上で、専門家の意見を聞きながら、体の調整をしてみてくださいね。
これから気持ちの良い季節に入っていきますし、今年のGWは長いので、この機会にご自身の養生法を確立してみても良いかもしれませんね!
2019/04/13